転生したら遠坂家!? 二代目赤い悪魔の魔術師生活 作:狩宮 深紅
学校がようやく終わり、冬休みに入ったので次の投稿は1週間以内にできると思います!
ここから別の話なんですが、FGO最後の最後でブラダマンテを当てることができました!
私、イベントのモチベーションとガチャの結果が直結しているので全く今回のクリスマスイベントやる気が起きなかったんですよね・・・。
皆さんはどうですかね?
五河士織は、紅輝が小学校から出ていった後、シェルターに入っていなかった。理由として紅輝が帰ってくるのを待つ、というのがあったが、もう1つ、彼女にもしこのことを聞いたら否定をするだろうが、脳裏にあったのは前日、弟の士道から聞いた話。
――遠坂紅輝がASTまたはDEMの魔術師だということ。
士織は精霊という存在を知っており、彼女達との仲もよく、士織的に誰が士道と結ばれても良いと思えるくらいいい子達だった。
しかし、その精霊を良しと思わない存在もいる。それがASTやDEMという存在。
だが、世間一般的に見れば彼らの方が正当性があるのは当然であり、どの国の教科書にも載っているユーラシア大空震を引き起こしたのも一般には知られてはいないが精霊だ。
だけど、五河士織は実際に精霊と接し、(一部を除いて)彼女達が望んで空間震を引き起こしているのではないということを知った。
だから、苦しんでいる彼女達を見て救いたいと思った。
そして、彼女達を士道が救うことができるということも知り、手助けしたいと思った。
だけれど、想い人である遠坂紅輝は違っていたのかもしれない。。
イギリスにいた時の彼を、士織は知らない。
もしかしたら本当に魔術師ウィザードなのかもしれない。だけど士織は信じていたかった。本当はただの士道の勘違いで、紅輝君が魔術師なんかじゃない、と。
しかし、さっきの紅輝の行動が士織の奥底にあった不安を呼び起こした。
紅輝は空間震警報が起きて、シェルターに真っ先に避難しようとするのではなく、自分は残って街の人々の避難誘導をすると言ったのである。
そして、士織に先にシェルターに入るように言い、彼は街の方へと走っていってしまった。
これが五河士織ではなく、普通の女の子であるなら彼の心配をしつつ自分の身を守るためシェルターに入るのだろう。
だが、彼女は違った。彼女は遠坂紅輝に対し、どうしても不安を拭うことができず、今こうしてシェルターの近くではあるがシェルターの外にいた。
「やっぱり士道が言ってたとおり、紅輝君は魔術師なのかな・・・。」
ポツリ、考えが漏れるように呟く。
そして、その瞬間街の中心部で空間震が発生する。規模は大きくなく、被害もそんなに出ているようではない。
だけど、確実に言えるのは精霊が現れた、ということである。
小学校のグラウンドからは遠くてよく見えないが、既にASTが出動していて、直ぐに戦闘が始まっていた。
不幸なことに士道は修学旅行で天宮市におらず、精霊の霊力封印はできない。
しかし、このまま何もしない五河士織ではない。せめて精霊の姿だけでも写真に収めようとスマートフォンのカメラを起動し、限界まで倍率を上げ連写する。
そして、やはりというか、信じたくなかったものが写る。
そこに写っていたのは初めて見る男の精霊と他のAST隊員とは違う装備に身を包んだ遠坂紅輝の姿だった。
「そん・・・なっ・・・!」
――――――――――――――――――――――
7月17日 午後17時49分
「さ、話し合いをしようぜ、同類。」
そう言って精霊はニヤっと笑う。その余裕はどこからきているのか。己の実力を考えてのことなのか、それともただの慢心か・・・。
「話し合い、というが僕は君と話し合いをする気はないのだがね。」
「まあ、そういうなって。1つ確認するがこの世界がなんの世界か分かっているのか?」
先程とは違い真剣そうな表情に変わり精霊・・・いや、転生者はそう言った。
「・・・型月ではないのか?」
「んーや、違うここはデート・ア・ライブの世界だぜ。」
「何?」
「その表情を見るに知らなかったみたいだな。なるほどねぇ、なんでお前がASTなんかにいる理由が分かったぜ。」
そう言うと転生者は突然ニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべた。やつの考えなどどうでも良いが、どうせろくなことではないのだろう。
