【完結】刀使ノ巫女+α   作:tatararako

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22話を視聴するまで、高津のおばちゃんはこんな人なんだろうな、と思いながら視聴していました。そのため、高津のおばちゃんの性格が少し変わっています。
あと、高津のおばちゃん一人の力でノロのアンプルは完成しないだろうと思い、オリキャラが一人増えています。スレイド博士の名前は僕の好きな漫画家さんのキャラの名前から取っています。そして、性格は別物になっています。(原作の漫画ではこんな外道な性格ではないです。)
あと、21話を視聴し、可奈美は嘘を吐く時に口角を上げる癖があるのかなと思っていたら、22話を視聴したあと、そんな癖がないことに気付きどうしようと思いましたが、大丈夫ですよね?
少し遅くなりましたが、第5話を投稿します。





見えない傷

――――最初は、私はただ嬉しかった。――――

私はあの大災厄時の特務隊の一員として、鎌府女学院の学長になった。しかし、役立たずだった私がこのような身に余る栄誉を貰っても良いのだろうかと紫様に思い切って聞いてみたことがある。だが、紫様は私にしか出来ない仕事があると言ってくれたのだ、ノロを人間に注入することで治癒や身体の強化に利用するという研究を任された時は喜んでいた。この研究が成功すれば刀使の被害は確実に減り、二十年前の罪滅ぼしが出来る。そしてこれは禁忌の研究だ、他の先輩方にやらせる訳にはいかない。汚れ役は私が一番良いのだ………。

あの男、スレイド博士を研究主任にするまではそう思っていた――――。

あの男、フリードマン博士以上の天才だと自称するスレイド博士が無関係の人達をノロの被検体に勝手にしていたのだ。私はスレイド博士を非難するが、あの男はこう言ってのけた。

『刀使は貴重です。志願だとしても、スペアが無いと失敗した時が怖い。となれば、刀使でもない一般の人間、例えばホームレスや家出した子供を使ってノロに毒性がないか、人体にどのような影響があるか、を調べてからするのが当然でしょう。』

と言っていた。だがこれは嘘だった。この男は軍の依頼も受けており、ノロの軍事利用のために無関係な人達を実験台にしていたのだ。一般の人にノロを投与し、どれ程の身体の強化ができるかということであった。

だから……だからこそこんなにも死体袋があるのか!!それに怒りを覚えた私は彼を解雇し、放逐した。

『……まあ、良いですよ、それで良いのであれば……。』

彼は、そんな捨て台詞を言って去って行った。しかし、皮肉なことに彼の研究によって、ノロのアンプルは完成し、後は志願者を募るだけであった。

そして、私はあの男を放逐したことを後悔する。非道な研究を行っていたことが公然となり、被害者の遺族がメディアの餌食にならぬよう、紫様や先輩方に迷惑を掛けぬように放逐したが、そんなものを恐れずに刑務所に送れば良かったのだ。鎌府の研究所が無ければ、あの非道な研究は出来ないと甘く考えていた責任が私にもある。だからこそ私は鎌府の刀使を引き連れ、スレイド博士の隠れ家を襲撃し、二度目の非道な実験を止めた。……止めたが既に遅かった、既に小さい子供が被検体となった後だった。しかし、その子がまだ息があることに気付き保護し、スレイド博士を拘留。表向きは狂った研究者が勝手に非道な実験を行っていたという事になっていた。その子の名前は知らない、まだ病院のベッドで寝たきりだろう……。再会する時はもう少し、この世界がその子達のことを“被害者”ではなく、“英雄”として扱われるまで私は進もうと思う。例えどんな道であろうとも、どんな結果が待っていようとも……。

 

 

「はっ、」

雪那は昔のことを何ヶ月ぶりの夢で思い出していた。過去の罪を………。

(ははっ、そうねぇ……今更引き返すことなんて………無理よね。)

