「良く来てくれたな」
ギルドマスターの部屋に通されて最初に出迎えてきたのはうちの元隊長のアルトリウス(第18師団隊長)を更に筋肉質にした気だるげな男が机越しに挨拶してきた。 俺達を手招きして部屋に入る様に促してきたがそれよりも面倒な事があった。 それはこの部屋に俺達以外にも二人くらい魔法で姿を隠している人間が居ることだった
「…………」
チラリとグレイシアを見ると無表情で視線だけで周囲を見渡した後に俺達部隊にしか分からない秘密の暗号を出してくれた。その場所に気配を向けると確かに人の気配を感じる事が出来たが俺達に害が無ければ特に気にしないでいよう
「お前達の事は大体の事は調べている。そこで1つ俺の頼みを聞いてはくれないか?」
椅子に座るとギルドマスターがそんな感じで話を進めてきた。俺は特に引き受ける気は無いんだがなぁ
「お前達に勇者二人の護衛を頼めないか?」
「あ?」
ギルドマスターの言葉にグレイシアが反応し、声をあげると部屋全体が凍り付いた。 今のグレイシアの一言で部屋全体が物理的にも凍った。グレイシアは感情が高まりすぎると周囲に魔力を噴出して周りの物を凍らせてしまう。普段は感情を剥き出しにする事は無いがイクスや部隊に対して誹謗中傷や利用しようとする物にはこうやって威嚇する事がよくある
「グレイシア落ち着け。今ここで凍らせても意味が無いだろ?」
「……申し訳ありません」
イクスの言葉にグレイシアは深く反省したのか凍っていた物が一瞬で溶けて砕け散った。ただしイクスには何処にも凍った形跡が無い事から無意識でイクスの事は凍らせなかったようだ
「それで?俺達に何を頼みたいんですか?」
視線をギルドマスターに向け、気配を隠れている二人に向けながら話を始めるイクスに咳払いをしてギルドマスターは説明を始めた
説明が長いので割愛するが様は魔王を倒す為に魔法や剣を習わす為に勇者二人はこの国の魔法学園に入れられる事になったらしい。魔王が現れるのは1年後の事らしいので今の内に実力を付けて来いとのことらしい。 そして間違えて呼ばれた俺とグレイシアに二人の護衛を頼むことにしたらしい。 この国の王や各属性を極めた帝達の推薦との事らしい
「それで? 幾ら出すんだ?タダ働きはごめんだからな」
「王からはそちらが望む額をとの事らしい」
望む額か……、俺一人で決めるのも悪いのでグレイシアにも聞くか
「グレイシアはどうだ?」
「はい。先ずは前金で私達が快適に暮らせる為に最低でも中級貴族以上が住む邸を望みます。 勿論生活費を含めて。その後は成功した時に残りのこの国にある禁術と魔剣を全てを報酬として貰います」
グレイシアの発言に俺以外のメンバーが目を見開いて口を開けていた。 うん、普通はその反応が正しいが戦力で言えばそれくらいあってもお釣りが来るぞ(グレイシア一人で)
「ふざけるな!そんな要求が飲めるか!」
机を強く叩くギルドマスターを見ても表情1つ変えないグレイシアは流石だと俺は思うな
「ふざけてませんが?私達は至って真面目に答えてます。 こちらも暇じゃないのですよ?この世界が滅び様が人間が死滅しようが私達にとってはどうでも良い存在ですから」
冷たく良い放つグレイシアにギルドマスターはグレイシアの瞳の奥の冷えきった部分を見て息を飲んだ
「それが出来ないのであれば他を当たってください」
言いたい事を言い終えたのかグレイシアは再び目を閉じて周囲に気配を向け始める
「……分かった。少し待ってろ、今から聞いてくる」
ギルドマスターが部屋から出ていって物の数分で帰って来た。答えはOKだったらし。 ただし邸の準備はしばらく時間が掛かるからしばらくは宿で過ごしてくれとの事らしい。 その際に宿代が入った袋を渡されたのでそれを受けとる
依頼を引き受けた俺達は部屋を出て行くのと同時に部屋に残されたギルドマスターが小声であの女何時か犯してやると小声で言っていたので今度会った時には半殺しにしてマリアの実験台にしてやる。 俺の仲間をそう言った目で見る奴は誰であれ例外無く殺す
そしてそれから数日が過ぎて俺達は魔法学園に入学した
設定では嫁達も男の娘の事は許しているので【仲良く】しても特に気にしません。だから男の娘達も安心だね!