転生したら遠坂家!? 二代目赤い悪魔の魔術師生活   作:狩宮 深紅

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21話目です。

投稿ペース空いてしまい申し訳ありません。
最初はイチャラブを書きたかったんですがね。私にはまだ難しく悪戦苦闘しているうちに時間が・・・。
その結果あっち系に頼らなけれはならなかった私をどうかお許しを・・・。

最近、本格的に寒くなってきましたね。体調管理にお気をつけてお過ごしください!

追記

シトナイちゃんは当たりませんでした。



最後のわがまま

 

「紅輝は、私のことを異性としてどう思っているかしら。」

 

セシルから放たれたその言葉は自分の思考を止めるのことは容易かった。

しかも、セシルの表情が冗談を言っているような顔ならそのようなことは無かっただろうが、セシルの表情は真剣そのものだった。

 

紅輝はすぐさま意識を戻し、セシルの言葉に返した。

 

「・・・それは、自分に日本に恋人が居ると知っての質問と捉えていいのか?」

 

「ええ、もちろん。知っていてのことよ。」

 

もう一度、セシルの目を見る。彼女の目は開いていない目だが、そこには覚悟があるように見えた。

ならば、自分も中途半端な答えは許されない、彼女の問いに真摯に答えるべきだ。

 

「そうか。セシル、自分は君のことはとても魅力的な女の子だとは思っている。」

 

「・・・。」

 

「だけど、自分の中では君よりもっと魅力的な女の子がいる。だから、自分の中で君は家族の・・・そうだな、歳の近い妹の様なものだ。」

 

 

しばらくの沈黙の後、セシルはため息をつく。さっきの覚悟に満ちた表情ではなく、いつものような穏やかな目をしていた。

 

「・・・はぁ、分かったわ。紅輝のその娘への気持ちは本物なのね。でも、良ければだけど私の最後のわがままを聞いてくれるかしら?」

 

「わがまま?」

 

「ええ、明日の昼から、私と貴方二人っきりでデートをしてくれないかしら?そ、それと、その間だけでいいから私のことを・・・その、こ、恋人として扱って欲しいの・・・。」

 

「セシルを・・・恋人として?」

 

「だ、ダメかしら?」

 

セシルはそう言って、先程の表情とはまた変わって、不安そうにこちらを上目遣いで見ていた。

 

 

最後のわがままか、セシルには今まで色々助けられたところがあるし、最後くらいはセシルのわがままをきかないと割に合わないよな。

 

「・・・分かった。そのわがままを受け入れよう。」

 

そう言うと、セシルの顔がパァと綻んだ。その表情は今まで見てきたセシルの表情の中でもとても可愛らしく、一瞬だが、ドキッとさせられてしまった。

 

「ありがとう、紅輝。それじゃあ私、明日を楽しみにしているわ。あ、お昼は私が用意するから、昼食のことは心配しなくていいいわ。それじゃあおやすみなさい♪」

 

「あ、あぁ、おやすみなさい。」

 

セシルはそのまま、自分の部屋から去っていった。

 

「恋人・・・か、士織は今頃なにをしているのかな。」

 

結局5年間ずっとイギリスで過ごすことになった。そうはいってもこのイギリスでの5年間を後悔している訳ではない。大切な友達や、守るべき仲間だってできた。魔術を切磋琢磨していくライバル達にも出会えた。充実した5年間だったと胸を張って言えるだろう。

 

だけど、士織はどう思っているだろうか、5年間も顔を合わせなかったんだ、もしかしたら愛想をつかされている可能性だって・・・。

 

 

 

いや、変な想像は止めよう。明日に備えてデートプランを考えないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけど、また(・・)あの経験をするとは思っても見なかった

――――――――――――――――――――――

 

6月26日

 

翌日、自分は昼までにデートプランの確認をしながら、デートの準備をしていた。

 

よくよく考えれば今回のデートがこの人生で初のデートということになる。前世ではどうだったかはもう覚えていないが、ここは年長者として落ち着きのある行動をしていきたいな。

いやまあ、本当前世の記憶がほとんどないから、前世での女性とお付き合い経験はあるのかと聞かれても、国会にいる胡散臭い政治家のように”記憶にございません”としか言いようがないだがね・・・。

 

セシルからは、昼からのデートまでは私を見ないで欲しいと言われているため、とりあえず集合場所だけ伝えてセシルの希望に従った。

 

 

 

 

 

そうして、約束の時間の少し早めに集合場所である。

ロンドンの市内にあるハイド・パークのケンジントン宮殿前に着ていた。周りを見渡すと、休日だからか特にカップルや親子連れが多く、人々が思い思いにこの公園で過ごしていた。

 

時計を見ると長針は今にも12を示しそうになっていた。

そろそろ待ち合わせの時間か・・・。

 

「待たせたわね。」

 

セシルの声が聞こえ、その方向を振り向いた。

そして、自分はセシルの姿を見て、思わず見とれてしまってた。

 

