【完結】刀使ノ巫女+α   作:tatararako

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63話を投稿させて頂きます。

「何かにお金を払っていないのなら、あなたはそこの顧客ではない――あなたの方が売り物の商品なのだ。」 (Joey Tyson著"You Are Not the Product"より)




心が折れそうだった。

  

  

「――――荒魂事件に巻き込まれて遅れただぁ!?こんなご時世にお前は何を刀使さんのせいにしてんだよっ!!」

 

また怒られた。

またあの上司から言われる一日が始まった。

あの上司はバブル世代故なのか、彼は未だ右肩上がりの経済状態であった頃のことを忘れられないのだと和樹は元々そういう人物だったのかをも考慮せず、偏見混じりのことを思っていた。だが、タクシーなり何なり呼んで、沢山有る仕事を少しでも片づけるために直ぐ来いだのと直ぐ怒る、いや怒鳴れば良いと思っているパワハラ上司であれば、愚痴の一つも言いたくなるというのが和樹なりの考えである。

 

……それに、お笑い草だ。

 

荒魂事件のせいで電車が遅れているのだから、皆同じ行動するのは当然だ。だから、僕は何度も携帯でタクシーを呼んでも来なかったうえ、それを連絡をしても上司は怒鳴ってばかりであった。

この仕事を辞めれば良いのかも知れない…………。けど、増税ばかりしているこの国の政府の行動によってなのか、不況はずっと続いているこのご時世で再就職先などあるのかどうかという不安もあり、辞めるという行動が取れないままであった。それに、この国はレールさえ外れなければ、外国のように銃で殺されることもなければ、犯罪も多くない治安の良い国なのだ。これ以上は贅沢というものかも知れない。と和樹は考えを改めると今日の仕事を片付けようと、自分の席に着いて仕事をし、就職先でも安月給でも我慢し、そう過ごしていた。

 

だが、不況を理由に内定を突然取り消され、和樹は解雇されると同時に、会社の社長から、

 

「ウチより全然大きい会社だからさ、大丈夫だから。」

 

と言われ、会社の社長の紹介で建設作業請負の会社へ再就職することができたのであった。

だが、そこは寮完備と週休二日制と謳いながら、実際は労働者を集めるためのブラフでしかなく、派遣社員を厄介払いするためにあるような更に待遇の悪いブラック企業であり、以前勤めていた会社の社長はこのブラック企業の実態を知っていて、和樹といった派遣社員を厄介払いするために紹介し、そこへ再就職させたことは知る由もなかった。

 

 

 

そうして、和樹は建設作業請負の会社へ再就職できた。そんななか、

 

「和樹サンッ!!」

 

カタコトの日本語で和樹を呼ぶ声が聴こえ、そちらの方を向くと、外国人研修生のミンが居た。

彼は、建設作業請負の会社に再就職してから3ヵ月の和樹が仕事を教えている若い子であり、しかも気が合うのか、和樹が気兼ねなく話せる数少ない人である。そのうえ、最先端の技術を学び、それを自分達の村へ持ち帰って、故郷の振興に貢献し、親兄弟達を楽させたいという熱意を持って来日したことに和樹は感化されたのか、ミンを親友のように信頼していた。

いや、幼少の頃から気弱な性格で、自分に自身がなかったがために、親友と呼べる存在が居なかった和樹にとって、ミンは唯一の親友でもあった。

 

そんな彼に「気を落とさナイデ。」と言われれば、つい此処の上司に対する愚痴も多くなるものであり、またミンもその被害を受けている一人であったのだ。

 

最初は、「日本語もっと勉強しろっ!!」だの、「分からないフリをするな!!」とか言われていたものだが、最近は此処の性質の悪い上司に怒鳴られる回数も減ってきている。和樹はそれだけで、ミンの待遇が少しだけでも良くなったことに自分のことのように喜んでいた。

 

「……ありがとう、慰めてくれて。」

「イエ、和樹サンはボクに優しかったカラ、とても助カル!」

 

そんな会話でも、和樹はミンに対して友情を感じ、嘗てない程の幸福を嚙みしめていた。

 

 

 

 

だが、ミンはその数日後、解雇された。

 

理由は業績悪化としか聞かされなかった。

そういった事件があったにも関わらず、和樹は前の会社よりも低い月給でやりくりし、アパート代と光熱費等を支払わなければならなかったので生活費のために仕事に励まなければならず、土日も無いかのような仕事の忙しさに忙殺され、気に留めることもできなかったため、ミンが解雇されたことも忘れていってしまった。

 

だが、そんな努力など無意味であったかの如く、和樹は建設作業請負の会社から、またも解雇されてしまい、次の就職先を見つけようと躍起になっても、不況が長く続いていることもあって、奇妙な圧迫面接で不採用となることが多かった。

