魔法少女アマゾンズ   作:naogran

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Side Episode「APART INCIDENTAL」

2年前・黄金井市。

 

 

 

 

廃工場。

 

???「もうこれぐらいで良いか?」

 

鴉間巽。

 

???「いや、もうちょっとやっちゃえよ。」

 

最原竜我。

 

???「でももう死んでるぜ?」

 

久松翼冴。

 

竜我「いや、もうちょっとやんねえと気が済まねえよ俺は。」

 

巽「ほんじゃあまだまだやるか。」

 

3人は、1人の幼い少女をリンチしていた。

 

 

 

 

数分後。

 

竜我「これぐらいで良いだろう。」

 

巽「警察に捕まったらどうするんだ?」

 

竜我「んな訳無えだろ。俺達はこのガキに触れてないからな。」

 

翼冴「だな。警察に捕まっても否認すれば大丈夫だろ。」

 

3人はそんな話をしながら帰って行った。

 

 

 

 

その後、この廃工場に1人の人物が。

 

???「ん?」

 

その人物は、不良集団TEAM Xの元リーダーであり、アマゾンネオの千翼を支え続けた長瀬裕樹である。彼は現在刑事をやっている。

 

裕樹「お、おい!」

 

倒れてる少女に駆け寄る。

 

裕樹「大丈夫か!?しっかりしろ!」

 

脈と心臓を確認するが。

 

裕樹「動いてない・・・くそっ!どうすれば!?」

 

???「だったら僕に任せて。」

 

裕樹「っ!?」

 

そこに現れたのは・・・

 

 

 

 

 

 

1人の少年だった。

 

 

 

 

 

 

裕樹「お前は?」

 

???「長瀬裕樹君だね?」

 

裕樹「っ!何故俺の名前を!?」

 

???「僕は神崎賢也。君の活躍を隠れながら見てたからね。勿論千翼君やイユちゃんの事も。」

 

裕樹「千翼とイユを!?」

 

神崎「あれ?その子どうしたの?」

 

裕樹「ここに倒れてたんだ!脈と心臓が動いて無い・・・それに、身体中に酷い痣が・・・」

 

神崎「成る程ねぇ。ねぇ、これ使ってみて?」

 

渡したのは、1本の注射器と消毒液。

 

裕樹「注射器?」

 

神崎「それをその子に注入してみて?凄い事が起こるよ。」

 

裕樹「どう言う事だ?」

 

神崎「いいから早く。」

 

裕樹「・・・・」

 

言われた通り、腕に消毒液を塗って注射器を注入する。

 

裕樹「・・・・・っ!!」

 

 

 

 

 

 

少女「・・・っ。」

 

 

 

 

 

 

何と少女が蘇生したのだった。

 

裕樹「生き返った!」

 

少女「・・・ここは・・・?あ、あなたは・・・?」

 

裕樹「お、俺は刑事だ。君を助けてくれたのは・・・あれ?」

 

さっきまで居た神崎の姿が無かった。

 

裕樹「彼奴、一体何だったんだ?それより、待ってろ。すぐに救急車を呼ぶから。」

 

スマホで救急車を呼んだ。

 

 

 

少女は黄金井市の病院に搬送され、身体中に痣があったものの、命に別状は無かった。

 

 

 

 

その後の黄金井市の病院。

 

裕樹「湖村さんですか?」

 

湖村の母「そうです。」

 

湖村の父「あの、愛里は?」

 

裕樹「全身に痣がありますが、命に別状はありません。」

 

湖村の母「良かった・・・良かったね、花夜。」

 

花夜「妹を助けてありがとうございました。」

 

花夜の母「愛里を助けていただき、ありがとうございました!」

 

花夜の父「ありがとうございました!」

 

裕樹「いえ、とんでもございません。」

 

花夜の母「それで、愛里の入院期間は?」

 

裕樹「全身に痣がありますので、入院期間は未定です。」

 

 

 

 

 

 

後日、湖村愛里をリンチした3人の少年達が逮捕された。裕樹が現場で多くの証拠を押収したが、3人は容疑を完全に否認。更に証拠不十分となり無罪放免で釈放された。後日、リンチされた湖村愛里の命に別状が無いニュースが流れた。3人はそのニュースに怒りを覚えた。

 

 

 

 

 

 

釈放後、3人は廃工場に来た。竜我はドラム缶や鉄筋を蹴っていた。

 

竜我「どうなってんだよ!!何であのガキが生きてんだよ!!」

 

巽「まだ殺しきれなかったんじゃないの?」

 

翼冴「あれだけ暴行したのに?」

 

竜我「冗談じゃねえぞ・・・今度あのガキを見たら完全に殺してやる!!」

 

???「残念だけど、そうは行かないよ。」

 

巽・竜我・翼冴「ん?」

 

そこに、神崎が現れた。

 

神崎「やあ。気分はどう?」

 

竜我「何だこのガキ?」

 

神崎「ガキだなんて失礼だな〜。君達もガキ同然じゃないか。」

 

巽「んだと!?」

 

神崎「事情徴収で容疑を否認するなんて、君達はクズ以下のクズだね。」

 

竜我「おいお前ら、このガキを先に殺すか?」

 

翼冴「奇遇だね。俺も此奴を殺したくてたまらねえ。」

 

竜我がヘアドライヤーを取り出した。

 

神崎(あれは・・・成る程ね。)

