91話を投稿させて頂きます。
タイトルに偽りは無いな。ヨシッ!
そして、今回も一万文字超えなので、2話分割させて頂きます。
――――潜水艦ノーチラス号内。
トーマス達は薫達も同席させて、東京8区にて起きた暴動の容疑者であるイスラム系の中年男性、もといイスラム系の男に対する尋問を行っていた。
『海底二万里』や『神秘の島』から名付けたであろう潜水艦ノーチラス号内にて、尋問を行っている理由は、今もアメリカ海軍所属であるこの潜水艦なら、警察組織等の介入を受けることもなく、尋問とは名ばかりの拷問を行えるからである。
そのうえ、この潜水艦ノーチラス号は何時でも国籍不明の潜水艦として切り捨てられるため、このような非合法な活動を行う場としては最適だからという理由もあった。
但し、日本政府側にとっても重要な人物である優と紫は、日本政府と米国政府との間に交わされた内密の取り決めによって、今もアメリカ海軍所属のノーチラス号に乗せないことになっている。そのため、トーマス達がイスラム系の中年男性に対して、拷問を行っていた。
「……うぐ、ゲェホゲェホ!!」
しかし、このイスラム系の男は案外タフなのか、裸にさせられ、椅子に縛り付けられているうえ、ウォーターボーディングといった水責めを受けてもなお、他の仲間や協力者に関することは一切喋ることはなかった。
「意外に強情な野郎だ。このクソ野郎。」
「ハハハ、お前のような背信者の攻撃に根を上げるような軟じゃないのさ。」
イスラム系の男はトーマスのように流暢に日本語を喋りながら、ぐるりと辺りを見回し、トーマスと薫達を煽るようなことを言い始めた。
「しかし、刀使さんだったか?コイツらを止めないところから、この潜水艦には政府御用達の殺し屋しか居ないのか?それとも、この国の刀使さんは拷問好きか?」
「安心しろ、その場合は身体的損傷が見られない限りは拷問として見なされないと、俺達の正義の国は言うのさ。」
イスラム系の男の煽りに、アメリカ合衆国連邦政府は、身体を損傷しない限りは拷問ではなく強度の尋問であり、拷問を禁止するジュネーヴ条約等に違反しないと主張しているとブラボー2-6は返していた。
「ああ、そうかい。おい!お前らのお仲間は暴動で大怪我したらしいな?そいつはどんなふうに泣いたんだ?それともクソガキには似合いの無様な姿でママに助けてって叫んだのか?それとも女らしく助けて欲しいって媚びて助けてもらったか?」
イスラム系の男は薫達の方を見ながら、そう煽っていた。
「……スマートに終わらせたかったんだがな、済まんが薫と姫和は隣の部屋に"特別製の自白剤"が有るから、それを取って来てくれ。」
埒が明かないと判断したトーマスは、意味深に"特別製の自白剤"を取って来て欲しいと薫と姫和に頼んでいた。
それを薫は自分達を除け者にしようとしているのでは?と勘繰り、このイスラム系の男が起こした暴動によって負傷した葉月のために、この事件が解決したことを見届けるために抗議しようとするが、
「おい、トーマス!!」
その前に、ブラボー2-2が大きな声でトーマスのことを非難してきたことに、薫と姫和は驚いていた。
「……どうする?辞めても良いぞ?」
しかし、トーマスの煽るかのような言い草に薫と姫和は、
「やる。」
「……私もだ。」
と短く返答し、意固地になって隣の部屋にある"特別製の自白剤"を取って来ようとする。しかし、
「薫、姫和待って!!」
