転生したら遠坂家!? 二代目赤い悪魔の魔術師生活 作:狩宮 深紅
9月9日にデレマスのLIVEに初めて行きました!!
たまたまチケットが当選したので一人で行ってみよう、と思って行ったのですが最高でした!!
またチケットが当たれば行きたいものです!
ちなみにデレマスで推しは渋リンです。
あ、それと、マキオンプレイヤーの皆さんエクバ2の稼働日はいつだと思います?なんか10月上旬ていう噂が流れていますがどうなんでしょうか・・・。
後数話で原作に介入できると思いますのでお楽しみに~。
5月21日
あれからまた1ヶ月と半分が経った、アシュクロフト計画の事を探っているが一向に手がかりが掴めていない状態だった。否、正確には多少は掴めている。が、それはDEM社の中での認知度は極めて低かった。
この3ヶ月間にそれとなく聞き込みもしてみたが、誰もそのような計画は知らない様子であった。精々、そういうCR-ユニットが極秘で作られているのかも、といった薄い情報しか手に入らなかった。
正直に言ってかなりやばい、トレーズさんが持ってきてくれたあの計画書の予定ではそろそろ日本に送り出されても問題ない日付だろう。自分の仕事はCR-ユニットの破壊ではなくこの計画の立案者の暗殺だが、自分が立案者を見つけなければまた新たな被害者が現れてしまい根本的な解決にはならない。自分がここに居れる時間はもうほとんど残っていない、早急に発見しなければ・・・。
そして次の日、セシル達から連絡が入った。
――すでにアシュクロフトシリーズは日本に運ばれていた。通信設備の都合上、報告が遅れてしまい申し訳ない。奪ったアシュクロフトだが、日本の部隊に2機のアシュクロフトを奪われてしまった。最悪の場合を想定し〈G〉シリーズの使用許可を頂きたい。
報告は以上である。
ある日、DEMが誇る最強の魔術師であるエレン・ミラ・メイザースは機嫌が悪かった。最近、毎朝のように起きると作られていた朝食がなく、仕方なくトーストを焼いて一人で食べることになったことに加え、社長室に行ってもアイクは居らず、30分ほど待ったが一向に来る気配がないため社内を歩き回るハメになったのである。
「はあ、まったく、リボンズもアイクもどこに行ったというのですか。後行ってないところと言えば・・・。」
社内をくまなく探し回り、残っている場所はただ一つ。
そう、屋上である。何故彼女が最後までそこに行かなかったのかというと、屋上に直行するエレベーターがなく、最低でも2階分の階段を上がらないと行けないからである。
「いつか会社のお金を使ってでも屋上行きへのエレベーターを作らせましょう。えぇ、そうしましょう。」
彼女はそう固く決心し、階段を上り始めた。
「――はぁ、はぁ、はぁ。あ、後少しです・・・。」
数分かけて2階分の階段を上り終え、屋上への扉を開こうとすると、扉の向こう側から声が聞こえてきた。
2人の男性の声であり、エレンはその声を間違えようもなかった。
「やっと見つけましたよアイク!!」
さっきの疲労はなんとやら、勢いよく扉を開けたエレンの前に広がっていたのは異様な光景だった。
いつもは殺風景なはずの屋上だが、彼女がみた屋上は優雅な雰囲気の漂っており、そこにはこの会社のどこにあったのか、高級そうなテーブルや椅子があり、その1つの椅子にはアイクが座っており、ゆっくりと紅茶を嗜んでいた。さらに異様なことにアイクの隣には執事服をきたリボンズが立っており、その手にはティーポットがあった。
アイクはエレンに気がつくと、紅茶を1度カップの上に置くと小さく笑う。
「やぁ、エレン、遅かったじゃないか。少し先に頂かせて貰っているよ。」
「いや、遅かったって。すでに仕事の時間は始まってますよ!何を呑気にお茶を飲んでいるのですか・・・。なぁ、それにリボンズ、貴方もですよ!朝ご飯が作られていなかったじゃないですか!」
すでに彼女の怒りのボルデージは最高潮に達しており、暴れ回らないのはアイクが近くに居る、ということと、先程までの階段を上りのおかげだった。
エレンはその怒りの矛先をアイクの隣に立っているリボンズにも向ける。が、リボンズは不思議そうな顔をすると、口を開いた。
「昨日に今日は早めに出る予定があるから朝ごはんは作れないといったはずですが、もしかして聞いていなかったのですか?」
リボンズにそう言われ、昨日のことを振り返る。
『明日は僕が早出なので自分で朝ごはんを作って食べて下さいね。』
『あ”ー、はい、分かりました・・・。リボンズ、私は先に寝ますね。流石に今日は限界です・・・。』
エレンはその日、部下の戦闘指導に夜遅くまで付き合っており、疲労で汗を流した後、直ぐに寝入ってしまったことを思い出した。
「そう言えば、そうでしたね・・・。そうだとしてもです!お茶会をするなんて私は知りませんでしたよ!いつ決まったのですか!」
「あぁ、それは私が彼、リボンズ君を朝の食堂で見つけた時さ、私が頼んだら二つ返事で了承してくれたよ。」
「むぅ・・・、そうですか。」
「まぁまぁ、エレン、そんなにむくれないてくれよ。彼の紅茶はとても美味しい、それに、このスコーンの焼き加減も絶妙だ。君も食べるといい。」
そう言いながらアイザックはエレンを自分の正面の席に誘う。
エレンは内心、リボンズの紅茶やスコーンは食べたことがあるためその美味しさは知っている。そして、知っているからこそ仕事と比べたとき、彼女はその甘い誘惑に負けてしまったのである。
「はぁ、し、仕方ないですね。少しだけですよ!これが終わったら直ぐに仕事に戻りますからね!」
エレンは言葉ではそう言いながらも、体は楽しみにしているかのように席に座る。
