転生したら遠坂家!? 二代目赤い悪魔の魔術師生活   作:狩宮 深紅

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28話目です。

皆さんあけましておめでとうございます!!

皆さんは福袋引きましたか?

私は新宿のアーチャーでした!!
持っていなかったので嬉しいです!!

まぁ、本音を言えば夏に当てられなかったBBちゃんが欲しかったですけど・・・。

紅閻魔ちゃん?いえ、知らない子ですね?


正月鯖は今までも当たらなかったのでそろそろ察してきますよね・・・。

他のアプリでもいいもの当たらなかったですし・・・。



00ライザー襲撃 後編

「精霊を殺すなんて駄目だよ、紅輝君・・・。」

 

士織の言葉で自分は確信へと至った。

やはり士織は精霊を知っていて何らかの関わりがあるということ。

だが、そんなことは関係ない。自分は目の前の精霊を殺す。

 

「すまないが、その言葉はいくら士織の言葉であっても聞けない。だが、なぜシェルターに入ってなかったのも聞かないでおこう。」

自分は改めてアロンダイトを握りしめ精霊に向き直る。

だが、士織がそれを許さず、こちらに抱きついて止めてきた。

 

「1度離れてくれ、この精霊を殺せない。」

 

「・・・嫌だ。離さない。紅輝君、精霊を殺すなんて駄目だよ。精霊だって生きてるし、心もあるんだよ・・・。」

 

・・・分かっている、奴らは生きていて、心もあるということは。

だが、これだけは譲れない。精霊は存在するだけで悲劇をもらたす”悪”だ。

「士織も知っているなら分かるはずだ、精霊はこの世ならざる存在。我々人類に害をなす存在だ、その最たる例が空間震。30年前に起きたユーラシア大空震でどれほどの罪無き人達が亡くなったのか、君も知っているはずだ。」

 

自分は士織の方を向き、冷たく言い放つ。

しかし、自分がこう言っても士織の目は迷いは無く、ハッキリとした目でこちらを見ていた。

 

「もちろん、知っているよ。だけど、それはあの子達が望んで起こしたものじゃない。それにあの子達は本当は優しくて、良い子達なんだよ!殺すなんて駄目だよ・・・。」

 

「・・・夜刀神十香や〈ハーミット〉、琴里ちゃんのことか。」

 

「知ってたんだ・・・。なら尚更だよ、十香ちゃん達も今は精一杯生きているのにそんな子達を殺すなんて駄目。それに、私の知っている紅輝君は・・・。いや、正義の味方(・・・・・)はそんな子達を殺したりしない。」

 

「っ!!!」

 

士織の言葉に雷に撃たれたような感覚に襲われる。

”正義の味方”それは自分が一年ほど前に捨てたもの、だけど、士織はそれを知っているはずがない。

それでも・・・それでも!

まさか5年前のあの時の台詞を言われるなんて思いもしなかった。

 

さっきまでテコでも動かないと決めていた決意が、あの言葉に揺らいでしまう。

 

決心が揺らいでいる自分に士織は追い討ちをかけるように言葉を紡いだ。

 

「お願い紅輝君。イギリスに行っていたときに何があったのかは私には分からない。これはわがままだって分かってる。でも、この先、私の大好きな人が大好きな人達を殺す姿なんて見たくないよ・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

「・・・はぁ、分かった、士織。君に負けたよ。こいつは殺さない。」

 

 

自分はそう言って武装を解除する。

士織にそこまで言われてしまったら仕方ない。これが惚れた弱みってやつかな。

 

やつは()のところは殺さないでおこう、後々役に立つかもしれないしな。もし、もう一度向かってくるなら容赦無く殺すけどね。

 

自分はとりあえず士織の手を取ってこの場を離れることにした。さて、ASTの報告書をどう書くかな・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

「・・・くっ・・・そ・・・!こんなはずじゃあ、ない。俺が、こんな、ところで・・・!」

 

精霊となった転生者は、意識を取り戻す。

 

この世界に来て、転生特典である精霊の力でASTやDEMに無双しヒロイン達を攻略しようと企んでいた。

しかし、その考えは転生して初めての戦闘で儚く崩れ去った。

この世界に先に来ていた転生者によってズタボロにされ、無様な姿を晒している。

 

殺されると思っていたが、いくら経ってもその瞬間は訪れず、助かったのか?と思い、目を何とか開けると、彼自身をこんなふうにした転生者が、こちらに背を向け、さらに武装も解除した状態で歩いていた。

 

彼はそこで時間は経っていないことに気づき、また、この短時間で意識を回復させてくれた、この肉体に感謝した。

 

そして、転生者は憎悪の炎を燃やした。彼をこんな目に合わせたあいつに、一矢報いなければこの怒りは収まらない。

そう思い、何か攻撃出来るものが無いか、と思考を巡らしているうちに1つ、先の戦闘で使用していない武器を思い出し、粒子残量を確認すると、まだ1発も打っていないためか、まだ全然残っていた。

 

――なぜ、殺さなかったのか分からねぇがそれが命取りだ!お前のその甘さがてめえの死を招いたんだよォ!

