転生したら遠坂家!? 二代目赤い悪魔の魔術師生活   作:狩宮 深紅

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11話目です。

今回でセシル視点メインの話は終わりです。
次からはオリ主視点の話に戻していきます!

人狼ジャッジメント始めてみました。
全然考察出来なくて、何回もスケープゴートにされてしまった・・・。
まぁ、楽しかったのでいいんですけどね!

あ、それと皆さんちゃんとゴクドルズ見てくれました?
見てない人はぜひ見てみてください!
私の今季オススメアニメです!


SSSでのクリスマスイブ

 

12月24日

 

~セシルside

 

世間はすっかりクリスマス気分になり、街はクリスマス1色に染まっていた。

私、セシル・オブライエンの心境は街の雰囲気と同じく、かなり浮き足立っていた。

その理由は、23日の出来事の後、紅輝がお詫びにと外出に誘ってくれたのである。

私にお詫びと言われても逆にこちらにも責任があったのでそこは素直に喜べないけど、紅輝が外出に誘ってくれたことには両手をあげて喜びたいぐらいだった。

まぁ、正確にいえば、みんなでクリスマスイブとクリスマスに休日を貰ったので、せっかくだからみんなでクリスマスを祝おう!って、なったから紅輝がクリスマスの飾り付けを用意しようと言ったことが始まりなのだけどね。

それに、紅輝の言葉の裏に何もなかったとしても、他の子ではなく私を誘ってくれたことが何よりも嬉しかった。

 

私は身だしなみを整え、リビングに向かうと、紅輝が既に用意して待っていた。

 

「ごめんなさい、待たせたわね。」

 

「いや、問題ないさ。じゃあ、アルテミシア。自分とセシルは飾り付けを用意してくるよ。」

 

「うん、わかった。いってらしゃい二人とも。」

 

 

アルテミシアに見送られ、玄関から外に出ると、外の冷たい空気か一気に私たちに吹き付けてくる。

 

「やっぱりかなり寒いわね・・・。」

 

「そうだな。なるべく早く用事を済ませようか。」

 

(あ、うん)・・・そうね。」

 

・・・寒いのはあまり好きじゃないけど、紅輝と二人きりになれる時間が減るのなら少しは我慢してもいいのだけれどな・・・。

 

 

 

 

 

 

紅輝が私の車いすを押してしばらく経つと、動きが止まった。近くの雑貨屋さんまでは、経験上まだ少しかかるはずなのだけれど・・・。

 

「紅輝?もう着いたの?」

 

「まあね、雑貨屋さんではないがクリスマスの飾り付けを貸してもらえるところが有ってね。」

 

彼がそう言うと、紅輝の方からスマートフォンを操作する音が聞こえる。そして、コール音がなるがなると、直ぐに誰かが出たようだった。

 

「もしもし?レティシアかい?うん、到着したよ門を開けてくれ。・・・うん、分かってるさ、ありがとう。」

ピッ、という音が鳴り、どうやら電話が終わったようだ。

 

少しすると、前方の方から足音が聞こえた。足音の感じからするにかなり階級の高そうな歩き方、それも女性のものだ。

 

「待たせてごめんなさい、今開けますね。」

 

聞きなれない女性の声が聞こえ、恐らく先程の足音はこの女性だと判断する。

その女性の言葉の後、突然大きな門を開くような音が聞こえる。

私は今私の前で起こっていることが把握出来ずに少し戸惑っていた。

 

「こ、紅輝?ここはどこなの?」

 

「あぁ、すまない、言うのが遅れていたね。ここはエーデルフェルト邸さ。」

 

「・・・え?」

 

私は今紅輝から聞かされた言葉に驚愕し、固まってしまう。

 

え?え、エーデルフェルト?その名前は確かトレーズ中将のファミリーネームだったような・・・。

い、いや、まさかもしかしたらただ名前が同じだけなのかもしれないし・・・。

 

「エ、エーデルフェルトって、中将殿の?」

 

「あぁ、そうだよ。」

 

やっぱり!!?、こんなことなら聞かなきゃ良かったかもしれないわ・・・。

 

「ん?こちらの方ははじめましてね、私はレティシア・エーデルフェルトです。あなたの名前は?」

 

突然、その女性に名前を聞かれ私は少し恐縮してしまう。

 

「わ、私はセシル・オブライエンです。」

 

「そう、わかったわ。これからよろしくねセシルちゃん。」

 

そう言ってその女性、レティシアさんは私の手をとった。その手は同じ女性ながらとても柔らかく、彼女の手からは優しさも、感じることが出来た。私とレティシアさんがそうこうしていると紅輝が気まずそうな声をあげる。

