転生したら遠坂家!? 二代目赤い悪魔の魔術師生活   作:狩宮 深紅

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39話目です。


こんにちは!狩宮深紅です!

更新期間がまた少しあいてしまいましたね・・・。
うーん。皆さん的には更新頻度が高いのと文字数がいっぱいあって読み応えかある方が良いのでしょうか・・・。
なぜ更新が遅れたのか一言で申しますと、イベントが、クリアできません・・・。
ムズすぎだよぉ・・・。あれのどこが中規模なんだよ・・・。


あ、最後にアンケートをします、内容はさっき書いた、皆さんは文字数と更新頻度を優先して欲しいかです。もちろんどちらの結果になったとしたも最前は尽くすつもりです!


乱戦

 

「言葉どおり、皆を守るため。そして、君を止めるためだよ。紅輝くん。」

 

「・・・その姿は、なんだ。」

 

「分からない?紅輝君なら分かっているでしょ、1度倒したことのある精霊なんだから。」

 

それは分かっている、だけど脳がその事実を認めようとはしなかったのだ。

いや、クアンタのソードビットを見た時点で僕のなかではほぼ確信していた。

あの日僕があの謎の存在に渡した精霊の核のようなもの、あれが士織の蘇生に使われたということ。なんだ、全部自分の自業自得じゃないか。

 

それに気がついたとき、思わず笑いが込み上げてくる。

人はどうしようもなくなった時、笑いがでるというのは、きっとこういうことなのだろう。

 

「・・・は、ははは、はははははっ!」

 

「紅輝くん・・・。」

 

「そうか、僕のせいか!君が精霊になったのは!はははははっ!あぁ、なんて愚かなんだ!」

 

この世に神がいるのなら、よっぽど僕のことが嫌いらしい!

 

 

どうする?士織は僕の憎むべき存在、精霊となった。僕はASTだ、精霊を殺すのが仕事だ。でも士織は自ら望んで精霊になったわけではない、彼女が精霊になったのは僕のせいなのだから。

 

・・・それなら。まだ、チャンスはある、恐らくまだ士織は精霊の力に馴染んでいないはず。それなら何らかの方法で戻す方法はあるはずだ。

 

 

確証のない根拠で己の戦う意志を高める。それがどんなに滑稽であったとしても彼にはもうそう信じるしかないからだ。

 

 

「・・・士織、そこを退くんだ。」

 

「っ!それはできないよ、ここをどいたら紅輝君は精霊を殺すでしょ!」

 

「なら、君はこの状況で一般人の、1人の犠牲をださずに鎮圧することができるのか?僕と美紀恵ならできる。」

 

「それは・・・。」

 

士織は少し俯きながら言葉を濁らせる。

当たり前だ、ここ最近精霊の力を得た元タダの人間にそんなことができるはずがない。

 

「生半可な覚悟で戦場にくるな、その甘い感情が罪なき人間を殺すんだ。分かったらそこを退け。」

 

「っ!・・・。」

 

VL(ヴォアチュール・リュミエール)。」

 

「っ、待って!」

 

士織の意識が自分から逸れた一瞬のうちにVLを発動させ一気に士織の横を通り過ぎる。後ろからGNソードVのビームライフルを打ってくるがVLの速さに対応できていないのか全く当たらない。

 

「美紀恵!僕を撃っている精霊を随意領域で閉じ込めることができるか?」

 

『!了解です、やってみます!』

 

美紀恵の返事が通信から聞こえると、士織の周りに球状の随意領域が展開され、彼女を閉じ込める。

 

「いいぞ!そのままその範囲限界までを縮めるんだ、あの精霊がでてきたときのような量子ジャンプて逃げられなくするんだ。」

 

『はい!』

 

士織がモード:アリスの随意領域に閉じ込められたことを傍目で確認すると、そのうちに乱戦状態になっているステージの方へとたどり着き、〈ディーヴァ〉に切りかかる。

 