沙耶香が薫と姫和の二人を声を上げて引き止めようとするが、当の薫と姫和は止まることなく隣の部屋へと向かおうとする。
だが、その隣の部屋の前にブラボー2-7と呼ばれていた男が待ち構えていたために、薫と姫和は止まるしかなかった。
「本当に行く気か。」
先程の作戦で治療中のブラボー2-7は、薫と姫和を説得しようとした。しかし、
「当たり前だ。」
「私は……やれることをやるだけだ。」
薫と姫和の二人は最後までやり遂げようとしていた。
「薫、姫和、聞いて。あのときと一緒、私達は刀使だから、荒魂事件に刀使が居ないと不自然だから呼ばれただけ、だからそれ以上する必要がない!」
「今回は沙耶香の言う通りだ。トーマスはお前らが刀使だから、特別災害予想区域に指定された場所に数名の刀使が居なければ不自然に見えるから江仁屋離島でも、さっきの安アパート襲撃にも名前だけでも参加させたんだ。………薫、姫和。友達のためなのかは分からんが、復讐のために行っても、何も得られないぞ。今が……今が引き返せるときだ。この先は俺達がやるから引き返せ。」
だが、沙耶香とブラボー2-7は尚も薫と姫和の二人をどうにか説得しようとしていた。
「こっちは一度やられてるんだ。借りは返さんとな。………それに、」
しかし、東京8区で起きた暴動の首謀者達がどうなったかを見届け、それを葉月に伝えるために、葉月の行動が無駄でなかったことを知るために最後までやろうとする薫。
「……私も薫と同意見だ。」
そして、姫和も薫と同意見であると言うが、実は違う理由で"特別製の自白剤"を持って、遂行しようとしていた。
その理由は、姫和は何となくだが、優は自分よりもタギツヒメの方が好きなのではないかと疑っていた。だからこそ自身の手を汚してでもやり遂げようとする優と同じことをして、優をどうにか自分の方に向け、自分の方がタギツヒメより何倍も魅力的で献身的であるとアピールして気を引こうとしていた。
……ただそれだけのことで、姫和は危険な道へと進もうとしていた。
「薫!姫和!!」
「待ってくれ沙耶香!……薫、姫和もう一度聞く。一度手を汚せば、どんなことが遭ってもそれを最後までやり遂げねばならないんだぞ。……後悔はしないな?」
薫と姫和の行動を見た沙耶香は、大きな声を上げて二人を制止しようとしていたが、ブラボー2-7は沙耶香を黙らせると、薫と姫和の二人に念を押すように詰問していた。
――――本当に覚悟はできたのか?
――――本当に何一つ後悔しないのか?
――――本当に最後までやり遂げられるのか?
まるで、そう言っているかのようにブラボー2-7は薫と姫和の二人をじっと睨み、静かに返答を待っていた。
「……やる。それは変わらねえ。」
「……私もだ!!」
ブラボー2-7は薫と姫和の二人の決断を聞き、これ以上は何を言っても変わらないだろうと思い、考えを改めるのであった。
「………そうか、だがこれだけは言わせてくれ、これ以上は無理だと思ったら俺が変わる。いつでも言え。……沙耶香、お前は向こうへ行った方が良い。」
ブラボー2-7はそれだけ言うと、薫と姫和の二人が"特別製の自白剤"がある隣の部屋へ行けるように沙耶香と共に、道を開けるように移動していった。
そうして、薫と姫和は隣の部屋の扉を開けると――――、
「〈ヒッ、だ、誰なの!?〉」
「〈……ママ?〉」
アイマスクで目隠しをされ、両手を後手に縛って捕らえられている妙齢の女性と幼い少女が居た。
「……は?」
薫は呆然とする他なかった………。
これは一体、何なのだろうか?
