転生したら遠坂家!? 二代目赤い悪魔の魔術師生活 作:狩宮 深紅
夏の盛りがすぎてこれから涼しくなって行くといいのでけどね・・・。
パソコンスペックが低いせいで黒の砂漠ってネトゲが出来なかった・・・。
その代わり友人に勧められたテイルズオブエクシリアを買ってみました。
予想以上に面白くて、いい買い物をしたと感じています!
ここでそれを勧めてくれた友人に感謝を・・・。
あのバレンタインから1週間後、セシル達は日本に向かい1週間に1度は定期報告が来ていた。
最悪の事態になったとしてもあの3機があれば何とかなるだろうが、目的地であり、自分の故郷の天宮市のASTの実力は未知数だ。数年前には1度合同演習を行ったことがあるが、彼らの実力は大きく上がっていると考えるのが良いだろう。
この世界型月で神はクソだがひとまずは彼女達の無事を神に祈っておこう。
自分は派遣社員という形でDEMに入ることができた。
さすがに普段の名前では危ないため、リボンズ・アルマークという仮りの名を使うことにした。
だが、あのアイザック・ウェストコットには顔が知られている、だからいちいち暗示の魔術をかける訳にもいかないため、予め認識阻害の魔術をかけたマスクを着用することになった。
だが、それでも油断は禁物だ。
自分やトレーズさんの様な元から魔術師な連中もいないとは限らない、特に怪しいのは世界最強の魔術師にして、アイザック・ウェストコットの秘書である、エレン・ミラ・メイザースだろう。
アルテミシアの様な例外もいるが、かなりの実力の持ち主だと聞く、気を抜けば認識阻害の魔術に気づかれる可能性だってある。なるべく関わらないようにするのが最善だろう。
そして、任務開始から2ヶ月後。
――ふふふ、ふはははは!
この2ヶ月で僕はDEM社におけるかなりの信頼を勝ちとった!
毎日夜遅くまでテストパイロットをしながら雑用をこなし、昼の休憩時間には、なるべく話の輪の中心になるように立ち回る。
午後のティータイムも僕におまかせ!
整備師の方々には作業を手伝いながら、コミュニケーションを取りながらの情報収集。
様々な部署の飲み会に同行し、周りが楽しくお酒を飲めるように気を使う!これがジャパニーズ接待だ!!
僕だってミス・パーフェクトの子だ、母にできて僕にできないことなどない!
さながら、作中いおいて、リボンズのアレハンドロ・コーナーに対しての立ち回りだと自負してもいいだろう!
そして、今や僕はDEM社において知らぬ者は居ないだろう!
――まあ、あまりのキツさにこの歳で胃薬を使うハメになりましたけどね。HAHAHA
~4月15日
「それじゃあリボンズ君、後お願いできるかな?」
「はい、任せてください、いつも通りにしておけば良いですよね。」
「うん、じゃあまた明日ね。」
「お疲れ様です。(ニッコリと笑いながら)」
いつもの様にあと片付けをして、自室に戻る。セシル達からの報告が入っていないのを確認すると、そろそろ使い慣れてきたベットに腰を下ろし一息つく。ふと、時計で時間を見ると夜の20時をすぎた頃だった。
そう言えば最近は室内プールで訓練が出来ていなかったな。時間も閉まるまであと少し時間もあるし、情報収集も兼ねて行ってみるか。
そうと決まれば直ぐに用意をして、社内プールに向かった。流石に時間が時間であるため通路にほとんど人はいなかったが、監視カメラ以外気をつけるものが無いためこれは逆に好都合でもある。
管理人さんに会釈をして更衣室に入り、訓練用の水着に着替える。
準備体操をして、いざ、プールへ。
「ふう、ここに来るのは何度目かだが、やっぱり広いな。SSSにもこの位の規模のものがあればいいのだがね。」
そんな独り言を言いながら周りを見渡す。
まぁ、流石に誰も居ないよな。
――って、居た。
25メートルプール真ん中のレーンを1人で、かつ、ビート板に捕まりながら必死にバタ足をしている人物が―――。
自分以外に人がいることに少し驚きはしたが、誰しも苦手なことはある。それを克服しようと努力しているように見え、そっとしておこうとプールの端っこのレーンにいこうとした時だった。
その人物がプールの真ん中程で迂闊にもビート板から手を滑らせてしまい、制御を失う。
そしてそのままその人物は水の中に沈んでいった。
―――って、おいいいいっ!???
