転生したら遠坂家!? 二代目赤い悪魔の魔術師生活   作:狩宮 深紅

42 / 44
皆さん、おはこんばんにちは!狩宮深紅です!

最近ワザップジョルノの元ネタを知りました。
思ってた以上に結構似てて笑いました!

話は変わるのですが艦これのイベントほとんどクリアできませんでした・・・。難易度丁で姫級?三体おるのおかしいやろ・・・。



覚悟

〜紅輝Side

 

アリーナ内の紅輝にも聞こえるほどの爆音が聞こえ、紅輝は直ぐに外に行った士織と美紀恵のことが頭によぎる。

 

「っ美紀恵、」

 

誰もいなくなったアリーナを飛びだし、外をみる。

 

上空で戦闘が行われていたからか、地上にはひとつの被害も無かった。

しかし、周りを見渡しても、美紀恵と士織の姿は見当たらず、レーダーで確認すると、自分のいる場所か1km程離れた場所に美紀恵のCR-ユニットの反応が見つかった。

 

「良かった、CR-ユニットの反応があるなら生きてはいるはずだ。」

 

士織の姿は、見えないが一先ずは美紀恵を助けに行くために彼女がいる方向に飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

〈デスティニー〉の機動力のおかげで数分もしないうちに美紀恵のいる場所に着くことができた。〈ホワイト・リコリス〉を隠している公園とは別のアリーナの近くにある公園の森の中から美紀恵の反応を感知していた。

 

「恐らくこの辺りのはずだが・・・。」

 

美紀恵を探すために周りを見渡していると、いつの間にか自分の周囲、否、ここ一帯に翠色の粒子が浮かんでいることに気がつく。

 

「GN粒子・・・!」

 

その瞬間に、自分はGN粒子の濃度が高い場所に士織がいることを察した。

 

──士織が美紀恵を殺すのとは考えられない。だが、何かが起こってからは遅い、急がなければ!

 

「美紀恵!居るか!返事はできるか!」

 

すると、自分の声に反応してか、〈不思議の国のアリス〉から発せられたと思われる機械音が聞こえ、急いでその場所に向かう。

 

音を頼りに美紀恵を探していると1分もしないうちに美紀恵を見つけるのとができた。

が、その場所にはやはりというか、案の定精霊である士織の姿があった。

士織はGNドライブからGN粒子を放出しながらそれを傷だらけの美紀恵に浴びせるようにしていた。

 

「なぜ、美紀恵の治療をする。」

 

「あ、紅輝君・・・。」

 

士織がこちらに気づいたのか少し驚くようにこちらに振り返る。

そして、自分はその時に気がついた。士織の心臓部からは大きな傷があり、そこから血がおよそ隠せるほどではない量の血が流れていた。

 

「っ、その傷はなぜ治さない。君の力は自分の傷を治すことだって可能なはずだ。」

 

「うん、まぁね。だけど美紀恵ちゃんの傷は私がつけた傷だから、それを優先して治すのは普通でしょ?」

 

「なぜ敵にそこまでの情けをかけることができるんだ・・・!君は優しすぎる!どうして───。」

 

「紅輝君も私にならそうするでしょ?」

 

少し苦しそうな表情を浮かべながらもニッコリと笑う士織にたじろぐ。

 

「・・・そうとは限らない、君は精霊になった。そして、僕はASTの魔術師だ精霊を倒すのが使命だ。魔術師が精霊を治療するなんて───。」

 

「なら、どうしてさっき精霊になった私を見たときに直ぐに攻撃してこなかったの?紅輝君が本当に精霊を倒すことしか考えていない非道な人なら、あのとき既に私はもう一度死んでいたはずだよ。」

 

そう言われ、自分は言葉に詰まってしまう。

確かにそうだ。自分はあのときに士織を見て、士織を殺すことを躊躇った。だからこうして美紀恵が傷ついているんじゃないのか?