 

 

そんな日々を過ごしていたら、とあるニュースサイトでミンの名前と顔写真が載っていた。

 

 

 

 

 

 

――――麻薬の運び人として。

 

 

動機は単純。金銭であった。

 

ミンは、この国に来る際、多額の借金をしなければならなかったが、貧しい村出身の彼に来る仕事は安定性も無く、親兄弟を養えるほどの給与が得られる仕事が無かったために、来日して、裕福な国で働らくと同時に勉強し、故郷に送金と多大な貢献をして、親兄弟が裕福になることだけを夢見て、この国で働いていた…………。

 

だが、ミンは悪質な管理団体と受け入れ企業によって、給与のピンハネ、偽装請負、最終的には不当解雇されていたことに気付くこともないまま、明日の生活と故郷への送金も事欠き、借金の返済の目途すらも立たなくなった彼には、この故郷から遠い地でもあるこの国で、言葉で意志の疎通もままならならないうえ、知人も居ない彼にとって、無人島に放り出されたのと同じであった。

それほどまでに追い詰められていたミンは、やっと知り合えた同郷の人間から、金になる仕事があると言われ、それに乗ってしまった。麻薬の密売だと知らずに……。

 

そうして、ミンは資金をほんの少しずつだが、貯めることができ、借金と親に送金ができていた。しかし、それが長く続くことはなく、遂に警察に捕まってしまう。無論、その後のミンのコースは国外退去。自国にて、借金苦を理由に自殺したとのことである。

 

和樹がそれを知ったのは、再就職先として勤めていた建設作業請負の会社に突然解雇された数日後のことであった。

ニュースサイトで彼の手紙の一部であったが、ミンは故郷に帰りたいこと、教えられた仕事とは違う仕事をさせられて苦労したこと、この国は良い国だと教えられたがそれは嘘だったことが綴られていて、それを和樹は見ることができた…………。

 

そして、和樹は心の中で、ミンのような人間を殺した僕は、殺人者ではないのか?何故、僕は殺人者と糾弾されないのか?だとしたら、みんな“人を殺すことは良くない”と言うが、結局は法にさえ触れなければ、どれだけ人を陥れ、殺しても罪にならないのだろう。

 

と和樹は、“殺人”は道義的に良くないということではなく、法に触れるから良くないのだという禁忌の考えを過らせながらミンを失った悲しみをどうにか乗り越えようと、必死に心の中にある虚しさを押し込めようと、安月給で、しかも交通費や仕事道具の貸し賃が自己負担なうえ、派遣社員をぞんざいに働かせる上、文句を言う者は即クビで真面目に働いてる者も一時的に雇ったらクビというブラック企業の典型ともいうべき会社に勤めることができ、とにかく頑張って働くことにした。

……だが、やはりというべきか、其処でもクビになり、また新たな就職先を探す毎日となるのであった。

 

働こうとした。いや、頑張って働いて生きないと死んでしまったミンに悪い気がしたからという理由で、和樹はまともに働いて、生きたかった。だからなのかは分からないが和樹は刀使の妹がいて、その妹が怪我をしたことは言えたのだが、ミンのことは誰にも打ち明けなかった。

親友を利用したくなかったからなのか、“自己責任論”と“若者の○○離れ”という言葉が蔓延る世界に言いたくなかったのか、それは和樹にも分からなかったが、確実に言えることは今まで暗い性格のせいで友人と呼べる者が居なかった和樹にとって、初めての友人でもあるミンを悪く扱いたくなかったこと。初めての友人だと思っていたミンがそのような状況に陥っているにも関わらず、何一つ気付かないまま、ミンを貶めた社会の歯車の一つとなっていたことに、ミン以外の外国人研修生をも殺した気分となり、内向的な性格は更に進んでいき、ミンのことは結月にも喋らなかった。

 

――――でも、どんな辛いことが遭っても耐えられた。……僕には、結月さんがいるのだから、その人が僕を大切にしてくれた記憶が有ればどんなことがあっても、耐えられる。

 

明日があると思える。

 

頑張れる。

 

和樹の中で、心を支えてくれた人結月が居れば、どんなことでも乗り越えられるような気がした。

 

心が折れずに済んだ…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和樹は、柳瀬グループという大企業の支援を受けた研究所を見て、嫉妬の感情が燃え上がったせいか、それとも刀剣類管理局のためなのか、この国に居る愚民のためなのか躍起になって戦う刀使の姿を見て、何か思うことがあったのか、昔のことを思い出していた。

そして、どうにかニモが居る研究所のエリアに入り込むことができた和樹は、研究所の警備が手薄であったことも幸いし、ニモを奪取することに成功したのだが、

 

「ぜっやぁぁぁあぁぁあぁぁっ!!」

 

可奈美が裂帛の声と共に自身に突撃し、斬り掛かっていたことに和樹は気付かなかった。

 

(……えっ!?)

