決して作者が手を抜いたわけでは...はい。
ちなみに自分はユリ推しです。
ぷれぷれの「違うもん!」のシーンでやられました。
あれは誰でも落ちるでしょう…
_これは転移から二週間ほど経った頃の話_
<< 第九階層のとある部屋 >>
「それで?最近ユリ姉さまはブルー・プラネット様の私室に夜な夜なお呼ばれされて、ナニをしてらっしゃるのかしらぁ?」
「ソ、ソリュシャン!変な言い方しないでちょうだい!ただ話し相手を務めさせて頂いてるだけよ!」
「でもぉ、たしかにぃ、毎晩はおかしいわよねぇ?」
「ユリ姉正直に吐くっすよ!いっつもお部屋から出たとき顔真っ赤じゃないすか!お話だけじゃなくてあんなことやこんなことまでしてんのは分かってるんすからね!」
「ま、真っ赤!?...その、それは、お話ができて嬉しいからよ!」
「ユリ姉様、そんなに慌てると逆に怪しいわよ...」
「今答えるまで少し間があったわねぇ。図星かしらぁ?」
「そ、そんなことないもん!」
「皆...少し落ち着く...。まず、ちゃんと話しをきかないと...いけない」
「一人冷静かと思えば、シズも結局追求するのね」
「うぅ...わ、分かったわ..もう、ちゃんと話すから、そんなに騒がないでちょうだい」
「そぉそぉ、大人しく白状しないとぉ」
「はあ、まったく容赦のない妹たちね...。それで、ええとどこから話せばいいのかしら。...そうね。実は内緒にしていたのだけれど、つい先日ブルー・プラネット様から”僕っこ仲間”なるものに認めて頂いたのよ」
「ん?その『僕っこ仲間』ってゆうのはなんなんすか?」
「ブルー・プラネット様が仰るには、”僕っこ”とは本来なら一人称が『僕』である女の子を指すお言葉らしいわ。このお言葉について以前やまいこ様とぶくぶく茶釜様がお話されていらっしゃったのを耳にしたことがあって、ずっと気になっていたのよ」
「...それは...とっても貴重な情報」
「皆もそう思うでしょう?だからついブルー・プラネット様に『僕っこなのでしょうか?』とお伺いしてしまったら、快く真の意味をお教えくださったの。でもその後しばらく何かをお考えになられてから、『やまいこさんたちも可愛ければ性別は関係ないと言っていた。これからは男女関係なく『僕』を用いる者は”僕っこ仲間”と呼ぶことにしよう』とも仰られたのよ。」
「おお!なんと慈悲深い...きっと至高の御方々にとっては、私たちに授けてくださる愛の前に男と女の差など些細なものなのね」
「本当に、ナーベラルの言う通りねぇ...で、それが夜毎にお部屋に伺うこととどう関係があるのか、ぜひ詳しくじっくり教えてほしいわぁ」
「それは..その...”僕っこ仲間”の特権として...毎晩ブルー・プラネット様がご休憩されるお時間に....30分ほど話し相手を務めさせて頂くことになったの」
「「「「「!!??」」」」」
「ユリ姉ずるいっす!!そんな超絶ご褒美を秘密にしてたとか、ひどい裏切りっす!!!」
「ごめんなさいユリ姉様、ちょっと闘技場まで付き合ってくれないかしら?」
「蟲がぁぁぁぁ暴走しちゃいソウデスゥゥゥゥゥ!!」
「あらあらぁ、そうなの~。うふふふふふ」
「............」
「ち、違うのよ!?妹たちにきかれたら教えてもいいけれどそれ以外は秘密にするようにって。それが至高の御方からのご命令だったのだからしょうがないじゃない!」
「ソレナラァァぁぁ、すぐに教えてくれなかったことは許してあげるぅ」