 

内心ではマグマの様に煮えたぎる怒りを外に出さないようにし、ゆっくりとやつに気づかれないように腰に手を伸ばし、GNソードⅡの柄を掴むとゆっくりと外さないように狙いを定め、引き金を引いた。

 

――バシュンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

――バシュンッ!

 

 

「っ!紅輝君危ない!!」

 

「なっ!?」

 

突然、士織に突き飛ばされ尻もちをついてしまう。

 

とっさに士織の方を見る、そして自分は見てしまった。

転生者の放った粒子ビームに本来貫かれるはずだった俺の代わりに士織の心臓部が貫かれる姿を・・・。

 

「なに!?しまった!」

 

後ろの転生者が何か言っているが自分はそれどころではなかった。心臓部を貫かれた士織はそのままの勢いで倒れ伏せてしまう。

 

「士織!!!」

 

〈デスティニー〉を装備し、すぐさま士織の方に駆けつると、ビームに貫かれた士織の心臓部からはおびただしい量の血液が流れていて、今までの経験上から分かってしまう。

 

後数分もしない内に士織は大量出血で死ぬ、ということが。

 

ここには〈医療用顕現装置〉はない。いまから全速力で基地に行ったとしても間に合わない、手持ちの宝石を使っても大きく空いた心臓部を治すことは不可能だ。

 

「こうき、くん・・・、ごめ、んね・・・。」

 

「士織!まってくれ!目を閉じてはだめだ!今君の傷を治す!だから意識をしっかりもってくれ!!」

 

嘘だ、士織はもう助からない。だけど、認めたくなかった。そこで認めてしまうと、自分は壊れてしまうかもしれないからだ。

 

「ね、ぇ。こうき君。かお、こっちに向け、て近づけ、て・・・。」

 

自分は士織の言葉のとおりに顔を近づける。

 

 

士織は自分の唇に小さくキスをする。

 

そのキスが終わると同時に士織はこと切れるかのように力が抜け、そのまま目を閉じた。

 

自分の唇には、たった今キスをした感触が士織の命のように薄らと消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あぁぁ、ぁぁぁぁああ。嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ!。」

 

――なぜだ?何故こんなことに?こんなことになったのは誰のせい?

 

自分に攻撃した転生者?

 

それもある

 

たけど、こんなことになったもう1つの原因は自分自身だ。

 

 

「僕が、あいつを殺すのを止めたせいだ!!!

士織の言葉に絆され!あいつへのトドメを刺さなかった僕のせいだ!!」

 

自分は憎しみだけで人が殺せそうなほどの怒りに満ちた目で転生者を睨みつけた。

 

「ひっ!?」

 

「〈デスティニー〉!!!僕の魔力の全てを持っていけ!!」

 

魔力生成機の他に、自分の持っている魔力も〈デスティニー〉に出力させ。過去、自分でも試したことの無い程の魔力(エネルギー)の量を〈デスティニー〉に流し込んでいるためか、アロンダイトのビーム部分は大きく膨張し、VLは常時発動しているかのように魔力が漏れていた。

 

 

「許せないし、許さない!!お前も自分自身も!!!」

 

逃げようとしている転生者の脚をアロンダイトで斬り飛ばす。

 

「がぁぁぁ!?足が!足がぁ!?」

 

痛みのあまりに悲鳴をあげる転生者を無視し、そのまま倒れ込んだやつの両腕を切り落とし、再生しにくいようにビームライフルで切り口を焼いた。

 

「ゔぁ”ぁ”ぁあ!??腕がぁ!!?わ、悪かった!

