朝目を覚めると何故か隣にグレイシアが寝ていた。その理由は昨夜にグレイシアに襲われたからだ。 本人曰く「お風呂上がりの姿を見てムラムラ来たからです」との事らしいがハッキリ言ってグレイシアは色々と大金を叩いてでも相手をしてもらいたい程のテクニックを持っている
そんな事もあり支度をしたのは昼過ぎになり、グレイシアも何事も無かったかの様に振る舞うので俺もその様にしている。
そして今日はこの国のギルドに来ていた。
理由は簡単に言うと身分証とある程度の金稼ぎをしてこの世界にしか存在しない鉱物や道具と言った物を集めてマリアに渡す為だ。 マリアは珍しい物やスキルを複製するスキルがあり元の性能のまま他の存在にフルコピーする程の物を持っている
そんこんなで俺達は今現在ギルドに入る為の手続きをしていた。基本的に受け答えはグレイシアがしていたが話している最中ずっと右手拳を強く握り、ミシミシと言う音を立てながら受付嬢に笑顔で接していた。 何故強く握りしめているかと言うとグレイシアを含めて俺の部隊の居る奴等は人間と言う種族が嫌いだからだ。理由は多々ある。迫害、身売り、生け贄、奴隷と言った人間の汚い部分を見過ぎてきた結果彼等は人間と言う種族を憎んだ。 ハーフの者や純粋に人間の者も居るがやはり部隊以外の人間を強く恨んでいた
「最後にですが魔力量を調べるので此方に」
受付嬢の指示に従って俺達は個室に案内されて水晶玉が乗った機械の様な物が置いてあった
(あ、この展開知ってるぞ。無駄に魔力が有りすぎで色々と面倒な事になるパターンだ)
この先の展開を見越してイクスはグレイシアに小声で此方に来る様に指示するとすぐに此方に来た
「はい。何でしょうか?」
「魔力を普段通りに流すな、普段よりも5割に落とせ」
「了解しました」
イクスの言葉に何の疑問も持つ事無くグレイシアは水晶に手を置いて魔力を流すと水晶の色が透明から赤に変わった
「ルキフグス様の魔力は中ですね」
この世界では魔力を多い順に大、中、小と別れており、一番多いのが大らしい
「お次はクラウン様です」
(俺は元々魔法の才能も魔力も無かったからな。3割くらいで良いか?)
そんな事を考えながら水晶に魔力を流すと今度は白に変わっていた
「クラウン様の魔力は小ですね」
(ふむ、落とさずにやっていたら中にもなっていたのか?)
結果を聞かされてからそんな考えを巡らしながら俺達は再び受け付け前に戻ると他の受付嬢が少し慌てた様子で対応していた。 チラッと原因を見てみると鎧でガッチリと固めた少し厳ついおじさんと灰色のローブを着た老人が立っていた
(強いな。鎧は恐らくは術系を半減以下に威力を落とす類で大剣は何かの加護なのか常時雷を纏ってるな。 それも人間や魔物が塵になる程の威力を……)
(ローブを着た老人の方はノーム(大5師団隊長)やフル姉さんよりは力は下って事はそれなりの魔法使いか)
チラッとグレイシアの方を見ると俺を庇うように一歩前に出てローブの中で短剣を握りしめていた
「あの人達は?」
「この国一番と呼ばれる戦士と魔導師です。戦士の方は王国一の剣使いヤクト・ワン、魔導師の方は万能の魔導師ジュン様です」
受付場から説明を聞いた俺は再び視線を彼らに向ける。今の俺のレベルでは彼等を相手にするのは少し厳しいか、グレイシアなら問題は無いが
「今なら不意を付いて暗殺できますがどうしまうか?」
「いや、今彼等を殺せばこの国を敵に回す。今の俺達じゃそれは厳しい」
グレイシアの提案を理由を付けて否定するとまるで最初っから理解していたのか反論は特に無くその場に止まった
その後は俺達は手続きを済ませてからギルドカードは明日には出来ると言われたので後日取りにギルドに向かうと何故か俺達はギルドマスターの部屋に通されていた
一昔に流行った異世界転生のテンプレの如く物語が進んでいきますね