142話を投稿させて頂きます。
約50億の粉飾決算のライブドア事件後、ライブドアは上場廃止。
約1000億の粉飾決算のオリ〇パス事件後、オ〇ンパスは上場維持。
マジでこれは記憶に残った。
「東京に展開している自衛隊と特別祭祀機動隊に通達。東京に現れた荒魂を対処することを最優先にせよ。」
「東京杉並区に現れた荒魂の対処のため、S装備の使用の許可を求めております。」
「イチキシマヒメの捜索はどうなっている?」
「東京に展開した第一高射特科大隊が裂けた空に向けて地対空誘導弾を使用する許可が求められておりますが、許可しますか?」
裂けた空から荒魂に強襲された刀剣類管理局と自衛隊の本隊が集う野営地は、本部長である紗南と陸将補である甲斐の負傷により機能不全に陥っていたが、寿々花と甲斐の代理として自衛隊の統率を執り行う三木一等陸佐によって、どうにか約50%の機能を取り戻し、東京に展開していた自衛隊と特別祭祀機動隊の各部隊に指示を出すことができた。
「S装備を使用を許可を受諾。スペクトラムファインダーの反応を元にコンテナの射出を。それと、第一高射特科大隊には地対空誘導弾の使用を許可し、誘導弾の反応の報告を。それと、特別希少金属利用研究所からは何か報告はありましたか?」
寿々花の指揮下にある管制官に杉並区に居る刀使にS装備の支援の許可と第一高射特科大隊から要請された地対空誘導弾の使用の許可を受諾するだけでなく、特別希少金属利用研究所に彼我の境界の内部をドローンによる観測を依頼していた。
「寿々花臨時指令。……京都に居られる総理と各大臣がソフィアとかいう子娘よりも、東京に大量発生した荒魂の討伐を最優先すべきであると閣議決定されましたので、我々自衛隊は刀剣類管理局と共にその決定に従い東京に居る荒魂の討伐を優先せよとのことです。」
それだけでなく、三木一等陸佐の口から、寿々花は神奈川の鎌府女学院へと避難した総理と各大臣との交渉に成功し、甲斐が決めたソフィアの捕縛を後回しにし、東京に突如として現れた荒魂の討伐を最優先することに成功していた。
「……しかし、東京五輪の成功を願う者達をよく説得できましたな。」
その成果を聞いた三木は、寿々花のことを素直に賞賛していた。それを聞いた寿々花は、
「そうですか。……では、三木一等陸佐殿。甲斐陸将補の代わりは務まりそうですか?」
「ええ。災害派遣にて大部隊を指揮したことがありますので……。」
三木に甲斐の代わりは務まりそうかと尋ねるのであった。
それを聞いた三木は、東京での荒魂大量発生下に置いても、冷静に自衛隊の部隊を指揮し、事態を対処することができるかと問われたのだろうと思い、寿々花にそう返答するのであった。
「そうでしょうね。……それと三木一等陸佐殿。この作戦が終了した後、中谷防衛大臣から辞令が下されるそうなので、今後とも我が刀剣類管理局との関係を維持するよう、慎重な行動をお願い致しますわね。」
「…………。」
それを聞かされた三木は、重傷を負い病院へと搬送された甲斐のことを考えると、それがどういう意味を持つか直ぐに分かった。
それ故に、三木は皮肉気に寿々花に対してこう返すのであった。
「なるほど。……段々と貴女は甲斐陸将補に近付いてきたという訳ですか。一体、どのような手で総理と各大臣を説得なさったのです?」
三木にそう言われた寿々花は、三木の顔を見る事なくこう返した。
「ああ、簡単なことですわ。……東京五輪の価値を下げたくないなら、そのようにすれば良いだけの話しですから。50億もの粉飾を出した一般企業は実刑を受け、1000億もの粉飾を出した歴史ある大企業は行政処分のみ、というこの国の経済の実態を甲斐陸将補は知らなかっただけのことなのですから。」
戦争だけでなく、この国の経済も、法の下の平等というお題目も全て、基準が曖昧となったグレーゾーンという白か黒かの判別の付かない灰色の世界に染まりつつあるのだということを寿々花は三木に告げるのであった……。
