悠「・・・虹海ちゃん、君はこの戦線から脱した方が良いよ。これ以上やったら、君が死んでしまう。」
虹海「・・・うん。」
悠「君を匿う場所を探さなきゃ。」
梨ナ「ここで良いんじゃねえの?」
悠「いや、ここに居たら要がまた襲って来るかも知れない。何処か良い場所は無いのか・・・」
???「それなら俺達に任せとけ。」
全員「っ!?」
声が聞こえた方を見るとそこには・・・
嘗ての駆除班の4人が居た。
悠「志藤さん!皆!」
三崎「よう悠、久し振り!」
駆除班の2台のバンに乗って何処かへ向かう。
悠「何で皆がここに?」
志藤「水澤主任の命令で、彼女を保護する事になった。」
望「あなた達の行動は、上空にあるドローンで監視してたの。」
悠「そうだったのか・・・」
彩「あ、あの悠さん、この人達は?」
悠「駆除班の皆だよ。嘗てアマゾンを駆除する為に、僕の母さんが集めたんだ。」
望「あなたが穴沢虹海さんね?」
虹海「は、はい。」
三崎「まさか生のにじみんに会えるなんて光栄だね!俺ファンなんだ!ゴフッ!?」
途中で望に殴られた。
望「少しは黙りなさいよね?」
三崎「す、すんません・・・」
彩「あ、あの・・・」
望「気にしないで。此奴こう言う奴だから。」
梨ナ「それで、何処へ行くんだ?」
志藤「もうすぐ着く。」
目的地に到着した。
福田「着いたぞ。」
全員がバンから降りる。
露乃「ここは・・・」
清春「豪邸・・・?」
1つの豪邸に到着した。表札には、切子聖園と書かれてあった。
彩「切子・・・聖園?」
数日後の高ノ織中学校。
悠「しばらくの間、穴沢さんは休学する事になった。復学する日は未定になってる。」
放課後の屋上。
梨ナ「朝霧の奴、大丈夫かねぇ〜。」
露乃「あんただって知ってるでしょ?あれから部屋に籠りっきりで、幾ら声を掛けても・・・」
梨ナ「あぁ、思いっきり拒否られたよなぁ〜お前。」
彩は今、部屋にずっと籠っている。兄の要のせいで、自分にも責任を背負ってしまっている。
梨ナ「まぁ、無理もねえか。結局、てめぇの兄貴のせいであんな事になったけど、穴沢が無事で良かったんだ。取り敢えず隠蔽工作は上手くいったみたいだな。流石は燐賀組と駆除班だっけな。」
露乃「・・・・」
梨ナ「何だよ?」
露乃「あの時、私達の命を救ったのは一体何者だったのかしらね・・・」
以前、ハダカカメガイアマゾンを要から離して、要の自由を奪い取った何者かの事を考えてた。
露乃「タイミングから言って、相手はクソ兄貴の監視をしていたとしか思えない。あのアマゾンに化けた神崎と言う子を引き離し、その上で私達を助けた。」
梨ナ「だから何だって言うんだよ?こっちには知らない謎の協力者が居るってか?」
露乃「協力者かどうかは分からない。安易に結論を出すのは危険だわ。」
梨ナ「・・・そう言や、何処行ったんだろうなぁ?クソ兄貴はさ。」
露乃「あの煙幕の中で突然姿を消した。あの傷で移動出来たとは思えないけど。」
梨ナ「まだ生きてんのかね?」
露乃「だとしたら・・・必ずこの手で、制裁を加えてやるわ。」
梨ナ「って言うのは簡単だけどよ、肝心のステッキが無きゃどうしようもねえだろ?穴沢はこの状況から離脱してるし、私達の中で戦えるのは彼奴らと先生ぐらいしか居ねえし。・・・誰かさんが私のリュックごと無くしてくれたからなぁ〜。」
露乃「・・・!」
自分の事だと気付いてる露乃。
梨ナ「あ〜あ、何処にあるんだろう・・・私のステッキちゃん。」