 

だが、可奈美は蝶型の荒魂が襲撃しに来ているところから、夜見が研究所を襲っているものだと思っていたため、知らない人間がノロを盗んでいることに驚くものの、可奈美は斬り掛かっていたところを瞬時に後ろへ飛ぶことによって、和樹を斬らずに、御刀を当てずに済んだ。

 

(……また出たっ!!?)

 

一方、和樹は可奈美がどこからともなく現れたことに驚愕する。この少女はもう写シが張れない筈である。なのに、まだ向かって来るのだ。そのうえ、もう一人刀使が迫って来ている以上、和樹は自分が戦闘の意志が無いことがバレるリスクはあるものの、自分が召喚した荒魂に可奈美を襲わないように命令するしかないと思っていた。しかし、和樹はあることに気が付く。

 

(……いや、写シが張れないなら、やり方はあるはずっ!!)

 

写シは御刀を媒介として肉体を一時的にエネルギー体に変質し、そのエネルギー体にあらゆるダメージを肩代わりさせる無敵とも思える術だが、その写シを使用しているときは精神疲労が伴ううえ、体を両断されるような大ダメージを受けて解除されると(死にはしないが。)精神的に大きく疲弊してしまい、写シが張れなくなって、気絶することもある。ということは、この写シを使わずに迫って来ている刀使は、もう写シを張れないほど疲弊しているか、感覚を鈍らせてトチ狂っているかだが、そんなトチ狂っている奴が刀使になれる訳がないし、そうそう何人も居るはずないだろうと判断した和樹は気力を奪って気絶させるべく、荒魂の群れを可奈美の身体にぶつけるか、可奈美に荒魂の群れを纏わりつくよう和樹は荒魂に指示する。

 

……荒魂と融合した影響なのか、自身の刀使を救いたいという考えと刀使に荒魂をぶつけるという行動が、相反するということに気付くこともなく。

 

 

そして、可奈美は和樹がそんな精神状況であることに気付かぬまま、再び突撃しようとする。普通の人間が相手なら、八幡力で組み敷けば、良いと判断して。

それに対し、和樹は御刀で自らの腕を傷付けて、大量の荒魂を放出し、可奈美に襲わせる。

 

(こんなものっ!!)

 

それに可奈美は知らない人が放った蝶型の荒魂に動じることなく、荒魂の群れに突っ込む。

和樹の初撃は可奈美が御刀千鳥で荒魂の群れを二分して躱すことはできたものの、第二撃は真上からの強襲と先程の戦闘の疲弊もあって、躱すことはできず、雪崩のような荒魂の群れを上から押さえつけるかのように可奈美を押さえつけると同時に蝶型の荒魂は可奈美に一斉に纏わりつき、戦闘能力を奪おうとする。

 

「可奈美ちゃんっ!!」

 

舞衣は可奈美の名を大きな声で叫びながら、荒魂の群れに埋もれてしまった可奈美を救出しようと動いていた。

 

(よし、今なら。)

 

可奈美を救出しようと動く舞衣を見た和樹はその隙に森の中へ逃げ、追跡をかわそうとしていた。

 

「可奈美ちゃんっ!可奈美ちゃんっ!!」

 

数分掛けて、荒魂の群れに埋もれてしまった可奈美をどうにか救出したが、蝶型の荒魂が可奈美の鼻と口を塞ぎ、窒息させていたのか、可奈美は急性呼吸困難と痙攣を起こしていた。

舞衣は、窒息しかけていた可奈美を救出するべく、胸部突き上げ法と背部叩打法で気道の中まで侵入している蝶型の荒魂を排出させた。

この場合は、ニモを奪った知らない人を追うべきなのかも知れない。と舞衣は一瞬思うものの、ニモを奪った人が放った荒魂が夜見と同質の物であるという保証もないうえ、荒魂を使役していたということは正常となったスペクトラムファインダー(とは言っても、機密保全のために親衛隊のノロと優のタギツヒメには反応しないようになっているが……。)に反応するはずである。ならば、後でニモを奪った知らない人こと和樹をスペクトラムファインダーで捜索すれば良いと判断したこともそうだが、

 

(……それに、まだ荒魂が居る。)

 

和樹が放った荒魂はまだ残っているのだ。

なら、この場に写シを張れない可奈美を残して森の中に入った和樹を単独で追うのはエレンの両親とここに居る研究員、そして父に危険が及ぶことを危惧して、未だ残っている蝶型の荒魂の掃討を優先することとした――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

