【完結】刀使ノ巫女+α   作:tatararako

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47話を投稿させて頂きます。

ひよよんと優の日常話。
原作の可奈美が聞いたら、おこになる部分アリ。

すいませんが、箱根の戦闘話はもうちょっと掛かります。
 
 


複数の目と呪い

そして、衛藤 可奈美達が東京都湾岸線沿いで荒魂討伐をする前のとある一日の朝、優は刀剣類管理局の医務室の一室にいつも通りに一人で起きていた。

 

真っ白い部屋に、真っ白いベッド、真っ白い家具にカーテン。……全てが飲み込まれるような白い部屋に一人だけ、優はそこに居た。……自分が軟禁されている事実を知らず、ただ待ち人をぼうっと待ち続けていた。そんなことを思っていたら、不意に扉がガラッと開かれる。

「おはよう。」

「あっ、……おはよう。」

待ち人可奈美が来てくれたと思い、扉の方を見てみると、笑顔を向けてくれる姫和が一人で来てくれていた。

「……ねえ、姫和おねーちゃん。」

不意に優が姫和に尋ねてきたため、姫和も「ん?何だ。」と返してしまった。

「可奈ねーちゃんは何時戻ってくるか分かる?」

優にそう尋ねられた姫和は、言葉が詰まってしまうが不審がられないように目を合わせずに答えていた。

「……可奈美は、その、少しアレだ。荒魂がよく現れるようになったから、急に任務が来てな。それで、私が可奈美代わりに来たんだ。……済まんな。私では不服だよな?」

姫和は伏し目がちにそう答えていた。

「あっ、……うん、そんなことないよ。いつもありがとう姫和おねーちゃん。」

姫和の話を聞いた優は、少し遠慮がちに答え、子供らしい屈託のない笑顔を姫和に向ける。

その笑顔を見守りながら、姫和は少し前のことを思い出していた。

 

 

 

「つまり、どういう事なんです?」

優の容態を担当している担当医の話を聞いていた可奈美と姫和は衝撃を受けていた。

「私達も精一杯手を尽くましたが、衛藤 優君は大荒魂との戦闘で荒魂の力を強くするために自身の身体をノロに侵食させた結果、あのような姿となってしまったようです。そんな状態でノロを抜いてしまえば、重要な臓器を荒魂化して抑えていた部分も無くなることになり、そうなると命は…………。そんな訳ですので、元の姿に戻すことは不可能です……。現状は荒魂化した部分からくる拒絶反応とストレスを抑えるため、鎮静剤と免疫を抑える投薬等を追加し、ノロの毒性からくる人体への影響を緩和させるぐらいしか対策法がありません。……。」

担当医は残酷なことを可奈美と姫和に告げていた。優は大荒魂を倒すためとはいえ、荒魂の力を強くさせるため、身体をノロに侵食させたことにより、荒魂化した部分が増えたことによってノロの毒性からくる拒絶反応とストレスが増大し、鎮静剤と免疫を抑える薬等を追加し投与しなければならないという話を医者から聞き、可奈美と姫和は、優はノロ漬けで終わることなく、薬漬けにもされるのかと思うと眩暈がしてきたのであった。

「…………そうだとしたら、優ちゃんは、優ちゃんはどうなるんです。」

可奈美はこの後の説明を訊くことを恐れたが、訊くことにした。いや、訊かなければならなかった。

「……政府から直々に、その、衛藤 優くんは鎌倉特別危険廃棄物漏出問題の“真実”を秘匿するため、この部屋、…いや、この刀剣類管理局本部から許可無く外出することは許されなくなりました。そして、表向きは可奈美さん達が大荒魂を静めたということになるそうです。」

可奈美は絶句していた。優はその名誉を受けることもなく、自分達がその“偽物の英雄”として振る舞わなければならないことに、そして“優を救う”という約束の達成が更に遠のいてしまったことに。

