転生したら遠坂家!? 二代目赤い悪魔の魔術師生活 作:狩宮 深紅
プロットの時点で長かったので2つか3つに分けました。
正直サブタイトル考えるのにかなり時間をかけてしまうのをどうにかしたいです・・・。
ランキングに乗っている人達のサブタイトルって見るだけで、面白そう!、て思います、やっぱり凄いですよね!
愉悦がそろそろ始まってくるのでわたし的にも楽しみですねぇ!
空間震警報が鳴り響き、現実の世界に引き戻された2人で最後に動いたのは紅輝だった。
「空間震警報か・・・。とりあえず避難しよう。」
「あ…。うん、そうだね。
さっきのキスの余韻が残っているのか、士織は顔をまだ赤くした状態で頷いていた。
今の士織をこんな状況でなければ今すぐにでももう一度抱きしめてキスしたいぐらいだが、ここはぐっと堪える。
それに、1度ASTの方にも連絡を入れる必要がありそうだ。全く、本当に空気の読めない精霊だ。今日は見逃してやるからさっさと
とりあえず、士織を安全な所に避難させないと。
「幸いにもここは学校だ、校舎の方にシェルターはあるからそっち行けばいいだろう。士織、自分は今から来る人達をシェルターに誘導する、だから、先にシェルターに入っていてくれ。」
「え!?・・・・分かった、直ぐに戻ってきてね。お願いだよ?」
そう言う士織の顔はとても心配そうな顔をしていて、自分としても早く今回の件を解決して、士織を安心させないと。
「あぁ、安心してくれ士織。君のためにもすぐに戻ってくるさ。」
自分はそう言って基地の方へと走り出した。
途中でASTの方に連絡を入れる、3コールの後、日下部隊長が出てくれた。
「日下部隊長!状況はどうなっている?空間震までの時間は分かりますか?」
『あと、3分って所ね。でも安心して、震源地と予測される場所の近隣住民の避難は既に終わっているわ。』
「対応が早いな、流石と言ったところか。僕も今すぐ現地に向かう、場所を送ってくれ。」
『分かったわ。そちらの端末に送っておくわね。』
「ありがとうございます。」
自分は通信を切り、念の為と持ってきていた〈デスティニー〉を装着する。
「・・・はぁ、今日は精霊のことを考えなくていい日なんて思ってたのに、ついてない。まさか本当にこいつを使うハメになるなんてな。」
〈デスティニー〉のブーストを全力で吹かしていると、予測地の近くで空間震が起きた。
『空間震、来ます!』
音声通信が来ると共に前方で空間震が発生する。規模はそこまで大きくはないがその衝撃は飛んでいる自分の所まできていた。
そして、空間震が収束すると共に自分も現地に到着した。
他の隊員は既に現地に着いており、武装をして精霊を待っていた。
そして、空間震が起きた場所の中心には今回の空間震を起こした精霊の姿を見ることができた。
その精霊は今まで見てきた女性のような姿ではなく、男性の姿をした精霊だった。
しかも、自分はその精霊の霊装に見覚えがあった。
その姿は、ガンダム00に登場する機体、00ライザーにそっくりだったのである。
その精霊は周りを見渡すと急に喋り出す。
「お?転生していきなりなのに囲まれちゃってる?まぁ、俺って精霊だし仕方ないか、いいぜ!かかってきなASTども!チュートリアルの始まりってなぁ!」
そう言うと精霊は肩にあるGNドライブのような何かを作動させ、一気に上空へと飛び、ミサイルの雨を降らせる。
日下部隊長がいち早く反応し、〈随意領域〉を展開し防御するように指示をだす。
自分は〈デスティニー〉のビームシールドを展開させ、そのままミサイルの雨を突っ切る。
「なっ!?デスティニーガンダム!?どういうことだ!?」
「はぁ!」
何やら驚愕している精霊を無視し、アロンダイトビームソードでそのまま上段切りをする。
「くっ!?つ、強い。いや、これは俺がまだこの力に慣れていないからだぁ!」