俺が悪かった!もうあなた様には近づかない!なんでもするからっ!ゆ、赦してくれぇ!!なんでもする!なんでもするから!!あなた様の駒にでも何にでもなる!だから・・・」

 

「・・・なんでもするって?」

 

先程の炎のような自分の勢いから急に態度が変化したことに驚いたいた転生者だが、直ぐにハッとする。

 

「へっ?あ、はい!します!何でもします!この世界の情報でもなんでも話します!」

 

 

 

 

 

 

「・・・分かった。それなら惨たらしく死んでくれや。」

 

自分はそう言ってダルマ状態の転生者の顔面を右手で掴むとパルマフィオキーナを容赦無し、全力の出力でビームを何発も何発も撃ち込んだ。

 

 

何発撃ったか数えるのを辞めたてからも撃ち続け、ヤツの顔は見るも無惨な姿になり、既に事切れているかのように反応が無くなっていた。

 

自分は無言でアロンダイトを構え、首を撥ねた。

そして、念を押して次に心臓部をアロンダイトで突き刺した。

 

 

すると、ヤツの体は翠色の粒子へと崩れていき、そのまま砂のように粉々になり、消滅した。

そして、やつの体があったところから青と翠色に輝く宝石のようなものが浮かんでいた。

 

「・・・精霊の心臓のようなものか。」

 

自分はそれを手に取ると、無性に虚しさが込み上げてきた。

 

「クソ!!こんなもので!士織は助からない!!!こんなものぉ!!!」

 

自分は怒りをぶつけるように、精霊の心臓部(霊結晶(セフィラ))を地面に叩きつけようとした、その時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あの娘、助けたい?』

 

 

どこからともなく、謎の声が聞こえ。自分はアロンダイトを構えて周りを見渡す。

 

すると、突然。ノイズの塊のような存在が自分の目の前に現れる。

「さっきの声の主はお前か。誰だかしならないが用がないならさっさと消えろ。」

 

『まぁ、落ち着きなって。それに、あの娘のこと助けたいんでしょ?』

 

目の前のノイズの塊は士織の方を指さしをしているかのような仕草でこちらに尋ねてくる。

 

「・・・自分はお前が何者か分からない。それに、死んだ人間を生き返らせるのは、かの聖杯でもなければできない。早く自分の前から消えろ、さもなくばアロンダイトで叩き斬る!」

 

自分がそう言うと、ノイズの塊はやれやれと言わんばかりの仕草をすると、にやりと笑う。

 

『ふーん、本当にそれでいいの?私が欲しいのは君の持っているそれ。それを渡してくれればあの娘を助けると誓おう。』

 

この存在が一体何者かは分からない。だけど、自分の心を揺さぶるには”士織を助ける”という言葉は充分なものだった。

 

 

 

「・・・本当に、これを渡せば士織の命を助けてくれるのか?」

 

『あぁ、もちろん。君も魔術師なら等価交換は基本だろう?それは私にはとって命にも等しいもの。心配なら自己強制証明(セルフギアス・スクロール)でも書こうかい?』

 

「・・・いや、いい。今この時点だけ、お前の言葉を信用しよう。これを渡せばいいんだな?ほら。」

 

自分はノイズの塊に先程の、精霊の心臓?を投げ渡す。

ノイズの塊は、それを受け取ると、『確かに受け取ったよ。』といい。士織の体に近づく。

 

そして、手を伸ばし、穴の空いている心臓部に手を当てると、激しい光を発生させる。

 

 

「くっ、この光は!?」

 

自分はあまりの眩しさに目を背けてしまう。

 

ほんの数秒後、光が収まり。士織の穴の空いていた心臓部を見ると、傷痕が全く残っていない状態で元通りになっていた。

 

「士織!!」

 

直ぐに近づき、脈の確認をすると、正常に脈を刻んでおり、呼吸も正常だった。

 

「良かった!生きている、生きている!!」

 

『これで契約は完了したよ、あとは君次第だ。』

 

ノイズの塊はそう言うと空気に溶けるように消滅した。

 

やつの正体はなんであれ、今のところは感謝をしておこう。

 

 

自分は未だに目覚めない士織をおぶると、ASTに精霊を殺した。と報告してこの場を去った。

 

買い物袋は士織の隠れていた場所に置かれていたので転移の魔術で五河家の玄関に送っておいた。

 

 

後始末は他のAST隊員に任せよう。精霊を殺したんだ、これくらいはいいよな。

 

 

 

 

 

 

 

 




今回も見ていただきありがとうございます!
次回も見ていただけると嬉しいです!!
お気に入りに追加して下さった。
Kalisさん。
ありがとうございます!
これからも見ていただけると嬉しいです!!

ちなみに、察しのいい皆さんなら気づいているとは思いますが、ノイズの塊はファントムさんで、生き返らせた方法は霊結晶を使って蘇生させました。


オリ主は士織を1度死なせてしまいましたからね、精霊に対して原作の折紙さんのように憎悪の炎を燃やすでしょう。

そして、近い将来。士織の姿を見て、彼はこの日の自分の行動をどう思うでしょうねぇ?

愉しみですねぇ!!

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