ベージュのワンピースに、スカート部分から見えるスラっとした足が年頃の女の子特有の色気を感じさせた。首には以前自分がプレゼントしたネックレスがかけられており、ワンポイントアクセサリーとして派手過ぎず目立ち過ぎずでセシルの魅力を引き出していた。

さらに、普段の彼女ならしないようなメイクが施されており、彼女のこの日への気合いの入りようがよく分かった。

 

「・・・っ!驚いたよ。とても綺麗だ、セシル。」

 

「ふふ、そう言って貰えて嬉しいわ。頑張ってオシャレしたかいがあったわね。」

 

そう言って彼女はニッコリと微笑むと、自分の手を優しく握った。

 

「さぁ、デートを始めましょう。時間は有限よ♪」

 

「あぁ、それじゃあさっそくだけどあちらでお昼にしようか。」

 

自分は池の近くにある1本の木の下を指さした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先程指さした木陰に着いた自分は持ってきたいたカバンからレジャーシートを取り出し、地面に広げた。

セシルも持ってきていたバスケットをレジャーシートのうえに置いた。自分もシートに腰を降ろし、セシルに隣に来るように促すと彼女も自分の隣に座った。

 

「さぁ、ランチにしようか。セシルは何を持ってきてくれたんだ?」

 

「ありきたりなものかもしれないけどサンドイッチとお惣菜を作ってきたの、今開けるわね。」

 

 

そう言い、セシルはバスケットを開く。

バスケットの中には、見るだけで食欲が湧いてきそうなサンドイッチや、色とりどりの惣菜が所狭しと言わんばかりに入っていた。

 

「おお、すごく美味しそうじゃないか!」

 

「ふふ、もちろんよ、腕によりをかけて作ったんだから。あ、そうだった。はい、ウエットティッシュ。」

 

「すまない、助かる」

 

自分はウエットティッシュで手を拭き、さっそくセシルの作ったサンドイッチに手をかけた。

 

最初は定番のハムレタス、自分はセシルが作るサンドイッチの中でもこれが1番好きだ。味付けを教えたということも関係はしているが、自分の好みの味を見事に再現している彼女のハムレタスはマイフェイバリットだ。セシルの方をみると彼女も自分と同じものを手に取っていた。

 

「それじゃあ、いただきます。」

 

「いただきます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼食を食べ終わった後、自分とセシルはハイド・パークを歩き回りながら二人っきりで過ごした。

 

他愛の無い話をしながら池の周りをまわったり、歩いている途中で見つけた野生のリス達とも触れ合ったり・・・。

正直、デートと言うよりはピクニックに近い感じになってしまったが、セシルがとても楽しそうで良かった。

 

そして、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい。時計の針は既に夕刻を示しており、周りにはもうほとんど人影はなくなってしまっていた。

自分達はダイアナ妃記念噴水で靴を脱いで、水に足をつけながらくつろいでいた。

 

 

 

 

 

 

「セシル、今日のデートは楽しんで貰えたかい?」

 

「ええ、とても楽しかったわ。そして、今までで1番幸せな日だった。」

 

「それならよかった。そう言って貰えると恋人冥利に尽きるってものだよ。」

 

自分がそう言うとセシルの表情に少し曇が現れる。セシルは自分の右手を握って俯く。

 

「ねえ、紅輝。今日の私はどうだったかしら、貴方の恋人として相応しい人間に成れたかしら。」

 

「・・・自分は楽しかったよ。自分だって今日みたいに誰かと過ごすなんてことがないから、恋人らしくってのは分からないけど、自分が楽しくて好きな人も楽しい。

 

これはデートにおいて重要なことなんじゃないかな?だからその点に関してはセシルはどこも否の打ちどころが無いよ。それに、自分は誰かに相応しいって言われるような人間じゃないさ、君と同じような人物でしかないよ。」

 

「いいえ、私にとって貴方は特別な存在よ紅輝。私が初めて恋をした、心を奪われた唯一の人なんだから。」

 

そう言ってセシルは自分に肩を寄せると、そのまま抱きついて、自分の胸に顔を埋めた。

その力は弱々しく、振りほどこうと思えば簡単に振りほどけるものだった。さらに、彼女の体が密着していることによって、小さくではあるが彼女の体が震えていることに気づいた。

 

「セシル・・・。」

 

「ねえ、私じゃ駄目なの?どうしても日本にいる娘じゃないと駄目なの?私は貴方のことを愛しているのに・・・。貴方のためなら私、何だってできるのに・・・!」

 

「・・・。」

 

「私を・・・選んでよっ。日本にいる娘じゃなくて。私を・・・!う、うぅ・・・。」

 

セシルはそういったきりで泣き出してしまった。

だけど、彼女には申し訳ないとは思うが、自分には士織がいる。

セシルの気持ちには答えられない。

 

「すまない。」

 

「・・・いいえ、貴方は悪くは無いわ。悪いのは私なんだから。

 

 

 

 

・・・だから、私は墜ちるところまで落ちるわ。」

 

「え?」

 

セシルのその言葉の後に、何かとてつもない寒気が自分を襲った。

自分はその寒気の正体がセシルだと直感的に理解したが、考えの甘い自分は彼女が原因だと思えなかった、いや、思いたくはなかった。

 

