転生したら遠坂家!? 二代目赤い悪魔の魔術師生活   作:狩宮 深紅

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19話目です。

少し投稿が遅くなってしまい申し訳ありません!

その分そこそこ長く書いたので楽しんで頂けると幸いです!
原作介入まであと残り数話、予定としては25話までには入りたいなと思っています。




アルテミシア救出作戦(後編)

 

セシル達からの報告で自分は有益な情報を得った。

 

自分がDEMに潜入してから1度も見ていなかったミネルヴァが日本に向かっていたなんて・・・。しかもそのミネルヴァにアシュクロフトの1つを奪われてしまったという。

 

「なるほど、ミネルヴァがそちらに?」

 

『ええ、ごめんなさい、紅輝。アシュクロフトの1つを奪われてしまって・・・。』

 

特秘回線から聞こえるセシルの声色からも謝罪の意志を感じられる。

だが、これは自分のミスでもある。送られてきたアシュクロフトのデータを見て、慢心し、前日のガンダムタイプの使用を認めなかったからである。

やはり、万が一の事を考えてガンダムタイプの使用を認めるべきだった。

 

「いや、ミネルヴァの事、《G》の使用許可を出さなかった僕の責任でもある。君一人の責任ではない。だから落ち込まないでくれ。」

 

『・・・ありがとう。それで、あれ(・・)はもう使っていいのかしら?』

 

「ああ、これ以上アシュクロフトを失う訳にはいかない。緊急時の《G》タイプの使用を許可する。そうそう、こちらも黒幕を捉えた、明日中には始末できるよ。」

 

『っ!本当!?』

 

「もちろん、すでに準備は済んでいる。ふふ、明日がやつの命日だ。僕からは以上だ。君やアシュリー達は他に何かあるかい?」

 

『いえ、無いわね。そちらの健闘を祈るわ。』

 

「それはこっちの台詞でもあるよ。それじゃあ。」

 

『ええ、また明日。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様、今日も助かったな!」

 

「いえいえ、いつもやってることですからね。こんなことでいいなら任せてくださいよ。」

 

整備員のおやっさんからの感謝の言葉をもらい、それに答えるように自分も笑顔を見せる。

この人は本当にいい人だ。あの自分のイメージ最悪のDEMの中でもかなりいい人の部類に入る。

 

「そう言えば今日は故郷の親御さんからの電話があるって言ってたよな。早くいってやれよ!ガハハハ!!」

 

「・・・まったく、茶化さないてくださいよ。それでは僕はそろそろ行きますね。」

 

「ああ!また手伝って欲しいことがあったら頼ませてもらうよ!」

 

 

 

 

 

 

さて、そろそろ準備をしますかね。

 

 

 

会社の通常業務が一通り終わり、特に用のある社員以外はすでに退社した時間。

エドガーは謎の体調不良(・・・・)に悩ませれながらも必死に証拠の隠滅をしていた。

ミネルヴァが元SSSの小娘達に敗北したと、連絡があったからである。

 

今日の朝から目眩や倦怠感、体の震えが止まらなく、エドガーは風邪かと思いながらも必死に体に鞭を打ちながら、急いで部下に証拠の隠滅に取り掛からせていた時だった。

 

―コンコン。

 

と彼の部屋の扉のをノックする音が聞こえた。

 

ビクリと体を震わせ、エドガーはもうアイザック(ヤツ)にバレたのかと思い、頭のなかで必死に謝罪の言葉や命乞いの言葉を作っていた。

 

しかし、少し待ったが、外にいる人物は入ってくる気配が無い。

不思議に思った彼は一か八か、外にいる人物に声をかけた。

 

「だ、誰だ、今私は忙しい。用なら明日の朝にきこう。」

 

(誰だ?こんな時間に・・・!しかしおかしいな、外には警備兵を雇っていたはずだが。やはりすでにバレていたのか!?)

