魔法少女アマゾンズ   作:naogran

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アマゾンオメガとして戦い続けた青年・水澤悠は、鷹山仁との決着の後、守りたい者の為に生きる道を選んだ。




あの戦いから3年後、アマゾンの存在は何らかの出来事で一部を除いた人々の中から忘れ去られた。悠は新しい人生を送りたいと思い、高ノ織中学校の理科の教師になった。母親の水澤令華の旧知の仲の朝霧家で居候する事になった。

彼は同級生からのいじめや、兄からの虐待を受けてる朝霧家の長女・朝霧彩を支え続けてる。しかし彼と彼女に新たな運命が迫っていた。


Episode1「MAGICAL GIRL SITE」

ある日の朝。1台のバイクが走行していた。そのバイクに乗っている2人の人物があった。

 

悠「彩、昨日眠れなかったのか?」

 

彼は水澤悠。

 

彩「・・・・・」

 

彼女は朝霧彩。

 

悠「また彼奴に甚振られたのか?」

 

彩「・・・ううん・・・怖くて眠れなかっただけだよ・・・」

 

悠「そうか・・・」

 

 

 

 

 

 

高ノ織中学校。悠は駐輪場にバイクを停め、彩と校舎に入る。

 

 

 

 

下駄箱。

 

女子生徒「先生おはようございます!」

 

男子生徒「おはようございます先生。」

 

悠「ああ、おはよう。」

 

彼は生徒達から人気が高かった。

 

悠「ん?」

 

職員室へ行く途中に彼は見た。彩が3人の女子生徒からいじめを受けていた。

 

悠(またあの3人か・・・)

 

彩をいじめてるのは、雫芽さりな、川野愛、貝島えりかの3人だった。

 

 

 

 

2年B組のHR。このクラスでは悠が担任を受け持っている。

 

悠「はい席に着いて。」

 

生徒全員が席に座るが、彩は座ろうとしなかった。

 

悠「ん?朝霧さん?どうしたの?」

 

彩「あ、あの・・・」

 

悠「ん?」

 

机を見ると、酷い悪口の落書きがあり、椅子にはボンドが塗られていた。さりなとえりかと愛はクスクスと笑っている。

 

悠「・・・朝霧さん、机は無理だけど、彼処に予備の椅子があるから使いなさい。」

 

彩「・・・はい・・・」

 

予備の椅子を、ボンドが塗られた椅子と交換する。さりなとえりかは悠を見て密かに激怒している。

 

 

 

 

 

 

放課後。悠が下駄箱前で彩を待っている。

 

女子生徒「先生さようなら〜!」

 

悠「さようなら。気を付けて帰ってね。」

 

しばらくして、彩が来た。

 

 

 

 

バイクに乗って、家路を走行する。

 

悠「また雫芽達にいじめられたのか?」

 

彩「私、もう耐えれないよ・・・」

 

悠「ごめんな。僕は君を守りたいけど、あの3人女子トイレで君をいじめてるからどうしようも出来ないんだ・・・」

 

彩「ううん、悠さんは何時も私を支えてくれている。それだけで嬉しい。」

 

悠「彩・・・君は優しいね。」

 

彩「あ、悠さん、彼処に寄りたいんだけど。」

 

悠「何時もの彼処だね?分かった。」

 

 

 

 

何時もの彼処とは、河川敷にある橋の下。

 

彩「ミャーちゃん。」

 

ダンボール箱から、1匹の猫が飛び出た。捨て猫のミャーちゃん。

 

彩「ごめんね遅くなって。お腹空いたでしょ?」

 

水筒に入ってる牛乳を蓋に注いだ。

 

彩「はいどうぞ。」

 

その牛乳をミャーちゃんにあげる。ミャーちゃんは牛乳を美味しそうに飲む。

 

彩「美味しい?本当はうちで飼ってあげられると良いんだけど。誰か良い人居ないかな・・・」

 

ミャーちゃんは、彩の手をペロペロ舐める。

 

彩「くすぐったい・・・」

 

悠「ミャーちゃん。」

 

横から悠が右手を伸ばすが、ミャーちゃんは顔を横に向けた。

 

