転生したら遠坂家!? 二代目赤い悪魔の魔術師生活   作:狩宮 深紅

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二話めです

オリ主の一人称は“自分”です


始まり

やあ!見た目は子供、頭脳はおっさん!迷宮だらけの転生者!遠坂紅輝だ!僕はいまピカピカの

小学6年生!しかももうすぐでそれも終わり!さらに言うと時期遠坂家の当主さ!

友達?小学生卒業間近で片手で数えられるほどしかいねぇよ!文句あるか!(泣)。

みんなの知っている通り、生まれ変わった世界はなんとびっくり型月だったよ。

 

うわぁい、死亡フラグ満載だぁ!

 

まあ、図書館や家にあった資料、母さんたちに聞いた話からこの世界が自分が知っている型月世界とは少し異なっていることが分かった。

型月の世界、というか自分のもといた世界にすらなかった空間震?っていう明らかに魔術が関わっているような災害が起こっていること。空間震のほかにもDEMっていう大企業があった。まあ、もしかしたら書かれていないだけであったのかもしれないが・・・。

 

空間震の影響は冬木の地でも起こったらしく冬木市は壊滅、その時にはすでにシェルターがある程度普及していたことから被害は最小限に済んだらしいが、

都市機能が大きく損なわれたことから冬木市と隣にあった天宮市が合併したという。

その時は父さんや母さんはロンドンに居たからその被害は被らなかったらしい。

ほかにも、型月世界とは違った点は・・・

 

「・・・って紅輝くん、聞いてる?」

 

砲撃をぶっぱする魔王様に似ているロリボイスが自分を回想から呼び戻す。

彼女の名前は五河士織、自分の数少ない友達の一人である(こっちが勝手に思いこんでいるだけなので向こうがどう思っているかは分からない)そんな彼女はこちらの顔を覗き込んでいた。

 

「ん…、聞いているぞ五河。妹の琴里ちゃんが兄の士道にべったりってことだろ?」

 

「そうなんだよ…、琴里ってばいくら何でも…って違う!紅輝君はどこの中学に行くのってことだよ!それと、わたしのことは士織って呼んでって言ってるでしょ。」

 

うむ、なかなかに良いノリ突っ込みだ。この子は将来良い芸人になれるかもしれないな…

中学校か、自分はとりあえず小学校を卒業したら時計塔に行く予定だ。

そこで魔術の腕を磨いて遠坂家の当主としてふさわしい魔術師にならないといけないからな。

親戚以外は知らないけど、士織になら魔術的なことを隠して話してもいかな?自分の数少ない友達だし…。

 

「自分は来年からイギリスっていう外国に留学することにしているんだ。」

 

「えっ」

 

士織はさすがにこんな急な話をしたからか目を点にして驚いていた。しばらくすると士織の顔にはじわじわと涙が溜まっていき…

 

「紅輝くん、外国に行っちゃうの?もう紅輝くんとは会えないの?ど、どうして?もしかして私のこと嫌いになっちゃった・・・?」

 

士織の声がどんどん上ずっていき、目にたまっている涙は今にもこぼれ落ちそうになっていた。

それにつれて周囲の目線がどんどん冷ややかになり、また同時に明らかに憎悪のこもった視線も感じた。

それもそのはずである、士織はクラスの中でもかなり上位の可愛さを持っている。

まあ、一時期はその容姿に嫉妬したほかの女子生徒にいじめられていた時期もあったが、そのいじめがあまりにも悪質だったから少し顔を突っ込んでしまったこともあったな。

それに、男子生徒の中で好意を持っている生徒も多いと聞く。それを理由は何であれ泣かせそうになっていから当然である。

 

「お、落ち着け、いつk…士織、帰ってくる、ちゃんとこっちに帰って来る、勉強に行くだけだけだよ。だから、泣かないでくれ!」

 

「ほんとに?」

 

「ああ、本当だ。」

 

「ほんとに、本当?」

 

