112話を投稿させて頂きます。
アサシン
暗殺者、暗殺団、刺客という意味を指す英単語。語源は、ハシーシュ(大麻)、差別的に大麻中毒者、ハシシン老人、ハサス(原理)など諸説ある。
――――Wikipediaより。
――――可奈美達が夜見に出逢う前のこと。
獅童 真希が率いる特別遊撃隊の中でも、最新のアップデートが40着しか為されていない新型S装備の着用が許されている人員(とはいえ、その内の20着は予備部隊に回されているため、真希が率いている部隊の刀使の数は、真希を除いて20名のみなので、現在は20着分しかない。)は直近の荒魂討伐任務を終えたところ、刀剣類管理局本部からの突然の要請により、丹沢山周辺に突如として大量に現れた荒魂に現場の刀使だけでは対応しきれないため、その応援として鎌府女学院所属を示す青と白のツートンカラーで配色されたAW139ヘリコプターの二機編成で移動していた。
尚、AW139ヘリコプターが二機編成なのは、AWヘリコプターの定員が15名だからであり、テロ対策と支援のドローン等の操縦を担当するSTT隊員が同乗していたからである。
「皆も聞いての通り、大量の荒魂が丹沢山周辺にて出現した。現場の刀使だけでは対処しきれない数であったため、本部に居た特別遊撃隊が急行したが、それでも足りない状況である。そのため、荒魂討伐を終えた我々にも救援の要請が入った。」
そのため、真希はAW139ヘリコプターの機内にて作戦の概要を説明し、それを舞衣と沙耶香、そして歩といった他の特別遊撃隊も聞き漏らさぬように静かして聞いていた。
「尚、我々だけでなく陸自の機甲部隊と航空部隊。それと、空自と在日米軍も航空支援のみという限定的ではあるものの、彼等も救援として来ることになっている。」
尚、真希は詳細を省いているが、陸自の足の速い16式機動戦闘車と96式装輪装甲車といった装甲車が先に到着し、刀使達と共に防衛線を築くことで、赤子の荒魂の群れを市街地への侵入を阻み、その間に10式戦車といった主力の部隊が到着するという予定である。
……そのため、16式機動戦闘車と96式装輪装甲車の火力が足りず、主力である10式戦車が来る前に防衛線が瓦解すれば、赤子の荒魂の群れが市街地へと雪崩れ込み、未だ市街に残り救助を待つ民間人等に多大な被害を被らせることになるため、かなり綱渡りでもあった。
そして、防空任務が主任務である空自が航空支援しか出来ないのは納得できるものではあるが、歩兵戦力が配備されている在日米軍も航空支援のみの援護というのも理由があった。
それは、現在の在日米陸軍と在日米海兵隊には戦車といった機甲戦力が配備されておらず(良くてAAV-7といった水陸両用車ぐらい。)、TPY-2レーダーやPAC-3といった地対空ミサイルか歩兵戦力しかないうえ、その歩兵戦力も日本語が話せない者が多いという現状であれば、英語を話せる者が多くない刀使達と意思疎通するのは難しく、共同歩調して任務に当たるのは困難であるという判断の元、F-35Bといった戦闘機の荒魂に対する機銃掃射による航空支援という時間稼ぎ、RQ-4Bといった無人機による情報支援、UH-60やC-17といった嘗ての『トモダチ作戦』にて使用された航空機が市街地に残る民間人の救援活動に向かうことになるのは当然のことであった。
無論、米国は日本に貸しを作ることで隠世技術といった技術の提供を優先的に得るという確約を締結させることも目的の一つではあったのだが、第二席である寿々花とフリードマン博士のチャット仲間である『アドミラル』という人物が大統領と合衆国議会の面々を説得したこと、F-35Bのガンポッド掃射の威力とRQ-4Bの性能を見せつけることで日本に多く購入してもらうことで日米同盟をより強固な物にすることと日米の仮想敵国に対する牽制という目的があったがために在日米軍の航空支援を取り付けることができたのである。
「山の中に居た登山客は我々の初動の遅れで被害が出ている。……これ以上の被害を防ぐためにも、我々は一層の奮起をせねばならない。例え、今回討伐する荒魂が赤子の姿形だけでなく、声が酷似していてもだ。」
真希の赤子の荒魂を討伐することになろうとも、避難が遅れている人々を守るためにも遂行せねばならないと話していた。