悠「あ、あれ?何で僕だけ懐かないのかな?」

 

彩「ふふっ。」

 

すると彩のスマホが振動した。兄からのメールが受信されていた。

 

彩「もう行かなきゃ・・・また明日。絶対来るから。ね?」

 

悠「彩、早く帰ろ?」

 

彩「うん。じゃあね。」

 

2人はバイクに乗って、家路を急いだ。しかしそこに、1人の人物が隠れていた。貝島えりかだ。

 

えりか「ふ~ん面白いもの見~っけ。」

 

 

 

 

そんな遠くから見てる少年が居た。

 

少年「見付けたよ。僕のご飯。」

 

 

 

 

 

 

朝霧家。悠は朝霧家で居候している。彼は彩と、彩の両親と、彩の兄の要と夕飯を食べてる。

 

彩の父「ははは!そうか今回の試験も1番だったか!」

 

要「当然だよ。毎日こんなに美味しい食事を食べさせてもらっているからね。母さん何時もありがとう。」

 

彩の父「やれやれ。東大合格確実の秀才は言う事が違うな。」

 

彩の母「もうパパったら親バカなんだから。でも嬉しい。作った甲斐があるわ。悠君も美味しい?」

 

悠「美味しいよ。ありがとうおばさん。」

 

要「明後日のテストも頑張るよ。」

 

彩の父「要は出来が違うんだ。期待するのは親として当然だろう?」

 

彩の母「はいはい。でもあまり無理をしてはダメよ?」

 

要「勿論。体調管理も受験の内だから、上手くストレス発散しているよ。」

 

悠「・・・」

 

彼は要の言うストレス発散の言葉に不快感を抱いている。

 

彩の父「悠君はどうかね?教師として頑張っているか?」

 

悠「うん。母さんが勧めてくれたから頑張っているよ。」

 

彩の父「そうか。流石令華さんの息子だな。」

 

この家庭は幸せな一家団欒。しかし中は違っていた。

 

 

 

 

 

 

その後の彩の部屋。彩は要から腹パンを受けていた。要が言ってるストレス発散は、妹の彩へ対する虐待だった。

 

要「ったく1発でゲロかよ。すぐにヘバんじゃねぇぞ。」

 

彩「お・・・お願い・・・お腹殴るの・・・止めて・・・女の子の日が・・・来なくなるの・・・」

 

要「てめぇの体がどうなろうと知ったこっちゃねぇよ!お前と違って僕はあのバカ親父の期待に応える為に毎日必死なんだよ。僕の精神ストレス緩和の為にお前も貢献しろやドクズが!」

 

すると誰かが要の髪の毛を引っ張った。

 

要「いでででででで!!!」

 

 

 

 

悠「それが貢献してる人の言う事か?」

 

 

 

 

彩「悠、さん・・・」

 

悠は要の髪の毛を手放した。彼は要を冷静に睨む。

 

要「・・・てめぇ、何でまた邪魔をするんだよ!!!」

 

悠「邪魔じゃない。止めただけだ。」

 

要「てめぇのせいで、僕の精神ストレスが残ってるんだぞ!!どうしてくれるんだ!!あぁ!?」

 

彼は悠の襟を掴んで怒鳴る。悠は表情を変えない。

 

悠「ストレスを発散したいなら、虐待以外の事を考えろ。」

 

要「・・・チィ!お前、後で後悔しても知らねえぞ!!」

 

そう言い残して、部屋から出て行った。

 

悠「彩、大丈夫か?」

 

彼は、彩を縛ってるロープを解いた。

 

彩「悠さん・・・」

 

悠「毎日やられてばかりで、悔しいだろ?」

 

彩「悠さん・・・私、もう死のうかと思ってるの・・・」

 

悠「死ぬなんて簡単に言っちゃダメだ!!」

 

彩「え・・・?」

 

悠「確かに君はいじめや虐待を散々受けている。けど、君が死んだら両親や僕が悲しむんだ。だから、死ぬなんて簡単に言っちゃダメだ。」

 

彩「・・・・・・」

 