とある廃墟。ローブを羽織った人物がリュックを持って外に出た。
梨ナ「あ〜あ、管理人に兄貴にステッキにアマゾン。問題山積みだなぁ〜。けど、1番の問題は今夜何処に泊まるかだ。流石にこの状況で朝霧ん家で世話になるのもなぁ〜。だったらあの豪邸・・・いや駄目かぁ。穴沢に即殺されちまうからなぁ〜。」
露乃「・・・・・」
梨ナ「何?朝霧と風呂に入れないのがそんなに寂しいか?」
露乃「な、何言ってるのよ!」
梨ナ「しばらく放って置くしかねえだろ。そうだ、泉ヶ峰にでも頼むかぁ。」
一方朝霧家では。刑事の美炭貴一郎が訪問しに来た。
美炭「では、息子さんが家を出られた原因に心当たりは?」
彩の父「ある訳が無い!要は自慢の息子だ!成績だって常に1番!東大合格と間違い無しだと言われてる子だ!」
美炭「しかし、行方を絶って1日2日の状況で、事件とするのは早計かと。こうした場合、ただの家出と言うケースも少なくありません。所で、妹さんは?」
彩の母「あ、彩は体調を崩して上で休んでおります。呼んで来ます・・・」
彩の父「彩の事は悠君に任せておきなさい。私達は要の話だ。」
彩の母「はい。」
その頃彩は、部屋に籠っている。悠が慰めてる。
悠「彩、そんなに責任を背負わないで?」
彩「でも、私のお兄ちゃんのせいで・・・・・皆に迷惑を掛けて・・・・・」
悠「彩、何時迄も落ち込んでたら前に進めないよ?自分を強くすれば自信を持てるよ。」
彩「・・・・強く・・・・」
露乃『私はね朝霧さんに強くなって欲しいの。』
彩『強く?』
露乃『例え1人でも、立ち向かえるようなそんな強い人間にね。』
彩『え・・・?』
露乃『朝霧さん。あなたは自分が思っている程駄目でも弱い人間でもないわ。少なくとも私はそう思ってる。』
彩「・・・・・」
悠「彩?」
玄関では。
彩の母「それでは、くれぐれも宜しくお願い致します。」
すると悠と彩が降りて来た。
彩の母「彩!丁度良かった。」
彩「ごめん・・・ちょっと出て来る・・・」
靴を履いて、ドアを開けて外に出た。
彩の母「え?彩?悠君、彩どうかしちゃったの?」
悠「気分転換に散歩だって言ってた。僕も行って来る。」
彩の母「そう・・・気を付けてね?」
走る彩。後ろから悠が追い掛ける。
彩(強く・・・強くなるんだ・・・それだけが今、私に出来る事だから・・・今度こそ誰も傷付けさせない・・・)
悠(彩・・・)
その頃朝霧家に、1人の訪問者が来た。
"ピンポーン"
インターホンを鳴らした。
彩の母「はい。」
ドアを開けると、1人の女性が立っていた。
彩の母「令華さん!」
令華「久し振りね桃子。」
この女性の正体は、悠の母親の水澤令華だった。
令華「あら?前より可愛くなったかしら?」
桃子「いえ、変わってませんよ。」
令華「次郎は居るかしら?」
桃子「あ、はい。あなた!」
そこに彩の父の次郎が来た。
次郎「令華さん!」
令華「久し振りね次郎。5年振りかしら。」
次郎「どうしてここに?」
令華「ちょっとね。お邪魔しても良いかしら?」
次郎「あ、はい。」
向かった場所は、崩落したマンション。
悠「彩?危ないよ?」
崩落したマンションに入る。
彩「戦うんだ・・・サイト管理人とアマゾンと、テンペストの真実を突き止めて、生き残る方法を探す・・・こんな悲しい事は、もう終わりにするの・・・」
悠「彩・・・」
彩「悠さん、手伝って・・・皆を傷付けさせたり、死なせない為に・・・」