「ほんとに、本当だ。」

 

「……それならよかった!」

 

繰り返してやっと信じてくれたのか士織顔はパァッ…と明るくなり笑顔が戻った。

うーん、やっぱり年下の子供の相手はまだ慣れないな…。

 

士織のさっきの言葉でやっと周囲の視線はもとに戻る。何人かはまた納得してはいないみたいだが、さっきよりはましだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、小学校の最後の日がやってきた、いわゆる卒業式である。

自分の担任だった教師や何人かの生徒たちは涙を流して別れの時を悲しんでいた。

自分はこういったものは何度経験したかは覚えていないが、涙悲しいともさみしいとも思わないから慣れてはいるのだろう。まあ、友達は片手で数えられるほどしかいないからかもしれないけどネ!

卒業式が行われていた体育館から出ると母さんが出迎えてくれた。

髪は伸ばして結んでいないが、卒業式というだけはあって周りの奥様がたよりもいい服を着ていた。

 

「紅輝、卒業おめでとう。主席で卒業なんてさすがは私の息子ね、だけど、あなた最後まで友達を家に呼ぶことをしなかったから、これからが少し心配だわ。」

 

母さんはわざとらしく、はあ、とため息をつく

むう、言い返せないのが悔しいがその通りである。

我が母ながらなかなか痛いことを言ってくれるじゃないか。

そういえば父さんが見当たらないな、卒業式の最中には見かけなかったから来ていないのだろうか。

 

「…そういえば、父さんは?」

 

「士郎のことなら帰ってからのお楽しみよ♪あなたも今日ぐらいは羽根を伸ばしたっていいのよ、何なら友達でもよんで……最後のはあなたにとって余計だったわね。」

 

ちょっとやめて!そんな目で自分を見ないで!いるもん、友達ぐらい…士織とか岸波さんとか、藤村さんの息子さんとか…!

自分が改めて自分の友達の少なさに絶望しているとき。

 

「おーい!紅輝くん!」

 

士織が卒業証書の入った筒を抱きしめ、手を振りながらこっちに走ってきていた。

 

「士織じゃないか、どうしたんだ?もう友達とは話さなくていいのか?」

 

「うん、みんなとは大体話したからね。・・・!もしかして紅輝くんのお母さんですか?」

 

ああ、そういえば士織と母さんは会うのは初めてだったな、授業参観とかは全部父さんが来ていたからな。

 

母さんは少し驚いた顔をするが小さい声で、ふぅんと言うと士織の目線までしゃがむと。

 

「えぇ、そうよ。私は遠坂凛、この子の母親よ、あなたは…士織ちゃんといったかしら?」

 

「はいっ、五河士織です!紅輝くんとは()()()()()は友達です!」

 

「・・・へぇ、そう。良かった、紅輝にも友達はいたのね。士織ちゃん、紅輝とこれからも仲良くしてやってね?紅輝もこんな可愛い子を泣かせたりしなかったでしょうね?」

 

「…そんなこと自分がするわけないじゃないか。(はからずも泣かせかけてしまったことはあったが)」

 

「ふーん、それならいいけど。それで士織ちゃん、紅輝に何か用でも?」

 

母さんが士織に自分や父さんにはほとんど見せないような優しい声で尋ねる。

 

「あ…、その…紅輝くんに伝えたいことがあって……。」

 

士織は少し顔を赤くしながらこっちをちらちらと見ていた。

 

母さんは何か驚いた顔をしたが、こっちを向いてニヤニヤしながら、なるほどねえ、といい。

 

「分かったわ、士織ちゃん頑張ってね、私は少し話してくるから」

 

そういって母さんは奥様方の集団の方へと歩いて行ってしまった。

 

「えっ?ちょっと母さん!?」

 

事情が分からず母さんを引き留めようとすると

 

「こ、紅輝くん!ちょっと向こうでお話ししない?」

 

