完全に趣味です。
投稿もきまぐれ。
よろしかったらどうぞ。
【俺は神なんて信じないよ。】
あの日俺は君にそう伝えた。
その時の君の顔を思い出すと今でも胸が苦しくなるんだ。
なぁ。君は今どこにいるの?
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「んーーー!」
その少年は一つ伸びをした。
早朝ならではの気持ちのいい空気が身体中を満たしていく。
場所はオラリオ。
この世で唯一 ダンジョンを有する大都市。
その北に位置する大きな館。
黄昏の館の屋根にさきほど伸びをした少年は立っていた。
少年はそのまま目を開いて果てしなく広がる空を見つめる。
そこには三羽の白い鳥が飛んでいた。
優雅に高く高く高く飛ぶその鳥を見つめ、目を細める。
そして少年は少しだけ過去を振り返っていた。
一年前にこの地、オラリオに訪れた時の事を。
ロキファミリアに入団した時の事を。
愉快な人物に出会えた時の事を。
ある決意をした時の事を。
そのどれもが少年にとっては大切で宝物で、全てが少年にとって些細な事だ。
少年は柄にもないな。
と一つ自傷の笑みを浮かべた。
「....ハロス。」
背後から名前を呼ばれ、少年はゆっくり振り返る。
そして、
「おはよう。アイズ。」
1人の少女に向けて挨拶をする。
「....ん。おはよう。」
少女と少年は軽く言葉を交わし、
少女は少年...ハロスの横に並び立つ。
そして眼下に広がる光景に目を向けた。
「....みんな、頑張ってる。」
少女は呟く。
「ああ。そうだな。」
少年は軽く応える。
眼下には多くのヒューマン。獣人。エルフやドワーフをはじめとする
都市最大派閥のロキファミリアでは、別に珍しくないありふれた光景だ。
「お前はいいのか?アイズ。」
「....だからハロスを迎えに来た。」
いつも誰よりも早く起き、剣を振る少女がここにいる事に疑問を覚え、少年は一つ質問をした。
それに対する少女の答えを簡単だ。
少女は言っているのだ。
「特訓に付き合って」と。
その言葉に少年は苦笑し、頷いた。
「あまりやりすぎるなよ。」
そう言い、少年は少女の願いを受け入れ共に皆がいる場所に向かう。またベートやティオナあたりが横槍をいれるだろうな。と思いながら。
少年の名はハロス。
ハロス・アークツルス。
そして少女の名はアイズ。
アイズ・ヴァレンシュタイン。
出会って僅かばかりの時を過ごした少年と少女。
そしてこれは不思議な少年があるファミリアに入り、そこにいる仲間たちと共に歩んでいく........
ただそれだけの物語。