アママリと信じたい。
魔術王から人類史を修復して平和を取り戻してから、数日がたった。
カルデア内では至る所でお祭り騒ぎ、酒を楽しむもの、豪快に宝具を放つもの、己の力で決闘を申し込むもの、
そして、お茶会を開くもの。
そのお茶会は周りの喧騒した空気とは違い、終始ほのぼのしていた、企画した王冠のような帽子を被り、赤きドレスのような装いをした可憐な女性は同じフランスでも時代が違う、聖女のような女性をおもてなししていた。
マリーアントワネットは聖女、ジャンヌダルクとお茶会をし、ある時は少し幼げな男性として振る舞い、ある時は華麗に魅せる女性として振る舞える、デオンを囲んで女子会を開いていた。
離れた所ではある特異点で敵対したものの、カルデアに召喚されてからはマリーと共に出撃出来るようになった、サンソンと気ままにピアノを引いて、喧騒した空気を打ち砕いているアマデウスの姿がある。
2人にはある理由でいざこざはあるものの、お互いに少しずつ慣れていければそれなりに良かったのだが。
「アマデウス、それはどうゆう曲なんだ」
こう言って、アマデウスを認めつつも憎たらしく質問するからアマデウスも便乗してしまう。
「なに、君の葬式に流そうな曲調だよ」
アマデウスは不敵に笑い、サンソンを煽った、サンソンはその言葉にイラついた、しかしある考えを思いついた。
「なるほど、それはそう言った曲か、マリアが聞いたらどう言うかな。」
「⋯っぐ」
サンソンがマリアと呼ぼうとしたが、アマデウスに止められ、逆にマリーがサンソンを呼んだ。
「あら、サンソン、私を呼んだかしら?だったらこちらに来てお茶会しましょう!」
「くっははは!」
思わず、アマデウスはサンソンを指差しながら豪快に笑った、マリーの近くにいたデオンは頭を抑えながらやれやれと思った。
「アマデウス!ダメでしょう、サンソンが傷ついちゃうわ。」
マリーの見る目は子供の喧嘩を止めるような感じだった、アマデウスもその目に、サンソンとこのアマデウスを子供扱いとはと思い、アマデウスはサンソンに謝罪をし、この場から離れた。
※
いつだったか、マリアはサンソンと僕を子供扱いする。
それは、このカルデアに召喚されてから?
サンソンが敵対した際にサンソンの狂気に触れたから?
僕がいつまでもサンソンを認めないからか?
いいや、考えるだけで面倒さ。
マリアは今この場がある事を喜んでいる、あの処刑の日に僕に見せた顔はもう2度見せないはずさ。
「アマデウス?」
おや、マリアの声だ。
今は聖女、ジャンヌダルクとお茶会を楽しんでいたはずだ。
「何だい?」
「ありがとう、私を私で見てくれて。」
それはどういった意味だったのか、彼女は僕に何を求めていたのか、いくら天才の才能を持つと言っても分野が違うし流石に分かるはずはない。
「アマデウス?」
「いや、何でもないさ」
そう、これは僕のエゴでしかない。
彼女を好きでいた、あの頃には戻らないんだから。