「でやぁあ!!!」

 

「っ!またお前か!!四糸乃さん。お願いします!」

 

「はい、お姉様!」

 

『任せて〜。』

 

僕と〈ディーヴァ〉の間に〈ハーミット〉が割って入り、氷の壁を形成する。その氷の壁は厚く、突破するのに一筋縄ではいきそうにない。

 

「ちっ!ならば!」

 

あの日、全身の魔力をこの〈デスティニー〉に込めたとき、過剰なエネルギーがCR-ユニットに供給されたときにリミッターを外すことができた。それを応用すれば!

 

自身の魔力を〈アロンダイト〉のビーム発生装置に全力で流し込む。

すると、予想どうりにビーム刃が膨張する。

 

「はぁっ!」

 

「そんなっ!?」

 

〈ハーミット〉が展開した氷の壁を熱したナイフがバターを切るようにいとも簡単に両断する。そのままの勢いで大きな兎?のような天使に乗っている〈ハーミット〉の本体と思われる女の顔を掴む。

 

「きゃっ・・・!?」

 

『四糸乃!』

 

「安心したまえ、今回は気絶させるだけだ。」

 

自分は〈ハーミット〉の頭を掴んだ左手の〈パルマフィオキーナ〉を起動させ、ビームの威力で全力でステージの床に叩き付けた。

 

いくら精霊と言えどもこの攻撃には耐えられず、〈ハーミット〉は気絶し、大きな兎のような天使もただのパペット人形のようなものに変化した。

 

「あとは君だけだ〈ディーヴァ〉。」

 

「っ!!耶倶矢さん、夕弦さん!」

 

〈ディーヴァ〉の、その一声で反対側で〈プリンセス〉と戦っていた〈ベルセルク〉がこっちに向かって飛んでくる。

 

「〈ベルセルク〉!」

 

〈ベルセルク〉は〈プリンセス〉と同等の力を持つ精霊。短期決戦にするには最初から全力で行くしかない!

 

向かってくる〈ベルセルク〉に対し、まずは夕弦と呼ばれていた片割れの方に狙いを絞る。

VLを展開し、一気に接近してリミッターを限定解除している〈アロンダイト〉で素早く切る。もちろん、これで倒せるとは思わない、想定するのはSSSにいた頃、本気を出した〈ベルセルク〉の速度。

 

「驚愕、早い!ぐぁっ!?」

 

だが、〈ベルセルク〉には想定していた速度はなく、夕弦と呼ばれていた片割れの腹部に深い切り傷が刻まれる。

?どういうことだ。何故あのときの素早さを発揮しない?

それによく見ればあの時と違い、霊装も中途半端にしか展開していない。

 

・・・こちらを軽く見ているのか、随分と舐められたものだな。

まあ、いい。あちらが僕を見くびっているのならそれを利用させてもらうだけだ。

 

夕弦と呼ばれていた片割れをそのままステージの壁に向けて蹴り飛ばす。

 

「きゃぁぁぁ!?」

 

「夕弦!!。っ!お前は・・・!」

 

「どうやら思い出したようだね。悪いけど、早々に決めさせてもらうよ。」

 

「おのれ!」

 

〈ベルセルク〉のもう1人の片割れ、耶倶矢と呼ばれていた方に接近し、〈ベルセルク〉の突撃槍と〈アロンダイト〉がかち合う。

だが、こちらも先らの片割れと同じく想定していたような力を感じられなかった。しかし、〈ベルセルク〉の顔を見れば手を抜いているようには見えない。

 

「どうした〈ベルセルク〉!君の力はそんなものかい!」

 

「くぅ!」

 

VLの推進力で一気に押し切り、そのままの勢いで相手の突撃槍を弾く。

体制の崩れた〈ベルセルク〉に〈パルマフィオキーナ〉のビーム砲を何度も打ち、〈ベルセルク〉が後退した瞬間に肉薄し、その体に高エネルギー長射程ビーム砲を向け、ドームの天井に打ちつけるようにゼロ距離で砲撃を撃った。

