転生したら遠坂家!? 二代目赤い悪魔の魔術師生活 作:狩宮 深紅
あぁ、春休みが終わってしまう・・・。
新学期が・・・。
どうも、何とかフル単を取れて安心している時にバイトのシフトが希望を出した曜日に入れられずバイトに入れない状態になり来月の収入がかなり不安になってきた狩宮深紅です。
まぁ、そんなどうでもいいこと(?)はさておき。
デート・ア・ライブの次回で最終巻ですね・・・。ネタバレを考慮して20巻の内容には今回は触れませんが、また好きな作品が終わってしまうことに一抹の寂しさをおぼえますね・・・。まぁ、話の内容が終わったら着地点が見えるので描きやすくなるという利点も私としてはありますが・・・。
紅輝side〜
9月11日
〈ディーヴァ〉との戦闘から週が明け、いつも通りの日々が始まった。
空間震警報もならず一日が平和にすぎていき、士織と過ごす時間は精霊との戦闘の疲れを忘れさせてくれる。既に昼休みになり、士織と一緒に屋上(士道を含めた精霊が屋上に来ないことを調べた。)で父さんが作ってくれた弁当を食べ終え、ゆったりとした空気が流れていた。
だが、自分は全く気分が落ち着いていなかった。
先週の金曜日に接敵した〈ディーヴァ〉は、あの後〈消滅〉扱いにされ、撃退に成功したと上に報告したが実際のところ自分を含め、日下部隊長や他の何人かの隊員達は〈消滅〉していないと考えている。
いくら精霊とはいえ、あの短時間で〈消滅〉するのは不可能に近く、〈ディーヴァ〉はそれこそ〈ベルセルク〉のように素早い動きを得意とした精霊とは思えなかった。
だが、あの包囲していたステージから誰も出てきていないという
故に自分はまだ〈ディーヴァ〉はまだ〈消滅〉しておらず、この街のどこかに潜伏しているのではないのか?と思い気が気でない。
─くそっ!ジェシカがあんなことしなければ少なくとも〈ディーヴァ〉に重症を負わせることも可能だっただろうに!!。
心の中で愚痴りながらも、頭の中ではもっといい方法があったのではないかと1日の殆どの時間で考えていた。
──いや、戦闘時間は短かったが得るものも多かったはずだ。〈ディーヴァ〉は自分と相対したとき、霊装は纏っていたが攻撃武装を持っていなかったことを考えるとSSSで1度しか接敵したことのない〈ウィッチ〉と同じタイプか?
「──き君。」
──そうなると、他の精霊よりも霊力の操作が長けていると考えてもいいだろう。1番考えられるのはあの逃げられた時に使っていた声の衝撃波か・・・?
「──うき君ってば!」
───それに、〈ディーヴァ〉は自分、もしくは"男"に対して何らかの負の感情を持っていることは確実だろう。自分があいつに何か言おうとしていた時のあの反応は異常だったからな、それを利用すればもしかしたら〈ディーヴァ〉打破の一手になりうるかもしれない。そうと決まれば基地に行ったときに日下部隊長に相談してみよう。〈ディーヴァ〉のことはこれでいいだろう。もう1つの不安要素、ジェシカ達はどうするか───。
「もう!紅輝君ってば!」
士織の突然の大声とそれと同時に抓られた腕に鋭い痛みか走る。
「いっ!?ご、ごめん。士織、どうしたんだ?」
「どうしたんだ、じゃないよ。さっきから凄い怖い顔して黙ってるから心配してたんだよ。」
士織は顔を膨らませ、少し怒った表情からこちらを心配しているような表情になってこちらをじっと見ていた。
「そうだったのか、心配かけてごめん。少し考えごとをしていて・・・。」
自分がそう言うと、士織は自分が何を考えていたのか察したかのように、また悲しそうな表情を浮かべる。
「精霊のこと・・・?」
「ちが───「嘘。」っ・・・。」
「紅輝君があんな怖い顔してまで考え事するなんて精霊のことしかない。・・・また殺すの?精霊を。」
「・・・殺しはしない、君と約束したとおり、精霊が1度でも君を殺したりしない限りは、ね。」
自分はまた嘘をつく。あの時の記憶が抜けている士織にはその意味が分からない嘘を。この前のようにこれで逃れようとした自分に士織が予想外の返しをしてきた。
「・・・そうだね、だから紅輝君が精霊を殺す条件は整っているんだよね。」
「っ!?な、なにを・・・言っているんだい。」
士織の言葉に喉元に刃を突きつけられたような感覚に襲われる。
どうして、それを知っているんだ!?