 

「あー、お二人さん、少しいいかな?」

 

「おっと、そうでしたね。はいこれ、約束のものよ。」

 

レティシアさんかわそう言うと少し大きめの紙袋の音が聞こえる。

 

「ありがとう、感謝するよ。忙しいところ、すまなかったね。」

 

「いえ、問題ないわ。私の方は既に飾り付けは終わっていますから。」

 

「それなら良かった、じゃあ、よいクリスマスを・・・。」

 

「ええ、そちらこそ。」

 

 

 

 

そして、紅輝は再び私の車いすを押して、この場を去った。

 

 

・・・気が気じゃなかった!!紅輝には悪いけど正直言って気が気じゃなかったわ!まぁ、無駄なお金を使わずにクリスマスの飾り付けを貸してもらえたことは良かったけど・・・。

うん、この場を離れられて少し安心したわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスマスの飾り付けを借りた後、紅輝はしばらくしても家に帰る様子はなく、逆に街の方に来ているようで、周りからは軽快なクリスマスソングが流れていた。

・・・まぁ、私としては紅輝と二人きりに慣れているから嬉しいと言えば嬉しいのだけれど。

そう思っていた矢先、紅輝の話の内容を中断し、私の肩を軽く叩いた。

 

「ん?どうしたの紅輝?」

 

「セシル、君が良かったらだけど少しカフェに行かないか?」

 

「えぇ、構わないわ。時間もまだ大丈夫なのでしょう?」

 

「良かった、それなら行きつけのお店があるから案内するよ。」

 

嬉しい!嬉しいわ!紅輝があんなことを言ってくれるなんて!お、落ち着くのよ私!ここで変なことをしたら台無しよ!・・・そう言えば、紅輝の行きつけのお店ってどこなのかしら?少し気になるわね。

 

内心はウキウキしながら、顔を表情をなるべく乱さぬまま(自己申告)しばらくすると紅輝の言っていた、行きつけのお店に着いたようだ。

 

「いらっしゃいませ、ん?今日は珍しいお客さんも一緒かい?」

 

中に入ると、コーヒー豆の香ばしい匂いがし、恐らく初老と思われる男性の声が聞こえた。とても落ち着いた雰囲気で紅輝の行きつけというのも納得出来た。

 

「こんにちは、マスター。今日はお嬢様が一緒だからね、最高の席とコーヒーをお願いするよ。」

 

「かしこまりました。」

 

マスターと呼ばれた男性はソファーのある、お店の窓の近くの席に案内してくれた。私と紅輝はその席にゆき、紅輝が私の肩を二度軽く叩く、これは今から体を触るという合図だ。

 

「今から少し持ち上げるよ。」

 

「ええ、わかったわ。」

 

私がそう言うと、紅輝ら私を車いすから持ち上げ、お姫様抱っこのような状態で、抱き抱えるとソファー席に座らせてくれた。

 

お姫様抱っこは、いつもやってもらっているけど、まだ慣れないわね・・・。紅輝のいない時はレオにやってもらっているけど、やっぱり紅輝のほうが少し緊張するわ。

 

紅輝も私の向かい側に座り、二人で世間話をしていると、案外早くにコーヒーが運ばれてきた。しかし、その後にもう一度机に二人分のお皿が置かれるような音がする。

 

「ん?マスター、こちらのショートケーキは?」

 

紅輝が不思議そうに聞くと、マスターと呼ばれた男性は小さく笑い、紅輝に耳打ちする。

 

「私からのささやかながらのクリスマスプレゼントですよ。もちろんこの分の代金は請求しませんのでご安心を

そう言うと、マスターはカウンターへと戻って言った。

私と紅輝はマスターに感謝しながらもコーヒーとショートケーキを堪能した。

 

うんうん、コーヒーもケーキも美味しかったし、機会があればまた来てみたいわね。

 

 

 

 

そして、二人とも食べ終わって少ししたぐらいだった。

 

「セシル、ちょっといいか?」

 

紅輝が神妙そうな口ぶりでいった。

 

「構わないけれど、どうしたの?」

 

「あー、その、なんだ・・・。」

 

私は、紅輝にしては珍しいはっきりしない声色で何かあったのかと思う。

 

「どうしたの?はっきりしなさいな。」

 

「そうだな・・・。よし!メリークリスマス、セシル!1日早いけど、クリスマスプレゼントだ。受け取ってくれないか?」

 

「え・・・?え、えぇ!もちろんよ!」

 

「なら、良かった!」

 

紅輝はそう言うと、私の手に長方形の箱を手渡してきた。

 

 

こ、紅輝が私にクリスマスプレゼント!?ほ、本当なのかしら!こ、心の準備が出来てないから思わずにやけてないかしら!?