「何でだ。……何でこうなるんだ?」

姫和は声を震わせながら、己の思いを吐露していた。

「……可奈美さん、姫和さん、本当に申し訳ありません。そして、お願いもあります。」

担当医も神妙な顔をし、意を決して、あることを頼み込んでいた。

「優君は必ず、……今後は、今後は必ず荒魂討伐に加わらせるようにして下さい、寿命が縮むことになります。」

可奈美と姫和も担当医の言っていることが理解できなかった。何故、優をまた荒魂討伐に参加させなければならないのか。そして、寿命が縮むとはどういうことなのか。

「……ただでさえ、荒魂化した部分からくる拒絶反応を抑えるため、現在は免疫を抑える薬等を追加して、ノロの毒性からくる人体への影響を緩和させているというのは説明しましたね?」

担当医の言葉に可奈美と姫和はただただ頷く。

「それだけでも、多大なストレスとなるのですが、優君が外に出て可奈美さん達に会いたいと、あの子は可奈美さんと姫和さんのために戦っていると言っていたから、つい口が滑って、それは辞めるべきだと言ってしまったんです。すると、あの子は荒魂討伐に加わらなければ自分が生きる意味が無いと言って、パニックを起こさせてしまい、それを鎮めるために許可も得ず、薬を投与しました。済みません。……ですが、もしあの子を戦闘に加えなかったら更なるストレスを与えることとなり、それらを抑えるために投薬の量が増えることになると、薬物依存や寿命の短命化といった障害が出るかも知れません。なので、できれば優君と一緒に過ごしてあげ、極力戦闘に加えさせるようにしてなるべくストレスを与えないようにして下さい。」

つまり、敵を倒すことに自分の存在意義を見い出してしまった優に、敵を倒すことを否定したり、戦わせなければストレスを増大させることになり、そのストレスを抑えるためには多量の投薬を注入しなくてはならなくなってしまい。最悪、薬物障害等を起こす恐れがあることを担当医は可奈美と姫和に伝えていた。

だが、担当医は優がジョニーとミカ、ニキータやタギツヒメ、そして結芽が優の中に居て、友達である彼らのことを荒魂扱いされることを危惧した優は、タギツヒメ達のためにも戦っていることを言わずに隠していたことを担当医は気付かなかった。そのため、可奈美と姫和は優の中に居る者達のことに今も気付かぬままであった……。

「……だが、だが、今の話を聞けば、戦わせて手傷を負えば!更に荒魂化が進むことになるのじゃないのかっ!!?」

姫和は担当医の話を聞き、戦闘に参加させても大荒魂を倒したときのように手傷を負えば、更に荒魂化が進むことになると声を荒げて言い、問題の解決にはならないと言っていた。

「……無茶なお願いであることは重々承知しております。ですが、優君を少しでも長生きさせる方法は、出来る限り傍に居てやり、普段の生活でも出来る限りストレスを与えず、極力戦闘に参加させ、その戦闘で手傷を負わせることなく任務を完了させるしか方法がありません。……お辛いでしょうが、何卒ご協力の程お願いします。」

頭を下げる担当医の姿に、可奈美と姫和は何も言えず、どうすることもできないという無力感に襲われていた。

 

 

 

こういった事情があり、姫和は優を箱根の荒魂討伐作戦に参加させなくてはならないことに居た堪れない気持ちとなる。

「…………そろそろ、食事にしよう。行こう、優。」

姫和は気持ちを変えるべく、優の手を引きながら食堂へと向かうこととなった。

優の身体が殆ど荒魂化し変わり果てた姿。

優を戦闘に加える加えないことは関係無く薬漬けにされること。そして、

「あっ、あの人平城の十条さ……。」

「……うわっ。」

その刀使達が優を化け物か何かのように見ているように見えた姫和は、心の中であることを呟いていた。

無数の目――――。

 

荒魂と変わらない憎悪の目――――。

 

羨望の眼差しを向ける目――――。

 

汚い物に向ける嫌悪の目――――。

 

渇望の心を抱いている目――――。

 

