リアルは結構大事な時期だが大丈夫か!? 大丈夫だ、問題ない(影響してるのは某ゲームの方だ……)
というわけで初投稿で亀更新だと思いますがよろしくお願いします
「――よって織斑一夏君は協議の結果、IS学園に入学することに決まり――」
「うおっ……ほんとに自分の顔がテレビに出てる……」
さらにすでに自分の生い立ちまで調べられてるというのだから怖い。
一般人が報道されるなんて凶悪犯罪をしたぐらいなもんだが、もちろんそんなことはない。
世界最強の称号を持つ姉がいるが少なくとも本人は普通の学生だ。いや、だったというべきか。
織斑一夏はISに乗れる唯一の男性となった。
そこからはもうてんやわんやで、政府やISの関係者やらボディガードやらが押し寄せてきて自宅を離れ、今はホテルでずっとテレビを見ている(というか身を隠している感じで外に出れん)
「というか俺IS学園に入学するのか~」
政府及び千冬姉から聞いていたことだがテレビで言われてようやく実感した。
そう、すべての始まりは入学試験だったんだよな。藍越学園に入学するつもりだったのになぜこうなった。自分が恨めしい。
あ、でも千冬姉はIS学園の教師やってるんだったな。どうなるか分からないけど頻繁に顔をあわせられるのは嬉しいかもしれない。
しかしIS学園。文字通りISを扱うための教育機関である。
IS、正式名称インフィニット・ストラトス。ある一人の天才が生み出したこの機械は現代にとってオーバーテクノロジーだった。現行兵器ではまったく歯が立たないこのパワードスーツは数十機もあれば簡単に一国家を制圧できるだろうおそろしい兵器として見られた。
しかし、兵器として見るとISには致命的な欠陥がある。
女性にしか動かすことができないのだ。さらにISについてまったく解析できていなくて現在467機?だっけな……生み出した本人はそれだけ作ってどこかに消えてしまった。
そんなわけでISを保有、管理するのは軍だが大会と称したデモンストレーションがあったり、兵器として想像もつかない女性を魅せるためのスーツと装甲で、搭乗者も美人ばかりであるからか、写真集まで出ている始末で今や兵器といったイメージは薄くなった。
――元々は宇宙進出のマルチフォーム・スーツであることを知っている人は少ない
いくら数が少ないといっても謎の多いISが出てきて日が浅く、軍所属の女性も少なかったし、ISを動かすには適性も必要と、若い人材を育成する必要が出てきた。
そうして世界中から優秀な学生を集めて教育する初めての学校がIS学園である。
当然、学生は女子のみで教員も女性ばかりだ。親友曰く男の夢の花園。
「昔っから女子の考えてることはよくわかんないんだよな~そんな中で男俺一人って……仲良くできるかな~」
当の本人はこう言っているが周りの男友達に聞けば口をそろえてこう言うだろう。
「「鈍感なくせして女を落としていく恋愛フラグブレイカーめ!」」
周りにそう思われているとは露知らず、ちょっと不安に思いつつテレビを聞き流していると突然ブツッと音がしてまったく別の場面が映えた。あれ?チャンネル変えてないぞ?
「いっくん見てる~?おひさひさひさ束さんだよ~~~~」
「束博士!?」
篠ノ之束。彼女こそがISを作った張本人。この世界で彼女を知らないものはいないだろう。それはISも然り。
束さんは世界中から追われる身で行方を晦ませていたのだが……
「いっくんって俺のことだよな……なぜISが動かせたか教えてくれるのか?」しかし地上波をジャックして連絡とは……千冬姉が「生きる災害」というが何ともよくわかる。
『ついにいっくんもIS動かしちゃったんだね~。そっかそっか、IS学園入学するんだって?これはもうハーレム間違いなし!やったね、いっくん!』
いや、そうじゃなくて。
『でもでもー、ちーちゃん心配しちゃうよー?ちょっと待ってねー……ぽちっとな。おーい、りょーくん聞こえる?』
画面が【コール中…】と切り替わった。テレビ会話か?そして出てきたのは見知らぬ男だった。
『……ん、久しいな
『最近家事炊事が上手くていい子が住んでるから大丈夫だよーっだ。それよりゼロは?元気にしてる?映して映して!』
『順調に大きくなってる……なんかいやどうなんだこの言い方。おーいこっちおいで。』
ガウッ!と獰猛な声が聞こえて後ろから現れたのは……機械の獣!?
『いっくんがIS学園に入ることになったわけで~もうハーレムウハウハなわけですよ。』
『いっくん……ああ、織斑一夏かくっそ男の敵め許さん。』
『でもでもちーちゃんがそんな状況隅に置けないと束は気を配るのだ、束優しい!』
『いや束姉は絶対に有難迷惑になるから。でも千冬姉のことは納得できるな、あの人重度のブラコンだし』ウハハと男は自分の言ったことに爆笑する。
この人は束さんとも千冬姉とも知り合いなのか
……これ全国に報道されてるって気づいてないな……
『でしょー?だからりょーくんにもIS学園行ってもらおうと思って!』
『はい?』相手の男性が疑問の声を上げる。
『何言ってんだ。束姉がどうやったか知らないけどISに乗れる男性は一夏だけだろ?俺が入れるわけないじゃないか』
これは束さんの仕業なのか?この状況を作った理由が分かると思い、聞き入っていたのだが束博士から放たれたのは予想だにしない言葉だった。
『だからりょーくんもゼロに乗れるでしょ?ゼロは《ISの親》なんだから入学できるよ!』
なんだ?あのライオンみたいなロボットもISなのか?しかも親って……
衝撃の情報だ。もう日本だけではなく世界中に伝達されて自分さながらのパニックになっていることだろう。
『というわけでこのりょーくんこと
通話相手も困惑しているようで
『え、ゼロもISみたいに体に装着……?え?何その紹介、まさか……』
今の状況を飲み込んだらしい。顔がだんだん青くなっていくのが分かる。
『それじゃ、束さん放送おわりー、いっくんもりょーくんもこれから頑張ってね!』
そして普通のスタジオに戻った。みんな唖然としている。うーん、これだけやらかしても束さんを捕えることはできないんだろうなあ……
とりあえずIS学園で男一人という状況にはなりそうにないことに一夏は安堵したのだった。