【完結】刀使ノ巫女+α   作:tatararako

101 / 167
   
   
96話を投稿させて頂きます。

この話を書いているときに少年聖歌隊のことをクワイヤボーイズという言い方をするということと、映画のタイトルにもなっているということを知りました。

昨今、自由や平等、多様性というのが攻撃的だと感じるんです。どうしてかな?
そして、色んな侵略と攻撃を受けてるとか思う昨今。
昔の異端審問もそんな感じやったんやろか?
  
  


自由と平等を謳うが、最も暴力的な少年聖歌隊

   

    

    

     

マタイによる福音書第7章 人を裁くな より。

 

1 人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである。 

2 あなたがたは、自分の裁く裁きで裁かれ、自分の量る秤(はかり)で量り与えられる。

 

3 あなたは、兄弟の目にあるおが屑(くず)は見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか。

 

4 兄弟に向かって『あなたの目からおが屑(くず)を取らせてください』と、どうして言えようか。自分の目に丸太があるではないか。

 

5 偽善者よ、まず自分の目から丸太を取り除け。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目からおが屑を取り除くことができる。

 

6 神聖なものを犬に与えてはならず、また、真珠を豚に投げてはならない。それを踏みにじり、向き直ってあなたがたにかみついてくるであろう。

 

新約聖書 新共同訳より。

 

 

 

 

 

 

 

『――――国会周辺に集まっていた群衆は、日に日に数を増し、参加者は数十万にも上ると言われています。それを受けて政府は国会周辺の警護を現場の刀使のみでは対応しきれないとして、警察にも応援を要請し警備の増強を決定しました。』

 

西田の懸念通り、国会周辺にて行われていたデモ活動の数は東京8区の報復を望む黒人運動の参加者と現状に不満を抱いている者達が参加し、デモ隊の数は日に日に増え、規模が小さかったデモ活動の参加者は数十万にも上り、政府はそれを受け、警備の増強を決定し、警察にも増員を派遣するよう要請したと、テレビでは報道されていた。

……しかし、実際のデモの参加者数は三万人ぐらいであり、事実とは違う報道が為されていた。

 

では何故、事実とは違う報道が為されていたのかと言うと、広告収入の減少に危機感を抱いていたテレビ局と報道番組が衆目を集める報道にしたかったがために数十万と主催者発表のみを報道し、このデモ活動が過熱化するよう誘導していたのである。

 

要するに、数の多いデモが国会周辺で行われていると報道すれば、過激な報道となり、その過激さによって衆目が集まり、視聴率が上がるという古い考えで行った結果なのである。

 

しかし、テレビ局と報道番組は理解していなかった。

国会周辺のデモに参加している大半は、報道関係も給料が高く、自分達を見下している存在であると認識し、憎悪を燻ぶらせている者。国もテレビに映るものも自分が育んでくれた社会すらも信じきれなくなった者ということに気付かないままであり、どのような行動を取るのかを……。

 

 

世に現れ、人々に牙を向け、災いをもたらし脅かす怪異であるとも言われる荒魂。

しかし、戦争、金融、疫病、政治、経済。……人々に牙を向け、災いをもたらし脅かすのは果たして荒魂だけであろうか?……それとも人間だけであろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

西田達は寿々花のお陰で国会周辺の警備の増員として送られることが決まり、甲斐との交渉によって得た(ということになっている。)73式中型トラックを改造した指揮車両と輸送防護車で国会に来ると、こちらを出迎えるように待っていた国会の警備を担当する若い機動隊員が居たので、西田と沼田は最新情勢と警備の増員として既に着任している警察との協力関係を得るため、指揮車両から出るのであった。

 

「お疲れさまでした!早速ではありますが、正面の警備に付いてはもらえないでしょうか!?」

「……了解した。だが、その前に最新情勢を沼田一等陸尉と確認したい。指揮所に案内してくれないか?」

「了解しました!こちらへ。」

 

そうして、西田と沼田は状況を確認するため、若い機動隊員の案内のお陰で指揮所へ向かうことができた。

 