――――一方、ソフィアとイチキシマヒメは、
「繋がった。ヒルコミタマに………。」
「イチ子ちゃん、お祝い申し上げます。彼等を取り込み隠世にある本体との繋がりを得られた今、現世に覇を……いや、貴女がこの世界を二次創作の世界のように好き勝手にできるようになりました。……今後は如何に致しますか?」
隠世に居る本体であるヒルコミタマにイチキシマヒメが繋がったことよりも、隠世の扉が開いたことに歓喜するソフィア。
ソフィアが歓喜した理由は、心の奥底では隠世の扉が開くことに不安であったが、タギツヒメのノロが多量に優の体内に残っていたことでタギツヒメの代わりを担えたこと、新型S装備に珠鋼を搭載させることで隠世への影響力を無理矢理増大させ、隠世の門が開くかどうかは賭けであったが、その賭けが上手くいったことで隠世の門が開いたことで大量の荒魂が降り注いだことに歓喜したからである。
……だが、隠世の門が開いたことに歓喜し、興奮が冷めやらぬ心境ではあるのだが、ソフィアはどうにか冷静を保ってイチキシマヒメに尋ねるのであった。……この後は、どうするのかを、
「……良く言う。お主は隠世の扉を開けることだけが目的だったのだろう。」
「ほう?私の考えがお分かりで?」
「知らん。……静の記憶からお前がどのようなものを望んでいたかを見ただけだ。……しかし、隠世の扉を開けることに執着する人間が居るとは思いも寄らんかったぞ。」
「ええ、この世界を"狼の世界"へと変貌させるのが唯一の望みでしたから、……争いの無い世界など、不健康極まりないですから……。」
すると、イチキシマヒメは静の記憶からソフィアの狙いが隠世の門を開けることだけが狙いであったと言うと、ソフィアはその指摘に気にすることなく平然とイチキシマヒメにこの世界を"狼の世界"に変貌させることが目的であると述べるのであった。
「……獣の世界か、お前の望みは叶ったのか?」
「ある程度は。」
「ある程度?」
ソフィアが望む"獣の世界"は叶ったのかとイチキシマヒメに問われたソフィアは、ある程度はと返すのであった。
ある程度と返したソフィアにそれはどういう意味かと聞き返すイチキシマヒメ。
「……ある程度とは、この隠世の門を開けることで隠世に居た荒魂と人間共を永遠に争い続けさせる。……この退屈な平和という奇病に悩まされていた世界を戦争といった闘争の血で彩り、そして、その闘争の血で彩ったこの世界を、心の底から絶景だと思える世界にし、私好みの舞台を整えることができたのですが、それに相応しい象徴が手に入らなかった。……だからこそ、ある程度はと答えました。」
隠世に居る荒魂と人間を相争わせることによって生ずる闘争の血で彩られたこの世界を心の底から美しいと思える世界を舞台とした主演を獣の世界の象徴として、狼の時代という新たな時代の幕開けとして示す象徴という名の偶像が必要だったのだが、それが手に入らなかったがためにソフィアは「ある程度」と言って答えるのであった。
「……そう、あの孤高の強さこそが獣の世界の象徴として、狼の時代の幕開けを示す偶像として相応しい子だと思えたのだ。」
そう言って思い浮かべるのは、ソフィアが初めて優と出逢った時のこと。
初めは何事もなくSTT隊員を鼻歌を歌いながら防弾チョッキを避けて手足を撃って嬲り、そして自身も首に重傷を負っているにも関わらず、負傷して動けなくなったSTT隊員を盾にしながら被弾も気にすることなく戦い続けている姿に感動した。
石廊崎における優と夜見との戦いの経緯をこちらの協力者であったトーマスから聞いたソフィアは、味方を盾にし、敵も味方も雑に放り投げるという人を人とも思えぬ所業に心が感動で打ち震えた。自身の理想とした姿が目の前に現れたかのようにすら思えたのである。