「オーケーオーケー。良し、じゃあ質問だ。今日は何月何日だ?」
「7月17日だよ。」
「あー、やっぱそうかぁ。1期終わってるじゃん、あの神様マジで使えねー。四糸乃の攻略できねえじゃんかよー。」
転生者は己を転生させてくれた神に悪態を着いているのだろうか、自分としては、神なぞに1度もあったことは無いが生き返らせて貰っておいて、その態度はないのではないかとおもう。
まぁ、この無駄と思っていた会話の中にも一つ新しい情報を知ることができた。
それはこの世界が型月の世界ではなく、デート・ア・ライブという世界によく似た世界だということ。転生者の話し方を聞く感じ、自分でこの世界を望んだか、”神”とやらに行先を決めてもらったのか知らんが、収穫の1つはあった。
これ以上の会話は必要ないな。士織も待たせているし、時間をかけすぎるのも良くないだろう。
何かブツブツ呟いている転生者に向かって左にあるビーム砲を構え狙いを定める。
だが、引き金を引いた瞬間、転生者に気づかれてしまう。
「なっ!?てめぇ!」
即座に反応され、砲撃を回避されてしまった。
「これ以上の会話は僕には必要ない、転生してきて悪いが早々に死んでもらうよ。」
「ちっ!ASTに入った雑魚がいきがってんじゃぁねぇよ!」
やつはそう言うとGNソードⅢを構えこちらに切りかかってくる。自分はすぐさまブーストを吹かし上に上昇してその斬撃を回避して、自分もアロンダイトを構える。
転生者は、GNソードⅢをライフルモードにすると何発かの砲撃を放ちこちらを追撃してきた。こちらに当たりそうな何発かはビームシールドで防ぎ、残りは最小限の動きで回避する。
「これならどうだ!」
やつは0ライザー部分のミサイルポッドを開き、砲撃と共に誘導ミサイルを放つ。弾幕の量に回避は不可能と判断し左部のビーム砲を横薙ぎに放ち、ミサイルを破壊したミサイルの爆破で誘爆させ、残り僅かになったミサイルと一緒に放たれている砲撃をシールドでガードするがミサイルの爆風が紅輝の視界を奪う。
そして、その一瞬に転生者は肉薄しており、GNソードⅢで斬撃を繰り出す。
「っ!厄介な!」
紅輝はアロンダイトで何とか防御に成功するが、その力に押し込まれ、後ろに仰け反ってしまう。
「もらったぁ!!」
もちろん転生者はその隙を逃すはずもなく一気に畳み掛けるためにさらに肉薄しGNソードⅢを振りかぶった。
「
〈デスティニー〉の持つ武装であるヴォワーチュールリュミエール(以下VL)を展開し、後ろ方向に一気に後退することにより何とか転生者の攻撃の躱すことに成功する。
転生者は攻撃が外れたことに驚くが直ぐに体制を整えると紅輝を睨む。
「しぶといヤツめ、まぁいい、これで決めてやるぜ!トランザム!!」
その言葉と共に再び肩部のGNドライブから大量の粒子が放出され霊装が赤く発光しだす。
そして、転生者はトランザムの機動力で一気にこちらに接近してくる。
そのスピードは先程とは比べものにならない程で、気を抜いたら一気に押し切られてしまうことが容易に想像できた。
「確かに速いな・・・。だけど!」
自分も魔力生成機をフル稼働させ、そのリソースのほとんどをVLに回す。
トランザムにまともに正面から撃ち合うのは馬鹿のすることだ、やつのトランザムが切れるまで回避と防御に専念する。
今は耐え忍び、チャンスをものにする!
「
〈デスティニー〉のウイングを最大にまで広げ、大量の魔力を放出しながら自分も一気に加速する。
しかし、やつは勝負を決めにきているのか、たびたび追いつかれそうになり、その度にカウンターを決めているがカウンターが当たる直前で量子化してしまい。こちらはジリ貧だった。
「はっ!さっきの勢いはどうした!逃げてばかりじゃ死んじまうぜ!」
「くっ。」
こちらを煽るように挑発し、なおも攻撃を止めようとしない転生者は、こちらの思惑を知ってか知らずか、その攻撃の勢いを止めず、肩部のGNドライブからも大量の粒子が放出されていた。
――いくら無尽蔵と呼ばれるツインドライブの00ライザーでもあの調子なら恐らくだが、トランザムは後1分か2分程度だろう。だが、それまでこちらの魔力生成機が焼き切れてしまわないかが心配だ。
このままでは本当に押し切られる、何か新しい策を考えなければ!