その人物が上がってくる様子もなく、このままでは溺れ死ぬと判断した自分はすぐにプールの中に飛びこんだ。
急いでその人物を水の中から引っ張り上げると直ぐにプールサイドに上げる。ここでやっとその人物の顔を見ることができた。
その人物とは、かの世界最強の魔術師、エレン・ミラ・メイザースだったのである。
だが、今は緊急事態、正直厄介な相手か減ると考えて、見捨てても良いがそれは自分の良心が痛むため。
関わらない方が良いとは分かってはいるが、助けられる命は助けるべきだ。
「しっかりしてください!エレン・ミラ・メイザースさん!だめだ、意識が無い!」
あまりしたくはないけどしのごの言ってる場合じゃないか!
応急手当をするために仰向けにし、人口呼吸で気道を確保しようとすると、意識が戻ったのか、咳をし始めた。
「ゴホッゴホッ!ゴホッゴホッ!」
「よかった、とりあえず、タオルと毛布を持って来なければ!」
急いで更衣室に戻り、備え付けられていたタオルと毛布を持って、メイザースさんにかける。
「大丈夫ですか!僕の返事に答えられますか?」
自分の声が何とか届いた様子でメイザースさんはこちらをチラリとみると、息も絶え絶えに返事が返ってきた。
「え、ええ。ありがとうございます。ゴホッ。私のこんな姿を見られたのは許し難いですが―――い、命を助けて貰った相手にこのようなことを言うのは失礼というものですからね・・・。」
「良かった、話せる状態なら幾分かはマシみたいですね。」
そう言いながら、自分はメイザースさんに毛布を巻き付ける。
「ありがとうございます・・・。貴方は確か・・・。」
「僕の名前はリボンズ・アルマークです。4ヶ月間の短い期間ですが派遣社員として働かせてもらっています。」
「私も名前は聞いていましたが貴方でしたか、意外と若い人だったのですね。」
「―――ええ、まあ、色々と事情がありましてね働かざるを得ないのですよ。そうだ、1度ストーブを出しましょうか?室内プールと言えど季節はまだ4月ですし寒いでしょう。管理人さんにいえば出して貰えるでしょうし。」
自分はそう言って、1度プールを出ようとしたとき、メイザースさんが自分を呼び止めた。
「ま、待ってください!」
「どうしましたか?他に何か欲しいものでも?」
自分がそう聞くとメイザースさんは少し恥ずかしそうにしながら小さく呟いた。
「あ、いえ、その・・・。私としても執行部長としての肩書きがあるので、なるべく他の人に知られたくないと言いますか・・・。」
・・・なるほど。この人、結構プライドとかを気にするタイプの人か。うんうん、その気持ちは分からないことはないぞ。
実際、そんな人物を時計塔で嫌ってほど見てきたからね。メイザースさんよりもタチの悪いやつらを・・・。
「・・・ふふ、分かりました。何とかしましょう。少々お待ちくださいね」
そう言って自分は更衣室に戻り、誰も居ないのを確認してから湯たんぽを投影する。そして、シャワールームのお湯を湯たんぽに入れ、布で包んだ。
―――うん、これで多少はマシだろう。
急いでプールに戻り、端っこで震えていたメイザースさんに湯たんぽを渡す。
「はい、どうぞ。ストーブは流石に無理でしたがこれで多少は暖まれるはずです。」
「あ、ありがとうございます。これは・・・?」
「湯たんぽというものです。日本に1度行った時に友人に勧められて買ったんですよ(大嘘)。なんでも寒い日にこれを抱いて寝れば快眠できるとか・・・。」
「なるほど・・・。確かに暖かいです。」
メイザースさんは、先程までの凍えそうな表情からだんだんと顔色が良くなってきて、湯たんぽの暖かさに顔を綻ばせていた。
まあ、しっかし。世界最強と謳われる執行部長殿がまさか水泳ができないなんてね。思わぬ収穫が手に入った、今日はここに来て正解だったな。
―――ほんと、(僕にとって)いい意味でね。
―――数分後。
メイザースさんの顔色もほぼ普通の状態に戻り、プールの終了時間も迫り始めた頃。
「メイザースさん、そろそろ大丈夫ですか?1人で立てそうですか?」
「ええ、もう大丈夫でしょう。リボンズ・アルマークさん。貴方のおかげで助かりました。」
「いえいえ、助けられる人の命を助けるのは当たり前のことですよ。それに、フルネームではなく、リボンズとお呼びください。ここで知り合ったのも何かの縁でしょう。短い間ですがよろしくお願いしますね。」
「ふふ、分かりましたリボンズ。貴方の様な人物に会えて私も光栄です。それでは。」
そう言ってメイザースさんは去っていった。
自分も流石に更衣室に戻ろうと思い。歩きだそうとした時だった。
――ビタン!