そして、これは真希も与り知らぬことではあるが、今回の丹沢山周辺に突如大量に現れた荒魂に対して初動が遅れた理由は、今回現れた赤子の荒魂は夜見が産み出したものであるうえ、スペクトラムファインダーは今も旧親衛隊のメンバーとタギツヒメといった三女神に反応しないように設定されているがために発見が遅れたというのが事の真相である。
「恐らく、君達は今作戦において大きな葛藤を抱くことだろう。……しかし、これは朱音様から指揮権を戴いた僕の命令である!!もう一度言う、丹沢山周辺に突如大量に現れた赤子の荒魂を殲滅せよという命令は、今作戦の指揮権を賜った獅童 真希の命令である!!」
そして、真希は力強く宣言した。
部隊内での行為の責任は、全て部隊の指揮官に在ると。
今後、赤子の姿と声に酷似した荒魂を討伐したことに関して、『人の心が無い。』『赤ん坊殺し』と何も知らない一般人から非難されるそのときは、自分に付き従った部下達だけは、今作戦の指揮官である真希の命令により執行しただけであると述べさせることで自分に付き従った部下達だけでも、そういった非難に晒されないように、且つ責任が及ばないように真希は自分のみがその責を負おうとしていた。
その意図を理解した長年付き添って来た真希の部下達であるSTT隊員は、
「真希隊長!我々は義務と献身の意味を理解しております。ただ、国民の盾となれと、ただ荒魂討伐せよと御命令下さい。」
命を捧げると宣言していた。
義務と献身を放棄し、そのうえ女子供に背を向けてでも生き永らえようとする恥を晒す気はないと。
「私達も、義務と献身の意味は理解しております!!」
そして、真希の居るヘリに同乗していた刀使も先程のSTT隊員と同意見であると述べていた。
無論、それは何処ぞの養子先の子女の身代わりとして、そうしなければ"まとも"に生きていけないこと、もしくは実家の剣術道場の名を広めるため、教育が無償で受けられるといった世俗的な理由以外にも、彼女達は真希にそう忠誠を誓う理由があるのだが、そのことに真希は気付くことは無かった。
そして、
『……真希隊長。ご相談があります。』
「何だ?」
突然真希が装着しているインカムから、真希とは別のヘリに乗る岩倉 早苗からの無線通信が入った。
『……こちらは先程の荒魂との戦いで下級生が使うS装備の稼働時間に余裕がありません。ですが、私達が使っているS装備はまだ稼働時間に余裕があります。』
真希はそれだけで彼女が何を言いたいのか理解してしまった。
自分達が装備している稼働時間に余裕の有るS装備のバッテリーを下級生達が装備している稼働時間に余裕の無いS装備のバッテリーと交換することで、下級生達が使うS装備の稼働時間を増やし、下級生達に良い装備を少しでも与えて、下級生達の生存率を少しでも上げようとしていた。
「……分かった。好きにしろ。」
『はい。ありがとうございます。』
早苗は真希の短い応答だけで、どういう意味でそれを述べたのかを理解し、行動を開始していた。
――――そして時は戻り、強化された夜見と一対一の状況に追い込まれてしまったエレンは、第五段階の金剛身と後ろに下がりながら、薫とねねとの距離を空けることで夜見のターゲットが薫とねねに向かわないようにすることと、攻撃を捌くことでどうにか持ち堪えていた。
「ぐっ、手が痺れマスね!!」
どうにか持ち堪えていたというのは、珠鋼搭載型のS装備の力を受けた夜見の第五段階の八幡力による筋力増加の斬撃を捌いてはいるものの、エレンの手は捌ききれなかったのか、痺れてきたからである。
その理由は、2017年に普天間基地で行われたS装備の運用試験に同席した研究員の女性が言うには、第五段階の八幡力は、攻撃の入角度と状況にもよるが、第五段階の金剛身でも体が軋むような感覚に襲われたという膂力(りょりょく)があったということ。
そのうえ、第五段階の八幡力を使えないが、第五段階の金剛身を使うことができるエレンはその技を駆使して、どうにか受け流している状態であった。
故に、夜見の第五段階の八幡力による攻撃を受け続けていたエレンの手が痺れるのは無理も無い話であった。
しかし、このままジリ貧の状態のままでは何れはやられてしまう。
そのときとなった場合は、一体自分はどうなるのだろうか?夜見の様な異形な存在となるのだろうか?
もし、あのような異形な存在となったら、私も荒魂を産み出す存在になるのだろうか?