震えるように声であったがそこには有無を言わせぬような迫力を感じた。

そして、士織が指差しをした方向には体育館から少し離れた桜の木だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お互い無言同士で士織が先導するように歩くこと二分程度、例の桜の木のもとにつくと士織は自分の方に振り向き真面目な顔でくちを開いた。

 

「紅輝くん、一つ伝えたいことはあるんだ…。」

 

「・・・。」

 

自分は士織の言葉を黙って聞く、この時点でやっと士織が伝えようとしていることは分かったが自分が口を開くのはまだ早い。

士織は目をつむり、過去を思い出すようにゆっくりと言葉をつなぐ。

 

「私が4年生の時、私が虐められていたとき、紅輝くんは私を助けてくれたよね…。

あの時、本当にうれしかったんだぁ。友達に助けてもらいたかったけど、それのせいで友達が虐められるかもしれないって思ったら怖くて言えなくて…。

でも、そんなときに紅輝くんがいじめっ子たちを追い払ってくれてとても嬉しかった、

それが解決した後も紅輝くんは何度も、大丈夫か?また虐められてないか?って声をかけてくれたから今の私がいるんだと思う…。だから、本当にありがとう!」

 

士織のその言葉と共にでたそのとびきりの笑顔は自分が今まで見てきた中で一番の笑顔だった。

 

「…自分は大したことはしていない、あいつらに()()()()をしたら分かってくれたからな。」

 

「そうだったんだ…、そうだとしてもとっても嬉しかった。私にとってあの時の紅輝くんは、そう、まるでテレビに出てくるような()()()()()のようだった!。」

 

———正義の味方、その言葉を聞いたとき自分の全身が奮い立つような感覚に襲われた。

あぁそれは、自分にとってなんと甘美な言葉なのだろうか、もちろん、自分は”エミヤ”ではないではないが自分は士織にとって正義の味方になることができたのだろう。

それならばあの時士織を助けたことは無駄ではなかったようだ。

 

さらに士織は言葉を続ける

 

「その時からかな、わたしは紅輝くんのことを自然と目で追っていたし、一緒に居ると心がぽかぽかするんだ。これって本で読んで分かったんだけどこれはきっと私が紅輝くん君のことが好きっていう気持ちなんだと思うんだ。…だから、ちゃんと言うね?―――――――私は好き!紅輝くんのことが好き!だからずっと一緒に居て!私とずっと一緒に居てほしいの!!」

 

士織は心の中にあったものをすべて吐き出すように告白をした、一世一代の告白であることが自分でもよく分かった。こんな告白をしてくれたのだから中途半端な返事は絶対に許されない、だからこそ

 

「…士織。君の気持ちは十分伝わったよ、こんな自分を好きになってくれてありがとう。自分からも返事をしないといけないな。」

 

「…っ。」

 

「士織、もちろんOKだ、だけど、士織もわかっているだろう、自分は来週には外国に行って最低でも三年以上は会えないし、この考えを変える気はない。それを君が嫌だと考えるなら今すぐにでも諦めた方がいい、そうでないと士織は必ず後悔することになる、それでもいいのか?」

 

「うん、紅輝くんならそういうと思ってた。大丈夫、覚悟はできてるから、

だから待つよ!三年でも五年でも十年でも!ずっと紅輝くんのこと待ってるから。

でも一つだけ条件を付けてもいい?」

 

「条件?」

 

「うん、条件、それはね」

 

 

士織はそういうと一気にこちらに近づいて自分の唇を奪う。

一瞬だけのキスであったが彼女の唇の感触がはっきりと感じられ、その一瞬がとても長く感じられた。

 

「・・・ん、ふへへ、キスしちゃった」

 

士織は顔を真っ赤にして恥ずかしそうに笑っていた。

 

「紅輝くんは帰ってくるまで、私とのキスを忘れちゃだめだよ、忘れたら許さないから!」

 

「・・・わかった、忘れない、だから、士織もおぼえておいてくれよ」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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