後ろから誰かが倒れた音がし、振り向くとメイザースさんが倒れていた。
「って!?全然大丈夫じゃないじゃないですか!」
すぐさまメイザースさんに駆け寄り肩に担ぐ。意識ははっきりしているが体に力がはいっていなかった。恐らくだが先程ビート板から手を話したのはこれが原因じゃないのだろうか。
「何度もすみません・・・。」
「気にしないでください。メイザースさん、心当たりってありますか?」
自分の質問にしかし考えるような仕草をすると、そう言えば・・・、という。
「最近、まともに休んでない気がします・・・。アイクの後始末や残業が重なっていつも就寝するのは早くても日をまたいでから・・・。そう考えると私だけ何だかブラックでは?」
うわぁ、この人、日本のブラック企業のサラリーマンみたいな生活してる。それはぶっ倒れるのも納得ものだ。
「それで今日は早く仕事が終わったからプールに来たと。」
「ええ、まあ、そんなところです。」
「とりあえず、女子更衣室まで連れていきますね。着替えが終わったら、その後更衣室前で待っててください。倒れた人を一人で戻らせる訳には行きません。」
「しかし・・・。」
「しかしも何もありません。それに、この時間帯なら人はほとんど居ませんし安心してください。メイザースさんもここに働き込みなんでしょう?案内して貰えればお送りしますよ。」
「・・・分かりました。今回は甘えさせていただきます。」
そうしているうちにも更衣室前に着き、メイザースさんが無事歩けるのを確認して自分も男子更衣室に戻った。
自分も着替え終わり、女子更衣室の前に行くとすでにメイザースさんが扉の前で立っていた。予想以上に早く着替えが終わっていたことに驚き、謝罪する。
「すみません、お待たせしました。」
「いえ、更衣室に顕現装置をおいてあったので体を無理やり健康状態にさて着替えたので驚くのも無理はありません。」
「なるほど、そういう事でしたか。長話をしている暇は内容ですし、どうぞ。」
自分はそう言っておんぶの姿勢をとる。
「え、どうぞって、その。流石に少し恥ずかしいのですが。」
「顕現装置使って無理やり歩くよりは何倍もマシです。それになるべく監視カメラに映らないように行きますから安心してください。」
「―――はぁ、分かりました。・・・そ、それでは失礼します。」
そう言いながらメイザースさんは恐る恐る自分の上に乗る。
意外と軽いな、ちゃんと食べてるのだろうか?
「じゃあ、上げますよ。よっと。」
「・・・この年になっておんぶされる日がくるとは思いませんでした。」
「メイザースさんの寝泊まりしている場所はどこです?」
「宿泊棟の最上階の角部屋です。」
「え、かなりいい部屋ではないですか。契約社員な僕には一生縁のない部屋ですね。」
「そんなことありませんよ。貴方が我が社に正社員もして入って昇進すればいいのですから。」
「――まあ、考えておきます。」
そんな風には雑談をしながら、なるべく監視カメラに映らないようにメイザースさんの部屋まで歩いた。
「ありがとうございます。ここで構いませんよ。」
メイザースさんの部屋の直前に着くと、そう言って自分の背中から降りた。
どうやらもう完全に歩けるようで少し安心した。
「そうですか、分かりました。あ、それと、お節介かも知れませんが夜ご飯はもうお食べになりましたか?」
「・・・いえ、まだですが。」
「それならよかった。メイザースさんさえ良ければ僕がお作りしますよ?」
「そ、そんな!流石にそこまでして貰うのは――」
突如として、メイザースさんの方からお腹がなるような音が聞こえた。
件のメイザースさんは、羞恥心のあまり頭を伏してしまっていた。
もしや・・・、
「メイザースさん、正直に答えてください。最後にまともな食事を取ったのはいつですか?あ、まともって言うのは主食、主菜、副菜のある食事ですよ。」
自分がそう言うとメイザースさんは露骨に目を逸らしながら答えた。
「・・・今日の朝です。――「嘘ですね。」うっ、」
「うぅっ・・・ここ何週間はまともに食べてません。」
マジかよ、流石にこれじゃ放っておけないな。
「はぁ、予想はしてましたが本当にそうだったなんて。メイザースさん、部屋の鍵開けてください。」
「え?」
「いいから。」
「わ、分かりました。」
メイザースさんは手持ちのバックからカードキーを取り出すと電子機器にスキャンさせると。―ぴっ。と音がして鍵が開く音が聞こえる。
「メイザースさん、入っていいですか?見られたら不味いものがあったら今すぐ片付けて来てください。」