悠「大丈夫、僕は君を守る。何があっても絶対に。」

 

彩「悠さん・・・・」

 

泣く彩を、悠が優しく抱き締めて慰める。

 

悠「今日は寝れそう?眠れなかったら僕の部屋に・・・」

 

彩「ううん、大丈夫・・・」

 

 

 

 

その後悠は、自分の部屋に戻った。ベッドの下にあるアタッシュケースを開けると、アマゾンズドライバーとネオアマゾンズドライバーが入っていた。ネオアマゾンズドライバーはあの時破壊されたが、令華がもしもの時の為に予備を持っていた為、予備を受け取ったのだ。

 

悠「・・・・」

 

ネオアマゾンズドライバーをカバンに入れて、アマゾンズドライバーはアタッシュケースに残してベッドに戻した。

 

 

 

 

その頃彩は、ベッドの上でぐっすり寝ていた。すると、部屋にあるノートパソコンの電源が勝手に入った。

 

彩「・・・魔法少女サイト?」

 

画面には、魔法少女サイトと言う謎のサイトが表示されていた。

 

彩「何だろう・・・」

 

画面にクリックすると。不気味な顔が映し出された。

 

 

 

 

漆『不幸だね~不幸だね~。そんな君に・・・魔法の力を与えよう。』

 

 

 

彩「魔法・・・?」

 

 

 

漆『不幸な君に当サイトから魔法のステッキをお送りします。使うも使わぬも君次第。それでは楽しい魔法少女ライフを。』

 

 

 

 

恐怖を感じた彩が、すぐに電源を切った。

 

彩「何これ・・・?気味悪い・・・」

 

 

 

 

 

 

翌朝。悠と彩がバイクで学校へ向かう途中。

 

悠「ん?」

 

踏切前に停車した。踏切前には、群衆が居た。

 

サラリーマン「何だよ?事故か?」

 

男性「猫が轢かれたって・・・」

 

悠「猫が轢かれた?・・・」

 

群衆が見てる死体を見ると。

 

悠「っ!!」

 

彩「どうしたの?悠さん。」

 

悠「・・・彩、早く行こう。」

 

アクセルグリップを捻って、学校へ向かう。その途中で彩が死体を見ると。

 

彩「っ!!」

 

その死体の正体が分かり、すぐに顔を逸らした。

 

 

 

 

 

 

高ノ織中学校・下駄箱。彩は勇気を出して下駄箱を開けた。そこには。

 

彩「え・・・?」

 

中は無事だったが、ハート型の拳銃と、1枚の手紙が入っていた。

 

彩「おもちゃ?ハートの・・・銃?」

 

手紙を見ると、ステッキの使い方と、魔法少女サイトで見た不気味な顔があった。彼女はすぐにカバンに仕舞った。

 

 

 

 

 

 

放課後・グラウンドにある倉庫の中。

 

さりな「あ~つまんねぇ。」

 

愛「さりな。次どうする?」

 

さりな「任せるわ。」

 

愛「ええ~?こいつ全然元気ないからちっとも面白くないんだけど。」

 

また彩へのいじめを行っていた。そこにえりかが戻って来た。

 

えりか「お待たせ!スペシャルゲストを連れて来たんだから。先輩お願いしま~す。」

 

先輩「うぃ~っすこいつか?遊んで欲しいって奴は。」

 

連れて来た相手は、3年の荒井翔太。

 

 

 

 

 

 

その頃屋上では、謎の少年がグラウンドを見渡していた。

 

少年「何処かに僕のご飯は無いかな〜?ん?」

 

グラウンドを見ると、彩が逃げて行く光景が見えた。

 

少年「どうしたんだろうあの子?」

 

 

 

 

荒井『ありゃ~逃げられちゃった。』

 

さりな『早く追っ掛けろ!』

 

えりか「私行く!』

 

さりな『先輩!』

 

荒井『俺も行くよ。』

 

 

 

 

少年「へぇ〜、あの3人があの子と遊んでるのか。遊ぶなら僕にすれば良いのに。」

 

 

 

 

その頃悠は、彩が来るのを待っていた。

 

