アフロサマー&ワンコモッピー   作:梵葉豪豪豪

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 前回を鑑みて、何事もやりすぎはよくないと。後最初書いた時点でクソの単語が多過ぎたので削りました。


03

 ラウラは死んだ! ギャラクティカ!

 ……というワケではなかったが、生憎と彼女の周囲は真っ暗で、自身は浮遊体験ばりに浮かんでいる。ちなみに全裸である。

 

 何故こうなったか。先程まで学園行事のタッグ・トーナメントにて一夏・箒ペアと殺り合っていた。自分のパートナーは忘れた。

 結果的に、一夏の「零落白夜」付き銃弾でバリアを突き抜けボコボコに撃たれまくてダウンしたラウラである。「絶対防御」が発動して守ってはくれていたが、肉や内臓に食い込んで控えめに言って痛い目に遭った。ついでに弾は不定形に潰れて体内に残る対超鋼炸裂形態! と化して「絶対防御」の膜ともども体内に残り、ぶっちゃけ死ぬ程痛い。

 ぶっ倒れて全負けした直後に肉体が黒い何かで覆われて勝手に暴れたのをラウラは上述の空間から見ていた。本国で散々問題視された自動化システムがISに無断で搭載されていた故の暴走なのだが、この時点のラウラには知る由もない。

 

 唐突に遠くから何かが踊りながら現れた。男である。

 

「V! T! システェェエム!」

 

 キレッキレのポーズを決めながら前口上を叫ぶマッチョ野郎は、眩しい程に目を光らせながらラウラの目前に陣取った。

 

「私は羽○野チカ(うみのせんりき)! VTシステムの核であり甘酸っぱい青春のせつなさを伝える愛の伝道師! お前は我がシステムに取り込まれたのだ!」

 

 甘酸っぱさから全力で遠い濃ゆい絵柄のオッサンの登場に、ラウラは文字通りドン引きした。ローアングルで立ちはだかられて無駄に迫力がある。

 

「おい、せつなさはどうでもいい。とっとと私をここから開放しろ」

 

 これがヤーパンサブカル大好き副官クラリッサ・ハルフォーフ大尉じゅうはっさいならば、ハチミツホーリー隊員だREDの切り抜き永久保存だイヤッホゥ! とばかりに長々と解説してくれるのであるが、いないのでラウラは知らん。なのでただ指差して要求を突き付けるのみだ。全裸だが。

 

「何をハチミツスゥイーツなことを! 無理に! 決まっておる!」

 

 両の手でズビシッとラウラを指差すその態度も相まってイラッと来るラウラ。人生において他人に殺意を抱いたのは例のアフロと枕を打診した将校とコイツで3人目である。

 

「さぁお前はここで! お前の歩んだ青春のせつなさアーンド届かぬ思いに身を焦がして! 死ぬのだ!」

「こちとら研究所と軍隊生活で青春も何もないわボケェ! ……あぁ待て畜生……!」

 

 せんりきにより脳内に無理矢理引き出されてきたのは、ラウラ自身が歩んだ半生だった。施術に失敗して落ちこぼれ扱いされた悔しさに絶望、千冬に見出された希望と羨望、部隊員やクラスメイトとのガールズトークに混じれない寂しさ、そして千冬への届かぬ思いが放水したダムの如くラウラに雪崩れ込み、ままならぬ人生に押し潰されまくり頭を抱えてのけぞり返った。しつこいが全裸である。

 

「あァ……井上ェエエエエ!」

「フハハハお前はここで寂しくのたれ死んでいくのだおねツイィィィィンズ!?」

 

 高笑いするせん(略)が突然背後から無茶苦茶に撃たれまくり、頭と胴体を何10発か貫通された後、眼の光が消え前のめりにブッ倒れ、大量に血を垂れ流しぽっくり絶命した。

 

「いよゥラウラちゃん」

 

 下手人は一夏だった。馴染みの焼鳥屋にぶらっと寄った酔っ払いの如き気安さで、拳銃を持った手を振って現れた。言うまでもないが彼も全裸である。

 

「どうやって入った」

「黒いのに触れたらよォ、入れちまった」

 

 あっちの世界の中でつづく。

 




 短いが一区切りして明日更新。起承転結付けられたので。

・絶対防御
 不定形に動く肉体を覆う以上可塑性はあるからという理由で変な描写になった。

・○○野チカ
 掲載誌を取っておかなかったのは後悔している。

・おねがいツインズ
 どちらかというとロボオタがビックリしたアニメ。脚本家繋がり。
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