 

数秒後、爆風が晴れ耶倶矢と呼ばれていた〈ベルセルク〉が気絶していることを確認すると残っている〈ディーヴァ〉の方を見る。やつの表情は恐怖に支配されており、足がすくんでいた。自分はゆっくりとステージの方に飛行しながら美紀恵に通信を入れる。

 

「美紀恵、ほとんどの精霊を鎮圧した、一般人の避難はできそうか?」

 

『それが・・・、通路までの道を随意領域で囲んだのですが、人々が全く避難しないんです・・・!お姉様、お姉様って言うばかりで・・・。』

 

「なに?・・・なるほど、そういうことか。了解した。美紀恵、あともう少しだ、随意領域の維持まだ可能か?」

 

『はい!ベルがサポートしてくれているのでまだまだ余裕です!』

 

「頼もしいな、僕も早く終わらせるとしよう。」

 

通信を切り、ステージに着地する。

 

「〈ディーヴァ〉、今すぐ一般人達をドームの外のシェルターに避難するように命令するんだ。そうすれば君の命までは取らんさ(大嘘)。」

 

「ひっ・・・!?お、男の言うことなんて・・・!」

 

足がすくんでいるとはいえ、こちらに対しまだ反抗的な態度を取ってくることは以前の戦闘から学んでいる。

 

「ほう?君がそういう態度を撮るのなら・・・。」

 

僕はステージの壁でダウンしている〈ベルセルク〉の片割れの首を掴み──。

 

「君の運命はこうだ。」

 

見せつけるように〈ベルセルク〉の腹部を〈アロンダイト〉で貫いた。

いきなり腹部を貫かれたからか、気絶していた〈ベルセルク〉は一瞬で目を覚まし、苦悶の表情と声を上げる。

 

「ぎゃっ・・・!?」

 

「ひっ!?あ、・・・あ、あぁ。で、でも・・・。」

 

「ふむ、まだその決心はつかないか、おっと、余計なことをしたり、逃げようとするんじゃないぞ?もし逃げようとするものなら───。」

 

僕は次に肩のフラッシュエッジで〈ベルセルク〉の片足を突き刺した。

 

「あ"あ"ぁぁ!?」

 

「っ!!?夕弦さん・・・!!」

 

「さぁ、早く人々に命令するんだ、それが君の精霊としての力なんだろう?」

 

「・・・っ!!」

 

ここまでしたが、〈ディーヴァ〉はこちらを親の仇のような目で睨みつけてくる。

 

「はぁ、仕方ない。・・・あぁ、そう言えば君はアイドルだったね。精霊の癖に人々の支持を集めるとは、本当に度し難い。それなら君の1番のアイデンティティの喉を使えなくしてあげよう。」

 

〈ベルセルク〉を〈ディーヴァ〉に向かって放り投げる。〈ディーヴァ〉は〈ベルセルク〉を受け止めるとこちらを睨みつけてくる。

 

「きゃっ!?な、何するんです────。」

 

が、その瞬間に〈ディーヴァ〉後ろに随意領域を発生させ、〈ディーヴァ〉をこちらに押し出す。そして、やつの首を右手で掴む。

 

「さぁ、早く人々に命令するんだ、僕の手には武器が付いていることはさっき見ただろう?僕の言うことが聞けないのなら君の喉を焼いてしまおうかな?」

 

僕はできる限りの加虐的な笑みを浮かべながら〈ディーヴァ〉に向かってそういった。

 

「ひっ!?ぐぅっ、わ、分かり──ました・・・。だ、から喉だけは辞めてくださいぃ・・・。」

 

やはり、己のアイデンティティを害されるのは耐え難いのか、体を震わせながら僕の言葉に頷く。

 

「み、皆さん。今すぐシェルターにひ、避難して、ください・・・。」

 