言葉が出ずにいた自分に士織は申し訳なさそうに続けた。

 

「それに、私は紅輝君に謝らないといけないことがあって。あの時はごめんね。私もついカッとなっちゃって紅輝君のこと嫌いって・・・。」

 

「それは、こっちも言えることだ君との時間なのに君への配慮が欠けていたことは謝らなければならない。」

 

「ふふ、精霊を殺すことを考えたことについては謝ってくれないんだ。」

 

士織はイタズラっぽい笑みを浮かべながらそういう。

 

「すまないが、それだけは譲れない。君がどんなに優しい精霊であったとしても、他の精霊達は違う。」

 

「・・・やっぱり、そう言うと思ってたよ。だから、紅輝君には精霊のみんなのことをもっとちゃんと知って欲しいんだ・・・。精霊は紅輝君が思ってるみたいに悪い子達じゃないんだよ。」

 

「知るもなにも、奴らは災害だ。もし、君の言う通りに君の周りに現れた精霊を無害にできるとしよう。だが、精霊はそいつらの他にも存在する、新たに現れたそいつらを全て無害化するまでにどれだけの被害がでると思っているんだ。」

 

「・・・そうだね。でも、精霊だって殺されたくない、紅輝達が精霊を殺そうとしたら精霊だって抵抗する。そうなったらさらに被害が増えるんじゃないかな?それに、空間震ならシェルターがあるからそこに避難してもらってその内に精霊を無害化する。これが1番誰も傷つかない方法じゃないかな?」

 

「だが、無害化できるような方法はない。だから精霊を殺す必要があるんだ。」

 

「そんなことする必要は無いよ、だって精霊を人にする方法があるんだから。」

 

「・・・それは本当か? 本当に精霊が人に戻れると?」

 

今、士織は何と言った?精霊を人にする方法だと?いや、確かに士織は僕が精霊の核のようなものをあの謎の存在に渡した。そして、士織の蘇生に使われたのは確かだろう。それならもう一度あの核のようなものを取り出せばいいということなのか?

 

 

「うん、だから精霊を殺す必要はないんだよ。」

 

信じ難いが士織が嘘を言っているようには見えない。

しかし、そんな方法が本当にあるのなら士織を────。

 

「う、うぅ・・・。」

 

「っ美紀恵!」

 

 

美紀恵の意識が戻ったのか、小さな声を上げて目を覚ます。

美紀恵は目の前の士織を見た瞬間、目を見開き攻撃しようとするが痛みが残っているのか、体が動いていなかった。

 

「っ!つぅ。」

 

「ごめんね、美紀恵ちゃん。一応、応急手当はしたけどまだ動けないと思うんだ。だから後で病院に行って治療して貰ってね。」

 

「美紀恵、ありがとう。よく頑張ってくれた後は僕に任せて君は休むんだ。」

 

「あ・・・。遠坂さん・・・。はい、分かりました。あ、でも、ごめんなさい約束守れそうにありません・・・。」

 

「いいんだ、僕はその気持ちだけでも嬉しいよ。だから今はゆっくり休むんだ。」

 

 

自分がそう言うと美紀恵は安心したかのように眠る。ちゃんと規則正しい寝息を立てていることから、命に別状はないことを確信する。

最も、士織がGN粒子による治療のおかげなのかもしれないが。

 

「・・・随分と信頼されてるみたいだね。」

 

士織が少し不機嫌そうな顔をして頬を膨らませる。

 

「あぁ、こんな僕に着いてきてくれる大切な後輩だ。」

 

(そういうことじゃないんだけどなぁ。)

 

「何か言ったか?」

 

「ううん、何も!それで、紅輝君は今からどうするつもり?」

 

「とりあえず美紀恵を病院に連れていく。医療用顕現装置を使えば何とかなるだろう。」

 

「なるほどね、ちなみにその場所ってどこにあるの?私の能力で一気に送ることができるから教えてくれない?」

 

「流石に精霊となった君の力で送るなんてことがあったら大騒ぎだ。病院といっても基地内だ、どうせ自分も1度戻らなくてはならないから不要だよ。」

 

「ふーん。基地内にあるんだ。それなら・・・えい。」

 

士織は周りに隠してあったのか、GNソードビットでGNフィールドを発生させると、美紀恵をその中に放り込んだ。

咄嗟のことで反応できずに美紀恵をどこかに連れ去られてしまった。

 

「なっ、美紀恵!?士織、どういうつもりだ・・・!」

 

「ねぇ、紅輝君。取引しようよ。」

 

