Yanky in the 雛見沢! 作:ReA-che 名義
執筆復帰の為のリハビリ作品になります
投稿頻度はまちまち!
色々矛盾点あると思いますが
心優しい目で見守ってください
「引っ越し……か」
都内の裏路地にある
安アパートの自室で寝転がりながら
少年、内田直紀はそう呟く
(さすがに都内一安いアパートでも……バイト身分の俺に一人暮らしはキツいな……
学費もあるし……それに……)
直紀は立ち上がって部屋の窓を開けると
アパートの青空駐車場に目線を送る
そこには太陽の光に照らされながらオンボロ軽自動車に囲まれた
異彩を放つほど綺麗に手入れされた一台のバイクが止まっていた
白に緑ベースの虹ステッカーが施された
KAWASAKIのKH400
いや、正確には750マッハⅣのエンジンを加工溶接して載せてるため
400ではないのだが
兎に角直紀は自身の愛車であるKHを眺めていた
「……あの金食い虫め」
ため息を吐きながら
直紀はそう呟いた
直紀は一人暮らしである
月々のバイト代で家賃、電気代水道代ガス代
学費にバイクの整備費等を込み込みで支払っている
それでも彼が只のバイク好きな一般人ならまだなんとかなったかもしれない
「……金欠な暴走族長なんて俺くれェなもんだべな」
直紀はおもむろに壁に掛けてあった服に目をやる
それは【二代目 覇王 総隊長】と背中に大きく刺繍がされた特攻服だ
「……チームの皆にゃ悪いが……背に腹は変えられん
やっぱり引っ越しだな」
それならなるべく安いところが良いと考え
直紀は頭をフル回転させる
(引っ越すなら土地の安い田舎が狙い目だな……
べつに将来とかはまだ余裕があるから…今いる学校去った所でなんの問題もない
杞憂なのはどこに引っ越すかだけだが……)
直紀は二度目のため息を吐きながら
近くの不動産屋からもらった空き家パンフレットに目を向ける
「どれも田舎とは名ばかりで、しっかり都会改装された町しか載ってねぇじゃんよ」
直紀はペラペラとパンフレットに目を通しながら
格安と銘を打たれた全然格安じゃない値段のアパート情報などを見ていた
「……おっ?」
その時
一枚の田舎の写真が目に入った
空き家情報ではなく、只の広告用の写真だったが
畑、田んぼ道ばかり
店が写真で見る限りどこにもないような本当のド田舎だった
「ここすげェな……見たところ店も……
何々?撮影者 【富竹】場所【雛見沢村】?」
ド田舎過ぎだろと思いながら
広告の端にちんまりと書かれた撮影者と場所の名前を入手した
「……こんな田舎なら、土地代も安いんだろうな」
しかし回りに店はないぞ?と考えながら
瞑想すること数分
「……よし、雛見沢に引っ越そう」
直紀は閉じていた目を開けて
そう誰にでもなく宣言したのだった