結局変な人を拾ってしまったって訳よ 作:ポテトチップスコンソメ味
何となく続けました。
数日後……
フレンダはなれた手つきで朝食を作りつつここ数日間のことを思い出す。超能力以外の異能の力。言葉のままに現実を改変してしまう規格外どころではない魔術(本人曰くただの言葉遊び)。偶像の理論の応用である霊的蹴たぐり。相手に振るうだけで致命傷を負わせる訳のわからない剣。もはや自身が知っていた最強(麦野)などなんだったのかわからないほどのデタラメ。彼の使う魔術を聞いたときは途中で考えるのをやめたほどだ。
朝食を作り終え梓を起こす。行くとこも住むとこもないその日暮らしだった彼をさすがにかわいそうだと感じたフレンダは彼をしばらくの間家に住まわせてあげることにした。
梓「お前マジで料理うまいな」モグモグ
フレンダ「」フンス
梓「いくら胸を張ろうと無いものは無いぞ?」
フレンダ「人が気にしてることを!!!!」ムキー!
にぎやかな朝である。爆発しろよリア充がと言いたいとこだが、それは置いておこう。すると携帯に着信が。梓は懐を探る。
梓「携帯持ってなかったわ」
フレンダ「紛らわしいことすんな!…もしもし?」
内容は仕事だった。正直うんざりだ。あとどれくらい続ければいいのか。すると梓が携帯を奪いとんでもないことを言いはじめた。
梓「暗部やめまーす。異論反論は受け付けないおわかり?」
??「誰だテメェは」
梓「誰でもいいだろ?それじゃ」
フレンダ「」
絶句である。こいつは何をしてくれたのだろうか。絶対麦野に殺される未来しか見えない。頭を抱えるフレンダ。
梓「問題ないだろ。ただビームを撃つことしか出来ないおばさんだろ?俺が適当に追っ払うから」
確かにこの男なら簡単に追っ払うことも可能だろう。フレンダは彼に問う。
フレンダ「…もう殺さなくていいの?」
梓「うん」
フレンダ「…もう怯えなくていいの?」
梓「うん」
フレンダ「…もう誰も傷つけなくていいの?」
梓「うん」
フレンダ「…っ!」
泣いた。今までの恐怖、憎悪、罪悪感を洗い流すように。止まらなかった。頭に手がのせられる。梓はひたすら撫でた。それしか出来なかったから。彼の力ならその忌々しい記憶をなかったことにするのは簡単なことだがそれは違うと判断したからだ。たった数日だったが親しい者もおらず関わるものは自分の力目当てや命を狙うものしかいなかった彼にとっては善の心で接してくれた初めての相手だったから。
フレンダ「…ありがと」
梓「おう。どういたしましてと言いたいとこだが」
フレンダ「?」
梓「お客さんだ」
ドバァー!
轟音。よく見覚えのある光線だった。梓はその理不尽な能力に飲み込まれた。するとこちらに獰猛な笑みを浮かべる彼女が知る最強で最悪の悪魔が立っていた。その横には苦楽を共にした仲間も。
麦野「はぁ~いフレンダぁー。さっきのことについて色々と聞きたいんだけど?」
フレンダ「む、麦野…」
絹旗「…」 滝壺「…」
麦野「…聞いてるのかしら?」
フレンダ「…っ!梓!」
麦野「あー。何か巻き込んだと思ったら彼氏か何かにゃ~ん?まぁ、暗部のこと話したんならどのみち消えてもらう予定だったからちょうど良かったわ」
フレンダ「…」キッ!
麦野「なぁに?何か文句でもあるわけ?」
梓「」
煙が晴れ出てきた姿は首から上が無く右上半身が無い梓だった。
フレンダ「梓!?」
絹旗「っ!」 滝壺「…!」
麦野「あらあら、せめてどんな面してるか拝みたかったけどこれじゃ無理ね。まぁいいわフレンダ。多少のポカくらいは許すけど裏切りとかは絶対許さないって言ってわよね?」
フレンダ「…た、助けて」
麦野「とりあえず…ぶ・ち・こ・ろ・し・か・く・て・い・ね!」
??「ダメに決まってるだろ」
アイテム「!?」
??「させると思ってるのか?ここ数日間で少し平和ボケしてしまったようだ」
フレンダ「あ、梓?」
梓「ハロ~」
麦絹滝「!?」
麦野「ど、どういうことだ!?そこにテメェの死体があるだろ!」
梓「そうだな。確かに俺は死んだな。でもそんなものは俺の可能性の一つでしかないだろ?」
麦野「…それならもう一度殺すだけだ!」バシュッ!
梓「消えろ」
麦野「!?」
彼の言った通りに原子崩しが消える。すると…
梓「場所を変えようか。ここだと本気だせないだろ?」
麦野「テメェなんざ本気出すまでもねぇが、久々に楽しめそうだし良いわよ?早く連れていきなさい」
梓「わかった。テレポート」
場面は変わり彼は3人に問う。
梓「さぁ教えてやろう。本当の理不尽を」
梓が何で暗部知ってるかって?そんなもの彼が規格外だからだ。