可愛い部下が異世界で無双するのですが……   作:エスト瓶

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今回グレイシアが格好いい?です!


友の為に

「ッチ、なんだ男かよ。 あーあ、気分ワリィ」

 

クロを逃がしてからカーラは1人で目の前の男と戦ったが、かすり傷を付ける事さえ出来なかった。 服はズタズタに引き裂かれ、体にも斬られた痕や殴られて赤黒くなっている場所が大量に存在していた

 

「マジでキモイな!」

 

「っ!?」

 

男の蹴りが肋骨部分に当たると同時にパキッと言う音と共に激痛がカーラを襲う、声を上げなかったのは最後の抵抗なのだろう

 

「まあ良いや。憂さ晴らしいにその綺麗な顔をボコボコに変形するくらい殴るから」

 

男に馬乗りにされ拳を何度も何度もカーラの顔に目掛けて殴り続ける。 その度にカーラから出た血が周囲に撒き散らされるが男は気にせずに殴り続ける

 

「へっ、どうだ?綺麗な顔が台無しだな」

 

「プッ!」

 

男がカーラの髪を乱暴に掴みながら顔を見るがカーラは口の中で溜まった血を男の顔目掛けて吹き出す

 

「テメェ!」

 

男はカーラの頭を地面に叩きつけると再びカーラの顔を殴り始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男の暴行から何れくらい時間が経ったのかは分からないが男は肩で息をする程度には疲労していた。 そして男の手には剣が握られている

 

「じゃあな。 糞変態野郎が」

 

男がカーラに剣を突き刺そうとした瞬間に男の手首に何かが強く締め付けた

 

「あ?何だy「バコンッ!」っ!?」

 

男が視界を上に上げると共に強い衝撃と共に校舎の壁へとぶっ飛んでいってしまった

 

「ごめん。遅くなった」

 

「し……ア?」

 

「全く何時もの綺麗な顔が台無しだね。 そんなんじゃイクス様に笑われるよ?」

 

カーラは残った力を使って必死に目を開けるとそこには何時もの優しい笑みを浮かべる親友がそこには居た

 

「全くカーラは手が焼けるんだから。 でも今日は特別に許してあげるよ」

 

その笑みは何時もの様な何処か小馬鹿にした様な笑みは無く本当に心の底から溢れた眩しい笑みだった

 

「だから今はゆっくりと眠っててよ。 次に目を覚ました時はまた馬鹿騒ぎをしよう」

 

「……そ……ね」

 

カーラは強烈に襲ってくる眠気にゆっくりと目を閉じる。 彼ならばきっと大丈夫と思えるからだ

 

「全く本当に君は……」

 

優しく眠ってしまったカーラの美しい髪を撫でながら後ろから近付いてくる人物にグレイシアは立ち上がる

 

「ハァ……ハァ……い、いきなり走り出したらお、お姉さん焦っちゃうわよ……」

 

後ろから近付いてきたのは生徒会長のシトリィだった

 

「すみません。 そして貴女にお願いしたい事があります」

 

「何かしら?って聞くまでもないでしょうけど」

 

チラリと地面で倒れて眠っているカーラに視線を向けるシトリィに小さくグレイシアは頷く

 

「私の……自分の友を少しの間で良いのです。守ってもらえませんか? そして出来るの事なら治癒の方も」

 

「…………」

 

「もし助けてくれるのであれば自分に出来る事ならば何でも致します」

 

「ちょ、ちょっとグレイシアちゃん!?」

 

シトリィの前で王に忠誠を誓うかの様に膝を着きシトリィを見上げるグレイシアに流石のシトリィも動揺した

 

「………お願い致します」

 

「……ハァ、分かったわ。 私に出来る範囲でこの子を守ります。 我がクレハ家の名に掛けてもね」

 

「ありがとうございます」

 

グレイシアは立ち上がり先程吹き飛ばした方に視線を向ければ奥の方から男が出てきた

 

「テメェ……ただで済むと思うなよ」

 

「………お前はすぐには殺さない。 我が暗殺術の全てを持って殺し尽くしてやる」




ここで補足です。 カーラは作中では強い風に書かれていますが部隊の中では戦闘力は最弱クラスです。

そして今回の転生者はカーラよりも戦闘力が高かったことにより敗北してしまいました
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