そして、彼女はあの時に決意した。自分が任されていた実験に巻き込まれていった人達を自分なりの救い方で救おうと、それまで“弱み”も“心”も見せない、心が潰れそうになった時は酒とタバコで癒した、不眠が続き怒りやすくなりヒスおばと呼ばれても進む。理解されなくても良い、ただ自分なりのけじめを付けるだけだ。だからこそ、沙耶香を育てた。沙耶香は鎌府のいや……雪那の希望。だからこそ雪那は、沙耶香を紫に認めて貰いたかった。そうすれば、自分のしてきたことが間違いでは無かったことが証明されると、犠牲となった者達が化け物扱いされずに済むと信じていた。取れる手段は限られているのだから。

その後、雪那は身支度を済ませ、特別刀剣類管理局本部へと向かう。

 

 

 

 

 

公園の遊具の穴で雨宿りしていた可奈美達は、まず優の手の治療を姫和が傷口を流水で洗った後、ドラッグストアで購入した包帯と滅菌ガーゼで治療していた。

「そんな大怪我じゃないけど。」

「何時までもパーカーの切れ端じゃあ破傷風になるかも知れないだろ、手を出せ。」

優は今回は素直に手を出し、姫和の治療を受けていた。しかし、姫和は別の事を考えていた。

(しかし、意外にも手の傷が浅いような……気のせいか?)

舞衣という美濃関の刀使が途中で気付いて、加減したのだろうと結論付け、姫和はこのことを忘れていった。

その後、優が持っていた線香花火を可奈美達は楽しんでいた。

「こんな狭い所で花火か……」

逃亡中の身なんだがと、思いながら姫和も線香花火を持っていた。

「折角持って来てくれたんだし、楽しもうよ。」

「まあ、そう言うなら……」

姫和はそう言いながら、昔はよく母と夏に線香花火をやっていたことを思い出していた。

「綺麗。」

そんな無邪気なことを言う優が、家族と線香花火をしていたかつての自分と重ねて見ていた。そして、この時が一番輝いているようにさえ姫和は思っていた。ずっとこの光景が続けば良いのにと思うほどに……。

しかし、そんな時間も終わりを迎える。可奈美が舞衣のクッキーに電話番号が書かれている紙が入っていることに気付き、書かれていた番号を公衆電話でかけると、女の人の声が受話器から聞こえてきた、可奈美は紙に書かれていた困ったことが有れば此処に連絡してほしいといったことを伝えると、その女の人は指定した場所を言うと、そこで合流しようと言われ、切られてしまう。可奈美と姫和は状況が好転することを祈りながら、指定された場所へ向かうのであった。

 

 

「ここで良いのか?」

姫和の疑問に可奈美は、

「うん、電話で此処でって……。」

(でも……、舞衣ちゃんの字じゃなかった…けど…、)

そういった疑問が可奈美にはあったが、そう姫和に答えるしか無かった。そんな会話をしている内に指定された場所、タワーマンションの一室の前へ到着。インターホンを鳴らして待つと『は~い、ちょっと待ってて。』という女性の声が聞こえてきた。