その一方、輸送防護車内では、荒魂パーカーにスポーツマスクとグレー系のゴーグルに旧折神家親衛隊の制服を着用し刀使であるかのように変装している優。それと、西田達の長期出向期間が満了し、元の部署へと戻った後も刀剣類管理局が独自で扱えるようデータリンクシステムを学ぶために配置されることになった長船の小川 聡美とそれを監督する西田と沼田は後方に配置される指揮車両で指揮して欲しいと嘆願し、前線へと志願した古河 蛍と勝田 亨、その他五名のSTT隊員が防弾バイザーと防弾衣という装備を纏いながら輸送防護車内で待機していた。

そして、彼等が使う武器も事前にスキャンイーグルでデモ隊を偵察しており、そこからレーザーの反応と危険な熱源反応が無いこと、銃器類を装備していないことから警棒と"非致死性兵器"として、暴動鎮圧用に使われることで有名なゴム弾(スタン弾)が装填されたレミントンM870に限定されていた。……但し、デモ隊によって壊走した場合は、新型S装備を纏い、報復されないようにバラクラバで素顔や白いテープで御刀を隠している姫和や沙耶香、そして薫といった一線級の刀使とSTT隊員達、鏑木一等陸尉が指揮管制を行う後詰の部隊が救援に向かうことになっている。それにもし、デモ隊が隠し持っていた銃で銃撃してきた場合は自衛隊の即応部隊が救援に向かうことにはなっている。

 

……しかし、彼女等の出番は恐らくは無いだろうと西田は思っていた。

何故なら、新型S装備の試験運用と刀使以外の仕様による各種データの入手という名目で新型S装備を持って来れたため、古河と勝田、それに五名のSTT隊員達も着用することができた。その他にも、機動隊員等もガス筒発射器と盾(ライオットシールド)を装備し、不測の事態に対応しようとしているので、簡単に壊走し、刀使の救援が必要になるぐらい切迫した状況にはならないだろうと、西田はこのとき思っていた。

 

そんなこともあって、国会周辺はデモ隊の激しい抗議活動もあって非常に物々しい状況下にあった。しかし、勝田はそんな状況下にも関わらず、いやそんな状況下であったなのか、優が緊張していないか気になり、優に話しかけるのであった。

 

「……な、なあ。緊張するよなあ?」

「?……別に、大丈夫だよ?」

 

勝田は優を気遣って緊張していないかどうかを尋ねるものの、至ってマイペースで淀みの無い声で答える優の姿に少し奇妙な感じを受けていたが、結局は塩対応で返されたことには変わりないため、どういう話しをすれば良いか迷っていた。

 

「というより、勝田くんの方が大丈夫なの?声が上擦っているよ?」

「いやいや、武者震いですから!何勘違いしてんの!?」

 

古河が茶化してきたことに勝田はありがたく思いながら乗っかかり、ノリツッコミの態で返すのであった。

 

「………?」

 

しかし、そんなことをしても無反応であったため、勝田はどうすべきか迷うが、それに代わって古河が優にこう言って、不安を取り除こうとしていた。

 

「まあ何て言うか、……私達がピンチになったら姫和ちゃんや沙耶香ちゃんが新型S装備を纏って助けに来てくれるから、その、怖いと思ったら私の後ろに隠れて待つか、勝田を捨て駒にしでも生き残りなさい。それぐらいは良いでしょ?勝田。」

「え?捨て駒前提なの?ヤダなあ、俺も後ろに隠れて安心させるぐらいには活躍しますよ?」

「……まあ、期待して良いの?」

「勿論っすよ!俺だって、栄えある第二師団所属なんですから、守って見せますよ!!」

 

そんなやり取りを見た優は、クスッと笑っていたが、

 

『現在輸送防護車内にて待機中の全隊員に通達。首相が二分後に移動のため、第二警戒態勢に移行。繰り返す、第二警戒態勢に移行。』

 

沼田の第二警戒態勢へと移行したという指令に全隊員が集中したせいもあって、誰にも気付かれることは無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、タキリヒメは――――。