そう言って士織は自分に擦り寄ってくる。

後ろに下がろうとするが、士織のソードビットが剣先を自分に向けており、逃げることは許さないと言っているように見えた。

 

「逃げちゃダメ。ここには私と紅輝君しか居ない。私たちの対話(デート)を止める邪魔者はいないよ。」

 

「美紀恵はどうした・・・。」

 

「・・・はぁ。紅輝君ってばこんな時にも美紀恵ちゃんの心配をするんだ、少し妬けちゃうなぁ。美紀恵ちゃんは私達の組織の船に送ったよ。私の取引に応じてくれるなら軍の病院に送ってあげる。どうかな?」

 

ニッコリと笑いながらもGNソードVの剣先を自分の腹部にくっつける。

その目からはこちらを真っ直ぐに見据えているものの、その目の中にはさっきの言葉通り嫉妬に狂っているように感じられた。

 

だけど、士織の言葉が仮に本当のことだとしもまだ頷くことができない。

士織の取引の内容がどんなものか分からない以上、どんなに親しい仲だとしても警戒せざるを得ない。

 

「君の言う取引の内容とはなんだ、内容によっては答えなくもない。」

 

「ふふ、そうだねすっかり忘れていたよ。取引って言うのは、紅輝君が今から私の監視下の元で数日間一緒に過ごすこと。もちろんその間に精霊が現れても出動はさせないし紅輝君の纏っているCR-ユニット?もこちらで預からせて貰う。どうかな?」

 

「どうかな?だと?そんなの応じる訳にはいかない!今この時でさえ〈ディーヴァ〉や〈ナイトメア〉がこの近くに潜伏しているんだ。それをみすみす見逃せと言いたいのか。」

 

「ん?当たり前だよ。私の目的は紅輝君を戦場に出さないようにして、みんなを守ること。それに、この取引に応じてくれたら美紀恵ちゃんは基地の病院に送ってあげる。どうかな?悪くはないと思うけど。」

 

「そんなこと────。」

 

断るに決まっている。そう言おうとする前に士織は僕の口を指で塞ぐ。

 

「全く紅輝君はわがままだね。ふふ、そんなところも好きだけど。それじゃあ1つ勝負をしようよ。」

 

「・・・勝負だと?」

 

「うん、勝負。正確には紅輝君には『覚悟』を見せて貰うよ。」

 

「『覚悟』か、いいだろう。」

 

「そうこなくっちゃ、ならルールを説明するよ?

 

1つ、私はここから1歩も動かない。あ、だけどソードビットだけは浮かせてもらうよ。紅輝君に逃げられたら困るからね。ま、逃げたら美紀恵ちゃんがどうなるか想像は簡単だと思うけど。

 

2つ、紅輝君には私の心臓を君が持っているその剣で貫いて(・・・)もらうよ。」

 

「っ!どういうことだ・・・!そんなことをしたら君は今度こそ──!」

 

「うん、死ぬかもね。だけど、紅輝君が『覚悟』を示してくれて、その上で大好きな貴方に殺されるのも悪くないのかもしれない。」

 

「ふざけるな!それは君が言っていた決意と矛盾している、それを裏切ると言うのか!」

 

「ううん。だから紅輝君、私にその決意を裏切らない為にも心臓を貫いた後に治療して欲しいんだ。」

 

「なっ───。」

 

おかしい、狂っているとしか思えない勝負に声が出なくなる。

確かに、あの日以来、何があっても良いように必要最低限の宝石は持ち歩いている。治療魔術の腕にもそれなりの自身もある。

だけど、そういうことじゃない。僕はアルテミシアの言う精霊のいない優しい世界を作るために戦っている。そして、僕は士織が精霊から人に戻して、君が安心して暮らせる世界を作りたい、それなのに僕は彼女をこの手で傷つけなければならない状況に心が拒否している。

 

「さぁ、どうするの?私を貫いて『覚悟』を示すのか、それとも、私と一緒に数日間同じ場所で過ごすか・・・。私としてはどちらでも構わないんだけどせっかくなら後者がいいかな?」

 

「・・・分かった。僕は『覚悟』を示そう。」

 

「そう、か。それなら、さぁ、私を貫いて『覚悟』を示して・・・。」

 

