転生したら遠坂家!? 二代目赤い悪魔の魔術師生活   作:狩宮 深紅

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14話目です

FGO夏イベ始まりましたね!
皆さんは水着ジャンヌといった限定サバは引けましたか?
私?私は次に来るであろうBBちゃんのために温存するつもりです。
最近、友達がFGOアーケードにどハマりしそうで少し心配です。確かに1度やって楽しいとは思いましたがお金が・・・。あれが現ナマの重みってやつなんですね・・・。ギルガメッシュ当ててたのですごい羨ましいです。



強奪任務(前編)

―任務内容

・我社の技術を盗み、作られたCR-ユニットがアスガルドエレクトロニクスのイギリス社に安置されている。4月5日の起動実験の日の前日に安置されている4機(現状分かっているもの)を入手し、その後指定のポイントまで撤退すること。

・物資はこちらが手配するため、その2つにおける準備は行わくても良い。

・その日の午後10時00分から作戦指示を行う。

・そちらから4人、回収要員を手配するように。

 

―以上。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―4月4日午後10時42分

~アスガルドエレクトロニクス、イギリス社

 

 

 

 

「おい!侵入者はそっちに行ったぞ!追え!」

 

「「「はっ!」」」

 

「見つけたぞ!撃て!」

 

けたましいサイレンが鳴る屋内、アスガルドエレクトロニクスのCR-ユニット格納庫の近くで多くの発砲音が鳴り響く。警備兵の追っている人物は随意領域で銃弾を防いだのか分からないが、全くくらっている様子はなくそのまま走り続けていた。

 

「ちっ!ウイザードか!ということは・・・。おい!奴の狙いは恐らく格納庫にあるCR-ユニットだ!絶対にあれを奪わせるな!」

 

 

 

 

 

 

そしてまた別の場所では・・・。

 

「くっ、奴らめ一体どこへ・・・」

 

ある1人の警備兵は侵入した輩を探すために周りを見渡していた時だった。

 

ふと、自分の肩が叩かれそちらの方を向くと、そこには何やら不気味な笑いを浮かべている1人の少女がいた。

 

「こんばんは、そしておやすみなさい。」

 

「はっ?っ!貴様まさか侵入sy―ゴスッ

 

銃口を向け、発砲をしようとした瞬間、その少女から放たれた回し蹴りが彼の頭に直撃し一瞬で意識を刈り取る。

そしてその少女はその警備兵が持っていた認証キーをその男の懐から奪うと彼女の仲間に話しかける。

 

「認証キー、手に入れたわ。さ、格納庫に行きましょ。」

 

「(うわ、今のセシルめっちゃ怖!?)・・・そ、そうだな。セシ・・・じゃなかった《ブリッツ》、早く行こうか。」

 

「ふふふ、あら?アシュ・・・じゃなかった《デュエル》何か怖いものでも見たような顔をしてどうしたのかしら?」

 

「い、いや!なんでもないぜ!」

 

「ねぇ、レオ、最近のセシル何かおかしくない?(小声)」

 

「う、うん。アルテミシアも思ってたの?実は私も最近そう思ってたんだ・・・(小声)」

 

そんな彼女ら2人の会話を知ってか知らずか《ブリッツ》は2人の肩を叩いた。その少女の顔を笑っているものの目がとても濁っているように見えた。

 

「内緒のお話かしら?《ストライク》、《バスター》?別にするのは構わないけど後にしましょう。彼が・・・《イージス》が敵を引き付けている今のうちに格納庫に急ぐわよ。」

 

 

「ひっ!?そ、そうだね急ごうか!」

 

「う、うんうん早く格納庫に行こう!」

 

触らぬ神に祟りなし、二人は直ぐに会話を止め。先に走りだした《ブリッツ》と《デュエル》に続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~紅輝side

 

―パンッ、パンッ。

 

全速力で走りながら後ろ方向へとDEMから支給された特別性の睡眠弾を使い、追ってをできる限り減らす。当たっているかの確認はできていないが、()を追ってきている足音は減っているところ、当たってはいるのだろう

。今現在、格納庫へのルートを通っていたからか既に目的はバレてしまっている。だが、これも予想の内らしい、このルートを通ると作戦指示を聞いた時には正直考えたやつは阿呆なんじゃないかと思っていたが、予想は以上に追っては少なかった。

もしかしたら裏でDEMが何か細工をしていたのかもしれない。

セシル達は上手く認証キーを手に入れることができただろうか。アルテミシアがいるから最悪何とかなるとは思うがやはり少し心配だ。

 

―パンッ、カチッ、カチッ。

 

「ちっ!弾切れか!」

 

急いで腰につけて合った予備の弾倉を取り出そうとするが、相手の銃弾がそれに直撃し、遠くに弾き飛ばされた。

 

「っ!しまった!」

 

「そこまでだ!大人しく投降しろ!」

 

拳銃を投げ捨て<ノーペイン>を抜き構えると3人の警備兵が僕に向けて銃口を向けていた。

 

―どうする?やろうと思えば3人ほどなら制圧できるかもしれないが、そうなると確実に新たな追っ手が来る。

最悪魔術を使うことも考慮に入れないと行けないか・・・?