そんな無数の目――――。

 

そんな無数の目から、私は色んな瞳があることを知った――――。

 

鎌倉特別危険廃棄物漏出問題で有名となった姫和を見て、黄色い声を上げていた刀使達だったが、優の姿を見るなり、化け物のように見て、そそくさと目を合わせないように歩いていった。

「…………。」

姫和は、その刀使達が優を化け物扱いするかのような行動を見せたことに、憤りを感じ、殴り倒したい衝動に駆られ、その刀使の方へ振り向くが、

「姫和おねーちゃん、行こう。」

優にそう言われ、姫和は優を化け物扱いした刀使達を無視し、食堂へ向かうことにした。

「……ああ、そうしよう。」

姫和は、優の声に応え、柔和な顔を向けると同時に思い出していた。

優は、表向きには鎌倉特別危険廃棄物漏出問題で被害を受け、現在の姿となり、刀剣類管理局本部内にある特別な医務室でノロと人体の分離を行なっており、現在は手探りの中で治療中となっている。

……だが、本当は大荒魂を倒したのは優で、今の姿となっているのも大荒魂から勝利をもぎ取るために必要な代償として支払った結果であることも、特別な治療室は無く軟禁に近い状態であることも、あの刀使達にはどうせ分からないことだろう。どうせ、……そう、どうせ分からない。あの子達が優のことを言い触らすこともないだろう、そんな知恵など無い。と、姫和は心の中で冷酷な声を発しながら決め付け、食堂へと進んで行った。

 

 

 

食堂に着き、姫和は優と食事をすることにした。しかし、

 

『……ネエ、十条サンダヨネ?アノ人。』

『アレ、荒魂?』

 

実はチョコミントアイスを買って、何も知らない優を喜ばせようとしていた。だが、今は取り出しても嬉しくない。

 

『違ウ、違ウ。アレハ、アノ子ハ鎌倉デ起キタ事件ノ被災者ダヨ。デモ、アソコマデクルト荒魂ジャナイノカナ?ハハハ。』

『チョット、ソンナコト言ワナイノ。アハハハ。』

 

そして、チョコミントアイスを渡すと、喜んでくれた。この子はチョコミントアイスが好きで居てくれる。だけど、分かってくれる子が一人増えたのに、心がズキズキと痛む、痛む、痛い。

 

『デモアアナルト、荒魂ナノカ分カラナイナ?』

『ハハハハハハハ、違イナイ。』

 

そんな声が聴こえる。そんなふうに言っているように聴こえてくる。

男の声?女の声?それとも、……私が勝手に言われていると思い込んでいる幻聴?

現実と妄想の区別が曖昧な気分になるほど、姫和は判断が覚束なくなる。いや、あるいはもう既に狂っていたのか?あれほど好きだったチョコミントが幾ら有っても、心が押し潰されそうになる。

「どうしたの?姫和おねーちゃん……。」

優は、姫和が辛そうに見えたのか、捨てられた子犬のような目で見て、姫和を伺っていた。

「…あっ、いや、何でもない。……それよりも優、少し砂糖を入れる量が増えたな。」

姫和は、何を考えていたのか優に悟られたくないかのように、目を逸らしながら、はぐらかすかのように優が飲む紅茶に入れる砂糖の量が増えたことを指摘する。

「……うん、何だか。お砂糖の量を増やさないと味が、……ううん、何でもない。やっぱり、良くないことかな?」

指摘された優は、砂糖の量を増やし過ぎるのは身体に良くないことは聞いていたため、姫和に申し訳なさそうに、そう尋ねていた。

「あっ、…いや、……それなら仕方ない。今日だけだぞ。」

姫和は優に向かって胸を張りながらそう答えつつ、『……無茶なお願いであることは重々承知しております。ですが、優君を少しでも長生きさせる方法は、出来る限り傍に居てやり、普段の生活でも出来る限りストレスを与えず、極力戦闘に参加させ、その戦闘で手傷を負わせることなく任務を完了させるしか方法がありません。……お辛いでしょうが、何卒ご協力の程お願いします。』という優の容態を看ている担当医の言葉を思い出し、砂糖の量を無理矢理減らして、不味い者を飲食させてストレスを与えるのは良くないことだと思い、微笑みながら優にそう言って、ただただ甘やかしていた。