 

彼がそう言ったにも関わらずその扉が開かれた。そして、扉が開かれ外にいた人物が見えるようになる。

その人物はあのアイザック・ウエストコットではなく、1人の青年だった。

そして、その青年は軽くお辞儀をすると、エドガーの目をじっと見つめながら、不気味ににこりと笑う。

 

「こんばんは、エドガー・F・キャロル様。何やらとてもお忙しそうな中、突然すみません。貴方に少し用がありまして、誠に勝手ながらお部屋に入らせて貰いました。」

 

「お前は誰だ。わ、私に一体何の用だ・・・。」

 

「あぁ、申し遅れました。僕の名前はリボンズ・アルマーク。この会社に今年の二月から短い間、派遣社員として働かせて頂いているものです。ところで、顔色が優れていないようですが、どうかされましたか?」

 

「お前には関係のない事だ!用なら明日聞いてやる、さっさと出て行かんか!私は今忙しいと言っているだろう・・・!」

 

ついには、怒鳴りあげるエドガーにリボンズと名乗った青年はやれやれと言うように、ため息をつく。

そして、リボンズは急に目付きを変え、先程とは想像もつかないほどの怒りに満ちた目でエドガーを睨みつけていた。

 

「貴方に明日はありませんよ。なぜなら貴方はここで死ぬからです。そして、冥土の土産として、種明かしと、自分を殺す相手の名くらいは知っておいた方がいいでしょう。自分(・・)の名前は遠坂紅輝、元SSSインパルス隊の隊長、そして、アルテミシア、アシュリー、セシル、レオノーラの家族だ。」

 

紅輝のその言葉にエドガーは、ミネルヴァの報告の中に最後の一人の男の魔術師がいなかったことを思い出した。そして、さっきの言葉だけで紅輝の目的を察し、生物の本能が無意識にもエドガーを後ずさりさせていた。

 

そして、咄嗟に地面に膝をつき、頭を下げた。

 

「わ、悪かった!許してくれ!今すぐにでもあの娘を元に戻すし、欲しいものならなんでも差し出そう!だ、だから命だけは・・・!!!」

 

大の大人が1人の青年に必死に頭を下げながら命乞いをする姿は醜いの一言に尽きるが、エドガーにはこの場から生き残るために手段を選んでは居られないのである。

 

「いえいえ、そんなことをする必要はありませんよ。それより、今朝からの体調不良の秘密知りたいでしょう?」

 

そう言い、紅輝は足で地面を軽く蹴ると、そこにはこの部屋に仕掛けられていた、大量の魔法陣がビッシリと浮かび上がった。そう、これら全てが紅輝が出来うる限りの呪いの魔法陣である。

 

「な、なんだこれは!?魔法陣・・・?ま、まさかお前は・・・!」

 

「そう、僕は純正魔術師、元々魔術師だったものですよ。どうです?この魔法陣の数々、気に入って頂けましたかな?―――まぁ、おふざけはここまでにして。」

 

そう言うと、紅輝は基本顕現装置を起動し、ワイヤリングスーツを身に纏う。その手にはSSS御用達の〈ノーペイン〉が握られていた。

 

そして、頭を必死に地面に擦りつけ土下座をするエドガーをこれ以上無い程の憎悪の目で睨みつけながら、ゆっくり、ゆっくりとエドガーに近づく。

 

「ひっ!?い、嫌だ!まだ私は死にたくない!お願いだ!どうか、どうか、許してくれ!私の全てを貴方に差し出しますのでどうか、命だけ――――。」

 

 

 

 

 

紅輝はエドガーの命乞いを無視し、無慈悲に首を斬り飛ばした。

 

そして、エドガーの体はすぐさま力なく倒れ、首から大量の血を吐き出しながら息絶えた。

 

 

(・・・これが人を殺す感覚か。少しは罪悪感を感じるかと思ったがまったく感じない。もしかすると、精霊も人型だからそういうことに慣れてしまったのかもしれないな―――。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅輝はその後、レティシアに教わった炎のルーンでエドガーの死体を一気に燃やし、人を焼いたときにでる異臭を逃がすため部屋の換気をしていたときだった。

 

 

 

 

強烈な殺気が紅輝を襲った。

 

「っ!!?」

 

咄嗟に〈ノーペイン〉を殺気が来た方向に振るうと、受け止めた剣ごと、相手を吹き飛ばさんとする重さの一撃が紅輝を襲った。

 

「ぐっ!――誰だ。」

 

すぐさま部屋の中央に移動し、〈ノーペイン〉を構え、襲ってきた存在を視認すると。

 

そこに居たのはCR-ユニット〈ペンドラゴン〉を纏った、エレン・ミラ・メイザースがそこにはいた。

 

「今の一撃を受け止めるとは見込んだ通りの実力ですね、リボンズ。」

 

そう言いながらエレンは手に持っている剣を構え直す。

急な展開に理解が追いついていない紅輝は頭をフル回転させて打開策を考える。

 