「いらっしゃ~い。」

ドアが開くと、眼鏡をかけた温和そうな女性が現れた。

「あの…手紙の……さっき電話した。」

「うん、可奈美ちゃんと優くんと、姫和ちゃんね。私、恩田 累よろしくね。ささっ、三人共早くあがってあがってー。」

この一室の主と思われる恩田 累のテンションに少し呆然としながらも、可奈美達は部屋に入る。

「あ、あの…」

「一人暮らしだし、私の他に誰もいないから安心してー、ちょーっと散らかってるけどね。」

「お……お邪魔します……羽島学長のお知り合いなんです……よね?」

「羽島学長には良くしてもらってて、二人のことよろしくってお願いされたの。」

「罠…じゃないのか……」

「舞衣ちゃんがくれた手紙だから…罠なんかじゃない……と思う…」

姫和は警戒するが、可奈美は多分信用できると答えていた。

「ほい、晩御飯。何も食べてないでしょ?」

「あ、ありがとうございます…」

と感謝を述べる可奈美は晩御飯が入っている袋を開けると、ハンバーガーとポテトとサラダのセット、丁度3人分があった。

「ふふ、お前は何者なんだって顔してるね~。ま、仕方ないか。」

「……」

姫和の沈黙は肯定を表していた。

「私は美濃関学院出身の元刀使よ。今はもう引退して御刀も返納しちゃったけどねぇ。」

「え!?」

「と、いう事は――。」

「先輩ですね!流派は何ですか!?」「刀剣類管理局の廻し者!?」

可奈美と姫和は同時に喋ったあと、お互いの顔を不思議そうに見ていた。

「あははは、あぁ、あと私、管理局とか関係ないから心配しないでー。」

「この女の人って、可奈ねーちゃんの味方なの、それとも敵?」

ということを優から聞かれた可奈美の代わりに、累が若干困惑した答える。

「いやいや、味方味方。敵だったら家に入れないから。……まあ一応は大体の事は聞いているけど、余計な詮索はしないし、二人とも疲れているでしょ?今日はゆっくり休んで。…私がいない間もこの家のものは好きに使っていいから。」

「は、はい。」

「私、朝早いからもう寝ちゃうね、おやすみ~。」

「「……」」

可奈美と姫和の二人は暫く沈黙した後、お風呂場を借りる事にした。

「お風呂もすごく広かったよ~。累さんいい人で良かったね。」

「可奈美、少しいいか?あと、悪いが優は席を外してくれ。」

「じゃあ、優ちゃんはお風呂に入っておいで。」

「うん、分かった。」

二人にそう言われ、優は風呂場へと向かい、部屋に残ったのは可奈美と姫和の二人だけだった。優に席を外して貰った理由は優について疑問に思ったことが幾つかあったから、可奈美に聞こうとしていたが、その前に御前試合で見たものについて聞こうと思っていた。

「折神 紫の背後に見たというモノの話を聞かせてくれ。」

「う、うん、一瞬だったから、よくわからなかったけど姫和ちゃんを睨んでるように見えた。」

「睨む…荒魂が……どんな形だった?」

「見たけど、形というか…ギョロッとした目があって……」

「目?見間違いじゃないんだな?」

「うん。」

「どうして、そう言い切れる?」

「えっ、ああと、私も刀使だから。」

可奈美はそう言うが、片方だけ口角を上げていた。姫和は続けて聞く。

「嘘だろう、他に理由があるから折神 紫が荒魂だと気付いたんだろう?」

「えっ、どうして「お前は嘘を吐く時、口角を僅かに上げる癖があるからだ。」……。」

可奈美はどうしてそういうことを言うのか?と言おうとしたが、姫和に遮るようにそう言われ押し黙るしかなかった。そして、可奈美は驚いていた、今まで舞衣しか気付かなかった癖を見抜いたことに。

「……何が言いたいの?」

「何が目的で私に付いて来た、本当の理由は何だ?」

「姫和ちゃんが、目的を喋れば言うよ。」

「…っ、じゃあ質問を変える。」

姫和は自分も隠していることがあることを指摘され、押し黙るしかなかった。

「…一瞬だと言ったな、荒魂が消えたということか?」

「…消えたっていうか、刀使が『写シ』を張る時の感じ似てて…、隠世に潜った?みたいな…御当主様が御刀を取り出す時に見えちゃったって感じで……。」

「隠世から……取り出した?」

あの天下五剣の大典太と数珠丸を隠世から取り出す事が可能なのか?と思う姫和は紫の恐ろしさに冷や汗が出る。

「ねえ、今からでも御当主様の正体をみんなに話して助けて貰うのはどう?」

「ダメだ、柳瀬 舞衣の反応を見るに他の奴が荒魂を見たということはないだろう、それに刀剣管理局も特別祭祀機動隊も折神 紫が完全に掌握している。揉み消されてお終いだ。」

