伝説のイレブン~蒼き稲妻~   作:小鳥遊学士

3 / 8
なんか微妙に円堂の話し方とかが安定してない気がする…
微妙なキャラの違和感は許してもらえたら幸いです。
お気に入り登録ありがとうございます。
もしよかったら、感想とか書いてもらえるとうれしいです。


力って必要ですか?

私は未だに悩んでいた。

何が正義なのか。何がただしいのか。

だが、私は、彼の力になりたい。

だから、私は決めたのだ。

彼の力になろうと……

 

 

入学式が終わり、簡単なHRが終わると、俺は帰る支度をした。

「入部届けは出しに行かないの?」

天音がわざわざ俺の席にきて質問してくる。

「だから、まだ、サッカー部に入るって決めてないっていっただろ」

何度も同じことばかり言われてイライラなしながら答えた。

「変なの。サッカーするためにここに来たのにね。」

「えっ…それってどういう」

「なら、早く帰ろうよ‼︎私、寄り道したいところがあるし」

天音の言った意味の真意が引っかかった。

「天音…お前一体…何者なんだ?」

「何者って…ただのかわいいかわいい幼馴染だよ?」

天音が笑顔で答える。が、目が笑ってない、不気味で、恐ろしい。そんな印象だった。

これ以上、深く聞いてはいけない。俺の本能がそう囁いた。

 

 

家に帰ろうと校舎を出ると、不意に声をかけられた。

「あっ、……じゃん」

振り向くと、朝のバンダナ男もとい、円堂守がそこにはいた。

「なぁ、お前知ってた?雷門中にはサッカー部がないらしいぜ」

「え~~~‼︎」

俺の代わりに、天音が大きな声を出しながら驚いた。

「サッカー部がないなんて…円堂君はどうするの?」

「もちろん、サッカー部を作るに決まってるだろ」

円堂は胸を叩きながら、自慢げに言った。

「今はまだ、部員が二人しかいないけど、これから増やして、フットボールフロンティアで優勝するだ‼︎」

「フットボールフロンティア?」

「あぁ。サッカーの全国大会だぜ‼︎」

「そこで優勝できたらすごいね」

「優勝できたら、な。まぁ、まずは11人集めるところから始めないとな。2人で頑張れよ」

俺はそう言ってその場を離れようとした。

「なにいってんだ?もう一人はお前だぞ?」

「はぁ⁉︎」

俺は驚いて、円堂の方に振り返った。

「だからさだからさ、今から、勧誘に行こうぜ‼︎」

「まて、まだ、俺はサッカーをやるって決めてないって言ってるだろ?」

「サッカーが嫌いなのかよ?」

「いや。そういうわけでは…」

「なら、いいじゃないか‼︎」

「だから…もういい。とにかく俺のことはほっといてくれ」

俺はそう言い切ると、その場から逃げるように離れた。

「どうしたんだろうな、あいつ。サッカーが好きならやればいいのに」

不思議がる円堂。

「仕方ないよ。彼には彼の理由があるんだから。」

天音がとても女性の声とは思えない低い声で答えた。

「えっ…」

円堂が天音の声の違いに戸惑っていると、天音は笑っていた。

 

 

気がつけば、俺は河川敷にいた。

頭の中ではさっきの円堂の言葉が引っかかる。

「好きならやればいいじゃないか」

俺はサッカーが好きだ。プレイするのはもちろん、見るのも。

だが、なぜかサッカー部に入ろうとは思えない。

サッカー部に入ればサッカーができるのに…

俺は俺自身の気持ちがわからず、もやもやしていた。

その時、目の前にわサッカーボールが飛んで来た。

「んなっ」

俺は驚きながら、トラップをすると、ボールが光りだす。

「一体なんなんだよ‼︎」

俺はなすすべもなく、光に飲み込まれていった。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。