 

「……ね、ねえ。もう終わり?」

「ああ、我は少し用事があるから休んでて良いぞ。」

 

タキリヒメの教育に振り回されて息も絶え絶えの美弥は、もう休めるかどうかタキリヒメに尋ねると、休んで良いという返答に驚きながら、

 

(あっ……、コイツ何かするな。)

 

そう感づいていた。そのため美弥は、

 

「……うん。まあ、遅くならないでよ?私が大変な目に遭うんだから。ポテチとか買って来てよ。」

「ああ、"美弥"には迷惑掛けんさ。ポテチも買って来てやる。」

 

と言って、国家公務員としてはどうかと思うが、ここ最近の動向を見てタキリヒメが人に迷惑を掛ける人とは思えなかったらしく、外出するのを黙る代わりにポテチを要求するのであった。……それに、

 

「……そんなことより、歩は居ないかな?」

 

国会周辺の警備に歩が駆り出されていないことを祈りながら、国会周辺のデモ騒ぎのことについて報じているニュース番組を視聴するのであった。

 

 

 

 

 

 

そして、北京の国務院でも、日本の国会中継を公安部長は固唾を飲んで視ていた。

理由は、国会周辺に集まるデモ隊をソフィアを通じて援助しているため、デモ隊が警察の機動隊と衝突し、流血沙汰となるかどうか、どのような結果となるかを見るために国会中継を視聴していた。

 

「……さて、どうなることやら。」

 

一応、デモ隊の中には大使館を通して指示させた留学生をデモ隊に参加させたり、銃を隠し持った工作員をデモ隊に潜入させていた。つまり、デモ隊の参加者数の水増しと潜入させていた工作員による銃声によってデモ隊と機動隊を煽り、国会周辺で流血沙汰の大惨事を引き起こそうとしていた。

 

(工作員には、総理ではなく機動隊員か刀使を撃てと厳命している。……あの総理にはもうしばらく生きてもらって恥を晒し、国内をグダグダにしてもらわねばならないからな。)

 

北京に居る公安部長は、そう心の中で呟いていた。

 

 

 

 

 

 

そんな状況下に置かれていることに気付いていない総理は待ち構えていた報道陣を躱し、どうにか内閣総理大臣専用車が待機している所まで来ると、官房長官と中谷に出迎えてくれていたようだった。

 

「かなり群衆は減りましたが、お気を付けください。」

「申し訳ありません。もう少し警備の増員を増やしたかったのですが、……何分、『市ヶ谷の姫』のこともありますので。」

 

群衆が減ったとはいえ、危険であることに変わりないことを忠告する官房長官と警備の増員が上手くいかなかったことを謝罪する中谷。

 

「何、構わんよ。全ては私が蒔いた種。……それだけだ。」

 

しかし総理は、中谷と官房長官を責めることなく、非は全て自分にあると言うと、総理は総理大臣専用車へと乗るのであった。

 

「しかし、この国で暴動とはね……。」

「ご安心ください。総理の身辺は我々が必ずお守りしますので。」

 

そして、この平和国家と言われていた我が国で暴動が起きるとはと口に出している勧募長官を見た米村 孝子は、総理の身は必ず守ると官房長官に述べていた。そして、孝子は自身の部下と共に総理の警護のために総理が乗る総理大臣専用車へと乗車するのであった。

 

「ああ、頼むよ……。」

 

孝子の言葉を聞いた官房長官は、そう返答するだけであった。

 

 

そして、官房長官は中谷に命じるのであった。

 

「……防衛大臣、黒人運動に参加していた者このデモ騒ぎに参加していた者、それにこのデモ騒ぎの背後に居る者を調査しろ。この後の"後始末"が大変だぞ?」

「ご安心をそれについては甲斐と三木が動いております。必ず満足できる結果を残してくれることでしょう。」

「そうだな。総理が我々の仕事が捗りやすいように遺してくれると良いがな。」

 