――っ!、あれなら!
「し、しまったー(棒読み)。」
そう言って自分はVLを打ち切り、あたかも魔力が切れたかのように振舞ってみる。
自分はスラスターの方も出力を打切り、そのまま自由落下する。
どうだ?食いつくか・・・?それとも・・・。
やつの方を見ると、これを好機と捉えたのかこちらに向かって一直線に向かってきていた。
「くそ!」
自分はそう言い、アロンダイトからビームライフルに持ち変え、やつに向かって乱射する。
「はっ!そんなもん当たんねぇよ!死ねや!」
既にやつのGNソードⅢの攻撃範囲に入ってしまい、攻撃が当たる直前、自分は随意領域を使い、アロンダイトを真っ直ぐ上に射出した。
「今だ!」
「なっ!?」
ほぼゼロ距離で放たれた大剣は避けることは不可能だ。
しかし、反撃に驚いた表情をみせた転生者だがすぐさまニヤリと笑うと、その体は再び粒子に変わり、その攻撃をなかったかのように再び距離をとった状態で現れた。
「残念だったな!お前の演技下手くそで丸わかりだったぜ!これで終わりだ!」
自分はあのまま自由落下し地面に落ちたが、衝撃は随意領域で無効化に成功した。だが、やつは既にトランザムは切れていたが、少しもダメージを受けている様子では無かった。
そして、自分の真上。およそ50メートル離れた距離からGNソードⅢとGNビームマシンガンの銃口をこちらに向けていた。
「次の君のセリフは、「消しとべ雑魚が!」という!」
「消しとべ雑魚が!・・・ハッ!」
自分は
―バァンッ!!
「ぐあぁ!?」
高速で放たれた弾丸がやつのGNソードⅢを持つ手に直撃し大きく仰け反り、GNソードⅢはあらぬ方向に弾き飛ばされる。さらに体勢を崩したやつにさらに追撃が入った。
「がっ!?な、なにぃ!?」
そう、それは上空から落下してきたアロンダイト。
CCCの攻撃は意識をこちらに向けさせるためのものでしかない。ゆえにあえて武器を狙った。
そして、その瞬間にもう一度VLとスラスターを展開させ、一瞬で肉薄する。
アロンダイトをやつの体から思いっきり引き抜き、パルマフィオキーナを発生させた右手でライザー部分である左のGNドライブを掴む。
さすがにやつも自分の身がどんな状況になったのかハッキリと自覚したのか自分を振り落とそうと暴れ回る。
「くそ!放せ!放しやがれ!」
やつの言葉を無視し、パルマフィオキーナの出力をさらに上げ、破壊した。
「がぁぁぁ!?」
片方の推力を失った転生者は、バランスを取れなくなりそのまま落下する。
自分はさらに追撃の手を緩めず、落ちていく転生者に追いつき、残ったもう片方のGNドライブにアロンダイトを突き刺し切り上げの要領で引き抜き、続けざまに両肩のビームブーメランを突き刺し、ダメ押しにビーム砲を接射する。
「うわぁぁぁぁ!?」
これで完全に転生者の推力を無力化した自分はアロンダイトを再び握り、野球のバットを振る感じで斬り飛ばす。
抵抗もできぬまま飛んでいくやつに一瞬で追いつき、そのまま地面に向かって全力で叩き下ろした。
叩き下ろされた精霊が激突したのは、紅輝がさっきまでいた小学校のグラウンドだった。
紅輝はすぐさま、地面に降りると動ける様子ではない転生者にアロンダイトを向ける。
狙うは心臓部、それでも死ななければ首を切り落とす。
そう決め、両手で柄を掴み、一気に突き刺した。
「駄目えぇぇぇぇぇぇ!!」
「っ!」
アロンダイトの剣先がやつの心臓部に当たる直前、士織の叫び声が聞こえ思わず手を止めてしまう。
声の方向を振り向くと、案の定そこに居たのはシェルターにいるはずの五河士織だった。
「士織・・・!」
「精霊を殺すなんてダメだよ、紅輝君・・・。」
今回も見ていただきありがとうございます!
次回も見ていただけると嬉しいです!
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夜霧さん、犬よりネコさん、霧沢さん、白虎さん、読み書き91さん。
ありがとうございます!これからも見ていただけると嬉しいです!
今回は頑張って戦闘シーンを書いてみましたがやっぱり難しいですね。迫力のある描写を書けるように頑張らねば・・・。
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