記憶を失っていたはず・・・。あのときの行動は演技だったのか?
・・・いや、そんなはずはない。そうでなきゃあんな反応はしなかったはず。
考えられるのは失われていた記憶が五河姉弟の周りにいる精霊の霊力からの影響を受けたからか・・・!?
「私はもう知ってるんだよ紅輝君。私が1度紅輝君を庇って心臓を撃ち抜かれて死んだこと。これって私は1度精霊に殺されたって判断になるんだよね、紅輝君・・・?」
淡々と言う士織に、自分は言葉が返すこともできず、思わず黙り込んでしまっていた。直ぐに、それは判断にならない、と返せば良かったのだろうがそれを言ってしまえば自分の中の精霊を殺す、という決意が揺らいでしまいそうで、言うことができなかった。
「そ、れは・・・。」
何とか口を動かそうとして出た言葉がこれだけということに、自分でも驚きが隠せずにいると、さらに士織が追撃を掛けてきた。
「私は私を殺した精霊を憎んでなんかいない、寧ろ私は紅輝君を守る勇気と力をくれたあの精霊に感謝しているよ。だから、もう、精霊を殺すなんて止めようよ。紅輝君は精霊を殺す必要なんてない。私の仇を打つ必要なんて───。」
「───それ以上は言わないでくれ!!!」
ダメだ、それ以上は駄目だ。
士織が精霊を憎んでいないのは知っている、精霊への仇討ちを望んでないのも知っている。だけどそれを自分の目の前で、彼女自身の言葉で言われるのは今の自分という存在の否定と同じ意味のように感じるから・・・。
「・・・どうして。どうしてなの。なんで紅輝君はそこまで精霊を殺そうとするの。」
「・・・精霊はこの世界を壊す存在だから、だ。」
自分が震える声で士織の言葉に返すと、士織はしたを向いて俯いたかと思うと、キッとこちらを睨みつけた。
「私が聞きたいのはそういうことじゃない!!私が聞きたいのはどうして!紅輝君が!精霊を殺そうとしているかということ!!紅輝君が正義の味方なら救ってよ!!皆を!精霊を!!!」
涙目になりながらもこちらを見て叫ぶ士織に圧倒されてしまう。
それに、士織からの"正義の味方"という言葉。それは士織がまだ自分を"正義の味方"として見てくれているということがわかってしまった。
だけど自分は士織の言葉にYESと答えることができない。自分は精霊が憎い。
SSSにいたときも何人もの隊員達が精霊によって殺された。それを、残念だったね、不幸な事故でした。で済ますことなんてできない!
「・・・士織、正義の味方ってのは万能じゃない。それに、自分のお爺ちゃんが言っていた。誰かを救うということは誰かを救わないってことなんだ。
・・・それに!君に分かるか!目の前で!己の不甲斐なさ故に大切な人を失ってしまった悲しみが!!精霊は悲しみを生み出す権化だ!