微睡みの中で、少女は夢の中へと落ちる――――。

其処には霧がかっていて、その先が見えないほどの長い階段と鳥居しかないものの、少女が若かりし頃の母と唯一出逢うことができる場所。

 

「友達に言われたの?」

「ううん、後輩の、剣術を教えることになった子達にかな………。」

 

少女は若かりし母に話す。

少女は剣術を人に教える立場となったこと、そして相手をする刀使の卵達から言われたことを伝えていた。

 

「ふーん、でもまあ、可奈美が師匠を差し置いて、人に剣術を教えるとはねえ。」

「えっとそれは……師範代が師匠の代わりに出稽古に行ったということで許してくれない?」

 

若かりし母は、少女に茶目っ気が働いたのか、冗談めかして少女に言う。少女もそれに気付いて、冗談気味に応える。

 

「……まあ、そういうことにしておこうか。でもまあ、その子達がそう言うのも無理ないと思うよ?今の可奈美、結構強いから。」

 

今の紫よりも強い。ということを省いて少女に話す若かりし母。

理由は少女が今後も精進し、慢心させないことためである。

 

「そうかな……。」

 

少女は、自嘲気味に応える。

理由は何一つ果たせていない自分が強い等と若かりし母に言われても、納得できるものではないから。

 

「そうなの。」

「でも、私が大荒魂を倒したんじゃないんだよ?」

「でも、この私から三本も取った。」

「……それ、負けてるってことじゃないの?」

「いいや、私の剣ってとんでもなくムラがあるんだよね。友達の言葉を借りれば、とんでもなく弱い時があるとか言われるくらい。だから、そんな私を何度も勝ってきた可奈美は、もう免許皆伝なんだよ。」

「……そうなんだ。でも。」

 

若かりし母は少女に告げる。

少女は充分に強いのだと母に告げられても、納得できないでいた。いや、納得したくなかった。そうでなければ、上が無くなるから、先が見えなくなるから。

 

「でも、私のしたことって、お母さんがしたことを……前よりも酷くしただけなんじゃないかって……それなのに、免許皆伝とか。」

「じゃあ、友達を見捨てることができた?」

「ううん!」

「じゃあいいじゃん。大体そんな事言い始めたら、私が江ノ島で大荒魂を倒しきれなかったのだって、悪かったってことになるよ。」

「おか……師匠は一つも悪くないよ!」

 

少女は若かりし母に酷いことを言ったのでは?と思い、母は一つも悪くないと告げていた。母には笑顔でいてもらいたいから……。

 

「じゃあ可奈美も間違っていないよ。充分過ぎるほどのことをやったんだよ。」

 

そうして、母は少女に有無も言わせぬように、告げた。

少女は充分なほど、頑張って来たのだと。

 

「私にしてみれば充分自慢できる娘だよ。でもね、そんな娘を育てた親はよっぽど立派な人だったんだね~。」

「……いや、自分でしょ?」

「だーかーらー、私じゃないってば。……強いて言うなら未来の私?」

「うん。とっても立派なお母さんだったよ。」

「だろうね、だって私だし。……だから、そんな自慢の娘が行き詰まるのはよっぽどのことだから、辛かったら逃げて、誰かに頼ることは“恥”じゃないよ。」

 

若かりし母は少女に告げる。何が遭っても、自分だけは娘の味方であり続けると。

 

「そういうとこ……まんまお母さんだよ。」

 

少女は母の温もりと、師匠としての激励を受け、心が温かくなるようだった。

 

 

 

 

――――そして、可奈美は夢から醒め、病室のベットから起き上がるものの、母との一連の出来事は忘れており、誰の言葉だったか忘れてしまったが、心の何処かで“誰かに頼るのは恥じゃない。”ことを思い出していた。

しかし、

 

『なのに、舞衣ちゃんはっ!!私に追い着きたいとか、しょうもない理由でっ!!安い覚悟で刀使を続けようとしている!!』

『……だから、もう私のことを強い刀使とか、立派な刀使さんだとか言わないで?……腹立つから。』

 

親友を拒絶した事実は変わりないのだと、可奈美は再認識し自己嫌悪することとなる。

 

「私は……私は、無力だ。」

 

自分は嫌な女なんだと。無力でバカな女なんだと。

 

 

   

  






多様性、異文化交流と美辞麗句で偽り、移民受け入れを拡大させ、国を恨む外国人を輸出する結果となっても責任を誰も取らない政府、マスゴミ、自称リベラルと自称保守。
それを助長し、安い労働力でしか価値を見出そうとしない企業。
ただ、言われるがまま蟻の如く働き、自らの価値を捨てる社畜。
そのことに気付かず、「無料○○」を求め、安穏とした生活を得ながら、「サービス残業は民間では当たり前」と神様気取りで批判する醜いルサンチマン。


……一番悪い奴は、誰だ?


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