悠「・・・うん。僕も、彩達を守る。」
彩「ありがとう・・・」
崩落したマンションの中を探る。
彩(どんなに寿命が縮まっても良い。ステッキを取り戻して、奴村さんを、皆を守る・・・それが私の償い。私の戦いだから・・・)
同じ頃朝霧家では。
令華「成る程ね。要君が行方不明になったのね。」
次郎「はい、彼奴は悠君と彩達が海へ遊びに行ったその後に外へ出て行ったっきり帰って来なくて・・・」
令華「私もそれに嗅ぎ付けたわ。今頼りになる捜索隊が行方を追ってるわ。」
次郎「要は見付かるんですか・・・?」
令華「必ず見付け出してあげるわ。それまで待ってなさいね。それと、1つ聞きたい事があるわ。」
次郎「何ですか?」
令華「あなた、要君に過度な期待を掛けてるんでしょ?」
次郎「な・・・!?何故それを・・・?」
令華「悠から聞いたわ。要君に過度の期待を掛けたお陰で、彩ちゃんを虐待してるって。」
桃子「彩を虐待!?」
次郎「そんなまさか・・・」
令華「いいえ、事実よ。確かにあなたは勉強し続けたが東大に不合格し、息子である要君に過度の期待と厳しい態度で接し、テストで満点じゃないと満足出来ない人間になってしまった。それが原因で要君が彩ちゃんに虐待をする事になった。そしてあなたは悠に彩ちゃんの相手を任せている。」
次郎「・・・・・」
令華「それが進めば、要君からの復讐が来ると私は思う。次郎、あなたは本当に洒落にならないわよ。以前に桃子にDVしたせいで、2人目の子供を流産したって悠から聞いたわ。」
次郎「っ・・・!」
実は彩は、朝霧家に引き取られた養女であり、要とは血の繋がりのない兄妹だった。
令華「よくもまあ私が高校時代に可愛がった桃子にDVするとは情けないわよ。あなたは本当に要君や東大の事しか考えてないから、こんな事になったのよ。そんな事で父親としてやっていけるかしら?」
次郎「・・・いえ、出来ません・・・」
令華「だったら、父親なら父親らしく子供達の成長を見守りなさい。あなたが今までやって来た事は虐待とほぼ同じよ。例え彩ちゃんが養子であっても、あの子は朝霧家の立派な子供なのよ?分かってるの?」
机を叩いて、次郎に問い詰める。
令華「あなたは学生時代、私にとって立派な後輩だったのよ?それなのに親になったら豹変してしまった。あなたはもっと父親としての自覚を持ちなさい!そうでないと自分の心も汚れてしまうわよ!分かってるの!?」
次郎「はい・・・」
令華「このまま要君に過度の期待を掛けるか、もうこれ以上やるのを止めて、父親として子供達の成長を見守る。どれを選ぶかはあなた次第よ。桃子、これで失礼するわよ。」
桃子「はい。」
令華「良いわね次郎?今後どうするかはあなたの自由よ。」
次郎「・・・分かりました。」
その頃、会議場では。
壱「例の少女達の件なんだが、始末はどう付ける?漆。」
弐「わぁれ、遊び過ぎとちゃうんか?」
捌「そう言わんと、賢い漆はんの事何か深いお考えが現るんでしょ?」
漆「勿論だよ。例の件だって結局、僕の協力者が上手〜く収まったでしょ?」
壱「ならば、このままあの者達を生かしておくつもりか?」
漆「うんにゃ?勿論粛清するよ。実は、例の協力者とは別に、もう1人ある魔法少女に情報を与えて、泳がせてるんだよねぇ〜。」
壱「それで?」
漆「長くは待たせないよ?決着はすぐにでも。」
神崎「・・・・」
この会話を盗み聞きした神崎は、すぐに別の場所へ移動した。
真っ暗な空間。