「くっ...そ、それで、その”僕っこ仲間”は他にどなたがいらっしゃるの?」
「えっと......」
「あらぁ?まだいらっしゃらないのかしら?」
「..ということは..毎晩......二人きり...?」
「「「「!?」」」」
「ユリねぇさまぁ、ちょっとぉ
「エ、エントマ?申し訳ないけれどそれだけはできないわ。そ、それに!エントマだって“虫類の調査”の責任者として、ブルー・プラネット様に毎日直接ご報告してるそうじゃない!」
「「「「!?」」」」
「くっ」
「それは初耳..」
「で、でもぉ!それはお仕事のためだから悪くないですわぁ!だったらシズだってぇ、ナザリックのギミック確認のためだって言ってモモンガ様と三日間ずっと一緒だったじゃないぃ!」
「「「「!?」」」」
「くっ!」
「あらあらぁ?シズったら、そんなこと一言も言わなかったわよねえ?」
「...そういうソリュシャンだって...ウルベルト様の娘役で、今週から、王国に行くはず」
「「「「!?」」」」
「くっ!」
「なんすか皆して!抜け駆けばっかりじゃないっすか!」
「うふふふ。先程ご命令頂いたばかりだし、あとで言おうと思ってたのよ?それにルプー。あなたカルネ村の担当者として、至高の御方が視察にいらしたときは必ず二人きりで村の中を歩いて回るそうじゃない。こっそり一番おいしい思いをしてるのは、一体誰なのかしらねぇ?」
「「「「!?」」」」
「くっ!」
「な、なんでバレてるんすか!?それなら!えっと、ナーちゃんだって!....ナーちゃんだって......あれ?」
「「「「....」」」」
「くぅっ!!!!」
「ルプー、あなた絶対わざとでしょう」
「と、とにかくこの話はこれで終わり!皆それぞれの仕事に戻りましょう」
「えっとぉ、私はぁ、ブルー・プラネット様の御命令で節足動物の標本づくりしなきゃ〜」
「私も...モモンガ様に、博士のコンピュータで、資料整理を命じられてる」
「ナーちゃん、元気出すっすよ!とゆうわけで私もウルベルト様の御側仕えでカルネ村の様子見に行ってくるっす!」
「...ユリ姉様、私、どうすれば...」
「だ、大丈夫よ!何かお仕事がないかどうか、セバス様とアルベド様に一緒にお伺いに行きましょう?」
ーー時はほんの少し遡ってーー
<< その部屋の扉の前 >>
アルベド(ど、どうしましょう...!?モモンガ様が
モモンガ(うわあ、僕っこ仲間って...ブルー・プラネットさんってユリがお気に入りだったんだあ...。ていうかNPCの裏話に詳しいのって、やっぱり色んな人の素材集めやキャラ制作手伝ってたからだよなぁ。きっと皆も恩義みたいなのも感じてるのかもしれない。
それに
ギャーギャー
モモンガ(どうやら普通の女の子っぽい面もあるみたいだ!うん、さすがナザリックのメイドたち。ヘロヘロさんの言う通り、噂好きってのは女の子らしさを引き立てるんだなぁ...)
「ふっ」
アルベド(!!!!今『ふっ』って微笑んでいらっしゃったわよね!?どうゆうことなの!?あの中の誰がモモンガ様を笑顔にぃ~!はっ!まさか...最大のライバルは
モモンガ(ナーベに用事があったからついでに寄ったけど...姉妹で楽しそうに喋ってるのを邪魔しちゃ悪いもんな!よし、あとで呼び出すことにしてやっぱりこのまま部屋に帰ろう)
アルベド(あっ、モモンガ様が去られてしまう...。こうしてはいられないわ!彼女たちが何を話していたのか突き止めて、至高の御方のお気を引くものを見つけねば..!)