エレンが席に座ると、リボンズが彼女の前にカップを1つおき、紅茶を注ぎ始めた。いつも見ている光景に少し心が落ち着き、注がれた紅茶に1口つける。
(この香りはいつもモーニングとして飲んでいる紅茶ではなく、これは休憩をするとき用のですね。)
エレンは心のなかで今まで飲んできた、紅輝の紅茶の中から種類を判別する。そしてカップを1度おき、スコーンに手をつける。
スコーンの隣に置かれている生クリームを彼女の好みであるたっぷりと乗せて1口食べる。
そのスコーンは焼きたての状態にほぼ近く、少し冷えて持ちやすい温かさになっているが、食感は焼きたてと変わらなくいつも彼が焼いてくれるスコーンと何ら代わりがなかった。生クリームは彼女が好きなこってりとした生クリームで、エレンは自分のために作ってくれていまように感じ、先程の苛立ちもすっかり収まった。
「―――んく、やっぱりリボンズのスコーンは美味しいですね。」
「ふふ、そう言って貰えると光栄ですよ。そうそう、君のために面白いものを作ってきたんですよ。」
そういうと、リボンズはクーラーボックスの中からビンを取り出して蓋を開ける。
その瞬間にいちごの甘いに香りがエレンの鼻孔をくすぐる。
「ジャパンにあるいちごでアマオウという名前のいちごで作ったいちごジャムです。これも一緒にどうぞ。もちろん、ウエストコット様もどうぞ。」
「ほう、日本のいちごですか。」
「リボンズ君、私もいいのかい?」
「ええ、もちろんですよ。」
~そんなこんなで楽しいお茶会が幕を閉じた。
~紅輝side
『リボンズ・アルマーク君へ
君の目的物はここにはもうない。探すのは諦めた方が賢明だ、勿論信じるかは君しだいだがね。
そろそろだと思うから君に面白いものを聞かせてあげよう。研究棟68階のエドガー・F・キャロルの執務室の前に夜9時ぐらいかな?そこに行けばば良いものが聞けるかもしれないよ。
追記、朝のお茶会、とても楽しかったよ。またお願いしたいものだ。
僕の部屋のポストの中に入っていたこの手紙、差出人は明らかだ。くそ!アイザック・ウエストコットめ・・・!最初から知ってたってことか。手紙の冒頭部分の内容は真だ。セシル達の報告でその事は把握している。認識阻害の魔術を持ってしても騙せないということはアイザック・ウエストコットも魔術師だったということか。正体が分かっていてもこちらに何もしてこないということは何かまた企んでいるに違いない。
それこそ、この手紙の内容が罠だと言う可能性も無いとは言いきれない。
・・・だが、今の僕にはこれしか無い。
~5月22日21:19分。
手紙が書かれていた場所の前にきた僕は自分にみえなくなる認識阻害の魔術をかけ、扉の前に立っていた。
廊下のあかりはすでに消えており、監視カメラもこの近くには不自然になかった。昼に1度見回りをした時には監視カメラが以前取り付けられていた跡があったため、恐らく意図的に取り外されたのだろう。
ここまでくるとあの手紙の信憑性が僕のなかで少し上がった。
さらに、扉の隙間からは中の光が漏れており、エドガー・F・キャロルかその関係者がまだ中にいることが分かる。
そんなことを思考しながら10分ほどたった頃。
扉の外から男の大きな声が聞こえた。
『おい、ミネルヴァか!?』
『なんだじゃない!経過の報告をしろと命じたはずだ!―――』
『他の2機はどうした!元SSSの3人は始末したのだろうな!ミネルヴァ!返事をしろ!!』
『――――アシュクロフトの秘密を知るものは全て消さなければならない!!奪われた残り2機のアシュクロフトの回収も急がなければならん!』
『これ以上の計画の遅延は――――。』
―――はは、ははははっ!
見つけた!やっと見つけた!!!こいつか!こいつがアルテミシアをやったやつか!!殺そう、よし殺そう!
どうやって殺そうか、普通に殺すのも面白くない。
そうだ、じっくり、じっくりと弱らせてから殺そう!
そうと決まれば早速準備をしよう。
簡易的なものは今のうちにやっておくか。
そう決めると、僕はあえて扉の前で足音を立てた。
『―っ!?誰だ!』
その言葉と共に扉が大きく開かれエドガー・F・キャロルが部屋の中からでてくる。
その瞬間に扉の上に潜ませて置いた使い魔を2体、魔術行使用と、耳と目の確保用を放つ、2体を直ぐに部屋の中に入らせ姿を隠させた後。
僕は直ぐにその場を離れた。
――ふふ、明日が楽しみだよ。
今回も見ていただきありがとうございます!!
感想や評価をして頂けるとモチベーションアップに繋がるので些細なことでもいいのて書いて貰えると嬉しいです!
また、お気に入り登録をしていただいた。
戦駆王さん、ARIA4646さん、ツチノコ脇さん。
ありがとうございます!また見てくださると嬉しいです!
最後に、自分が不甲斐なくてあまり話題を出したくないのですが、私は皆さんとの前作の約束事を守れていません。ぁ、r18・・・シーンを書くという約束なのですが・・・。今作でもそういうシーンをカットするので、お気に入りが100人を超えたらきちんと今作分のr18シーンを書きたいと思っています。
その事で皆さんの意見を聞きたいので、この投稿が終わった後、活動報告にてアンケートを行いますので是非答えてくれると嬉しいです。
私は皆さんが紳士(解釈による)であることを願っています。
投稿スタイルについて
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文字数いっぱいの読み応え重視
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投稿頻度を高くして短い感覚で継続性を重視