神崎「さて、そろそろ行動を開始しようかな。」
彼の目の前には、ある数人の人物の肉体が十字架に吊るされていた。
神崎「これで、目覚めさせてあげる。」
彼の手には、注射器型のステッキが握られてあった。その注射器に入ってる薬を、天井にぶら下げてるカプセルに注入し、その人物達の腕に繋いでるチューブを通して、体内に流し込んだ。するとその人物達がゆっくりと目を開けた。
その頃駆除班は、バンに乗って要の捜索に当たっていた。
福田「この写真の子を探すのが俺達の任務か。」
三崎「見た感じ、悪そうな顔をしてるな。」
望「悠の話によれば、妹を虐待してストレス解消してるって話よ。」
三崎「だけど一体何処へ行ったんだ?」
志藤「見付からないとしたら、誰かに誘拐された可能性がある。隈無く探すぞ。」
一方その頃悠と彩は、河川敷に居た。
彩「ステッキ、早く見付けないと・・・」
悠「ああ。」
彩「ステッキを見付けて、皆を守らなきゃ・・・」
悠「絶対に誰も死なせない。この命に代えても・・・」
???「朝霧、先生。それがてめぇらの覚悟か?」
彩「っ!?」
悠「この声・・・っ!?」
後ろに振り向くと、ローブを羽織った謎の人物が彩のステッキの銃口をこちらに向けていた。その人物の正体は・・・・
悠「雫芽!?」
行方不明になっていた雫芽さりなだった。
翌日の切子聖園。虹海は中庭のベンチに座って、子供達が遊ぶ光景を見てる。
虹海「・・・・・」
???「どうしたの?虹海ちゃん。」
虹海「美月さん・・・」
隣に座った人物は、悠の義妹の水澤美月だった。彼女はこの切子聖園で子供達と幸せな日々を送っている。
美月「何かあったの?私で良かったら聞いてあげるよ?」
虹海「・・・私、今までお兄様に騙されて来て・・・」
美月「お兄様って?」
虹海「あやや、じゃなくて朝霧彩ちゃんのお兄様にずっと騙されて・・・ステッキを奪われた挙句、皆を傷付けてしまって・・・」
美月「でも、ステッキは取り返したんでしょ?」
虹海「それは・・・そうですけど・・・」
美月「ねぇ、虹海ちゃんはどうして魔法少女になったの?」
虹海「それは・・・」
彼女は自分の過去を話した。
父親が多額の借金を抱えており、その悲しみの中魔法少女サイトと出会った。その後父親を自殺に追いやった借金取りを殺そうとしたが、親友である池股みかどに諭された事で殺さなかった。彼女はその後ステッキの力に頼る事なく、自分の夢だったいぬあそび。のメンバーとしてアイドルデビューを果たし、絶大な人気を獲得した。そして自殺した父親が抱えていた借金を全額返済し、母に新しいマンションと、弟にチワワを贈った。
美月「そうだったのね。」
虹海「でもみかどちゃんは、私と同じ魔法少女の潮井梨ナに殺され、彩ちゃんのお兄様に騙されて・・・でも悠さんのお陰で私は助かったけど・・・私にはもう何を信じたら良いのか分からなくて・・・」
美月「そんなに自分を責めないで?何かあったら何でも言って良いんだよ?」
虹海「美月さん・・・ありがとうございます・・・あの美月さん、この切子聖園って一体?」
美月「ここはね、2年前まで山奥にあったの。」
虹海「山奥に?」
美月「うん。元々は山奥にある養護施設だったの。親の居ない子供達が手を取り合って生活していたの。けど実際はアマゾン牧場だったの。」
虹海「アマゾン、牧場?」
美月「そう。子供達は毎日野菜を食べ続けて、新しい家族に迎えられるルールがあるの。でもその後、迎えられた子供達は殺され、お肉として調理され、人間に食されたの。」