 

「投降しない、と言ったら?」

 

「残念だが、君の命を奪わせてもらう。」

 

「まぁ、当然だろうね、残念だけど死ぬつ――「誰が命を奪うですって?」

セシルの声が聞こえたかと思うと3人の内の左にいた1人が突然、蹴り飛ばされる。

 

「なっ!?何者だ!」

 

「残念だけど答える義理はないわぁ!」

 

そしてまた1人右側にいたやつが、今度は頭部にセシルの蹴りがクリーンヒットし僕の後ろまで蹴り飛ばされる。

 

「き、貴様!!よくも!」

 

「あらぁ、それはこっちのセリフよぉ!」

 

その台詞と共にセシルが真ん中にいた男の股間を蹴りあげる、あまりの男としての痛みに耐えられなかったのだろう。彼は泡を吹いて倒れてしまった。・・・敵ながらこれには同情してしまう。死んでなきゃいいが・・・主に男として。

 

「・・・《ブリッツ》、助けてくれたのはありがたいが、最後のは流石に可哀想と思うのだが。」

 

「そうかしら?それよりも!ちゃんと認証キー取ってきたわ。これでいいのよね。」

 

「あ・・・うん。そうだね。よくやったよ《ブリッツ》」

 

「うふふ、ありがとう。さぁ、格納庫に急ぎましょう。 」

 

そう言うとセシルは格納庫の方へと走っていってしまった。

先程までセシルの後ろにいた《デュエル》が自分に話しかけてくる。

 

「なぁ、《イージス》。近頃《ブリッツ》と何かあったのか?最近の《ブリッツ》は時々怖いぜ・・・。」

 

「・・・いや、僕の思いつく限りでは何も無いよ。」

 

「そうか、ならいいんだけどよ・・・。」

 

無い、とは言いきれない、きっとあのことだろうから。だけど、それを口にして言うのはまだ早いだろう。今のセシルのおかげで助かったのも事実だ、この任務が終わってから何とかしないとはいけないかもしれないな。

 

 

 

 

 

 

《ブリッツ》の後を追い、格納庫の扉の前に立って認証機に認証キーをスキャンすると、扉が開かれる。

 

中には汎用CR-ユニットがズラリと並べられていた。しかし、その中でも形の違うものが5つ有った。4機と言う情報だったが1つ多いいな、これはアルテミシアを連れてきて正解だったかもしれないな。

 

「有ったぞ!恐らくこれが例のCR-ユニットだ。」

 

しかし、そこにあったのは色や形がどこかで見たようなことがあるものだった。

 

機体名を見てみると<デスティニー>、<アルケー>、<ケルディム>、<エピオン>、そして<ν(ニュー)>と書かれていた。

 

 

 

 

――ってこれ、まんまガンダムの機体じゃん!!そりゃ、どこかで見たかと思ったわ!てか、<ν>って!ここはアナハイムかよ!いや、サイコミュ自体はアナハイムじゃなかったんだっけ?だけどそんなことは今はどうでもいい!

お、落ち着くんだ僕!こんな時こそ家訓を思い出すんだ!

 

遠坂たるもの常に余裕を持って(ry ×3

 

・・・ふぅ。何とか落ち着いたぞ。さっさと回収して帰ると撤退しないとな。

 

 

「それぞれ自分が使えそうなものを認証するんだ、そしてその後直ぐにここから脱出するぞ!」

 

「「「「了解!」」」」

 

各々CR-ユニットの前に立つと認証機に手を触れ認証を開始する。

 

アシュリーは<エピオン>に、レオノーラは<ケルディム>に、セシルは<アルケー>にそして僕は<デスティニー>を纏う。しかし、1番肝心なアルテミシアがまだ認証できていない様子だった。オロオロしている姿は可愛いとは思うが今はそれどころでは無い。

 

「アルテミシア?認証はまだできないのか?」

 

「いや、それが、全く認証出来ないの・・・。それどころかエラーばっかりでてるの。」

 

どういうことだ?教わった情報のなかには全ての機体は認証されていないはずだ。もしや誤情報だったのか?それならまずいな。いや、誤情報では無いな。そもそも奪う予定だったのは4機だ。アルテミシアが認証しようとしているものが例外と言うことなのかもしれない。

