伝説のイレブン~蒼き稲妻~   作:小鳥遊学士

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思いつきで書き始めました。
最初なので、短めに…もう少し長いほうがいいとかあったら言ってください
これからしっかりと物語を作っていこうと思ってます。
主人公は、円堂たちと同い年設定です。


prologue
幼馴染ってなんですか?


「さぁ、選べ」

 俺は、なにもない真っ暗な世界にいた。聞こえてくるのは、低く、重みを持った言葉。ただ、どこか大きな力があるように聞こえた。

 選べって…なにを選べばいいんだ?

 俺は心の中で呟いた。

「貴様が行く世界の話だ。」

 おっ、心の声が聞こえるのかよ。

「我は神だ。貴様の望む世界に転生させてやろう」

 神って…俺の望む世界か…

「なら俺はおもいっきりサッカーがしたい…」

 俺は訳あって、スポーツができなかった。だから、生まれ変わるならおもいっきりスポーツがしたい。なかでもサッカーが1番好きだった。

「よかろう。貴様の願い、聞き届けた」

 その声が聞こえた瞬間、暗闇の世界に光が射し込んだ。

「行くがいい。そして、我を楽しませろ」

「楽しませろって…なにをしたらいいんだ?」

「貴様にはいくつかの試練を与える。その試練を超えてみせよ」

 そう言い切ると俺は急に光の方に吸い寄せられた。

「おい、どんな世界に行くんだよ⁉︎試練についてもわかんないし‼︎」

「行けばわかる」

 答えを聴ききる前におれは光の中に入っていってしまった。

 

 

 …………あれからどれくらい時間が経ったのだろうか

「……て」

 頭がぼんやりとする。

「…きてったら」

 なんか、長い夢でも見ていたような気分だ。

「起きなさいっていってるでしょうが‼︎」

 急に大きな声がして、俺は驚いて起き上がる。

「まったく、いま何時だと思ってるの?」

 目の前には見たことのないような綺麗な人が立っていた。

「えっと…」

「今日から入学式だってのに…まだ春休み気分でいたの?」

「すみませんが、どちら様ですか?」

「春休みの間に幼馴染のこと忘れちゃったの?」

 どうやら目の前の人は幼馴染らしい…

 幼馴染⁉︎そんなものアニメの世界にしか存在しないと思っていた。しかも、こんな綺麗な人が幼馴染とか信じられるか⁉︎

「いいから、早く起きて支度してよね。」

「支度ってなんの?」

「今日から雷門中に通うんでしょ?」

「ら、雷門中だって⁉︎」

 俺は状況が理解できずに、驚いた。

 

どうやら、俺は転生をしたらしい。

しかも中学生だ。

今更、中学生になってなにをしろと言うのだ。

高校生なら、まだわかる。部活でサッカーがめいいっぱいできるからな。しかも、全国大会とかもある。

しかし、中学生とは…

目の前の幼馴染は、天道天音というらしい。なんて、神々しい名前なのだろうか…

彼女の話では、俺は昔からのサッカー馬鹿らしい。

雨が降ろうが、嵐が来ようが、外でボールを蹴り続ける筋金入りのサッカー馬鹿だったそうだ。

「雷門中に入ったら、もちろんサッカー部にはいるんでしょ?」

天音からそう言われた時は素直に返事ができなかった。

急に中学生になったのだから、どうしろというのだ。

とりあえず、入学式が終わったら、さっさと帰って考えよう。俺はそう決めて、雷門中に向かった。

 

 


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