虹海「酷い・・・・」
美月「そして子供達の体内にはアマゾン細胞が感染していた。でも逃げ出した子供達も居たけど、皆園長の御堂英之助と言う男に殺されて・・・」
虹海「・・・・」
美月「悠は生き残った子供達をその施設から逃がしたの。その施設にはあの男が居たの。」
虹海「あの男って?」
美月「鷹山仁。悠と同じアマゾン。」
虹海「悠さんと、同じアマゾン・・・?」
美月「そう。彼はその切子聖園の地下礼拝堂に居る創造主として、子供達にアマゾン細胞を送らせたの。」
虹海「その鷹山仁って人は、どうなったんですか?」
美月「彼は悠との戦いの末に死んだの。それ以来、私は生き残った子達と共にここで暮らしてるの。」
中庭で遊んでる生き残った子供達を見てる。
虹海「山奥にあった施設は?」
美月「誰も使わせないように焼却処分された。お母さんの立案で、この街中に建てたの。」
虹海「そうだったんですか・・・・あの子達にも、そのアマゾン細胞が?」
美月「いえ、今はもう無いの。」
虹海「え?」
実は2年前に、野座間製薬の嘗ての研究員達が叡智を結集して完成した”死滅剤”によって、子供達の体内に潜んでるアマゾン細胞を全て死滅させたのだった。
美月「今あの子達は私達と同じ普通の人間になってるの。それまであの子達は野菜ばかり食べていたけど、お肉を食べても大丈夫。」
虹海「そうなんですね・・・」
美月「ねぇ虹海ちゃん、戦いが終わったらどうしたい?」
虹海「私は・・・もう1度アイドルやりたいです。」
美月「うん、ファンの皆喜ぶと思うよ。」
ハイチ「虹海お姉ちゃん!遊ぼう?」
1人の少年”ハイチ”が虹海の手を引っ張る。
虹海「え?」
美月「その子はハイチ。元々は人見知りだったけど、今は克服してるの。虹海ちゃん、ハイチと遊んであげて?」
虹海「・・・はい。」
ハイチ「こっちこっち!」
子供達と遊ぶ虹海。美月はその光景を見て微笑んでる。
とあるビルの屋上。
漆「そろそろかなぁ?」
放課後の公園。
梨ナ「朝霧、てめぇ来るなら来るって言えよな?」
清春「皆心配してたんだから・・・でも、よく来てくれたね。」
小雨「はぁ・・・良かった。」
今日彩が学校に来たのだった。
彩「・・・・・」
梨ナ「おい!黙ってねえで何か言えよ!」
すると彩が、自分のステッキを取り出して銃口を向けた。
露乃「どう言う・・・事・・・?」
梨ナ「てめぇ、その銃何処で!?」
悠「彩、頼む。」
梨ナ「おい先生!何言って・・・」
すると次の瞬間。
”ドガーーーーーーン”
公園で大規模な爆発が起こった。
男性A「な、何だ!?」
男性B「何が起きたんだ!?」
山井「・・・!!」
刑事「なっ!」
美炭「・・・!!」
近くに居た群衆と、山井と美炭達がそれを目撃した。
漆「不幸だねぇ〜不幸だねぇ〜。」
公園が滅茶苦茶になっていた。
漆「あ、いけね。さりにゃんの獲物まで殺っちゃった。恨まれちゃうかな〜?」
美炭「随分派手に殺ってくれたな。」
そこに美炭が来た。
漆「う〜ん、それはみすみん、君がいけないんだよ?」
美炭「ん?」
漆「あの時、君が魔法少女達を殺しておいてくれれば、こ〜んな手間掛けずに済んだのに。」
美炭「私が依頼されたのは、朝霧要の手に渡った穴沢虹海のステッキの回収。それだけだ。だが回収したのは神崎が作った偽物だった。本物は神崎の手にある。」