そのために、外国の工作機関と繋がりを持つという危険を犯してまで優を国外に出さないようにし、優が人を殺すということに何の抵抗もなく行えるように半ば荒魂化した結芽、イスラム過激派といった物を用意したのだが、
(だが、違った………。)
だが、それは違ったとソフィアは心の中で述懐していた。
故に、ソフィアは狼の世界の象徴として相応しいと思っていた衛藤 優のことを思い出していた――――。
「衛藤 優。ようやく、……ようやく貴方を此処へ迎え入れることができた。その日をどれだけ心待ちしていたことか。」
ソフィアは、冥加刀使と決起に参加した若い刀使達を囮にし、数十名程の冥加刀使を引き連れた山崎 穂積をCIAと甲斐の情報提供により手に入れた優が居る病院へと向かわせ、優をイチキシマヒメ等が居るこの都内にある高層ビルの中に居た。
ソフィアと優が居る場所は、白い棚の上に"100円を入れてね!"と赤い文字で注意書きされたものが置かれており、その棚の中にはお菓子が入っていたところから、オフィス用の置き菓子であることが読み取れた。その置き菓子と丸いテーブルが一つ、ソファが三方向に設置されているスペースにて、優をソファの上に寝かせるとソフィアは語っていた。
……やっと待ち望んでいた人を手に入れることができたことにどれほど喜んだかを。
「……ていうか……誰?」
しかし、そんなソフィアの告白なんかどこ吹く風と言わんばかりに優は、存在すら忘れてしまっていたソフィアのことを「誰?」と言って尋ねるのであった。
「忘れてしまっても仕方がありません。貴方は脳がノロによって侵食されてしまったがために記憶を失いました。……私はソフィアと言う者です。以後、お見知りおきを。」
「……どうでもいいけど、何で………僕を此処に……連れて来たの?」
優に「誰?」と問われたソフィアは、自身の名を名乗るとその名を覚えていて欲しいと懇願するのであった。
それを聞いた優は何故、此処に連れてきたのかを続けて問うのであった。
「何故、連れて来たか?……それはですね、貴方がこの国を壊す。史上最恐の大荒魂になって欲しいからですよ?」
連れて来た理由を優に問われたソフィアは笑顔でそう答えた。
この国を破壊してくれる史上最恐の大荒魂になって欲しいからであると。
「……何で?」
「それはですね。ずっと疑問だったからですよ。……人間と荒魂がどう違うのか、本当に疑問だった。刀使となり、初めて荒魂を斬ったとき人間の肉の感触を思い出したんですよ。御刀で斬れば人も荒魂も死ぬ。……ですが、この国では荒魂は穢れの象徴として扱われてきた。人間もドス黒いものを抱えているというのに、何故あんなにも恐れるのか、本当に疑問でした。」
ソフィアは今まで誰にも打ち明けなかった心の内を語り始める。初めて荒魂討伐した際、人を殺した感触と同じものを感じたことに疑問を持ち、そこから人と荒魂の違いについて、答えを見出せないままでいたことを。
「……その疑問を抱え続けていたら、あることにも疑問を抱きました。どうして、この世界は荒魂や他国の介入といった脅威に晒されているのに、自らを武装してその脅威に立ち向かわないのか?自らの問題に立ち向かうこともなく、他者に生殺与奪の力を持つ剣を他者に持たせることで解決した気でいるのだろうかと?……果たして、ただ生まれたから生きるということは本当に正しいことなのだろうかと?」
ソフィアは語る。その疑念を抱き続けていたら、様々なことにも疑問を抱いたということを。
「戦争、病、事故……人はいつか必ず何らかの理由で命を失う。……永遠の命は存在しないというのにただ生きているだけの人間が不思議だった。命は弱い者から失っていくというのに、他人に生殺与奪の権利を握られていることに誰も何の疑問を抱かないことに疑問だった。……そこから私はただ無意味に生きている人間が……人間に見えなかった。」
姉同然の存在だったソフィア、赤子だったソフィア、自分が殺したソフィアを思い浮かべながらソフィアは語る。