悠「彩、どうしたんだろう?ん?」

 

外を見ると、彩がえりかと荒井が逃げて行くのが見えた。

 

悠「彩?それに貝島さんに荒井君?まさか雫芽が!」

 

駐輪場へ向かい、バイクに乗って彩を追う。

 

 

 

 

 

 

繁華街。駐車場に停めてる車の陰に隠れる彩。

 

荒井「お~い何処行った~?出て来~い!何にもしないから!」

 

えりか「居ないっすねぇ。」

 

荒井「ああ~もう面倒臭ぇ。やる気なくした。もう帰るわ。」

 

えりか「ええ~?それはないっすよ先輩~!」

 

荒井「もう見付かんねえよ。」

 

えりか「先輩ってば〜!」

 

荒井「また今度な~。」

 

しばらくして2人が去って行った。それを確認した彩はホッとした。

 

 

 

 

 

 

荒井「ばぁ〜!!」

 

彩「きゃああああ!!!」

 

 

 

 

 

 

叫び声を聞いた悠が停まった。

 

悠「彩の声!?あっちか!」

 

声がした方へ向かった。

 

 

 

 

同じく声が聞こえた謎の少年も。

 

少年「あっちかな?」

 

 

 

 

 

 

その頃彩は、荒井から性的暴行(レイプ)を受けていた。

 

彩「嫌!止めて!」

 

荒井「無駄だって。諦めなよ。」

 

えりか「朝霧。これ何だか分かる?凄かったな~。一瞬で肉塊になるんだもん。ほら。」

 

彼女が見せたのは、ミャーちゃんの首輪だった。今朝に見た死体の正体はミャーちゃんだった。昨日えりかがミャーちゃんを殺したのだった。

 

彩(嫌!嫌!嫌!)

 

???「随分楽しそうだね〜。」

 

えりか・荒井「?」

 

後ろに振り返ると、1人の少年が立っていた。

 

えりか「誰あんた?何か用?」

 

少年は何も言わないまま彩の方へ歩く。

 

えりか「ちょっと!無視するんじゃないよ!!」

 

少年「君、そこ退いてくれる?」

 

すると彼は、荒井を蹴り飛ばした。

 

荒井「ぐあっ!!」

 

えりか「先輩!!」

 

少年「君、大丈夫かい?」

 

手を伸ばす。

 

彩「・・・・・」

 

返事しないまま、少年の手を握って立った。

 

彩「あ、あの・・・」

 

少年「礼はいらないよ。僕は当然の事をしただけだから。」

 

えりか「あんた!!よくも先輩を!!」

 

荒井「このガキ!!!」

 

少年「え?君達がこの子をいじめたのが元凶じゃないの?」

 

荒井「何だと!?」

 

少年「そんな君達を、この子から遠ざけてあげるよ。」

 

えりか「はぁ?どうやって私らを此奴から遠ざけるんだよ?」

 

少年「こう言う事さ!!」

 

すると彩のカバンからステッキを出して、銃口を2人に向けて発砲した。するとハート型の煙が出現し、2人の姿を消した。

 

彩「消えた・・・?」

 

少年「君、これを返すね。」

 

ステッキを彩のカバンに戻した。

 

少年「じゃあね。」

 

彩「あ、待って!」

 

しかし少年の姿は何処にも無かった。

 

彩「何だったの・・・?」

 

そこにバイクに乗った悠が来た。

 

悠「彩!」

 

彩「悠さん!」

 

悠「どうしたんだ?あれ?貝島さんと荒井君は?」

 

彩「それが・・・」

 

するとその時。

 

 

 

 

”パァーーー” ”ドゴン”

 

女性「きゃああああああ!!!!!!」

 

 

 

 

彩「え・・・?」

 

悠「何だ!?彩!」

 

ヘルメットを彩に被せてすぐに乗せて、叫び声が聞こえた場所へ向かう。

 

 

 

 

 

 

近くの踏切では群衆が集まっていた。

 

愛「これ何!?はぁ・・・はぁ・・・さりな・・・」

 

そこにさりなと愛も駆け付けた。

 

さりな「ひぃっ!?」

 

突然さりなが恐怖した。その理由は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えりかと荒井の死体が転がっていたからだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さりな「何これ・・・?先輩・・・?えりか・・・?」

 

現場を見た悠と彩も驚いた。

 

悠「貝島さん・・・?荒井君・・・?」

 

彩「嘘・・・そんな・・・」

 

悠「・・・ん?」

 

2人の死体を凝視すると。

 

悠(左胸が貫かれてる・・・それに両足と両腕が何処にも無い・・・どう言う事だ・・・?)