 

〈ディーヴァ〉がそう言うと、ドームの中にいた人々がぞろぞろと、ドームからでていく。〈ディーヴァ〉の力を借りるようになってしまったが、元はと言えばこいつのせいであるため別にどうも思わないけどね。

 

 

さて、こいつを殺した後は・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

士道Side〜。

 

 

「強い・・・!」

 

これが単騎で精霊を倒した魔術師、遠坂紅輝。

 

姉ちゃんはもう1人の魔術師の展開した随意領域に閉じ込められている。

普通のASTの随意領域であるなら万全の精霊である姉ちゃんなら簡単に破れるはずなのに閉じ込められているままだ。恐らくあの見たことの無いCR-ユニットの力のせいだろう。さっきの数分で操られていた四糸乃も耶倶矢と夕弦も紅輝先輩にやられてしまった。

 

「シドー、どうするのだ?このまま逃げるか?今ならこのいっぱいの人達に紛れて逃げられるぞ?」

 

「それは、出来ない。このままじゃ紅輝先輩にみんな殺されてしまう!」

 

そうしている内に、〈ディーヴァ〉が紅輝先輩に殺されようとしていた。

 

 

「そんな!約束が違います!言うことを聞けば私を殺さないって・・・!」

 

「さて?そんなこと言ったかな?それじゃあね。」

 

 

「美九!くそっ!」

 

「シドー!」

 

言葉がでたときにはすでに身体が動いていた。

殺させない!絶対に!これ以上精霊を殺させちゃだめだ!

 

 

「やめろおおおおおおおおおおおお!」

 

一気にステージの上まで上り、美九を殺そうとしている紅輝先輩にタックルをしようとした瞬間───。

 

身体が強い力で地面に引き付けられ、バランスを崩してしまいその場に倒れてしまう。

紅輝先輩はこちらを上から見下すかのように睨みつけてきた。

 

「士道、いい加減にしてくれ。これ以上僕の邪魔をするのなら君に危害を加えなくてはいけなくなる。」

 

「紅輝先輩!精霊を殺すのは辞めてください!先輩が姉ちゃんを精霊に殺されて、精霊を憎む気持ちも分かります!でも、それじゃ何も変わらない、憎しみの連鎖を生み出すだけです!」

 

「・・・それを知っていながら、なぜお前は精霊に味方できる。自分の姉を殺した精霊が憎くないのか!僕は憎い!確かに、士織を殺させてしまったのは僕の実力がなかったからだ!だけど、いや、だからこそ僕のように悲しむ人間を生み出さない為にも精霊は殺すべきなんだ!憎しみの連鎖を生み出す?そもそもの原因を作っているのは精霊だろう!」

 

「っ!でも、精霊は望んで人を殺したり、空間震を起こしているわけじゃない!」

 

「〜っ!!だからなんだと言うんだ!望んでいなかったら人を殺していいいと言うのか!偽善者ぶるのも大概にしろ!」

 

 

「っ・・・。俺は偽善的なんかじゃ───「シドーを離せぇぇえ!」十香!?」

 

十香が俺の後方から紅輝先輩に向かって〈鏖殺公〉で切りかかる。

 

「ちっ、〈プリンセス〉め、邪魔をするな!──いや、ちょうどいい。ほら、お前達が救いたがっている精霊だ、ちゃんと受け止めるんだよ?」

 

紅輝先輩はそう言うと、美九を十香に投げつけて、十香の攻撃を止める。

 

「きゃっ!?」

 

「くっ!己のよくも美九を!───あ。」

 

紅輝先輩は先程美九にしたように、十香の視界を奪い、その瞬間に持っている大きな剣で十香の腹部を貫いた。

 

「十香!!」

 

「シ、ドー・・・。大丈夫、だ。はぁぁぁぁ!!」

 

「何!?ぐぅっ!」

 