士織は一歩後ろに下がり腕を広げて胸を少し前に突き出す。

心臓部の傷は精霊特有の回復力でもう無くなっていたが、霊装は復元されておらず、胸元が大きくはだけている。

故に僕の攻撃を防ぐ装甲は無く、〈アロンダイト〉を真っ直ぐにつき刺せば、簡単に士織の心臓を貫くだろう。

 

僕は〈アロンダイト〉を握り、その剣先を士織の胸元に着ける。

 

後は手に力を入れて貫けだけだ。

 

貫け、『覚悟』を示せ。心の中でそう何度も身体に命令するが体が金縛りにあったように動かない。

体に力は入る、だけど体が、本能がこれ以上手を前に突き出すことを許さない。

 

「どうしたの?私に示してくれるんでしょ?」

 

「・・・あぁ。」

 

士織にはそう返したが、情けないことに手が動かない。

早くしろ、ここで油を売っている場合じゃないだろう。

頭の中で何度も何度も体に命令を下すが手が震えるばかりで動かない。

 

「5」

 

「っ?」

 

「4」

 

士織が数字を数え出す。

ここでこのカウントダウンが何を意味するか分からないほど自分はバカではなかった。士織は僕を急かしているのだ、急かすことで正常な判断をしにくくするようにしているのだ。美紀恵の生殺与奪は私が握っているのだと。

 

「3」

 

なりふり構って居られなくなり、体と本能の拒否を無視して、手に力を込めて〈アロンダイト〉を前に出す。

 

が、傷つけられたのは皮1枚に切り傷が入った程度だった。だが、さっきの状態からは少しであるが進歩した!このまま───────。

 

「2、んっ。」

 

士織が〈アロンダイト〉でできた切り傷に痛みを感じたのか、少し苦しそうな表情を浮かべた。

もし、このまま貫いたら士織ほはこれ以上の苦痛に侵された表情を浮かべるだろう。

 

──僕は彼女にそんな顔をさせていいのか?

 

──よくはない、だけどここでやらなければ、〈ナイトメア〉と〈ディーヴァ〉はどうなる。

 

──自分が戦っている意味を思い出せ、なんのために自分は戦っている。

 

「1」

 

「うぉぉおおお!!!」

 

雄叫びを上げて力を込める。躊躇うな、今までだって精霊を刺し殺そうとしたことは何度だってあったはずだ。

今度も同じようにやればいい。

大丈夫、備えはある。直ぐに治せる。治療魔術なんて今まで何度だって使ってきただろう。

殺せ、一旦殺して治せ。自分ならできるはずだ。

 

──殺れ。

 

──殺れ。

 

──殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ殺れ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「0、残念時間切れだよ。」

 

士織のその終わりの言葉を聞いた自分は膝から崩れ落ちてしまう。

〈アロンダイト〉に握る手から力が抜け、そのまま地面に落ちる。だが、どこかで士織を傷つけることがなかった自分に安心している自分に情けなさを実感する。

 

「く、そっ・・・駄目だ、僕は、君だけは、君だけは、殺せない。それが直ぐに治すものだとしても、、、できない・・・。」

 

「ふふ、紅輝君はやっぱり優しいね。その優しに免じて美紀恵ちゃんは病院に送ってあげる。」

 

士織がそう言うと、さっきまで消えていた美紀恵の反応が、基地のある方角から観測された。

 

「さ、勝負は私の勝ち。紅輝君は数日間私とラブラブデイズだよ。ふふ、楽しみだね。紅輝君。」

 

「・・・・・・あぁ。」

 

自分にはもうまともに答えることができない程に己に対する自信を持つことができなかった。

 

 

そして、気がついたときには五河家のリビングのような場所に飛ばされ。

〈デスティニー〉も自分の持ち物から無くなっていた。

 

「ようこそ紅輝君、私たちの船《フラクシナス》へ、歓迎するよ♡」

 

 




何で負けたか、明日まで考えといてください。
そしたら何かが見えてくるはずです。
ほな、いただきます。(〈デスティニー〉と主人公の身柄)

投稿スタイルについて

  • 文字数いっぱいの読み応え重視
  • 投稿頻度を高くして短い感覚で継続性を重視
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。