ダンボール戦機ウォーズ~夢を探しに~(リメイク版)   作:黒好きのシン

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前作より大幅に変えております。


兵士として戦う

 

「これがあなたたちの使うLBXよ」

 

 

美都先生が箱を開ける。

 

すると、見たことのない青いLBX。それとスマホ型のCCMが入っていた。

 

 

俺はその青いLBXを手に取り、観察をする。

 

 

まずは機体のフォルムをチェックしよう。

機体の装甲はちょっとごつい感じか……ブロウラーフレームだな。

それに、特にこれといったカスタマイズは無し。

だけどこの形、どこかで見たことあるようなないような……

 

 

 

そんな気がしてならない俺は、近くにいる、今時あまり見ない緑色のおかっぱヘアーの人に声をかけた。

 

 

 

「あぁ、それはDCオフェンサーだよ!フミカのも同じだけど、小隊長だから頭のパーツだけ違うんだよ。そしてジンのはDCブレイバー。上半身はブロウラーフレームで、下半身はワイルドフレームなんだ!」

「……あ、ありがとう。えっと、名前は……」

「僕の名前?僕は細野サクヤ。第一小隊のメカニックだよ‼よろしくね‼」

「う、うん、よろしく……」

そしてごめんなさい。

俺から聞いといてなんだけど、

 

『積極的過ぎて引きました』

おい、そこの二人。笑うんじゃねぇよ……

先ほどのやり取りを見ていたのか、笑いを堪えているエリとジン(二人)を前に、思わず溜息が出る…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

「みんな乗ったみたいね、では今回のミッションを伝えるわ」

 

 

俺たちがコントロールポッドに乗り込むと、美都先生が回線を使って説明を始めた。

 

 

「現在、ロシウス軍が保有している『ハバノア草原』 その拠点を第六小隊で奪取することよ」

「ですが、あなた達は転入したばかりなので、サポートに『出雲ハルキ』と『細野サクヤ』がついてくれるわ」

 

 

美都先生が回線を切ると、次は落ち着いた男性の声が聞こえてくる。

 

 

「出雲ハルキだ。今日は全員初陣のため、一時的に俺が指揮をとることになった」

 

 

なるほどな。

 

 

「だが、次の作戦からは第六小隊隊長のフミカが二人を指示することになる。だから今日は模擬練習だと思ってくれて構わない」

「了解です」

 

 

いや、ちょっとまって。フミカは疑問に思わなかったのかよ。

 

 

さっき模擬練習って言ったよな?

 

 

だがあくまで俺たち………

 

敵拠点に()()()するんだよな?

 

 

『『突撃ィィィィ‼』』

 

「いや、お前ら誰だよ‼」

 

『『任務完了、これより帰還します』』

 

「なら出てくんな‼」

 

 

「――――おい、誰に突っ込んでんだよ」

 

 ジン……?おま、嘘だろ?

 

「……え?聞こえなかった?」

「聞こえなかったも何も、マナトがいきなり大声出すからビックリしたんだよ?」

 エリ?君もなの?

 

「幻聴でも聞こえたのね。でも、この場に私たちだけだったら良かったんだけど…………

ハルキ君とサクヤくんがいるのよ?」

 

 

「誠に申し訳ございません」

 

 

俺はすぐさま画面に映し出されている人たちに見えるよう、全力で土下座した。

 

 

 

因みに、この後司令官に俺だけ注意されるのであったのはまた別のお話…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「作戦ポイントに到着したよ‼」

 

 

エリがハバノア草原上空でクラフトキャリアを止める。

 

 

「まずは敵の位置を確認しろ。フミカ。お前のタイミングで良い。準備ができたら『降下開始』と二人に指示するんだ」

「了解です」

 

 

出雲君の指示通り、フミカはマップを開き、位置などを確認する。

 

 

 

「敵の位置は……」

「2時の方向に5機、12時の方向に7機。そして、10時の方向に3機。レーダーに映ってるのはそのくらいだろ」

「流石マナト君。ありがとね」

「……おう」

 

 

ある程度敵の位置が分かったところで、そろそろ降下できると思ったのだが…………

 

 

「ところで、2時とか12時とか、なんのこと言ってんだ?」

 

 

ジンの一言に、先ほどまで緊迫していた空気が、急に鎮静した空気に変わる。

 

「……ジン、あとで教えるからとりあえず黙っててくれ」

「な、なんかわかんねーが分かった」

 

 

『『『どっちだよ(なの)』』』

 

 

この場の(ジン以外)全員の気持ちがシンクロした瞬間である。

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

「よし、降下開始!」

 

 

 

フミカの合図で、俺たちはレバーを引いて降下した。

 

三人とも無事に着地すると、通信が入ってきた。

 

 

「無事に着地できたみたいだな。では、これからのことを説明する」 

 

 

出雲君が言うには、基本的に周りを見ながら行動して、拠点フラッグを制圧すれば拠点を手に入れれるらしい。

 

だけど、敵との遭遇は避けられないため、慎重に進んでいかなくてはならない。

 

だが、そこはこう、コンビネーションで何とかなるだろう。あれ、なんだこの安心感。ほかの人とは仲良くなんかできないだろうけど、いつものメンバーならいけるんじゃないか?