「…姫和ちゃんは……やっぱり、もう一度御当主様に挑むつもりなの?」

「ああ、二度目はないと思っていたが、命がある限り諦めないつもりだ……。」

「……たぶん、一人じゃ勝てないよ。」

「なっ……」

「あんなに速い迅移を使った突きをなんてこともなく防ぐ、御当主様の強さは次元が違う気がする―――。」

「……」

姫和が絶句しているときに、襖から優の声が聞こえた。

「もう終わった?」

「あ、うん終わったよ、じゃあ寝よっか姫和ちゃん。」

「あっ、ああ。」

可奈美にそう言われた姫和は、もう就寝時間だなと思い、布団に潜ることにした。――――

(私の持てる力の全てを注ぎ込んだ必殺奥義『一つの太刀』は最高速の迅移による突き、その速さは拳銃の弾丸をも凌駕する。迅移で加速していない者には回避はおろか目で追うことすら不可能なはず……だが、容易に防がれた!………いや待て、そもそも加速した私でさえ見えなかった奴の動きを、そして私の動きをこいつは…可奈美は目で捉えていた?)

姫和はこの姉弟のことを不思議に思えてならなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「報告は以上です。」

管理局本部に戻った舞衣は、荒魂との戦闘とノロの回収で姫和と可奈美を逃してしまい、戦闘で優を誤って傷付けてしまったという報告をしていた。

「時間の無駄でしたわね。」

「そうでもない、その9歳の子が御刀で斬られているから、出来る限り早く保護すべきということが分かったし、結芽の捜索命令は解除する。」

結芽達捜索隊がその9歳の子供を探していたが、全く見つからなかったので、誘拐を恐れていたが、姫和と可奈美の二人に付いて行っている事実を知り真希は安堵したが、その子供がよりによって舞衣という刀使が誤って斬ってしまったということを知り、慌てたが直ぐに平静を保ち、迅速な保護が必要だと真希は思っていた。

「居場所を特定しただけでもお手柄よ、あなたは……今は休みなさい。」

「……はい。」

舞衣は息苦しさを感じていた。失態を思い出していたから……

「事件発生から三十時間、現状この件はまだ内部で留め報道は控えています。学生達も調査しましたが、全員シロでした。恐らく、十条、衛藤の両名による犯行だと思われます。」

真希は報告しなかったが、新たな疑問点があった。それは崩れた天井に、時限装置や起爆用の雷管、導火線、補助物といったそれらの破片類が現場に何一つ残っていなかったことである。とすれば、犯人は爆発物を使わず天井を力技で崩したことになる。やはり、寿々花の言うように協力者がいたのだろうかと思ってしまったが。

「もたもたするな、親衛隊!!何をしているんだ!」

「…鎌府学長。」

真希は寿々花と同じく雪那を毛嫌いしていた。作戦指揮所で騒ぐことが理由の一つであった。

「報告にあった、追撃した刀使は貴様か…柳瀬 舞衣。何故、すぐに応援を呼ばなかった?」

「それは……ノロの回収が先だと判断しました。」

「そんなことは聞いていない!…あろう事か協力して鎮圧など…貴様、逃亡を幇助したのではあるま―――!!」

ガンッ!と大きな音がしたため、学長達と舞衣が音のした方に振り向くと……

「ごめんあそばせ。」

寿々花が椅子を思いっきり蹴った音であった。理由はこのまま雪那がヒートアップし他校の生徒を罵倒し続けてしまえば、伍箇伝内に亀裂が生じることを恐れたからである。それに気付いた雪那は黙るしかなかった。