粛清する人間のリストを創れと命じながら、総理大臣専用車の後ろ姿を眺める官房長官、公安部長、美弥といった三者はこの国会周辺での出来事を固唾を飲んで視ていたのであった……。

他者の死を望む切望、野に災厄を撒き散らそうとする野望、友人の無事を願う願望……いや、その三つの視線だけでなく、国会の外に蔓延する周囲の羨望と憎悪が入り混じった混沌の場所へ総理は専用車に乗り、正面の門から出て向かうのであった。

 

「おい!何か出て来たぞ!!」

「首相のヤローが出て来たのか!?」

「そんなこと分かんねーよ!!」

「こんな厳重な警備を敷くなんて、一体何様かしら!?」

「とにかく誰でも良いから、俺達の言い分をぶつけねーと!!」

「ちょっと!押さないでよ!!」

 

国会周辺に集まっていたデモ隊はそう叫びながら、野次馬や通行人、それと機動隊を押しのけて総理専用車に近付こうとしていたが、機動隊によって阻まれていた。

そんな状況下にデモ隊の一人は苛立ったのか、足元に有った石つぶてを拾うと、総理専用車へと力強く投げるのであった。

 

「バカヤローーー!この国を潰す気か!!」

 

それが呼び水となったのか、他のデモ隊の人間も「逃げるなっ!」とか、「ふざけんなっ!」といった罵声を浴びせると共に総理専用車へと石つぶてを憎悪を籠めて投げるのであった。

そのため、総理専用車は何かがぶつかる音が響いたため、総理は恐れ慄くしかなかった。

 

「なっ、何だ?何が起きているんだ?」

「総理、石が投げられているだけです。ご安心を。」

「そうは言うが……攻撃されているのだろう!?」

 

総理は慌てているのか、孝子の宥める言葉にも声を荒げながら反論していた。

そんな不安を煽るかの様な発言をしたためかは不明だが、総理が恐れていた事態は現実の物となってしまう。

 

群衆の数の多さによる圧に負け、機動隊の阻止線を突破し首相が乗る専用車へ一直線に向かうデモ隊の人間が現れ始めたのだ。

 

「首相が群衆に取り囲まれようとしている。作戦開始。」

 

スキャンイーグルで状況を見ていた西田は、首相が乗る専用車がデモ隊の人間に襲われている場面を見たため、首相を救援するべく古河と勝田、優を乗せた輸送防護車を向かわせるよう指示していた。

しかし、どうにかして総理を襲おうとするデモ隊の者は火炎瓶を総理専用車の進行方向に投げて、動きを遮ろうとしていた。それを見た機動隊は催涙ガス弾を装填したガス筒発射器の引き金を引き、デモ隊に催涙ガスをお見舞いして抑え込もうとしていたが、それだけで抑えられるはずもなく、総理専用車に集まるデモ隊の人間の数は増えつつあった。

 

「首相の乗る群衆の数は増しつつある。……S3以外の隊員は降車後、首相の救援に向かえ。群衆に怪我を与えないようゴム弾で威嚇を試みよ。」

 

沼田はS3というコールサインを持つ優以外の隊員。つまりは古河と勝田、他五名のSTT隊員にゴム弾が装填されたレミントンM870を使って、群衆を威嚇して襲撃を受けている総理の救援に向かえと指示を出していた。

 

「S3は上部ハッチから催涙ガス弾で総理専用車に近付く者を阻め。」

 

そして、優は沼田の命令通り、上部ハッチからガス筒発射器の催涙弾で総理専用車に集まりつつある群衆に向けて龍眼による(どのような弾道を描くかぐらいにしか、使っていない。)狙い撃ちで、増援を阻んだり、総理専用車周辺に催涙ガスを撒いて容易に近付けないようにしていた。

そのため、デモ隊は催涙ガスによりたじろいでしまい、それを好機と捉えた機動隊の反撃を許してしまう。

 

「今だ!総理の周辺を確保し、救出するぞ!!」

 

結果、デモ隊は古河と勝田が所属する部隊と機動隊の攻勢に押されてしまう。

 

「クソ!……そんな奴なんかを守ろうとするなぁっ!!」

 

それに、反発したデモ隊は機動隊に対して、火炎瓶を投げつけるのであった。そのため、機動隊員の一人が火炎瓶を受け、火だるまとなって悶え苦しんでいた。

それを見た他の機動隊員は、素早く消火器で火を消し、火だるまになった機動隊員を他の隊員が担いで退がるのであった。それを見た勝田は、

 

(コノヤロォ……!!)