 

瞬間、体が急に地面に引っ張られるような感覚が襲い、身動きが取れなくなる。

自分はその体の重さに耐えきれず、草むらにほぼ叩きつけられる形で背中をつけた。

この感覚は随意領域操作によるものと理解させられた、そして、それができるのはこの場においてただ1人。

セシル・_オブライエンのみ。

 

「セシル!?一体なにを!」

 

その時見た彼女は今まで見た、どんなものよりも怖かった。幽霊や精霊なんてそんなちゃちなもんじゃあ断じてない、もっと人間としての本能が恐怖を訴えていた。

その位不気味な笑顔を浮かべていたセシルの顔は怖かった。

 

「うふふ、ごめんなさい紅輝、私にはこれしかないの。」

 

そう言うとセシルはどこからか取り出した錠剤を口に含むと、そのまま自分の唇を奪った。

しかも先程よりもさらに随意領域の重圧が激しくなり、抵抗することもできず、為す術もなく押し倒される。

キスをした瞬間に口の中に何かの錠剤を無理やり彼女の舌と一緒に口に入れられ、そのままずっと口を塞がれたままだった。

 

そして、ついには錠剤が喉を通って閉まった。

セシルは自分が飲み込んだことを確認すると、やっと唇を離した。

 

「・・・ぷふぁ、うふふふ。紅輝、貴方の唇を奪ってしまったわ。あら?そんな顔しちゃって、でも以外だわこんな状況なのに怒るんじゃなくて、未だに信じられないって顔してる。うふふふふ、ついでに教えておくわ。さっき貴方に飲ませた薬。あたな自身過去に1度飲まされたことがあるお薬よ。」

 

そう言われてハッとする。詳しくは言えないが(えっちぃことはダメだから!)過去に1度、時計塔からの依頼でレティシアと共に調査に赴いたときに、この薬を無理やり飲まされた。

 

そして、そのまま自分の初体験は奪われた。

 

その時は結局、レティシアの気が済むまでやられ、起きた次の日には、いつもの様子だったレティシアを見て夢だったと思っていたが、そう都合の良いことなんて無かった。

 

しかし、ここで重要なのはこの事じゃない。問題なのはセシルがどうやってあの薬を手に入れたかということだ。

 

「いま、あのお薬をどうやって手に入れたのか〜。て思ってるでしょ?」

 

「っ!?」

 

心を読まれたかのようなセシルの発言に自分は驚きを隠すことが出来なかった。

「ある日、レティシアさんにたまたま会った時に少し相談させて貰ったの、気になっている異性がいるけど、どうすればいいのかって。そしてらレティシアさんが、これを・・・て渡してくれたのよ。うふふ、そういえばそろそろ効き始める頃じゃない?」

 

そう言われ、気がつくと手足が麻痺で動かなくなり、自力でセシルを振り払うことなど不可能なほど力が入らなかった。

 

「セ・・・シル、や、めてくれ、こんなこと。」

 

こんな弱々しい声しか出せない自分が情けなく、そして恥ずかしくて仕方なかった。

だが、自分の悲痛な叫びはセシルの劣情をさらに掻き立ててしまった。

 

「あはっ。紅輝ったらそんな可愛い声出しちゃってたまらないわぁ。安心して、抵抗しなければ直ぐに終わるから。」

 

そう言うと、セシルは自分は担ぎ上げると、どこかへ歩き出した。

 

 

 

 

 

そして、セシルが自分を担いで向かった目的地は想像通りというか、案の定というか。ラ○ホテルだった。

 

セシルは自分の意思とは相反し、その中に入り1泊で部屋を取ると、自分をその部屋まで連れて行き、その部屋の中のベッドに寝かせた。

 

自分の体は未だに動かせる気配は無く、そんな自分をセシルは獲物を前にした、肉食獣のように舌なめずりをしていた。

 

「うふふふふふ。あぁ、紅輝、紅輝、紅輝♡ずっとこうしたかった。貴方をこうしたかった♡さて、それじゃあ始めましょうか。」

 

「・・・っ!?」

 

 

そう言ってセシルは衣擦れの音をたてながら、下着姿になっていた。

その姿はとても艶めかしく、気を抜けば一気に彼女の虜になってしまいそうな程だった。

 

「大丈夫、安心して。(私にとって)今日は安全な日だから。貴方は天井のシミでも数えていればいいわ♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして、自分は結果的にとはいえ、セシルと体を重ねた。

だけど自分はセシルを責めることはできない、こうなったのは、士織がいるのに、セシルの気持ちをそのままにしておいた自分のせいでもあるのだから。

 

 




今回も見ていただきありがとうございます!

暮ヶ丘 叡都さん、nao透けさん。
お気に入り登録ありがとうございます!
これからも見ていただけると嬉しいです!

次話は来週の木曜日までには投稿すると思います。

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  • 文字数いっぱいの読み応え重視
  • 投稿頻度を高くして短い感覚で継続性を重視
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