 

竜我「死ねや!!!」

 

すると神崎が高速で移動し、竜我が握ってるヘアドライヤーを奪った。

 

竜我「なっ!?」

 

神崎「生憎だけど、これは貰うよ。」

 

竜我「おい!それを返しやがれ!!」

 

神崎「・・・おっと、手が滑った。」

 

わざと手を離してヘアドライヤーを落とした。

 

神崎「おっと、足が滑った!!」

 

今度はわざと足でヘアドライヤーを踏ん付けて壊した。

 

巽「なっ!!」

 

竜我「てめええええ!!!!!このクソガキがあああああ!!!!!」

 

激怒して神崎を襲う。しかしその時、神崎から煙が噴射した。

 

竜我「っ!?何だ!?」

 

煙が神崎を包み、煙が晴れると・・・

 

 

 

 

 

 

ボディが白く、頭に触覚が生え、全身が透けてる異形の怪物が立っていた。

 

 

 

 

 

 

翼冴「な、何だあれ!?」

 

竜我「ば、化け物!?」

 

神崎「おや?さっきまでの怒りはどうしたの?もっと怒って狂っても良いんだよ?」

 

巽「お、おい!何だよ此奴!」

 

竜我「し、知るかよ!!逃げるぞ!!」

 

3人がパニックになりながら逃げるが。

 

神崎「逃がさないよ!」

 

シャーペンを押すと、バリアが張られ、3人を閉じ込めた。

 

竜我「で、出れねえ!!!何だよこれは!!!」

 

巽「まさか・・・彼奴も!?」

 

神崎「困るんだよ〜。君達が逃げちゃうとお腹が空いてしょうがないんだよ。」

 

ジリジリと寄り詰める。

 

神崎「君達からクズな匂いがプンプンするんだよ〜。ねぇ、僕に喰べさせてくれる?」

 

翼冴「く、来るな!!!」

 

神崎「それっ!!」

 

頭の触手を伸ばし、3人を捕縛した。

 

巽・竜我・翼冴「っ!?」

 

神崎「ねぇ、これでも罪を認めない?」

 

竜我「だ、誰が認めるか!!がぁっ!!!」

 

神崎「認めないなら、内臓が飛び出る程きつく締め付けるよ?」

 

巽「こ、このガキ!!!」

 

神崎「へぇ〜、まだ罪を認めないんだ。じゃあまずは、鴉間巽君!!」

 

巽「あああああああああ!!!!」

 

右手で巽の左胸を貫き、心臓を抉り取った。

 

神崎「いただきま〜す。」

 

その心臓を喰べた。竜我と翼冴は恐怖し、失禁した。

 

神崎「さてと、次は・・・久松翼冴君だよ。」

 

翼冴「ま、待って!!み、認めるから許して!!」

 

神崎「残念。時間が経ったから頂くよ!!」

 

翼冴「がぁっ・・・!!!」

 

右手で翼冴の左胸を貫き、心臓を抉り取って喰べた。

 

神崎「そして最後は、最原竜我君。」

 

竜我「ま、待ってくれ!!わ、悪かった!!罪を認めるから!!出頭するから助けてくれ!!」

 

神崎「ん〜・・・でも今更言っちゃうのはちょっとね〜。」

 

竜我「た、頼む!助けてくれ!何でもするから助けてくれ!」

 

神崎「え?今何でもって言った?」

 

竜我「い、言ったぞ!だから助けてくれ!」

 

神崎「ん〜そうだなぁ・・・・・・・あ、じゃあさ!」

 

竜我「お!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神崎「君の心臓を喰べさせて!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜我「止めろおおおおおおおお!!!!!」

 

”ドスッ!!”

 

そして竜我の左胸を貫いて、心臓を抉り取って喰べた。

 

神崎「ん〜!美味しい!まだまだ殺したくて堪らないこの食感が良い味を引き出してる!折角だから。」

 

両腕を剣にして、3人の胴体をバラバラにして試食する。

 

神崎「ん〜、内臓も美味しいけど、やっぱり心臓の方が美味しいね。これでスッキリした!めそめそ泣きながら死んで行ったね。あそうだ、これは僕からお土産。美味しい物を喰べさせてくれたお礼だよ。」

 

持っていた血痕が付着した鉈を、竜我の右手に持たせた。

 

神崎「じゃあね。」

 

遺体をそのまま放置し、神崎は去った。

 

 

 

 

 

 

後日。鴉間巽、最原竜我、久松翼冴の3人の遺体が発見された。警察はこれを黄金井市不良少年バラバラ事件と命名した。竜我の右手に血痕が付着した鉈が握られていて、鉈に竜我の指紋が検出された。それが証拠となり、裁判所から竜我の犯行だと判決が言い渡された。

 

 

 

 

 

あれから2年後の東京。

 

えりか「ふ~ん面白いもの見~っけ。」

 

 

 

 

そんな遠くから見てる神崎が居た。

 

神崎「見付けたよ。僕のご飯。」

 

「THE END」




         キャスト

      神崎賢也:緒方恵美

      長瀬裕樹:赤楚衛二

      湖村花夜:黒沢ともよ
      湖村愛里:諸星すみれ
      花夜の母:清水彩香
      花夜の父:木内太郎

     貝島えりか:喜多村英梨

      最原竜我:山本祥太
       鴉間巽:小林竜之
      久松翼冴:安田陸矢

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