(エドガーの敵討ちか?いや、恐らくそれはないだろう。あの手紙を僕に送ったのはアイザック・ウェストコットだ。その線は低いだろう。どうする?ワイヤリングスーツだけでは絶対に勝てる相手じゃない。いざとなったら・・・)

 

「一体何が目的です?メイザースさんに襲われる心当たりはないのですが。」

 

「それは生き残ることができたら教えます・・・よ!!」

 

 

その言葉と共に随意領域を使った加速で一気に距離を詰めてくる。

咄嗟に〈ノーペイン〉で防ぐが出力の差が顕著に現れ、このままては簡単に押し切られてしまうことを直感で理解する。

 

「ぐっ、流石はDEMの誇る執行部長殿ですね。今にも殺気で死んでしまいそうですよ。」

 

「戦いの最中におしゃべりとは余裕ですねリボンズ!!」

 

そのまま、エレンは持っている〈カレドブルッフ〉で一気に力を込め薙ぎ払い。紅輝はエレンのゴリ押しに耐えきれず、〈ノーペイン〉ごと押し切られ仰け反ってしまう。

 

流石にこのままではまずいと判断し、紅輝は魔術の行使に踏み切る。〈ノーペイン〉を投げ捨て、隠しておいたルビーとエメラルドを取り出しエレンに向かって投擲する。

 

Anfang(セット)!発火して吹き飛べ!」

 

「っ!宝石魔術!?」

 

投げた宝石から激しい熱と暴風が吹き荒れエレンを一旦下がらせることに成功する。

 

「まだまだ!」

 

後退したエレンに、手を銃の形にして魔術刻印を起動させ、高速のガンドを放つ。

 

「ちっ!」

 

しかし、エレンも随意領域を展開しガンドの猛攻を難なく防ぐ。さらに、随意領域を展開したまま、紅輝に向かって切りかかってくる。

 

「嘘だろ!?こうなったら!」

 

紅輝は最終手段として、この部屋に元々の仕掛けられていた魔法陣の対象を全てエレンに切り替える。

 

すると、部屋の中にあった魔法陣が一気に発行しだし、効力を発揮させる。

エレンに様々な体調不良を引き起こし、その動きを鈍らせる。

 

 

 

 

 

――と思っていた。

 

「っ、どんな小細工かと思えばたったそれだけですか。」

 

「なっ、ぐぅっ!?」

 

結果としてエレンにその効果は無く、効果が効くことを前提として行動していた。紅輝の腹部ににエレンの鋭い一撃が入る。すぐさま部屋の端まで後退し、体制を整える。

 

幸い致命傷に至っておらず、血は流れているが随意領域で止血ができる範囲内でギリギリ済んだ。

 

「リボンズ、貴方の実力は本当にその程度ですか?確かに宝石魔術には驚かされましたが、私も魔術の知識は多少なりともあります。まぁ、それを知らないあなたにこんなことを言うのは酷だとは思いますが、この程度なら殺しても問題なさそうですね。」

 

「いやはや、これは手厳しい。予想はしていましたがまさか本当に貴女が魔術のことを知っていたとは。ですが、それならこちらも神秘の漏洩の心配が多少は下がりましたね。ここからは僕も切り札を切るとしましょうかね。」

 

投影、開始(トレース・オン)

 

紅輝がその詠唱をすると、何も持っていなかった手なは一対の剣が握られる。

そう、エミヤの剣として、型月作品で活躍した干将莫耶である。

エレンは宝具を投影する紅輝に少し驚くも投影魔術がどんなものかを知っているためさほど脅威に感じられなかった。

 

「なるほど、投影魔術ですか。ですが、そんな贋作で何ができますか。時間稼ぎのつもりでしょうが、そんな簡単にはやらせはしませんよ!」

 

「時間稼ぎ?いや、これが僕の切り札ですよ。」

 

 

―――鶴翼、欠落ヲ不ラズ《しんぎ むけつにしてばんじゃく》。

 

 

先程投影した干将莫耶を魔力を込め、全力で投擲する。

投げられた一対の剣はエレンに向かって真っ直ぐ飛んでいく。

 

「馬鹿にしているのですか、この程度!」

 

一投目の一対の剣は随意領域に弾かれあらぬ方向へ。

 

 

―――心技、泰山ニ至リ《ちから、やまをぬき》。

 

―――心技 黄河ヲ渡ル《つるぎ、みずをわかつ》。

 

そして、そのまま二対目を投影し、一気に接近する。

 

(ここに来て、接近!?いや、それでも問題ない!)