「うん、ありがとう。」

優も姫和に屈託の無い、純真な笑顔を向けて感謝の言葉を贈っていた。

だが、姫和は時計を見ながら、この食事の時間がもうすぐ過ぎてしまうのが辛く、悲しい思いに駆り立てられていた。

ふと、外を見ると剣術の稽古をしている刀使と指導している者の姿が見え、剣術が上達していることを褒められたのか、その刀使は破顔していた。今の姫和はその光景を見るだけでも、思い出していた。優が何をさせられているのかを……。

 

 

 

 

それは、姫和が優と共にSTT隊員が使う射撃訓練場へ赴いた際のこと――――。

銃声の音が聴こえていた―――。

だが今、姫和の耳はその銃声の音を拾い、その耳をつんざくような発砲音が聴こえていた。……だが、その音はモニターの奥から発せられているのであって、姫和の近くで発砲している訳ではない。

しかし、姫和はそのモニターを凝視していた。いや、しなければならなかった……。

『……だから、安心してほしい。ずっと側に居る。』

姫和は優との約束を守るため、射撃訓練場にも赴いていた。

そのモニターには優がトーマスの指導の元、銃の訓練をしていた。的は人の姿形をしているところから“人間を相手にした訓練”であることが一目で分かる。いや、分かっていながら、姫和は止められなかった。

理由は、正式な米国政府からの要請であり、現在の優の状況は刀剣類管理局預かりとはいえ、米国からの要請があればその要請を受けねばならないことになっていた。そのため、刀剣類管理局に属する国会公務員であり、一人の刀使でしかなく、そのうえ紫に取り憑いていた大荒魂を打ち損じてしまったことで事態を混迷させたことに強い責任感を感じていた姫和はそれを遮ることも辞めさせることもできなかった。加えて、その大荒魂を打ち損じ、三つに分かれてしまった分身の対抗策として政府の大人達に利用されていることもそうだが、刀剣類管理局内部に居る旧折神 紫派が何かしらの動きを見せているというかなり角度の高い情報を得た刀剣類管理局と防衛省の報告を聞いた政府が先の鎌倉での騒乱を契機に刀使の人数が減り、荒魂事件が増加したこの状況下において、旧折神 紫派の動きまで対処できるかどうか不明であるために刀剣類管理局は優に荒魂だけではなく、人間相手を想定した戦闘訓練を施すことで、旧折神 紫派の動きにも対処できるようにしていた。そのため、元特殊部隊出身者であるトーマスがその訓練の担当官として派遣されていた。

「…………。」

姫和は、虚ろな目でその光景をぼんやりと見つめていた。

姫和は、この時間が一番嫌いだった。

段々と優は銃の扱い方が様になってきており、素人目で見ても、どこかの映画やドラマで見た何処かの特殊部隊隊員役よりも様になっている動き方をし、人型の標的を何事も無く正確に打ち抜いている9歳の子供を見るのは不気味で、どこか恐ろしげで、それらを見るだけで姫和は紫に取り憑いていた大荒魂を倒せなかったことを後悔し、心が、……心が張り裂けそうであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分が大荒魂を倒せなかったせいでこうなった。

 

 

 

 

 

それを思うだけで姫和は何も言えず、何も止められず、何もできなかった。

 

剣術が上達するのを夢見て訓練に励んでいる刀使達とそれを教え褒める指導員。

救われることを夢見て銃の訓練に励んでいる優とそれを教え褒めるトーマス。

 