 

 

 

 

 

 

その日の夜。彩は恐怖して部屋に引き篭もってる。

 

”コンコン”

 

部屋の外から、要がノックした。

 

要「食事にも下りて来ないで母さん心配してたぞ?なあ。ここを開けてくれよ。」

 

だか彼の右手には、虐待に使うロープが握られていた。

 

悠「何をしているんだ?」

 

そこに悠が要を見付けた。

 

要「え?何って、心配だから見に来たんだよ。」

 

悠「じゃあ右手に強く握ってるそのロープは何だ?」

 

要「ああこれ?そこに落ちてたから拾ってあげたんだよ。」

 

悠「嘘言っても無駄だ。考えてる事はお見通しだ。」

 

要「チィ、覚えとけよ。」

 

そう言って部屋へ戻って行った。悠が彩の部屋のドアをノックする。

 

悠「彩、悠だ。」

 

すると鍵が開き、彩がドアを開けた。

 

彩「悠さん・・・」

 

 

 

 

 

 

部屋に入って、彩から話を聞く。

 

悠「1人の少年が?」

 

彩「うん・・・その子が私を助けてくれたの・・・ステッキを使って。」

 

悠「ステッキ?」

 

彩「これなんだけど・・・」

 

持っている拳銃型のステッキを見せた。

 

悠「彩、それ何処で?」

 

彩「昨日、魔法少女サイトで・・・」

 

悠「魔法少女サイト?」

 

彩「待ってて。」

 

すぐにパソコンを開いて、魔法少女サイトを探す。しかし。

 

彩「どうして?何でないの?」

 

悠「無い?」

 

彩「あの時は確かに・・・確かに・・・あったのに・・・どうして・・・」

 

悠「彩、落ち着いて。魔法少女サイトは僕にも分からないけど、2人で見付け出そうよ。」

 

彩「悠さん・・・」

 

悠「そうだ彩、おばさんから夕飯貰って来たよ。これでも食べて?」

 

彩「ありがとう・・・」

 

夕飯を食べる彩。

 

 

 

 

 

 

翌朝。悠と要と彩の父が朝食を食べてる。要は元気が無い。

 

彩の父「どうした?今朝は元気が無いようだが。」

 

要「そんな事無いよ父さん。昨日の夜ラマヌジャンの関数を解いていたら・・・」

 

彩の父「体調管理を怠れば成績に支障を来しかねん。日々の心掛けが大事だと・・・」

 

 

 

彩「行って来ます。」

 

制服に着替えた彩が先に学校へ行った。

 

 

 

彩の母「あら。体の具合はもう良いの?朝ご飯は?」

 

彩の父「・・・悠君、彩の奴どうかしたのか?」

 

悠「・・・学校でいじめを受けているんだ。」

 

彩の父「いじめだと?」

 

悠「うん。僕が守ろうとしても、いじめを受けてる場所は何時も女子トイレだから・・・」

 

彩の父「そうか。無理せずに彩を守ってやってくれ。あの子は優しい子だからな。」

 

悠「うん。」

 

朝食を食べた後。

 

悠「じゃあ僕も行かなきゃ。」

 

彩の母「悠君、彩弁当忘れてるから、持って行ってあげて?」

 

弁当を受け取る。

 

悠「ありがとうおばさん。じゃあ行って来ます。」

 

彩の母「行ってらっしゃい。」

 

彩の父「気を付けるんだぞ。」

 

要は学校へ行った悠と彩を密かに睨む。

 

彩の父「要、気を抜くなよ。」

 

要「え?」

 