人は必ず何らかの理由で死ぬ。死なない生物は生物ではない。それだけでなく、命は弱い者から失っていくものだと。
……なのに、この国の人間達はそれに疑問を抱かず暖衣飽食に包まれることを当然のように生きて、一方で自分が育った下水道で共に暮らした私の仲間達は飢えを凌ぐために強盗や春を売ったというのに、誰もそのことに疑問を抱かないという理不尽を見てきた。それが、ソフィアにとって、この国に住む人間のことをとても人間には見えなかった要因であると。
人間じゃない物が人間よりも平然とした顔で生きているのが不思議で不気味で気味の悪い物としか思えなかったと。
「私の疑問に知識が答えてくれるだろうと思い、様々な物を読んだり見たり知ったりした。……しかし、それらを漁ってもスタンフォード監獄実験、ミルグラム実験、サードウェイブ実験、ローゼンハン実験。」
人は閉鎖的な状況における権威者の指示に従う人間の心理状況を解明したスタンフォード監獄実験やミルグラム実験を素に刀使やイチキシマヒメを説得……もとい洗脳した静。
第二次世界大戦中にドイツ人がナチス政権の政策をどのように受け入れることができたのかを説明するために実施したサードウェイブ実験を素にして、刀使の使命といった特別感と優越感に浸れる言葉を使って彼女等を冥加刀使へと変わるように説いたことを思い出しながら語ると、次の話をし始めた。
「……特にマウスの楽園を何度も創ってはマウスが絶滅したという結果しか残らなかったUniverse25実験以上の回答が無かった。」
マウスにとっての疫病、天敵、災害、戦争といったものが存在しないマウスの楽園のような社会を25回築いたが、結果は乳児死亡率が出生率を越えたことでマウスが全て絶滅したという実験、Universe25実験以上の回答が無かったと語る。
「この世界は未だに闘争という害意が必要なのだ。……その始まりの遠吠えを告げる狼が必要なのだ。人は獣へと戻るべきなのだと。」
それらを知り、そう感じたソフィアは、この世界には未だ闘争というものが人々を健やかに保ち続け、且つそれが人にとって必要な物であると。
「だからこそ私は求めた。………力によって全てを捻じ伏せることができる真の平等と自由を有する世界を、獣を世界……狼の世界を、私がなれなかった狼の世界に相応しい象徴を私は求めた。そうすれば、私が望んだ世界が手に入り、永遠に形は崩れることが無いと。」
そして、闘争こそが人にとって自然であり、必要なものであると実感。この退屈な平和な世界を戦争という闘争に塗り替えることで人々を虐殺し、それと同時にソフィアの復讐をも成そうとしていた。
「…………どんな人間であろうとも力によって全てを捻じ伏せることができる真の平等と自由を有する世界。獣の世界……狼の世界を……私がなれなかった狼の世界に相応しい象徴を私は求めた。」
それ故に、ソフィアは獣の世界だけでなく、その世界に添えるのに相応しい人間が必要だったことも。
「今までの貴方の戦い振りから確信しました。……貴方は獣の世界において頂点に居るべきであり、暴力の象徴として君臨する存在となるに相応しいと、そうして堕落した人々の目を怠惰な平和から目覚めさせられる存在になって欲しいのです。だからこそ、私は貴方に史上最強の大荒魂になって欲しいのです。人々が闘争へと駆り立てる存在に……。」
ソフィアはそう言って、優に史上最強の大荒魂になって欲しい理由を述べる。
「……何で自分がそうならないの?」
しかし、優はそんなことどうでも良いかのように、何故ソフィアが大荒魂にならないのかを尋ねていた。
「……私が大荒魂になるのは相応しくない。ただそれだけのことです。私でも思いつかなかった残虐な行為を思い付く貴方なら、私が理想としていた者になれる。ただ、それだけのことです。」
「……そんなことのために、今まで殺したんだ?」
「ええ。……ですがお気になさらず、そんなものとは比べ物にならない程にこれからは、いや、これからも人が人を沢山殺しますので。」