翌日ナザリック地下大墳墓では、異様に張り切るナーベラルと、やたらと『僕』を使う守護者統括や
_それから約二週間後・ブルー・プラネットが大森林に出発した翌日_
<< とある丘陵のとある牧場 >>
?「..ん....うん?...な、ここは..どこだ?はっ、な、なんだお前たち!私をどうするつもりだ!」
「おや?ようやくお目覚めのようだね。まあ質問には答えてあげるから、まずは落ち着きたまえ」
?「だ、誰だお前は...?ずいぶん変な服を着てい...ぐあ!」
「おっと、これはこれは私としたことが。この至高のスーツの素晴らしさが分からない愚かさに、つい反射的に手が出てしまいました。やれやれ、これではシャルティアばかりを直情的だと言ってられませんねぇ」
?「う、腕がぁ...最後のうでがぁ...」
「しかし
「「ハッ!」」
?「ぅぅぅ...う?あれ?か、身体が元に...?」
「なるほど、回復魔法は通常通りの効果と...さて、残念ながら今回は時間に限りがありますので、お遊びはこれくらいにしておきましょうか。」
?「く..そうか、思い出したぞ...ここはあの子供らが言っていた場所なのか...?」
「うむ、その通りですよ。正確には今君がいるのは別の場所だが、明後日にはナザリック地下大墳墓に送ってあげるから安心したまえ」
?「私を、どうするつもりだ?」
「くっくっく。なに、そんなに警戒することはないよ。ここでは君が大好きなことを、時間いっぱいまでさせてあげるだけなのだからね」
?「私の好きなこと..」
「そうだとも。君は強い子を残すことを求めていただろう?私も偶然遺伝というものに興味を持っていてね。人間種と亜人種の異種族間交配の実験を計画していたところ、なんと幸運にも至高の御方より君を
?「異種族..交配....だと!?ふざけたことを抜かすな!人間種同士でしか子が成せぬのは世の常であろう!」
「それをたしかめるのが実験だろう?幸いにも君は雄なのだから、出産まで長時間拘束する必要もないのだしね。ああ、ちなみにその不敬な態度もしっかり矯正してあげるから、ありがたく思いたまえ」
?「何を言って...おい待て。なぜオークと
「せっかくの出会いなのに一人ずつ紹介する暇がなくて大変申し訳ない。まず彼女ら20人を2回ずつ相手して差し上げあげなさい。薬と魔法を投与するから身体は大丈夫だとは思うが、その後
?(ふん馬鹿め!こんな気の触れた実験なぞ、協力するわけがないだろうが!)
「おおいけません、忘れるところでした!もし明後日までに全部終わらない場合は、ブルー・プラネット様の御用がお済みになればもう十年間お借りできる約束でしたね」
?「な..!じゅ、十年だと...?」
「やはり急がない方がメリットが多そうだ...。ふむ、お前たち。今回は薬の投与は無しで、回復魔法のみにしましょう」
?「ま、待ってくれ!明後日までに終わらせられれば解放してもらえるのか!?」
「さあ、どうだろう。それを判断するのは私ではないので、何とも言えないねぇ。それではお楽しみの最中に話しかけるのも野暮というもの。私は退室致しますので、まずは手始めに8時間ほどせいぜい彼女らと楽しく励んでくれたまえ」
ガチャ
?「待て!待ってくれ!待ってください!!私にはできない!こんな奴らが相手なんて!」
バタン
?「アァーッ!」
___
__
_
_三日後_
<< ナザリック地下大墳墓のとある拷問室 >>
エルフ1「ん、あれ...ここは?とゆーか、え、なんか手に、鎖...??」
エルフ2「やあ、お前も気が付いたか」
エルフ3「その様子だと、あなたもこの状況に心当たりはないみたいね...まったく、本当にここはどこなのかしら?」
エルフ2「さあな、さっぱりだ。俺も目が覚めたらここにいて、何が何やら...」
エルフ1「お、おう、暗くてよく見えないんだが、とりあえず俺たちは誰かに拉致されたのか?」