 

という、『身内以外とは壁を作りますよ』的なことを考えていたら、作戦が始まった。

 

 

 

「……焦った」  

「え?なんか言った?」 

「……なんでもありません」

「なら良いんだけど」

 

呟いていたらしく、フミカが珍しそうに聞いてきたので、落ち着いて返事を返す。

 

 

俺は基本的に考え事とかしないけど、今回だけは油断したな。

 

と反省も踏まえて、今回はしっかりと倒そう、そう、倒そう。

 

 

俺は、未だに制御ができていない ”何か” が発動したのを感じ取ると、前と変わらぬ、いつもの違和感だらけの視界に、眉をひそめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「敵発見したぜ!いっちょやるか?」

「いや、待て、これは陽動かもしれない」

 

今にも突っ込んでいきそうなジンを止める出雲君。

 

「ちぇ、しゃーねーな。んで、どうするんよ。陽動ならもういるのばれてんだろ」

「な、そこまでわかるのか……案外冷静に判断できるのか?」

 

やっぱり勘違いされていた。そして、ジンの心に矢が刺さる音がしたのは気にしないでおく。

 

  

「それじゃあ、この作戦で行かない?」

「お?作戦があんのか」

「そうよ、その作戦とは――――」

 

 

その作戦とは、俺が陽動に引っかかったふりをしてついていき、敵が現れたところにほかの二人が参戦して倒していくっていう無謀すぎる作戦。

 

だけど、この作戦は勝算があるから提案しているはずだから、俺がその期待に応えろということだ。

多少疲れるけどやるしかない。

 

 

経験者の出雲君は、乗り気じゃなかったのだが、渋々了承してくれた。

 

 

 

 

 

――――――――

 

そして作戦は決行された。

 

俺は敵の前に出て、三機のうち、一機に銃口を向ける。そして銃弾を放った。

 

突然のことで敵は反応ができなく、何発か当てるとその機体から青い光が放たれ、倒れた。そうブレイクオーバーにさせたのだ。

 

その様子を見ていた残り二機が、下がりながら銃で攻撃をしてくる。が、その弾丸は、俺にとって止まったようにしか見えないので、よけながらついていく。

 

周りを見ると、だんだん見晴らしのいいところに出そうだ。

 

障害物が無くなり始めたとき、そろそろ敵がたくさん現れるだろうな。と思ったら、いきなりバズーカを打ってきたので、バク転で回避する。

 

その後、着地するところを狙ってなのか、黄土色のLBXが切りかかってきたが、その敵に、横からハンマーが直撃する。

 

「ありがと」

「おうよ、任せた」

 

ジンの機体の持つハンマーが敵を殴り飛ばした後、その重みで重心を低くしているうちに、ジンを狙っている敵を銃で倒す。

 

 

「サンキュー」

 

と親指を立てた後、次の敵のところに向かうジン。

 

後ろではフミカが敵を倒している。

 

だが、フミカが敵を切り倒してまだモーションの途中で狙われたのですぐさま銃で倒す。

 

「助かったよ!やっぱマナト君の観察眼はすごいね」

「……その理由知ってるくせに」

「はいはい」

 

この野郎。と思いながら、俺は敵を倒していく。

 

が、俺にとって、すべてがスローモーションに見えているため、周りの動きに合わせなくてはいけなかった。

 

そう、フミカやジン、敵のプレイヤーは普通に操作しているが、俺はゆっくりと操作している。

 

だがこの操作の弱点は…………酔う。ということだ。

 

最初に比べるとましなのだが、前は、操作し終わった後、一直線にトイレへ汚物発射(超メテオレーザー)をしに向かうのが日常だった。

 

という汚いことを思い出してた俺だったが、気が付つくと。

 

この地帯の敵は全滅していた。

 

 

その光景に、俺たち3人は突っ立っていたが……

 

 

「何をしている、フラッグを取りに行くんだ」 

「「了解」」

 

大事なことを忘れていた俺たちは、出雲君の一喝で思い出し、直ぐにフラッグへ向かう。

 

 

 

 

 

 

そして、フラッグに入り、青のゲージがたまると同時に、アナウンスが行われた。

 

”拠点制圧完了、ハバノア草原の所有権はロシウスより、ジェノックに移ります”

 

 

 

「終わったー…」

「お疲れ様、マナト君、あとでチョコおごるよ、欲しいでしょ?」

「……ああ、欲しいな」

 

疲労が蓄積した脳が、甘いものを欲していた…………

 

 

 

 

 

その日の帰り道、さらに疲れることが待っているなんて、思うはずもなかった…………

 

 

 

 

 




この度は更新予定日より遅れてしまい申し訳ありません。

ですが反省はしてません()



ネタを少々入れて見ました。

不快に思われた方、すみません。


次回更新日は今週中にできたら良いなと思っております!
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