思わずカッとなって士織に叫びつけてしまい、言い切ったところで士織の顔から涙が流れていることに気がついた。
「ぁっ───す、すまない、士織。怒るつもりはなか───。」
「なら・・・私は紅輝君と違う方法で悲しみの連鎖を断ち切るよ。」
「っ。なにを・・・いってるんだ。」
「私は紅輝君に精霊を殺させない、全部守ってみせる。誰かを救わないことを選ばないといけない未来なんて私が絶対に許さない!!それに、今の紅輝君は私
士織はそう叫ぶと、屋上の入口から出ていってしまった。
「士織・・・。」
───どうして、どうしてなんだ。自分は君のために、君が安心して暮らせる世界を作りたいだけなのに。
──────────────────────
あれから2週間が過ぎた。
あの時のから自分と士織の関係は最悪の状態だった。
一緒に学校に行くことも無くなり、顔を合わせてもそっぽを向かれてしまう。
そして、それは天宮祭前日の今まで続いている。
9月24日
この日も夜までストレスをぶつけるかのように難易度の高いシュミーレーターでの訓練をこなし、基地内を岡峰隊員と休憩がてら歩いていた。
「遠坂さん!聞いてください!最近、五河士音っていうポニーテイルの可愛い子がいたんです!」
「へぇ、五河という名だが、あの五河士道との関係性はあったりするのかい?」
ある程度ストレスが軽減されているおかげか、こうして気を落ち着かせて岡峰隊員とも話すこともできている。本当なら士織と過ごしている方がストレスはは無くなるのだが避けられている以上、そうすることはできない。
「聞いたところによると五河君の従兄妹らしいです!なんでも急用ができた五河君に変わって天宮祭の実行委員を手伝ってくれているらしいですよ。」
「なるほど・・・。僕も1度その人に会ってみたいものだ。」
そんなことを話しながら隊長室の前を通り過ぎようとしたときだった。
隊長室の中から日下部隊長の怒鳴り声が聞こえてきた。
『ふざけないで!』
『これは上からの命令ヨ、意見は上に言うことネ。』
ジェシカ・ベイリーの声も同じく聞こえたかと思うと、扉が開かれジェシカ・ベイリーか が出てきた。
ジェシカは自分を見ると少し驚いた表情をするが、直ぐにいつもの調子に戻るとこちらに話しかけてくる。
「リボンズ、あなたはここで実力を燻らせて置くべきではないワ。その力、DEMに来ればもっと強くなれル。精霊を本当に倒したいのならこちらに来なさイ。」
ジェシカの言葉から冗談を言っているようには感じられず、本気で自分をDEMに入れたがっていることがよく分かった。
「・・・確かに、精霊を倒せるのならその誘いはとても魅力的だ。」
「そうでしょうウ?なら──。」
「だけど、君たちDEMが僕の家族にしたことを忘れたつもりもないよ。」
自分はジェシカの目を見て拒否の意志を感じさせるように言った。
ジェシカも自分の考えを感じ取ったのか肩をすくめ残念そうに息を吐く。
「──そウ、なら忠告ヨ、明日は大人しくしておく事ネ。」
そう言うとジェシカは自分たちに背を向け去ってしまった。
「遠坂さん・・・。」
岡峰隊員がこちらを心配そうにこちらを見つめていたが、自分は無言でジェシカを見送った。
───大人しく、か。やつらは何かを起こす気だろう。だが、何を起こすかわからない以上どうすることもできない。
聞いて答えてくれるかは分からないが1度、日下部隊長に聞いてみた方が良さそうだな。
「日下部隊長、少々お時間よろしいでしょうか。」
扉をノックし中にいる日下部隊長に声をかける。
『え?あ、あぁ。問題ないわ、入ってどうぞ。』
「「失礼します!」」
自分と岡峰隊員が中に入ると椅子の上で頭をかかえている日下部隊長がいた。
「日下部隊長───。」
「遠坂少尉、大丈夫よ言わなくても分かるわ。あの女と話していたことの内容でしょ?」
「はい、その通りです。もし良ければ教えていただいてもよろしいでしょうか。」
「どうせ、後で通達しないといけないものだから何も問題ないわ。あの女の言う上、要するにDEMから命令が来たわ。内容は度々〈プリンセス〉の反応が観測されている人間、夜刀神十香の身柄と五河士道と呼ばれる少年の確保よ。」
「えっ・・・!?五河君が?それに、夜刀神十香ってそんな!?」
「岡峰隊員、君の気持ちも分かる。だけど今は1度落ち着くんだ。」