エルフ4「おそらくはその通りよ。戦争は終わったけど、法国の奴隷目的という線もあるわ」
エルフ3「そうなると、私とあなたは女だから殺されはしないとしても...」
エルフ4「なんにせよ結局こうして鎖でつながれてるってことは、真っ当な目的じゃないはずよ。この四人が全員罪人じゃない限りね」
エルフ1「俺は何もしてねえぞ!マーレ様の御御足をクンカクンカしたいだけだ!」
エルフ2「シッ!静かにしろばか!目が覚めたと知られれば殺されるかもしれないんだぞ!」
変態エルフ「す、すまない...」
エルフ4「じゃあとりあえず鎖が外せないかどうか、試してみましょう。四人で力を合わせればなんとかなるかもしれないわ」
変態エルフ「...なあ...さっきからずっと気になってたんだが...」
エルフ2「なんだ?」
変態エルフ「四人じゃなくて...五人じゃないか?」
「「「え?」」」
変態エルフ「いや、俺
ゴロン
?「ぅぅぁぁぁ」
エルフ3「ひっ!うそでしょ...これ、陛下じゃない!?」
変態エルフ「...やっぱりそうだよなあ」
エルフ2「ど、どうしてこのような場所に...」
ガチャ
「!」バッ
「あらん、もう起きたのねん。それならちょうどいいわぁ、早いところ合唱の練習を始めましょうかしらん♪」
ガバッ
?「うわあああああ!!!!!!!!いやだああああああ!!!!!」
「もう、発声練習はまだよん?でもヤル気があるのはいいことだわん!ご褒美あげたくなっちゃう!」
?「ぅゔるるぉぉぉろろぉ」
「あらん?嬉しくて吐いちゃったのねん。あとでお掃除しとくのよん?はい、じゃあまずは昨日の復習ねん。お子様のアウラからいきましょうか?」
?「お子様だなんてとんでもありませんアウラ・ベラ・フィオーラ様はその太陽のごとき輝きをもって我ら
「まあいいわん、合格にし・て・あ・げ・る。じゃあ次、あなたは?」
?「どうしようもないゴミ屑以下の最低下衆野郎です」
「はい、最後、マーレちゃんは?」
?「マーレ様の御心は月のように美しく仄かにしかし揺るぎなく我らの在るべき本来の姿を映してくださるいと深きお方でありますそしてその御手から繰り出される神代の魔法の数々は大地を割り山を蓋い雲を割く死の力をお持ちでありながら一方で木を育て土を富ませ川を潤す生のお力も併せ持つ陰王なればその杖の一振りで数百年の歴史を誇る幾つもの国が瞬く間に滅び去りまた数万年の永く色褪せることのない忠誠と繁栄に満ち溢れた国家へとマーレ様を
「ん~『大地を割り』っとてころが、ブルー・プラネット様に対して不敬だと思わないかしらん?」
?「はっ!!!マーレ様を称える麗句とは言えブルー・プラネット様の御種族を指す言葉が一部分でも入っているのは不敬と存じます!!!!」
「でもぉブルー・プラネット様は精霊であってぇ、地面みたいに扱うのはよくないと思うのよん」
?「ぇ......ぃ、ぃゃだ」
「とゆうわけでぇ、今日も居残りねん?」
?「い、いやだぁぁぁぁぁぁl!!!!!!!うわぁあああ!!!!」
エルフ2「な、なあ...あれ本当に陛下なのか?」
エルフ4「ど、どうかしらね」
「そうそう、あなたたちもいくつか台詞を覚えてもらって、今度たくさんの聴衆の前で披露してもらうわよん。ああ!こんな素晴らしい舞台の聖歌隊をお任せくださるなんて!私はモモンガ様ラブなのに、ブルー・プラネット様ったら罪なお方だわぁん...」
エルフ一同((((こいつ本気でやばい))))
後日新王の即位式で優秀なサクラが何人か目撃されたとかされなかったとか____
前回お礼が抜けてました。
忠犬友の会 様 誤字脱字報告ありがとうございました。
ていうか他の方の作品参考にしようと思ってよく見たら、平均文字数一万超えとかちょいちょいあるんですね。
まあまあの量の下書きあっても五千もいけば非常にしんどい自分としましては、熱量すごいなぁと感心しきりです。
読み専に戻りたいです。