 

エレンは迎撃の体制に入り、正面から向かってくる紅輝に対して、斬りかかった。

 

 

――が、その瞬間、二対目に引き寄せられるように後ろから飛来した一対目の剣がエレンの背部を切り裂いた。

 

「くっ!?何が!?」

 

その一瞬に紅輝は正面のエレンが展開したままの随意領域を何度も切りつけ、二対目を随意領域に突き刺す。

 

―――唯名 別天ニ納メ《せいめい りきゅうにとどき

》。

 

―――両雄、共ニ命ヲ別ツ《われら ともにてんをいだかず》・・・!

 

バックステップを踏み、三対目を投影し硬直しているエレンに最後の一撃を叩きこむ。

 

「鶴翼三連!!」

 

そのまま、エレンの随意領域を切り裂き、エレン本体をも切り裂いた。

 

 

「ぐっ!?だが、この距離を受け止めれられますか!!」

 

しかし、エレンも執行部長という意地か、はたまた強敵と出会えた高揚感からか、倒れることなく1度は手放しかけた《カレドブルッフ》をもう一度強く握りしめ、紅輝に斬りかかった。

 

「なっ!?馬鹿な!」

 

流石に紅輝も予想であり、緊急で防性随意領域を展開した。

 

――その瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

「そこまでだ、お疲れ様二人とも。」

 

その言葉に反応するようにエレンの攻撃はピタリと止み。紅輝も反射的にそちらの声の方向を向いていた。

 

そこには、アイザック・ウエストコットの姿があり、彼はまるで演劇を見た観客のように拍手をしながら部屋の中に入った。

 

「いやー、済まなかったね二人とも、遠坂紅輝・・・。おっと、ここではリボンズ・アルマークくんと呼んだ方が良いかな?ともかく、君の実力を見たくてね。エレンをけしかけてみたら想像以上だよ!まさか、初見とはいえエレンを負傷させるとはねぇ。」

 

「・・・。」

 

「おや。そんなに怖い顔をしないでおくれよ。私は君を大いに賞賛しているんだ!流石、聖杯戦争を成立させた御三家、といったところか。部屋の中に仕掛けられている魔法陣の数や質も申し分ないじゃないか、私としても驚きだよ!」

 

「・・・茶番は結構です、僕をどうするつもりですか?部下を殺した僕をこのまま処分するつもりですか?まぁ、それならこちらも刺し違えても貴方を殺しますがね。」

 

「まさか!もう、エドガーに興味なんて1ミリもないよ、それよりもさっきも言った通り、私は君を高く評価しているんだ。君さえ良ければこのままDEMに働いて貰いたいぐらいだよ!」

 

・・・本当にこいつは何を考えているか分からない、いや、実力主義ということか?しかし、こいつが聖杯戦争のことも知っていたとは。

御三家のことも知っていた、最悪、お母様達に被害が被ることもあるかもしれない、やはり警戒は必須レベルか。

 

「・・・残念ですが、僕は元とはいえSSSの人間です。そして、トレーズ・エーデルフェルトの戦士ですので。」

 

「んー、それは残念だ。仕方ない、私も強要は出来ないからね。そうだ、褒美といってはなんだがあることを思いついたよ。楽しみにしているといい。さて、そろそろ私も次の準備があるからね。帰らせてもらうとするよ。エレン、行くよ。」

 

 

「えっ、あ、はい。分かりました。

――リボンズ、いえ、遠坂紅輝でしたか、貴方は誇っていいですよ。なんせ私に傷を付けた2人目の人間なのですから。それでは・・・あ、それと明日の朝ごはんはいつものやつでお願いしますね。」

 

「え、あ、はい。」

 

 

 

そう言うと、エレン・ミラ・メイザースとアイザック・ウエストコットは去っていった。

いや、まぁ、確かに期限まで後数週間あるけど!

メイザースさん、さっきまで貴方と殺しあってたはずなんだけど。

 

いや、あれが強者の余裕というものか。

 

 

・・・そうだ、そういうことにしておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 




今回も見て頂きありがとうございます!
感想を書いてくれたり、評価をしていただけるとモチベーションアップに繋がるので良ければお願いします!

また、お気に入りに登録して下さった
なかに17さん、Vilukissさん、タイプ・ネプチューンさん、黄昏のMKさん、neevsさん。

ありがとうございました!

これからも見ていただけると嬉しいです!

台風にどうか皆さんお気をつけて。
災害対策はしっかりとして、いざという時に備えましょう!

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