彩の父「お前には期待しているんだ。しっかり頼むぞ。」

 

要「・・・分かってるって。じゃ、僕も行って来ます。」

 

 

 

 

 

 

その頃悠と彩は、河川敷の橋の下に来ていた。彩が段ボール箱に花束を供えた。

 

彩「ごめんね、守ってあげられなくて。ごめんね・・・」

 

悠「ミャーちゃん・・・守れなくてごめん・・・」

 

 

 

 

 

 

高ノ織中学校。

 

女子生徒「ねえ聞いた?2-Bの貝島さんの事。」

 

男子生徒A「3年の荒井先輩も死んだって」

 

男子生徒B「何?心中?ってか三角関係って聞いたけど?」

 

男子生徒C「まあどっちにしろDQNだろ?死んで良かったんじゃね?」

 

 

 

 

 

 

2年B組。えりかの机に花束と遺影があった。

 

悠「皆の中に知っている生徒が居ると思うけど、昨日本校の生徒2名が事故により亡くなった。3年A組の荒井翔太君とこのクラスの貝島えりかさん。」

 

さりなと愛は泣いている。

 

悠「突然の出来事に皆もショックを受けているだろう。だけど、まずは心を静め皆で黙祷を捧げたいと思う。黙祷。」

 

全員が黙祷をする。

 

悠(っ!?)

 

何かを感じた悠。

 

悠(この気配・・・まさか。)

 

 

 

 

 

 

放課後。悠が屋上へ行くと。

 

悠「君は・・・!」

 

屋上にあの少年が居た。

 

少年「やあ水澤君。久し振りだね。」

 

悠「何で君がここに?あの時死んだんじゃ?」

 

少年「確かにあの時は死んだ。けど、奇跡的に一命を取り留めたんだ。」

 

悠「一体何が目的なんだ・・・?」

 

少年「目的?僕はただご飯を喰べにこの街に来たんだよ。」

 

悠「昨日何があったのか知っているのか?」

 

少年「ああ、2人の中学生が事故で亡くなったって。それも両腕と両足が無くなって、左胸が貫かれたって。」

 

悠「誰が殺ったんだ?」

 

少年「それは分からない。それと水澤君、僕とお話をしてる場合かな?」

 

悠「え?」

 

 

 

 

さりな『昨日あの後何があった!?お前見てたんじゃねぇのか!』

 

 

 

 

悠「っ!?」

 

下を見ると、校舎裏でさりなが彩の首を絞め上げて尋問していた。

 

悠「彩!!」

 

少年「あの子を助けたいなら、早く行かないと。」

 

悠「・・・くっ!!」

 

すぐに走って校舎裏へ向かった。

 

少年「さて、次のご飯はっと。」

 

 

 

 

校舎裏。

 

彩「知らな・・・見てない・・・」

 

さりな「嘘吐け!だったら何で2人は死んだ!?2人に恨みがあるのはお前しか居ねぇ!朝霧。私はな。お前が2人を線路に誘い込んで殺したと思っている。」

 

彼女はポケットからカッターナイフを出した。

 

愛「さりな!流石にそれはやべぇって!」

 

止めようとする愛だが。

 

さりな「五月蝿ぇ!此奴のせいで・・・此奴のせいでえりかは死んだ!此奴が私の親友を殺したんだ!!!!」

 

愛「・・・あ!水澤先生!!助けて!!」

 

駆け付けた悠を発見して助けを呼んだ。

 

悠「雫芽!!止めろ!!」

 

すぐにさりなを彩から引き離した。

 

さりな「何だよ先生・・・!!お前まで邪魔をするのか!!!」

 

悠「何で彩を問い詰めるんだ!!」

 

さりな「あの2人に恨みがあるのは此奴なんだよ!!」

 

悠「それだけの理由で、彩を殺すのか!?」

 

さりな「ああそうだよ!!あの2人が死んだ恨みを晴らす為にな!!そこを退け!!」

 

悠「いや、退かない!!」

 

さりな「何でだよ!!」

 

悠「彼女に罪は無い!あの2人の両腕と両足が失って、左胸が貫かれた。そんな事が彩に出来るのか?」

 