「いや、あの。リボンズが私の部屋に入るのは確定事項なのですか?」
「さっきの話を聞いて、はい、それじゃあさよなら、なんてできるわけないですよ。今日は貴女にきちんとした食事を取ってもらいます。幸い、明日は日曜日、今日早く仕事が終わったってことは明日は休みなんですよね?」
「え、えぇ。そうですけど・・・。やっぱりそこまでしてもらうのは悪いです。」
「いいから!不味いものがあるなら早く片付けて来てください。僕はその間に僕の部屋から食事の材料を取ってきますから。」
「え、ちょっと、待ってください!」
自分はメイザースさんの声も聞かず、自分の部屋へと材料を取りにいった。
と言っても何があったかな?お米はあったし、そう言えば昨日作って余ったカレーがあったな。後は・・・・。
「~♪」
カレーの入った鍋がグツグツと音を立てて、カレー特有の香ばしい匂いを発していた。
紅輝はその間にお気に入りの音楽を鼻歌で歌いながらレタスを切りながらサラダの用意をしていた。
一方、部屋の主であるエレン・ミラ・メイザースは自分の部屋でありながら心ここに在らず状態で机にきっちりと座っていた。
(い、一体この状況はどうなっているのでしょう!ていうか、自分の部屋に男を入れるなんて初めてなような気がします。アイクとはそのようなことはなかったですし!てか、めっちゃカレーのいい匂いがするんですが!!?)
と、こんな風には世界最強(笑)の内心は乱れまくっていた。
しばらくすると、料理が終わったようで棚から食器を出す音が聞こえてきた。そして、厨房からリボンズが出てくると、2人分のカレーライスとサラダがエレンの皿の前に置かれた。
「お待たせしましたメイザースさん、お口に合うかどうかは分かりませんがどうぞ。」
「あ、ありがとうございます。・・・いただきます。」
「それでは僕も、いただきます。」
エレンは恐る恐るカレーライスをスプーンで掬い、口に運ぶ。
そして、口に入れたその瞬間、エレンに衝撃が走った!
辛さはそこそこあるものの、スパイスがよく効いており、食べにくくなるような辛さではなく。自然と二口目を口に運ぶ。中に入っていたジャガイモが噛んだ瞬間にホロりと崩れ、ニンジンも食べやすい柔らかさに加熱されている。
エレンはこんなにも美味しいカレーライスを生まれて初めて食べた。そして、その美味しさに思わず涙が零れてしまう。
「・・・うっ、うぅ、美味しい、美味しいです。私、こんなに美味しい食事をしたのは初めてです・・・!」
「な、泣くほど喜んで貰えたのならこちらとしても用意した甲斐がありましたよ。」
「リボンズがこんなに美味しい料理を作れるなんて、どうです?DEMの・・・いえ、私やアイクの専属のシェフになりませんか!」
エレンはかなりの気迫で紅輝の両手を掴み、スカウトしようとする。
「あ、ははは・・・。そ、そうですね。精霊を倒し終わったらそんな道もいいかも知れませんね。一応考えておきます・・・。」
この後、エレンと紅輝は食事を終え。酒を飲みだしたエレンの愚痴を彼女が眠ってしまうまで聞き、紅輝はその日を終えた。
――まさか、あの最強と名高いエレン・ミラ・メイザースがこのような女性だったとは。アルテミシアよりは女子力があるがこの人も低い部類に入るな。
まぁ、そんなことは重要なことではない。このまま、エレン・ミラ・メイザースともっと接触し友好を築いておくのが吉だろう。
婚活では無いが、まずは胃袋をってね。
今回も見ていただきありがとうございます!
お気に入り登録をしていただいた。
白霧 剣さん、メリールウさん。
ありがとうございます!これからも見てくだされば嬉しいです!
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それと、誤字報告も見つけ次第どんどんしていってください!
おかしいな・・・。プロットとかなり違う展開になってて自分でもびっくりしています。
それもあってか1週間の周期に間に合わなかった・・・。まぁ、周期はともかく、プロットと展開がかなり変わるってないですかね?・・・かね?
投稿スタイルについて
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文字数いっぱいの読み応え重視
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投稿頻度を高くして短い感覚で継続性を重視