「・・・はい。」
あまりの驚きに動揺している岡峰隊員に声を掛け一旦落ち着かせる。
かく言う自分も内心驚きが隠せずにいたが何とか押し込め、日下部隊長に話を続けてもらう。
「すみません、日下部隊長。続けてください。」
「分かったわ。夜刀神十香って子のことは私達も何度かその姿を見たことがあるから理解できるわ。だけれど、五河士道って子は一般人だけど〈ディーヴァ〉が出現したときにいた男の子よね、記憶処理のためなのかもしれないけれどその方法が問題というか、頭がおかしいとしか言えないわ。」
「その方法ってなんなんですか・・・?」
岡峰隊員が恐る恐る隊長にその方法についてたずねる。
「天宮祭開催中の中、騒ぎを起こしてその混乱に動じてその子達の身柄を強奪だそうよ。」
「・・・っ!そんな命令従えるわけないじゃないですか!」
「僕もその作戦に賛同できないね。」
「ええ、私もよ。だけど私たちの考えを見越してかAST隊は連絡があるまで基地内で待機だそうよ。」
「なっ・・・!?」
「そう、だから私たちにはどうすることもできない。あの女達が好き勝手する様を指をくわえて見ているしかないってことよ。」
そう言うと日下部隊長は椅子から立ち上がると自分たちの前を通り過ぎると振り返り自分たちを見る。
「美紀恵、少しいいかしら更衣室で乙女の恋バナでもしましょ。」
「え?いきなり何をいって────。」
「いいから。遠坂少尉も早く出なさい。ここももう閉めるわよ。」
「・・・分かりました。」
自分も何の解決策も出せていないことに納得できてはいないが、直ぐに隊長室からでると、日下部隊長はわざとらしく喋り出した。
「あー、遠坂少尉に精霊を倒した特別給与を与えてなかったわね。」
そう言うと、日下部隊長は制服のポケットから少し厚めの紙の封筒を自分に手渡してくる。手に取った感触は明らかにお金が入っている感触ではなく中身のことを聞こうとする前に日下部隊長は岡峰隊員を連れて女子更衣室に行ってしまった。
日下部隊長が何かをしようとしていることは分かったが、その内容を聞き出そうにも自分が女子更衣室に行くことはできないため、一旦中身のことを聞くのを諦め、少し時間を開けてからプライベートの電話で中身について聞くことにし、自分は自分の家への帰路についた。
──────────────────────
そして、あれから十数分。
そろそろ我が家につこうとしているときだった。
プライベートの携帯電話の方から着信音が鳴り響く。
もしや中身のことか?と思い。メールの差出人を確認すると、そこに表示されていたのは岡峰美紀恵という文字が表示されていた。
メールの内容は単純でシンプルに『中身を見てください。』というものだった。
中身を見てください、というのは恐らくさっき日下部隊長に貰った封筒のことだろう。
何が入っているのかは分からないが明日起きることへの解決策なのだということは直感的に理解できた。
カバンから封筒を取り出し、中身を見てみるとその中には折りたたまれた1枚の紙と、1つの鍵だった。
紙を開くとそこには短く『第二格納庫』と書かれており、一緒に入れられていた鍵がなんなのかがすぐに分かった。
そして、中身を終えた直後。岡峰隊員からもう一度メールで連絡がはいる。
『会えますか?』
それに対し、自分はすぐさま返信した。
『分かった。中央公園に。』
次回も見ていただけると嬉しいです!
お気に入りに追加してくださった。
携帯砥石さん、I 人類さん、みるくてぃー㌠さん、玉田 ヒロさん。
ありがとうございます!これからも見ていただけると嬉しいです!
最近、クロスアンジュという作品を見ました。
女性キャラばかりと聞いてすこし抵抗感を覚えていたのですが、いざ見てみると案外面白くて思わずハマってしまいました!
ヴィルキスカッコイイ・・・。
この小説で劇場版デート・ア・ライブ編をやって欲しいかどうかです!一応やったからと言って物語大きな修正点はありませんのでご安心ください。
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やって欲しい。
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別にやらなくても大丈夫。