そう考えてしまうだけで、エレンの心は次第に平常心を失いつつあった。
いや、エレンでなくても、この荒魂に敗れて、死んでしまった場合は荒魂を産み出す存在に成り果てる可能性が有ると言われれば、誰もが狂いそうになるものである。
それだけでなく、エレンが敬愛するパパとママは自分が荒魂を産み出す存在に成り果ててしまったと知ってしまったとき、悲しませてしまうと思うだけで、パパとママを悲しませたくないという思いが先行してしまうのであった。
だが、エレンの瞳に可奈美と姫和がこちらへ向かって来るのが見えたことに、エレンは一筋の光明が見えた様な気がしたのだ。
それなら、3対1でまだこちらに勝機は有ると感じ、希望が見えたかのようにエレンは思えたのである。
――――しかし、
伸ばした左腕をしならせ、後ろに迫ってくる可奈美と姫和の方へと振り回すことで近付けにくくすると同時に腕を天高く上げ、そのまま地面にぶち当てると強烈な破砕音と共に土煙を上げるのであった。
それを見たエレンは、土煙に紛れてこちらを攻撃しようとしているのだろうと眼前を警戒するが、
ドスッという音が背後からしたのではないかと思える程の衝撃とエレンの身体から切っ先、御刀の刃が生えているのを見てしまったことにより、エレンは思わず背後を見てしまう。すると、エレンの背後に何時の間にか夜見が居て、その左腕の先には御刀が握られており、その切っ先はエレンの写シを突いているということにエレンは気が付いた。
とはいえ、写シを張っていたお陰で、実体は損傷を受けずに済むが、これでエレンも写シを使える回数が後一回となってしまうのであった。
だが何故、先程までエレンの前に居た夜見が瞬間移動したかのように背後に回れたかと言うと。
先程の伸ばした左腕で土煙を上げたのは、目眩ましではなく、荒魂化によって強化された腕と第五段階の八幡力が加わった力を地面にぶつけることでその反発力を利用し、飛び上がると同時にエレンの背後へと着地。そのままエレンの背後を取ると御刀でエレンを突き刺したというのが真相であった。
そのうえ、土煙を上げることで背後に居た可奈美と姫和の視界を封じ、土煙を壁とすることに成功したため、両名はエレンの援護に向かうことができなかったのである。
そうしてエレンは夜見に足を蹴られると、バランスが崩れてしまい、体勢が整わないという隙を突かれ、夜見が御刀を振りかぶっているところが見えたために、金剛身を張って攻撃を防ぐことには成功するが、エレンは地面に倒れてしまう。
しかし、気は失っていなかったため、直ぐに立ち上がろうとするが鳩尾に衝撃を受けると、何が当たったのか理解した。
それは、夜見の不規則に伸びた拳であった。
それをエレンは認識した瞬間に吹き飛ばされてしまい。山林の木にぶつかると気を失うのであった。
「!姫和ちゃん!!」
エレンと薫が倒れたことに気付いた可奈美は姫和にアイコンタクトで薫を担ぐこと指示し、そして可奈美自身はエレンを担いで紫が居る元へと向かおうとした。
……確かに、可奈美は広い視野と鋭い観察眼を持つが、誰をどう配置し、相手の集団がどう行動するかといった部隊指揮をした経験が無かったことと、赤子の声で不安に駆られ、平常心を保てなかった事が仇となり、担ごうとする際に夜見に襲われるということは考えられなかった。
「!」
そのため、眼前まで迫って来た夜見に驚くものの、剣術の技量が一際高い可奈美は、第五段階の八幡力の力で振るって来る夜見の攻撃を上手く捌いて躱すことに成功した。
「可奈美っ!!」
第五段階の八幡力の力が加わった夜見の御刀による攻撃を全て上手く躱せたのは、新型S装備の恩恵だけでなく、母である美奈都のため、弟である優のために"剣術好きな少女"と"正義の味方"を演じ、それに見合うべく血の滲む様な努力をしたことで磨かれた剣術の技量の高さの賜物であった。
しかし、その努力は全て剣術のみに注いだものである。
故に可奈美は鞭のようにしなり、紫に取り憑いた大荒魂の腕のように腕を伸ばし、常軌を逸した変幻自在の剣の軌道を描ける夜見の手足と胴への攻撃をブリッジをして躱し、続く足への攻撃もブリッジの姿勢のまま、御刀で可奈美の攻撃を防ぐといった奇妙な動きに翻弄され、徐々にではあるが夜見の蹴りと拳が可奈美に当たり始めていったのである。
それを見た姫和は、可奈美の名前を叫びながら可奈美の元へと向かい、援護しようとするが猫が後ろ足で砂を蹴る要領で地面が抉れる程の土煙と砂埃、それと極小の石礫を一身に受けた姫和は目を瞑ってしまう。
その目を瞑った一瞬の隙の間に、姫和は夜見の突きを受けてしまう。
「ぐっ!?」
そして、夜見は姫和を突き刺したまま可奈美の方へと投げ飛ばすことで可奈美の追撃も防ぐのであった。