「おお、それは良くないぞ寿々花、新しい椅子を柳瀬 舞衣と共に調達して来てくれ。」

わざとらしく真希はそう言って、寿々花と舞衣を退室させた。2ヶ月前に新しくしたばっかなのになぁ、と他の職員は思っていたが……。

「貴様ら親衛隊も何をしている。さっさと反逆者共を討ち取れ!!」

「出来ればそうしたいですが…我々親衛隊は紫様の警護命令が出ている為、動く訳にはいきません。」

「…まあいい、あとは我々鎌府が処理する。三名の消失点周辺の防犯カメラを解析して奴等の足取りを追え。…紫様に御刀を向けるなど…逆賊を育てた罪は重いぞ、両学長。」

「雪那ちゃん…」

「昔は先輩、先輩言うて可愛かったのに……いつからタメ口になったんやろ?」

雪那は言うだけ言って、退室した。誰だってこんなことしたくはない……だが、政治的な工作をする自分は、嘘でも強い自分を創って、進まなければならないと雪那は強く思った。紫の居る執務室に向かっていった。

「紫様、なぜ私にご命令頂けないのです。親衛隊が動けないのであれば沙耶香と鎌府にお任せを。」

そう言って、雪那は沙耶香を推してくる。

「お前を呼んだ覚えはない。」

「私の判断で参りました。」

全ては紫が沙耶香を認めてくれるために。

「夜見…紫様のお傍に居ながら……何をしていた!」

「申し訳ございません。」

夜見は無表情で抑揚のない声で返事をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…みんな、帰っちゃうんだ。……」

朝となり、舞衣は学友達が何事も無く普通に帰って行くことに空しさと寂しさを感じていた。

「柳瀬さん。」

舞衣は呼ばれた声の方を向く、姫和と同じく平城学館の代表の一人岩倉 早苗が居た。

「あっ…岩倉さん。」

「帰る前に挨拶を、と思って。御刀持ってて大丈夫。」

「えっ、あ、まあ何とか。」

舞衣は優を誤って斬ったあと、医務室に行き、簡単なカウンセラーを受け御刀を所持できるまで回復していた。

「御前試合、あんな事になるなんて、びっくりしたよね。柳瀬さんは大丈夫だった?」

「はい、岩倉さんこそ。」

「私も親衛隊の人に取り調べを受けたの、でも私、十条さんのこと全然知らなくて。…十条さんね…何か悩んでいたようなの、去年編入してきてから学内でもあまり皆と話す方じゃないし…私がもっと相談にのってあげられたらって…。」

舞衣は、早苗の表情はどこか悲しげで、空しさを感じた。

「本当は、十条さんと一緒に帰りたかったな。」

「来るとき、一緒だったしね。」

「でも、柳瀬さんもでしょ。……衛藤さんと弟さん、無事だといいね。」

「はい、ありがとう…ございます。」

「それじゃ、元気でね。」

「はい、早苗さんも。……」

舞衣は早苗に手を振って別れると、外に目を向け二人の人物が歩いているのを見かける。鎌府女学院学長の雪那と可奈美が一回戦であたった鎌府女学院の糸見 沙耶香という生徒が並んで歩いていた。

 

 

 

「沙耶香。あなたは東京へ向かい、潜伏中の逆賊どもを討ち取る準備をするのよ。こちらは潜伏先を特定するから、それまで待機。」

「……はい。」

沙耶香は無表情でそう答えるが、雪那に頭を撫でられ、無垢な子供のように少し喜んでいた。

「確かに、試合で敗れはしたけれど、あなたこそ我が鎌府が誇る最高の刀使の一人であることは変わりないわ。」

このときの雪那の顔は晴れ晴れとした無垢な笑顔であった。憑き物が取れたように……。この場に江麻といった知人が居れば、まるで本当の彼女がそこに舞い戻ってきたかのようだったと答えていたであろう。

そして、この日を境に可奈美と姫和は徐々に追い詰められていくことになる……。




スレイド博士

フリードマン博士以上の天才だと自称するアメリカの科学者。しかし、本音はフリードマン博士に嫉妬しているがためにそう言っているだけの男。
主な研究はノロと人を融合させ、強化・進化させること。

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