 

「仕方ない。認証はあとにして持ち帰るだけ持ち帰ろう。認証は後でロックを解除してもらってからでも大丈夫だろう。レオノーラ、アルテミシアを運んでくれるか?僕はこれを待機状態で持っていく。時間がかかるだろうから先にポイントまで撤退しておいてくれ」

 

「わ、わかった。アルテミシア、しっかり捕まってて。」

 

「う、うん。ごめんね遠坂君、レオノーラ任せたよ。」

 

そう言うと、レオノーラはアルテミシアを連れて先に指定ポイントまで飛び立っていった。それに続きアシュリーやセシルも先にポイントまで向かっていった。

 

 

「さて、と。この会社には悪いがさっさとこれを持っていくか。」

 

 

<ν>を担ぐために持とうとしたその時だった。

 

―パンッ!

 

「なっ!?」

 

持とうとしてい手の甲を何者かに撃ち抜かれ咄嗟に<ν>から距離をとる。

撃ち抜かれな手からはどくどくと血が流れ落ちていた。

 

「流石にそれまでも持っていかれるのは許容できないな。」

 

渋い男性の声が聞こ、咄嗟に<デスティニー>のビームライフルを向ける。

 

「誰だ!」

 

僕がそう言うと、格納庫の裏口と思われる場所から車椅子に乗った男性とそれを押している女性の姿が有った。

男性の手には少し大きめの拳銃が握られており、銃口からは硝煙の煙が立っていた。

 

「盗人に名乗る名は無いと、言いたいところだが。そうだね・・・簡単に言えばここの責任者と言えば分かるかな?」

 

「なるほど、こんな所まで責任者がわざわざ出迎えてくるなんてね。よっぽどあれ(・・)が大事というわけか。」

 

「そういう事だよ。私としては君達が盗もうとしているもの全てを返して欲しいのだがね、この状況を考えられなかった私の落ち度でもある。故に君のを含めた4機は諦めよう。たが、<ν>だけは渡すことはできないな。」

 

「っ!」

 

その瞬間男性からのとてつもない殺気が感じられ、思わず後ずさりしてしまう。この男、只者じゃない、確実にアルテミシアと同じレベル、いや、それ以上なのは間違いない。ここで相手にするのは愚行だろう。

 

「・・・わかった。僕はここで引かせてもらうよ。」

 

「そうしてもらえると、こちらとしても嬉しい。」

 

 

僕は格納庫の入口まで直ぐに下がる。

ゆっくりと外にでて、撃ってこないことを確認し、悔しさを感じながら男性を睨み付け指定ポイントに向かうため飛び立った。

 

 

だが、ふと思う。今回の悪はどちらだ?精霊を殺そうとしていないのにCR-ユニットを製造している会社か、それとも本当にあのアイザック・ウェストコットとやらが本当のことを言っているとしても、扱いようによっては人を容易く殺すことのできる兵器を強奪した僕達。

・・・こんなの小学生でも分かる、明らかに僕達の方が悪だ。僕がSSSに入ってしたかったことは本当にこんなことか?最初はお金目的だったが、今となっては大切な仲間がいて人々を精霊という悪から守るためにこの仕事をしていた。士織が言ってくれた正義の味方、それになったつもりだったのかもしれない。

 

だけど、今僕がしていることはなんだ。人々を守る正義の味方が、命令とは言えこんなことをするのか?

 

 

・・・もう、正義の味方は名乗れない。だったら僕はこの仕事をする時は別の名を名乗ろう、仕事モードの人格を作り出そうじゃないか。その時の僕は冷徹な魔術師だ。

 

 

「僕の名は・・・リボンズ・アルマーク、人類を救うため。大切な人達を守るため僕はこの力を奮おうじゃないか」

 

 

 

 

 

 




今回も見ていただき、ありがとうございました!
感想や評価をして頂けると、作者のモチベーションの向上になりますのでどうか、よろしくお願いします!

また、お気に入りに追加してくださった。

ザウルスウイロウさん、エンプティさん。

ありがとうございます!また見ていただけると嬉しいです!

さらに!皆様のお陰でついに!お気に入りが50人突破しました!!
これも皆様のお陰です!
これからも見ていただけるように頑張りたいと思います!エタらないように頑張っていきたいので良ければこれからも支えていただけると幸いです!

ではまた次回をお楽しみに!

もしかしたらコールネームでだいたいの展開を察せた人もいるんじゃないかな?

出てきた機体が分からない!ってかたはピクシブなどで調べてみてください。全部載ってますし、私が説明するより早いと思うので・・・。、




8月11日、最後のところが見直してみて少し気に入らなかったので書き直しました。

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  • 投稿頻度を高くして短い感覚で継続性を重視

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