漆「っで、兄貴は処分したか?」
美炭「ああ、勿論。」
要は何処かの部屋で監禁されていた。
美炭「何か問題でも?」
漆「い〜や?万事解決したよ〜?後はそう、この下で死んでいる彼女達から、君がステッキを回収してくれればねぇ〜。」
とある廃墟。
女性アナウンサー『速報です。たった今、都内の公園で大規模な爆発がありました。』
この廃墟に、悠と彩達が居た。
みかり「驚き・・・ですわ・・・」
あさひ「彩ちゃんの銃で瞬間移動してなきゃ、確実に死んでたわね。」
あの時彩は、全員に銃口を向けて瞬間移動させた。それと同時に公園で大規模な爆発が発生したのだった。そしてとある廃墟に瞬間移動した。
紗雪「しかし、何故あの場所が?」
清春「まさかサイト管理人が、私達を狙って攻撃を?」
悠「そうだ。君達は命を狙われたんだ。」
露乃「でもどうして?どうして朝霧さんと先生がそんな事を?第一その銃は?」
すると悠と彩の後ろからある人物が・・・
さりな「それは、私に此奴らが付いただけだ。」
雫芽さりなだった。
露乃「雫芽さりな!」
梨ナ「あ!私のステッキ!」
すると彩が銃口を向けた。
彩「これは渡さない・・・皆が持っているステッキも、今ここで渡してもらう。」
全員「っ!?」
露乃「朝霧さん・・・!?」
梨ナ「どう言う事だ!?まさか、此奴と組んでステッキ狩りでもする気か!?」
悠「そうじゃない。」
露乃「だったら何故!?」
悠・彩「・・・・」
昨日の河川敷。
悠『雫芽さりな!?』
彩『雫芽さん!?』
さりな『朝霧、先生、てめぇらの覚悟は見せてもらった。受け取れ。』
彩『・・・?』
さりな『グズグズするな。奴らをぶっ潰す。二度と不幸を生み出さない。それがてめぇらの出した答えなんだろ?』
そして彩は、自分のステッキを受け取った。
現在に戻る。
彩「もう誰も傷付けさせない。死なせたりしない。だけどこのままステッキを使い続ければ、何時か誰かが死んでしまう・・・」
悠「だから皆、この戦線から離脱して欲しいんだ。ステッキを手放せば、管理人達から逃げれる。君達が魔法少女になる前の普段の生活に戻れる。」
彩「私のせいで、皆には沢山酷い思いをさせた・・・だから全てのステッキを預かって、私と悠さんが皆の分まで戦う。それが私に出来る償い!せめてもの罪滅ぼしだから!」
露乃「全てを、自分たち2人で背負うって言うの?」
梨ナ「ざけんな!てめぇら2人で殺れる相手じゃねえだろ!!」
彩「それでも!!」
清春「駄目だよ彩ちゃん、悠さん。」
彩「え!?」
悠「え?」
清春「私達は魔法少女だから!」
小雨「ステッキを手放したって、それは変わらない。変えられない!」
紗雪「これは私達自身の選択だ。」
みかり「それに、誰か1人を犠牲にして自分だけ助かろうなんて、プライドが許しませんわ!」
あさひ「大丈夫。きっとこの足で逃げ切ってみせる。」
悠「皆・・・」
さりな「どうするよ?」
彩「だったら・・・」
カバンから、梨ナのステッキを取り出した。
彩「こうするしかない!!」
梨ナ「っ!そいつは私の!!」
悠「彩!?何を!?」
彩「ステッキを渡して!!お願い!皆を守りたいの!!」
悠「止めろ彩!」
皆の前に立って庇う。
彩「退いて悠さん!!」
梨ナ「いい加減にしろよ・・・何でてめぇは何時もそうなんだ・・・!!ちったぁ私達を頼れ!!信頼しろや!!!この大馬鹿野郎が!!!!!」
彩を殴ろうとしたが。
露乃「待って。」