この二つを重ねて見てしまい、自身が大荒魂を討てなかったばかりにこのような事態を招いてしまったことを強く恥じ、自分を責めていた。

そのうえ、この刀使と指導員、優とトーマスを重ねて見ることによって、自分が持つ神性を帯びた珠鋼で出来た御刀も氷のように冷たい鉄で出来た銃と変わらないのでは?ただ人を殺せる物騒な物ではないのか?と強く思うようになってしまった……。

『荒魂化した人は最早人じゃない。稀に記憶を残し言葉を話す個体もいるが荒魂は荒魂だ。御刀で斬って祓う。それしか救う手段はない』

最早、刀使としての使命も、自らの復讐も、所詮は人を殺したことの罪悪感を紛らわせるための美辞麗句にしか姫和は思えなかった。そして、姫和は本部に出向してきた刀使達の剣の訓練を見るだけでも、優が銃を撃つこの光景を思い出してしまい、訓練をする気にもなれなかった……。

姫和は、そう思うだけで剣術が人殺しの手段の一つに思え、剣術をやるだけで辛くなってきていた。けれど、辞める訳にはいかなかった。

『荒魂化した人はもはや人ではない、』

無知な自分は、酷く、心無いことを言ってしまったから、

『おい、優、タギツヒメとは、……あいつ、タギツヒメとは仲が良いのか?』

『うん、とっても大事な友達だよ!』

『!…………そうか……。』

例え、私のことを見ていなくて、私よりもタギツヒメが大事であっても、

『あれは私が……考えもなく人を荒魂呼ばわりした罰なんだ……きっと。だから、私も背負う。この子を普通の子供に戻せば、また元通りに、三人で一緒に何処か行こう。……約束だ。』

罰を受け、その罪を償うために可奈美との約束、優を普通の子供にして、三人で一緒に何処かへ行きたかった。

『……約束しただろう?私は、私はお前を助ける。……だから、可奈美も助けたい。それまで、ずっと一緒にいる。だから、優も何処かへ行かないでくれ。ずっと側に居て、またチョコミントアイスでも食べに行こう。可奈美と一緒に三人で。』

復讐のために生きてきた人斬りになろうとしていた私に、“正義の味方”だと、“刀使”だと言って認めてくれた。

『それと、病院で可奈ねーちゃんが言ってたんだ。刀使は人を守って、感謝される、“正義の味方”だって。それを聞いて僕は、強い刀使になれない僕は、僕を助けてくれた大好きでカッコイイお姉ちゃんの助けになりたいと思ったんだ。僕と一緒で姫和おねーちゃんもそんなお母さんが大好きだから、刀使になったんだと思ったんだ。だから、僕は姫和おねーちゃんと可奈ねーちゃんのために頑張りたいんだ。』

『姫和おねーちゃんは凄いよ、色んなことを知っているし、可奈ねーちゃんに決着を挑まれるくらいだもん。それに、お母さんのために今まで一人で頑張って来たんだから、姫和おねーちゃんの言っている事は何一つ間違っていないよ。……だから、姫和おねーちゃんのことを何も知らない癖に悪く言う奴と邪魔する奴は一匹残らず僕がやっつけてあげる。だから、僕は可奈ねーちゃんと同じくらい姫和おねーちゃんのことが大好きだし、会えて嬉しかったし、少しでも助けになりたい。』

私のことを理解してくれて、支えてくれる人が荒魂だと言われたくない、認めたくないから立ち向かう。

……守りたかった。だから、姫和は止まらない。止められない。ただ真っ直ぐ突くように進み続ける。自分が夢見た三人と一緒で好きなことをして、過ごしていきたいから。

(…………だから、私は可奈美も優も必要だ。)

……そんな、ほんのささやかな、叶って欲しい幸せを姫和はただただ願っていた。

  




 
とじとも777万ダウンロードおめでとうございます。
これからの展開を心待ちにしています。


そして、ひよよんの【VRS装備】の“とある部分”を見て思ったこと、

気持ちは判るが、不正は良くない。どう見ても盛ってるようにし……
血塗れの日記はここで途切れている。
 
 

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