Yanky in the 雛見沢!   作:ReA-che 名義

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そうして少年は引っ越しする

「いい天気だなぁ~!」

 

カァアアアン…バリリッと甲高い音を立てながら

直紀は雛見沢行き道中の高速道路を爆走する

 

「こらぁあああ!そこの二輪車止まれぇえええ!!

何㎞出てると思ってんだぁあああ!!!」

 

そしてそんな直紀を追走するのは高速機動隊のパトカーだった

 

「新しい家が楽しみだなぁ♪」

 

直紀はパトカーを当然の如く無視する……と言うより気づいていないのが正しい

 

 

「止まらんかぁあああ!

白のカワサキ!お前だぁあああ!!

○○区 て-○×-○△のカワサキ!!!」

 

「んぁ?」

 

警察が拡声器でKHのナンバープレートを読み上げたことでようやく直紀はパトカーの存在に気づく

 

「……」

 

が、浮かれてる直紀は当然無視

そしてアクセルを開けて更に加速する

 

「こらぁああああ!

なに加速してんだぁああ!!止まらんかボケぇええええ!!!」

 

パトカーも加速して追い縋るが

いくら古いと言えど相手は400 のボディーに750のエンジンを詰み

更にそのエンジンをフルチューンにまで仕上げてあるモンスター

 

どんどん視界の端に消えていく

 

「ナンバー覚えたからなぁあああ!!」

 

警察は視界の遠くに消えていくKHに向かって

そう拡声器で怒号を飛ばした

 

◆

 

 

「確かこの辺か……」

 

高速を降り、興宮と言う町へ到着する

 

 

「んんっ?

…あぁ、こっちか……」

 

途中、間違えて別の市街地へ出てしまいそうになるも

無事山道へ

 

舗装もロクにされておらず道はガタガタだった

 

 

「あんだよこの道よー……

まぁ振動は酷くないから良いけど、流石オーリンズ」

 

直紀はKHのリアショックをオーリンズ製に変えている

だから道の悪い場所でもハンドルが多少に取られる以外は何も不具合がない

 

「んっと……そろそろ抜け…」

 

しばらく走って

山道を抜けた直紀は

 

入ってきた雛見沢の景色に呆気に取られた

 

見渡す限り田んぼ田んぼ山、昔ながらの背の高い一軒家

田んぼ山田んぼ田んぼだ

 

「スッゲェド田舎……」

 

だが、都会とは違う空気の美味しさと

懐かしさを思わせる景色に一気に惹かれていく

 

「……ええね、気に入ったわ」

 

カンッ!とアクセルを一度吹かすと

ゆっくりと走り出して役場へ向かった

 

 

◆

 

「えっ!?家タダで貰えんの!?」

 

直紀は役場の話を聞いて驚愕した

 

「はい、最近は都会に移る人の方が多いので

田舎に移住の方には指定の家のみですが

タダで差し上げるサービスを実施しています」

 

直紀は内心ガッツポーズを取る

 

(おっしゃあ!これで一番金の掛かる家の問題はクリア……

後は光熱費しか掛からないのは超絶メリットがデケェ!)

 

これなら単車の維持も楽に出来る、と今にも小躍りしだしそうな様子

 

「それでは空いてる家への地図を渡しておきますので」

 

「はい、お願いします♥️」

 

 

語尾にハートの着くテンションで

早速家へ

 

 

 

◆

 

地図で来た空き家は小さな一軒家であるが

物置付きで駐車スペースまである

 

「いいねぇ、実にいいねぇ」

 

直紀は一発でこの家を気に入ってしまう

善は急げとばかりに手続き書に名前を記入するのであった

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