そのため可奈美は、夜見の攻撃で気を失っている姫和を退かして立ち上がるが、夜見はその瞬間を狙っていたのか夜見の腕がこちらへと凄まじい速さで迫って来ていることに直ぐに気付き、御刀の峰の部分を使って夜見の腕を斬ることなく巻き上げる様に弾こうとするものの、第五段階の金剛身によって可奈美の攻撃は簡単に弾かれてしまう。
夜見の腕を弾くことに失敗した可奈美は、夜見の拳を鳩尾に受けてしまう。
「げほっ!!?」
夜見の拳を受けた可奈美は、後ろへと吹き飛ばされるものの、気を失うことなく両の足と自らの気合いでふんじばり、地面に倒れることをどうにか防ぐことで、どうにか立ち上がった状態を維持するのであった。
「まだ……まだぁ!!」
エレンと薫、それに姫和が倒れている以上、自分が倒れる訳にはいかなかった。
そのため、可奈美は夜見の注意を自分に向けさせることで姫和達に危害が加わらない様にするため、果敢に自分から攻め込んで行く。
「ぜっやあああああっ!!!」
しかし、夜見は突然御刀を横に投げ捨てたことで、可奈美は自然に御刀を目で追ってしまう。それにより、可奈美は夜見に大きな隙を与えることとなってしまう。
「……ぶっ!?!」
突然、夜見の頭が眼前に急接近したと思った瞬間、可奈美は夜見の頭突きを顔で受けることとなり、御刀を手許から落としてしまう。
理屈は単純で、夜見は足を伸ばして可奈美の顔面に頭突きを食らわせたのである。……単純ではあるが、虚を突くことが出来る頭突きは敵との距離が近ければ近いほど、近接戦に置いては絶大な効果を発揮することができる攻撃でもあり、それをまともに受け、虚を突かれてしまった可奈美は御刀を手許から離してしまった。
その結果、手許に御刀が無い状態で可奈美は、荒魂の力で強化された夜見を相手にして立ち向かわなければならなくなってしまったのである。
……しかし、可奈美の悪い状況はそれだけで無く、夜見が手を触手の様に長く伸ばして、先程投げ捨てた御刀水神切兼光を移動することなく手に取る光景を見てしまったのである。
――――私は今日殺られる。
そう覚悟する可奈美であった。
「可奈美ちゃん!!」
しかし、舞衣の声が聴こえた可奈美は、その声がした方向へ顔を向けると、舞衣だけでなく、沙耶香と真希、それだけでなく紫の姿が見えたのであった。
可奈美は、これで紫が夜見を説得すれば、夜見を傷付けることなくこの戦闘を終わらせることができると思い、安堵する。
「戻って来い夜見っ!紫様はこの通り健在だ!!」
「折神 紫が命じる。……衛藤 可奈美と十条 姫和の追撃命令を破棄、本部へと帰投せよ。」
紫が夜見に対して、そう命じているところを見た可奈美は夜見の暴走はこれで収まるだろうと、そう思っていた。
………しかし、可奈美の考えていた事は、その通りとはならなかった。何故なら、
「ゆ、ゆゆゆ紫様?」
「そうだ。此処に居られる!!」
「紫様、紫様、紫様紫様?……何処に居るのですか?」
夜見は、紫の姿を見たのだが、彼女は認識出来ていないのか、此処には居ないと言うのであった。
「そんな……夜見!忘れたのか!?此処に居られるだろう!!?」
「いいえ、いいえいいえいいえ、紫様はその様な事を御命令為さる訳がありませセせん。それに、ソレに獅童 真希はははは第一席では無いはず!……オカシイ。オカシイオカシイオカシイ。」
真希は、紫を認識しない夜見の事を尚も説得しようとするが、当の夜見は首をレコードプレーヤーの様にグルグルと回すと狂ったテープレコーダーの様に何度も同じことを口に出すのであった。
その姿を見た真希達一同は、固唾を飲んで見てしまった。
夜見の変わり果てた姿とその行動に恐怖を感じながら。
「ゆか紫ユカリ紫様は、紫様は泣きぼくろがあって、血の色の様に赤い服を着用着ていて三つ編みをして髪はまとめて短くしていて黒いストッキングと黒いハイヒールをしているのが紫ゆかり様です。だとしたら……その女は誰です!!?!」
そして夜見は、現実に居る紫とは掛け離れている服装と全く違う人物像を語りながら、紫を指差しながらこの女は誰かと真希に詰め寄ったのである。そして真希達は、その夜見の言動に驚くしかなかった。
……そう、夜見の記憶は既に薬によって混濁しており、自身の記憶に整合性を持たせることで精神の安定を無意識に行うことで、紫のことを雪那の様な姿であると思い込んでいたのだ。
そして反応が無く、真希達が動いていない内に夜見は自身の腹を切っていた。そして、その腹の自傷跡から赤子の荒魂が産声を上げて這い出て来たのである。
それを見た紫は、今まで相手にしてきた赤子の荒魂が何処から現れたのか理解してしまったうえ、舞衣と沙耶香、真希は衝撃を受けたのか、時が止まったかのように止まり、夜見の腹の中から赤子の荒魂が這い出て来る様を黙って見ることしかできなかった。
城を攻めるは下策、心を攻めるが上策
――――孫氏
精神攻撃は基本
――――恐らく初出はカブトボーグのファンから、