 

これ以上、犠牲を出さないように奮闘すべきだと自分に言い聞かせると、レミントンM870の銃口をデモ隊に向けてゴム弾で沈静化させようと引き金を引き、発砲する。

すると、ゴム弾を受けたデモ隊の人間は強烈な痛みに驚き、もがき苦しんでいたため、他のデモ隊の人間に担がれながら、逃げるように後ろへと下がって行く。だが、勝田は自分達を見るデモ隊の人間の目は怯え、恐怖、憎悪といった感情が向けられていたということに印象に残ってしまい、忘れられなかった。そのため勝田は、まるで自分達を化け物のように、荒魂のように見ていたように受け取り、怒りを感じたため、それを振り払うかのように続けざまにデモ隊に向けて発砲していくのであった。

 

タン、という発砲音の後、フォアエンドを前後させて弾を装填。次の鉄パイプや石つぶてやらを手に持つ標的に向け、タンという音と共に発砲し、フォアエンドを前後させて弾を装填。

 

といった具合に勝田は同じ行動を三回、いや四回であったかすら判別できないほど、何度も何度も発砲していた。

何故なら、どれだけ撃っても、幾らでもデモ隊の人間が何処からか湧いて出て来るため、危機的な状況であることには変わらないこと、そのうえ鬼気迫る表情で何度でも迫って来るデモ隊の人間に勝田は火炎瓶によって火だるまとなった機動隊員のことを思い出してしまう。

 

(く、来るなぁっ……!!)

 

その結果、勝田は怯え、徐々に混乱し始めるのであった。

 

「S1、S2、S4、S6の四名のノルアドレナリン値が上昇。」

「……動揺しているのか。」

 

しかし、指揮所に居る西田達は、S1というコールサインの古河とS2がコールサインの勝田、それに他二名のSTT隊員が新型S装備に搭載されている体温といった身体機能を計測する各部位のセンサーを通じて、彼等の情緒に不安が生じ始めていることに気付いてしまう。

 

「S1、S2、S4、S6、機動隊に応援を要請した。それまで持ち堪えてくれ。」

 

そのため、西田は努めて冷静な声で聞き取りやすいように、古河達に増援が来るまで持ち堪えて欲しいと指示を出すのであった。

 

「!…いえ、こちらでどうにかします!!」

 

しかし、勝田は西田の指示で火だるまになった機動隊員のことを思い出してしまったため、若干声を上擦らせながらも増援の機動隊員に被害が及ばないよう、自分の力だけでどうにかしようと躍起になってしまう。

 

それに、西田達を後方の指揮車両にて指揮してもらい、若い古河と共に前線へと志願したのは自分自身である以上、それに自分が引いてしまえば更なる犠牲が出るという考えに陥ってしまっていた。

 

――――そのため、よく見ずにデモ隊に向けて発砲してしまい、火炎瓶を持った者を撃ち、その者が火炎瓶を落としてしまったことにより、その火炎瓶を持った者の付近に居た女性を火だるまにしてしまう。

   

    

    




    
    
    
「アナ雪2」で有名なディズニーで見られる「ピーターパン」や「ダンボ」等がただの焚書【検閲により削除】人種差別といった理由で削除されることと公式による原作無視の二次創作【検閲により削除】実写版「リトル・マーメイド」の様に黒人歌手を起用される昨今の世相を考慮して、この小説は性別と人種等に関係なく登場させております。

それと、とあるVtuberが特定の国を"国扱い"したことに関しては詳細を掴めておりませんので、ご了承ください。



……ヨシッ!これで昨今の情勢にも配慮したことになるやろ!!
   
    
    

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。