自分が大荒魂にならないのかと優に尋ねられたソフィアは、自分よりも残虐なことを思い付く優の方が大荒魂と呼ぶに相応しいと答えていた。
そして、そんなことのために今まで殺したのかと問われたソフィアは、優がそのことに対して気を揉んでいるのだろうと思い、これからも人は沢山死ぬのだと説くことで罪悪感を無くそうとしていた。
「……それに、酷いとは思いませんか?貴方を死地へと追いやるばかりか、不要になれば捨てたのですよ?……その証拠に私達が貴方の居所が分かったのはこの国の政府、寿々花といった刀使や甲斐といった自衛隊の人間、トーマスが所属していたCIA、それに貴方の姉である衛藤 可奈美が弱った貴方が何処に居るかを教えてくれたのですから。」
それだけでなく、ソフィアはこの国の政府、寿々花や甲斐、CIA、……そして、可奈美もお前が邪魔に思ったから、私にお前の居所を教えたのだと述べていた。
……だが、ソフィアは一つ嘘を吐いていた。それは、可奈美がソフィアに優の居所を教えているということなのだが、実際は、可奈美はソフィアに優の居る場所を教えていない。
だが、優が大事な家族の一員であると思っている可奈美にも見捨てられたと思わせれば、優が絶望し、大荒魂になる気持ちが強くなると考えたからこそ、そんな嘘を吐いたのであった。
「…………。」
黙って聞く優の姿を見たソフィアは、実の家族にも捨てられたことに効果があったと思い、更に饒舌になるのであった。
「大丈夫。身体が不自由で家族にすら見捨てられた貴方は不安に思うかもしれませんが、私がイチキシマヒメが持つ多量のノロと私が持つノロを貴方に捧げます。」
タキリヒメと静、そして多数の冥加刀使を取り込んだことでイチキシマヒメが持つ多量のノロと自身が持つノロも優に捧げることでサポートすると言っていた。
「全てはこのために、このために用意しました。冥加刀使も隠世から降りてきた荒魂も私自身でさえも貴方を史上最強の大荒魂にするための舞台でした。あとは、主演である貴方が全てを、この世界を塗り替える時が来たのです!!いつも通りの貴方で、親衛隊やSTT隊員等と同じように全てを力で、気に食わない物を捻じ伏せれば良いのです!!この世界にそびえ立つ綺麗に着飾ったビルも上辺だけ綺麗な白い建物も全て廃墟にし、燃え広がる景色に変えてやりましょうっ!!!!」
そうしてソフィアは、優に全てを暴力で解決すれば良いのだと諭すように説くのであった。
あの肥えた豚同然の成金が住まうビルも、気に食わない物は全て壊せば良いのだと、この世界は原作を無視した勝手な二次創作のように己の欲望のままに好き勝手して良いのだと、ソフィアは優に感情を顕にして述べていた。そんなところからも彼女の本心と必死さが伺えた。
「……嘗て、この国も倒幕やら維新やらで体制が変わったように、この国も詰みかけている。……何もかも規制して閉鎖的となった平和社会を暴力という名の変革を促すことで全てをひっくり返らせる。……そうすることで、貴方のことを不要だと言ったこの社会に復讐しようではありませんか?」
ソフィアはこの閉鎖的な社会を吹き飛ばすことで優の存在価値を世界中に知らしめようと優に説くのであった。
……しかし、
「……フ……フフフ……へえ、そうなんだ。」
自分が生まれ育った国にも、所属していた組織にすらも、そして家族の一人である可奈美にも(これは、ソフィアが優を絶望させるための嘘ではあるが。)、優は見捨てられたというのに、ソフィアは優が絶望し、復讐に囚われて大荒魂になると述べるどころか、こちらを見て、見下したかのような笑みを浮かべたことソフィアは奇妙に思えた……。
次回、116話を投稿したときに書いた“ずっと隠していた昔から悩んでいた欠けた心が埋まり、満たされる様な気さえした”という優の言葉の意味。
あと、一週間後にもう一話だすと思います。