梨ナ「離せ奴村!!こう言う馬鹿は1発殴んねえと!!」
露乃「朝霧さん。」
ゆっくりと彩に近付く。
彩「駄目!!来ないで!!」
すると。
”パチーーーーーン”
何と露乃が、彩の頬に平手打ちした。
悠「奴村・・・さん・・・?」
露乃「朝霧さん、前に私に言ったわよね?」
彩『私が奴村さんを1人にさせないから!!絶対1人にさせないから!!』
露乃「私を1人にさせないって。それなのに、あんたが1人になってどうするのよ!私達は共に大きな物を失った。もう切っても切れない糸で繋がれてる仲間なの!」
彩「・・・・!!」
露乃「あんたが全てを背負う物でもないし、背負い切れる物でもない。だから私達にも・・・痛みを分けさせてくれないかしら?」
優しく彩を抱いた。
さりな「・・・・・」
梨ナ「おい!」
悠「梨ナ!」
ステッキを投げ渡した。
梨ナ「あっ!私のハンマーちゃん!」
さりな「奴村。」
スマホ型のステッキを渡した。
さりな「先生、朝霧、奴村、これだけは言っとく。えりかと先輩を殺し、この首を切ったあの男は私が潰す。絶対に手出しはするなよ?」
彩「うん。」
露乃「ええ。」
悠「分かった。」
梨ナ「何でこっちに付いたんだよ〜?現マジカルハンターさんよ!」
さりな「ムカついたからさ。」
梨ナ「ムカついた?」
さりな「ああ。奴らは、私らを人と思っちゃいねえ。都合の良い嘘で踊らせて、邪魔になればポイ捨てだ。チッ!馬鹿にしやがって・・・」
梨ナ「へえ~。朝霧をいじめてたって言うから、残念なDQNかと思ったら結構頭良いじゃん。」
露乃「あんたが言うか。」
小雨「はぁ・・・それで?」
さりな「管理人の漆・・・奴は私を煽ってお前ら全員を殺るよう仕向けた。爆破の情報も奴から聞いた。万が一仕留め損ねた場合、後始末をしろと。だが、他人に踊らされんのはもう御免だ。私は私の道を行く。」
悠「雫芽・・・」
彩「少なくとも、テンペストが終わるまでは協力しようって言ってくれて・・・」
露乃「はぁ・・・朝霧さん。あんたってつくづくお人好しね。」
さりな「ふんっ。てめぇらだっていい加減ムカついてんだろ?」
清春「確かに。このまま大人しく殺られるつもりなんてないよ。」
小雨「はぁ・・・まだ死ねない。」
紗雪「売られた喧嘩は買ってやる。」
みかり「ええ。そうですとも!」
悠「この戦いを終わらせる!」
さりな「なら・・・やる事は1つだ!」
空が晴れ、太陽が顔を出した。
彼女達はステッキを持ち、悠が腰にアマゾンズドライバーを装着した。
さりな「討つぞ。魔法少女サイトを!」
遂に、戦いの火蓋が切って落とされた。
「END」
キャスト
水澤悠:藤田富
朝霧彩:大野柚布子
奴村露乃:茜屋日海夏
穴沢虹海:芹澤優
潮井梨ナ:鈴木愛奈
雫芽さりな:山崎はるか
雨谷小雨:原由実
泉ヶ峰みかり:本渡楓
水蓮寺清春:松井恵理子
滝口あさひ:Lynn
燐賀紗雪:M・A・O
サイト管理人・壱:安里勇哉
サイト管理人・弐:悠木碧
サイト管理人・捌:キズナアイ
サイト管理人・漆:中尾隆聖
水澤美月:武田玲奈
ハイチ:大西統眞
志藤真:俊藤光利
高井望:宮原華音
福田耕太:田邊和也
三崎一也:勝也
水澤令華:加藤貴子
美炭貴一郎:鈴木達央
朝霧次郎:小上裕通
朝霧桃子:増田ゆき
女性アナウンサー:清水彩香
山井執事:小形満
神崎賢也:緒方恵美
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