十香は腹部に突き立てられた剣を〈鏖殺公〉を持っていない方の手で掴むと無理矢理引き抜くともう片方の手にある〈鏖殺公〉で紅輝先輩を、切りつけた。

 

「遠坂さん!」

 

姉ちゃんを随意領域で閉じ込めているASTの魔術師がこちらに飛んできて、紅輝先輩と十香の間に立つ。

 

「っ!お主は岡峰美紀恵!お前もメカメカ団の仲間だったのか・・・。」

 

「・・・私は十香ちゃんが精霊だったなんて知らなかったよ。」

 

お互いに真実を知り、重たい空気が流れる中でも雰囲気は一触即発であった。

その時だった。随意領域て閉じ込められている姉ちゃんがいる方から赤い光が

放たれていた。

 

「あの光は・・・!」

 

紅輝先輩は何か知っているのかその表情は険しいものになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

〜時は数分前に遡る。

 

 

「刹那!何か手はないの!?このままじゃみんな殺されちゃう!」

 

すでに四糸乃ちゃんや、耶倶矢ちゃん夕弦ちゃんは倒され、誘宵美九ちゃんも士道が紅輝君に向かっていなければすでに殺されていただろう。

 

『無いことは無い、だが、この狭い所に閉じ込められている以上リスクが高すぎる。』

 

「・・・教えて。死ぬことはないんでしょ?それならやらないとだめ!」

 

『分かった。だが、それはこちらの切り札を使うことになる、1度使えば暫く出力が大幅に下がる、それを覚えておいてくれ。』

 

刹那は私に念を押すように注意してくる。だけど、リスクを気にしていたらみんなを守ることはできない!『覚悟』はもうできている、紅輝君に生半可なんて言われたくない!

 

「分かった。『覚悟』はできてる!だからその方法を教えて!」

 

『了解した。行くぞ士織、意識を集中させろ。GNドライブの出力を上げるんだ。』

 

「了解!」

 

刹那に言われた通りに意識を集中させ、GNドライブの出力を少しづつ上げていく。1分程経つと体感的に出力が最大になったと感じ取れた。

 

『士織、行くぞ、TRANS-AM(トランザム)と叫べ。』

 

「分かった。TRANS-AM(トランザム)!!」

 

その瞬間、霊装に貯蓄されていたGN粒子が解放され、霊装が赤く発行する。

力が全身にみなぎり、今ならなんでもできそうな気持ちに駆られた。

 

『士織、GNソードVを壁に突き立てろ、そのまま2つのGNドライブを直列に繋げるんだ。』

 

刹那に言われた通りにソードビットが着いているシールドに内蔵されているGNドライブを背中のGNドライブに直列に繋げる。それによってGN粒子を精製、供給しながらの一撃を放つことができるからだ。

 

『今だ、一気にGNソードVで撃て!』

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

「っ!美紀恵!随意領域を補強するんだ!このままでは───!」

 

GNソードVから巨大な砲撃が放たれ、随意領域内をエネルギーの奔流が満たす。それは士織自身にダメージを与えながら、随意領域内のエネルギーが爆発的に高まり、数秒もしない内に鉄壁の守りを誇るモード:アリスの随意領域に罅が入る。

 

「ベル!くっ、なんて威力・・・!!」

 

『・・・っ!抑えきれません。随意領域が破られます!』

 

「くぅぅぅっ!でも、こんな痛み!!!」

 

 

 

─────その瞬間、大気を震わせるほどの爆発が起き、その余波でドームの内部の至るところが破壊される。

観客はすでにおらず、この場に残っているものは全て人を超えたものであったがため、被害は抑えられていたが、もし、観客がまだ残っていたらその人間達は吹き飛ばされてしまい、ただことでは済まないだろう。

 

 

 

煙が晴れ、無事随意領域から出た私は驚愕の表情を浮かべている紅輝君を見て言った。

 

