変わらず駄作ではございましょうが、ご理解とご協力のうえお読みください。
深夜0:50
『ガルガンチュアの起動を命じる。ヴィクティムも呼び出せ!コキュートスが戻り次第、折角だ全階層守護者で行くとしよう!』
ドンチューキミヨー
深夜1時前リビングのテレビの前で、ポテチを片手に椅子に座っている男が一人。
「か……カッケぇ~!!!アインズ様超カッケぇんだけど!!!」
顔をニヤケさせ、気味の悪い笑みを浮かべながらEDを聞く俺はポテチを口に放り込んで、名シーンの余韻に浸っている。
「はぁ~、俺もアインズ様みたいに、あんなカッコイイ台詞を言ってみたいぜ」
EDが終わり、CMが流れているなかで、なかなかに痛い発言をしている男に1つの転機が訪れる。
「さて、オーバーロードも終わったし、コンビニでなんか買ってくるか」
玄関の鍵をかけ、夜のとばりが落ちた街中を街灯の光を頼りに、通いなれたコンビニへの道をただ歩いていく。どこか薄暗いトンネルを潜り抜けたわけでも、光る鏡を通り抜けたわけでもない。ただ、呆然と前を歩いていたら、どこか知らない万華鏡の中のような場所にたどり着いていた。
…ん?いやいやいや、待て待て待て!?どういうことだ!!?!俺は確かにいつも通りのコンビニへ続く道を歩いていただけだ!それがどうして、こんな神秘的空間に迷い込むんだ!?
右を見ても、左を見ても、キラキラしていて、正直言って少しあざとい感じがあるような気がする。
「アハハ!あざといとは失礼だな。これでも、君たち人間に合わせて作った空間なんだぜ!」
突然笑い声がしたと思えば、上空から金髪の美青年がゆっくりとこっちに向かって降りてくる。
「やあ!こんにちはと言っておこうか、そしておめでとう!君は選ばれたんだ!」
…選ばれた?ま、まさか!?これは二次小説なんかでよくある神様転生というやつなのでは!!!
「YES!正解だよ。ついでにいうと心の中を読ませてもらいました。いちおうサトリの資格を持っているので!」
これはガチでマジなやつだ!だって心読んでるし、これはマジもんの神様ですよ!
小説読んでいて、神さまと話しているオリ主冷めてるな~って思って見ていたけど、実際に体験してみると何故あの冷静さが欲しくなってきた。だって、今の俺興奮しすぎて鼻息若干荒くなってきているもん!
「そこまで喜んでくれて感謝だよ!心を読んで分かっているけど、君が行きたい世界はオーバーロードの世界で間違いないね?」
「はいそうです!間違いございません!ついでに、特典として原作のアインズ様に憑依転生・ステータス3倍・人間種に切り替えることが可能・他のラノベ等にあるアイテムを思い浮かべるだけでアイテムボックスに入っているをください!」
「ははは、君は実に欲ばりさんだ。けど、神様は懐が広いのであげちゃう!」
「誠にありがとうございます。俺いままで無神論者でしたが、今から神様の信徒になります!」
もう、土下座気味の祈りを捧げている俺は立派な狂信者で乙!
「う~ん。物凄い感謝の念がひしひしと伝わってくるよ。ともあれ、君の魂をオーバーロードの世界にリンクすることはできた。後は送り出すだけだ」
「なにからなにまでありがとうございます」
神様は空中で指を動かし、魔法陣のような複雑な紋様を作り出していた。いくらかいじくっていると、パン!と手を叩いて魔法陣を掻き消す。
「これで準備はバッチリだね。それじゃあ、次の人生を謳歌してきなよアインズ君」
どうやら、これで異世界にいけるようだ。突然の出来事だったが、長年の夢と言っても過言ではない転生ができるのだ。最早後顧の憂いは無い!
「ああ、とことんまで楽しんでくるよ。神様!」
俺の体が光に包まれてくる。光の粒子になってこの摩訶不思議な空間から消えてなくなっていく。
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自分以外の仲間がいなくなった玉座でたった一人で、仲間が作ったNPCに囲まれながらサービス終了の時を待っていた。
(あともう少しで0時か、これでユグドラシルは終わってしまうんだな。…嫌だな)
楽しかった思い出や悲しかった思い出なんかがいろいろ詰まったこのナザリックが消えてしまうのがどうしようもなく不満だった。
「もし神様がいるのだとしたら、俺の願いを叶えてくれないか。どこの誰でもいい、消えてしまうぐらいならこのナザリックを頼む!悪の組織でも正義の味方でも何でもいい。また再びこのナザリックを…アインズ・ウール・ゴウンを世界に轟かせてくれ!」
23時59分50秒
(あと10秒で終わる。これで完全に終わりだ。楽しかった…居心地がよかった…本当に好きだったんだ)
0時00分00秒
サービス終了のアラームが鳴る
(その願い確かに聞き入れた。君の…いや、君達のナザリックは俺が受け継ごう。世界中の知性を持つありとあらゆる者に知らしめようじゃないか。絶対不変の伝説アインズ・ウール・ゴウンの存在を!)
「え…!?貴方は一体?」
声がかけられた方を振り向こうとした瞬間、サービス終了の文字に視界が切り替わった。遂にユグドラシルが終了したのだ。けれど、最後に聞こえたあの声は幻聴じゃなかった。今でもハッキリと耳に残っている。
「…最後の最後に神様が願いを叶えてくれたのか。名も姿も知らない誰かさん。俺達が作り上げたナザリックを受け継いでくれて、本当にありがとう」
顔も姿も知らない誰かに向かって、俺はただ感謝の一言を口に出す。