そう言いながら右手の大型実体剣(恐らくGNソードIIIをモチーフにしたものだろう)で受け止め、押し返してくる。力任せの振りに少し驚きはしたものの、このような輩は〈プリンセス〉の相手で慣れていたため、直ぐに体制を立て直す。
そして、精霊の足が止まった一瞬の内に他の隊員からのミサイルやビームカノンの攻撃が精霊を襲う。
このままでは直撃すると考えたのか精霊はGNフィールドらしきものを展開させ、さらに上空へと離脱する。あいにくミサイルなどはGNフィールドに防がれてしまったが、ビームカノンの砲撃がかフィールドの防御が発生する前に何発か命中していた。
「ちっ!めんどくせぇ奴らだ!一気に蹴散らしてやる、トランザム!!」
「っ!やはり持っていたか。」
精霊がトランザムと言うと、肩のGNドライブから放出される粒子の量が一気に増大し、霊装が赤く発光する。
「まずい!何か大技が来るぞ!皆距離をとれ!防御か回避に専念するんだ!!」
精霊は自分の言葉を知ってか知らずか不敵な笑みを浮かべるとGNソードⅢを天へと向ける。
「はんっ、おせぇ!喰らいやがれ!ライザーソォォォド!!!」
精霊はそう叫ぶと、00ライザーが劇中で見せた、ライザーソードを横薙ぎに繰り出した。
僕や日下部隊長を含め、何名かの隊員は避けることに成功したが、残りの隊員はその光の奔流に巻き込まれてしまう。
しかし、幸いなことに直撃した隊員達は直前で随意領域を展開していたらしく、気絶はしているが死んではいなかったようだ。
だが、これで戦力が大幅に削られてしまった、さらに街への被害は大きくライザーソードが当たった場所は地面が抉れ、もう少し出力が高ければシェルターまで届いていたかもしれないと思うとゾッとした。
自分が戦慄し、動きを止めていると、精霊は自分の所へGNソードⅢでこちらに切りかかってきた。
「はあぁ!!」
自分はアロンダイトで何発かを受け止めることに成功する。しかし、その剣先が頬を掠め、切り口から少し血がしたたる。
頭をフル回転させ、どうするか考えていると精霊が再び剣を振りかぶり、自分は両手でアロンダイトを支えることによって鍔迫り合いをする。
すると、精霊がこちらに向かって話しかけてきた。
「おい、お前。俺と同じ転生者だろ。少し話をしようぜ。」
「・・・戦いの最中に、ましてや、精霊と話すことなんてない。」
「はっ!いいのか?俺がもう一度ライザーソードを撃てばシェルターの中の民間人がどうなるかなんて分かるだろぉ?安心しなって、他の奴らを下げさせる猶予は与えてやるさ、その間は俺は何もしねぇからよォ。」
精霊はそう言うと鍔迫り合いをやめ、一旦後ろに後退する。
精霊の言葉に従うのは大変遺憾だが、他の隊員のことも考えると気絶している隊員を守りながらこの精霊を殺すのは不可能だ。
――仕方ない。
「・・・分かった。」
自分は回線を開き、日下部隊長にコールを入れる。日下部隊長は直ぐに応答し、それと共にライザーソードから逃れられた隊員達も一旦攻撃を止める。
「日下部隊長、負傷している隊員を1度基地に運んでください。やつは僕とのサシを望んでいる。それに気絶している隊員達に目掛けてさっきの技を撃たれたら防御するしかなくなり全滅しかねない。お願い・・・できますか?」
『・・・了解よ。ごめんなさい遠坂少尉。貴方はまだ着任したばかりなのにこんな重役を押し付けてしまうなんて、私、隊長向いていないのかもね・・・。』
「そんなことはないです。ここの隊長をできるのはは貴方しか居ませんよ。僕も元SSSNo.2です、必ず生きて帰りますよ。・・・では、お願いします。」
『ええ、分かったわ。くれぐれも無理はしないで。』
その言葉の後に他の隊員が負傷した隊員の救助に向かっているのが見えた。
「これでいいかい?」
自分がそう言うと精霊はまたもや不敵な笑みを浮かべると口を開いた。
「ああ、それでいい。さ、話し合いをしようぜ、同類。」
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