「・・・確かに、これは恐ろしい力だね。でも、私は絶対にこの力で人を殺したりなんてしない。これが私の『覚悟』だよ。それに、この程度の傷、みんなを守るためならなんともない!」

 

「・・・。そう、か君はその力の使い方をものにしたか。なら僕、は・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

紅輝Side〜。

 

「・・・。そう、か君はその力の使い方を完全にものにしたか。なら僕、は・・・。」

 

頭の中がぐちゃぐちゃになる。夢ではない、現実を目の当たりにし次になんの行動をしようとしていたのかが頭から抜けてしまう。

まだ、精霊の力が馴染んでいないのであれば何らかの方法で士織を元に戻せるのかもしれないとも考えた。だけどあれはもう戻すことはできない。

・・・士織はもう人間ではない。

士織は本当に精霊になってしまった。僕に彼女を倒せるか?いや、倒さねばならない。精霊は敵、倒すべき敵なのだから。

 

「遠坂さん、私がやります。」

 

「っ。美紀恵。駄目だあの精霊は〈プリンセス〉と同等かそれ以外の強さを持っている。1人で相手をするのは、無茶だ。」

 

「いいえ、無茶ではありません。あの精霊は今少しではありますが負傷しています。傷が治る前に〈不思議の国のアリス〉のフルパワーで押し切ります。遠坂さんは今の内に任務の遂行を!それでは岡峰美紀恵!行きます!!」

 

「待て!美紀恵!くそっ!」

 

美紀恵にまたもや気を使わせてしまった。肝心なときに役に立たないなんて、上司失格だな。本当に。だが、美紀恵のお陰で何とか目的を思い出せた。

やるしかない、今は僕のやるべきことをやるしかない。

 

「どんな手を使ったとしても・・・!」

 

自分は一気に〈デスティニー〉に魔力を注ぐ。今度は〈アロンダイト〉ではなくVL発生装置に対して───。

 

VL(ヴォアチュール・リュミエール)っ!」

 

一瞬で〈プリンセス〉に接近し、アロンダイトを構える。

〈プリンセス〉もこちらを迎撃をするために大剣を構え、鋭い目でこちらを睨みつけてくる。

 

1秒にも満たないその刹那。

 

紅輝は〈プリンセス〉の横を通り抜け、女装している士道の襟首を掴みまるで人質をとるように〈プリンセス〉から一気に離れる。

 

「ぐぁ!?こ、紅輝先輩!?何を────」

 

「動くな、士道。ここで殺されたくはなくば、な。」

 

「この卑怯者!シドーを人質にとるなど!!」

 

「なんとでも言いたまえ、最後に勝つのは僕だ。」

 

「十香!俺のことはいい!紅輝先輩を止めてくれ!!」

 

「シドー・・・。だが・・・!」

 

「取引だ〈プリンセス〉。愛しの王子様を救いたければ今すぐに君の手に持っている剣で、そこにいる〈ディーヴァ〉を殺せ。」

 

「っ!駄目だ十香!紅輝先輩の言うことを聞くな!」

 

「分かっておる!だが、シドーは・・・!」

 

「さぁ、早くするんだ!さもなくば士道の命はこの場で終わりだよ?」

 

僕はアロンダイトの剣先を士道の背中、心臓がある部分に向ける。

がこの状態を破るものが現れる。

 

「「十香(〈プリンセス〉)!!」」

 

「わ、私は・・・・!」

 

──バァン!!

 

 

「ジェシカ達はやはり失敗しましたか。おや、なるほどあなたでしたかリボンズ。」

 

天宮アリーナの天井を破るものが現れるそれは騎士王の名を冠するCR-ユニット〈ペンドラゴン〉を纏った世界最強の魔術師。

エレン・M・メイザースだった。

 

 




今回も見ていただきありがとうございます!
お気に入りに追加して頂いた。
爽花さん、ZHIENDさん。ありがとうございます!
これからも見て頂くと嬉しいです!

感想、良ければくださいなー。

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