さりな「五月蝿え!!此奴が2人を殺したから恨みを晴らすんだよ!!証拠なんてどうだって良いんだよ!!」

 

 

 

 

”バチーン”

 

 

 

 

突如、悠がさりなを平手打ちした。

 

さりな「・・・え・・・?」

 

愛「せ、先生・・・?」

 

悠「いい加減にしろ・・・!!そんな下らない理由で人の命を奪って良いはずが無いんだ!!僕は前から君達のいじめの行為を全て知ってる。弱い者いじめを続けて何になるんだ!!自分の為か?誰かの為か?自分が満足になるならそれで良いのか!?人をいじめる行為なんて、簡単にやってはいけないんだ!!」

 

愛「・・・・・」

 

さりな「な・・・何だよそれ・・・!!正義の味方の面してんじゃねえよ!!!!」

 

愛「もう止めてさりな!!」

 

さりな「愛・・・テメェも此奴らに加担するのか!!!」

 

愛「違う!!さりなを落ち着かせたいだけなの!!!」

 

さりな「私は知ってるぞ!!お前は裏で先生を信頼してんだろ!!この裏切り者が!!!!」

 

愛「っ・・・!!」

 

悠「雫芽、そんなに彩を殺したいなら、僕を殺せ。」

 

彩「え・・・?」

 

愛「せ、先生・・・?止めて先生!!」

 

悠「止めないで!」

 

さりな「上等じゃねえか・・・!!先生は何時も朝霧ばっかりくっ付いてる・・・!!何時も朝霧を支え続けてる・・・!!その行為がムカつくんだよ!!!!」

 

カッターナイフを持って、悠を刺そうとした。

 

愛「さりなーーーーー!!!」

 

さりな「死ねええええええ!!!!!」

 

彩「いやああああああ!!!」

 

悠「っ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、悠と彩以外の周りが突然停止した。

 

悠「・・・・え?」

 

彩「え・・・?」

 

???「全くもう、世話焼かせるわね。」

 

そこに1人の女子生徒が、さりなが持ってるカッターナイフを没収した。

 

彩「あなたは・・・奴村さん・・・何で?」

 

そこに現れたのは、2年B組の奴村露乃だった。

 

悠「奴村さん・・・?どうして君が?」

 

彩「これって・・・」

 

露乃「時を止めた。」

 

彩「え・・・?」

 

悠「時を、止めた?」

 

露乃「そう。それが私の魔法。」

 

彩「魔法?」

 

露乃「そう。朝霧さん、あなたも持っているんでしょう?ステッキ。だったらこんな生ゴミ早く殺せば良いのに。」

 

彩「殺すって・・・」

 

悠「奴村さん、彩は殺す行為なんて出来ないんだ。」

 

露乃「そうね。例えばこんな風にして・・・」

 

さりなにカッターナイフを持たせて、そのままさりなの首を切った。

 

彩「ひぃっ!」

 

悠「っ!」

 

露乃「はい。不慮の事故の出来上がり。」

 

悠「・・・・・」

 

露乃「長居は無用よ。付いて来て。先生も。」

 

彩「あ・・・あの・・・魔法って?奴村さん・・・」

 

悠「奴村さん、魔法って?」

 

露乃「教えてあげる。魔法少女サイトについて。朝霧さん、水澤先生、あなた達が必要なの。」

 

悠「僕達を・・・?」

 

「END」




         キャスト

       水澤悠:藤田富

       朝霧彩:大野柚布子
      奴村露乃:茜屋日海夏
     雫芽さりな:山崎はるか
       朝霧要:岡本信彦

  サイト管理人・漆:中尾隆聖

       川野愛:清水彩香
     貝島えりか:喜多村英梨
      荒井翔太:山本祥太
       彩の父:小上裕通
       彩の母:増田ゆき
    サラリーマン:村上聡
        男性:小林竜之
     女子生徒A:木田祐
     女子生徒B:古賀葵
     女子生徒C:田中那実
     男子生徒A:安田陸矢
     男子生徒B:安田廉平

        少年:緒方恵美

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