可愛い部下が異世界で無双するのですが……   作:エスト瓶

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テンプレ通りに動きたくないイクス君


テンプレは部下に任して俺は寝る

俺とグレイシアが勇者達の為に転入したのは良いがこの学園は本当にテンプレ通りの学園だった。クラスはA~Dに別れており、Aが最高ランクでDが最低クラスになっている。グレイシアはイケメン君が居るAクラスに編入し俺は巻き込まれ君が居るDクラスに編入した

 

Aクラスに所属している生徒達は全体的にDクラスの生徒達を見下している。 はっきり言ってかなり不快以外に何者でも無い。 後は人種差別をする輩も居たが流石に見逃せなかったので睨み付けて黙らせた

 

「さてと、少し寝ようかな」

 

自己紹介が終わり生徒達を勇者である真人君に任せて俺は屋上に来て人目がつかない場所に寝転がり、目を閉じる。 流石にこの歳で周りと合わせてワイワイする歳じゃないし何よりも巻き込まれチームと組むと絶対に良くない事が起きるに違いない

 

「イクス様?次の授業はAクラスとDクラスの合同授業で体育館に集まる予定ですよ?」

 

ウトウトとしていると耳に響く心地好い声にイクスは意識を覚醒させると隣には女子生徒の制服を着たグレイシアが其所に居た。黒を基調とした制服はグレイシアの髪と瞳によく似合っている

 

「悪いが俺はパスだ。今更友情を確認する歳でもないしな」

 

「イクス様が行かないのであれば僕も……」

 

「お前は授業に出ろよ?」

 

危うくグレイシアが行かない発言をするので慌ててたグレイシアの言葉を被せるように言った

 

「何故でしょうか?僕があの様な者共に遅れを取ると?」

 

「いや、お前が他の奴等に劣るわけ無いだろ?それにお前に授業に出てもらう理由もちゃんとあるぞ」

 

ムッとしたグレイシアにイクスは笑みを浮かべながら答える。テンプレ通りならこの後の展開も分かる

 

「この後は使い魔召喚と魔石を使って武器召喚だろ?」

 

「はい。武器召喚の後に使い魔召喚ですね」

 

「悪いが俺には使い魔は必要ないからな。それとグレイシアには魔石を数個盗ってきて欲しいんだが」

 

「……分かりました」

 

少し不貞腐れているグレイシアに優しく頭を撫でると頬を赤くして気持ち良さそうにしてくれた

 

「さ、そろそろ授業が始まる。行ってきなさい」

 

「はい。後で必ず迎えに来ますので」

 

屋上から離れようとしたグレイシアにイクスは思い出した様にグレイシアを呼び止めた

 

「グレイシア」

 

「はい。何でしょう?」

 

「『肉食獣』には気を付けろよ?」

 

「は、はぁ、分かりました」

 

イクスの忠告を聞いて今度こそグレイシアは屋上から離れていった。残されたイクスは誰も周囲に居ない事を確認してから懐から手帳を取り出してその中身を見る

 

「…………これは魔王と言うよりも邪神に近い存在だよな」

 




次からはグレイシア視点かな?
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