 

「こ、紅輝。これ、開けてもいいかしら?」

 

「あぁ、もちろんさ、開けてほしい。」

 

私はその箱を開き、中身に触れてみると、それはネックレスの様だった。

 

「これは・・・ネックレスかしら?」

 

「うん、でも、自分には女の子の好みはわからないから実用性を兼ね備えたものにしてみたんだ。」

 

「実用性?」

 

どういうことかしら?ネックレスに実用性なんて・・・何かの健康器具と、いうことなのかしら?

 

「あぁ、付けてみれば分かると思うよ。」

 

「ふむ、それじゃあ、紅輝、貴方に付けてもらえるかしら?」

「ええ!?・・・分かった、君がそれを望むのなら。」

 

紅輝は箱からネックレスを取り出し、私の首にかけてくれた。

 

「んー?何か起こって居るようには感じないけれど・・・?」

 

「セシル、顕現装置を使って随意領域(テリトリー)を開くようにしてみて。」

 

「?わかったわ。」

 

そう言われ、やってみると、すごく簡単に随意領域を開くことができた。普通なら顕現装置なしで随意領域を開くのはかなり難しいのである。それがこんなにも簡単に出来たということは、これは小型の顕現装置と言うことかしら。

 

「んっ、同じように開ける!これなら・・・!」

 

そのまま、目と足に随意領域を使ってみると、足が動き、目が見えるようになったのである!カフェのオシャレな内装も、紅輝の顔も、紅輝がくれたネックレスだって!全部見えるようになっていた!

 

「どうかな?わかったかと思うけどこれはかなり小型化した顕現装置だよ。開発部の人達に頼み込んで作ってもらったんだ。デザインはそのまま女性の方に任せて見たけど、どうかな?」

 

紅輝の少し不安そうな顔をはっきりと見ることができ、基本顕現装置(ベーシックリアライザ)無しで目が見えるという喜びと、紅輝への感謝の気持ちで、私の気持ちは表しようのないくらいに高まっていた。

 

「とっても嬉しいわ!紅輝本当にありがとう!」

 

「そう言って貰えて嬉しいよ、自分も開発部の人達に頼み込んだ甲斐があるってものさ。」

 

「それじゃあ、私も紅輝に何かお返ししなくちゃいけないわね。」

 

私がそう言うと、紅輝は驚いたような顔をしていた。

 

ふふ、やっぱり、紅輝は表情がころころ変わって面白いわね!

 

「い、いや、そこまでしてくれなくても大丈夫だよ!」

 

「いいからいいから。少し待っててもらえる?驚かせたいから、目を瞑ってちょうだい。私からのお願い(・・・)よ。」

 

私は今、紅輝が”お願い”という言葉に弱いことを知っていてあえてつかった。紅輝は私の思惑通り通り、少し困ったような顔をして、わかったよ、と言うと目を瞑った。

 

私のお返しはもう決まっていた。

 

私は意を決して彼の顔に近づいて。

 

 

 

 

―――――ちゅ

 

彼の頬に短くキスをした。

 

 

「も、もう、目を開けていいわよ・・・。」

 

彼の顔は何が起きたかわからない顔をしており、私は意を決してしたのはいいが、恥ずかしさのあまり、すぐに顔を背けてしまう。

 

あ、あぁぁぁあ!!?やった、やってしまったぁぁぁぁぁあ!いや、でも後悔はしてないわ私!頑張った!頑張ったのよ私!

 

「え・・・と、セシル、あ、ありがとう。」

 

「ど、どういたしまして。」

 

その後はそそくさとカフェを出て、すぐに家に戻った。紅輝に車いすをおしてもらっている時はお互いに終始無言になってしまっていた。

 

 

 

 




今回も見ていただき、ありがとうございました!
感想や評価をして頂けると、作者のモチベーションの向上になりますのでどうか、よろしくお願いします!

また、お気に入り登録して頂いた。
くわるさん、たけのこ爺さん、黒の鴉・白の蛇さん、Alan=Smiteeさん、提騎さん、三葉さん。

ありがとうございました!

これからも見ていただけると嬉しいです!


さらにさらに!!
前回でUAが5000を超えました!!
私とても感激しています!
こんな駄文を見ていただけるなんて本当に光栄です!
これからも頑張っていきますので、また、見ていただけると嬉しいです!

それではまた次回をお楽しみに!

ちなみに、今回出てきたマスターのイメージボイスは三木眞一郎さんです!

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  • 投稿頻度を高くして短い感覚で継続性を重視
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