「ああ、トーマスの使いか、これが“特別製の自白剤”さ。」
年齢から母親とその娘らしき妙齢の女性と幼い少女が居る部屋の中にて、逃亡防止と監視のためか一緒に居る男が居た。その男はトーマスとは違うチームの人間なのかまでは分からないが、この両手を後手に縛られている妙齢の女性と幼い少女のことを何食わぬ顔をして“特別製の自白剤”と言って、薫と姫和の二人にも分かるように説明していた。
「……おい、"特別製の自白剤"って………。」
「あの男の家族、"コレ"のことさ。」
目隠しされ、両手を後ろに縛られて拘束されている妙齢の女性と幼い少女はトーマス達の尋問を受けているイスラム系の男の家族であると何事もなく説明し、そのうえで"特別製の自白剤"と言ってどう扱うかも分かり易く説明していたこの男も只者ではないらしいと、薫と姫和は思った。
そして、この妙齢の女性と幼い少女の二人、イスラム系の男の家族を脅しの材料として使って、イスラム系の男から欲しい情報を聞き出すという非人道的な事をするのだろう。
あまりの非人道さに言葉を失う薫であったが、
「……おっ、おい。」
姫和は短く、そして抑揚の無い声で、
「立て。」
と言ってイスラム系の男の家族二人を立たせていた。
「〈うう、怖いよママ。………ママ?〉」
「〈……大丈夫よ。大丈夫。お母さんが付いているから、今はこの人達の言うことを聞いて……。〉」
妙齢の女性と幼い少女はアラビア語で話していたうえ、姫和はアラビア語を学んでいないので何を話しているかは分からないが、恐らくこう言っているのだろうということは想像できた。
だが、姫和は無関心なロボットのように振る舞いながら、妙齢の女性と幼い少女を無理矢理立たせて、隣のイスラム系の男が居る部屋へと運ぼうとしていた。……自身の心を壊して。
「〈こんなこと、許されるはずがない。あなたは悪魔よ!〉」
妙齢の女性が、子供の幼い少女を庇うかのような動きを見せたところから、恐らくはこう言っているのだろうと、嫌でも推測してしまう姫和。
だが、姫和にとってその光景は、母親の篝と嘗ての自分を思い出させるものとしては充分であったため、姫和の心は、
―――――優に年上の頼れる人として、一人の女性として認められたい承認欲求と今も求め、得ようとしている他者の愛。
――――自分の全てを奪ったタギツヒメの目の前で、優を自分の物にすることで満たされるどす黒い嗜虐心と支配欲。
―――妙齢の女性と幼い少女を見て、篝のことを思い出し、その罪悪感と心苦しさに苛まれる姫和。
――――荒魂のようになってしまった優を大事にする姿を見た篝は何と言うだろうかという心の奥底に在る自責の念。それと同時に、唐突に湧き上がる母篝との過ごした日々を思い浮かんでは、それを夢幻だと思い込んで振り払おうとしていた自分。
という複数の感情と心の奥底に仕舞い込んで封印していた自責の念が綯い交ぜとなって、思考がぐるぐるぐるぐると回り回って巡り巡って彷徨うように何回も同じことを考えては消え考えては消えて考えては消えを幾度も繰り返していると一つに絞られない心が、……一つに定められない心が姫和を苦しめ、追い詰めていた。
「〈……ママ。〉」
「〈この子は何も悪いことしていないでしょう!?だからお願い!!この子だけでも――――!!!〉」
この幼い少女の母親である妙齢の女性が、そう叫んでいるように聞こえた姫和。
その証拠になるかどうかは分からないものの、妙齢の女性の行動が幼い少女にどうにか近付いて、子供を不安がらせることなく、安心させようとしているように見えた。だが、今の姫和にしてみれば、父と母を失いながらも、その仇を討ち、人々を守るという刀使の使命を守るべく奔走するという逆境の中に居た自分とは違い、幼い子供でも自爆させるテロリストの親を持ち、その両親からの愛を当然の如く享受していた幼い少女という不平等な構図に姫和は、何とも言えない不条理さに対して憤りを抱くのであった。
「…うるさい!!早く進めっ!!」
そのやるせなさと不条理さに込み上げてくる怒りを幼い少女と妙齢の女性にぶつけてしまう。
……結果、妙齢の女性と幼い少女を引き離すことができたのだが、姫和の心の中は目に見えない心のキズに苛まれるのであった。
「〈ママッ!ママッ!!〉」
幼い少女は妙齢の女性から離されたことに悲痛な声を上げているところから、そう訴えているかのように聞こえる姫和。
……だから必死に心の中で耳を塞いだ。覆った。閉じた。そうすれば心が痛まない。傷付かない。何も抱かない。そうすれば、心が傷付かないし、目に見えない痛みと辛さに苛まれることはないことを姫和は知っていた。
「おっ、おい!!」
だが、その代償か、その代わりなのか、薫の非難の声を聞き逃してしまう。……いや、仮に聞こえていたとしても聞き流していただろう。
その証拠に姫和は、
(………優の期待に応えなければ、優の期待に応えなければ……きっと捨てられる!!)
最初は母の仇であるタギツヒメと紫を討つことばかりを考え、孤独で居た姫和。
しかし、可奈美と優がそんな孤独から解放してくれたことに感謝していた姫和。
だが、そんな母の仇と一緒に居て、笑顔でその仇のことを親友だと答える優を助けると約束した姫和。
それ故に、母の仇を討つ資格を自ら放棄した自分を母の篝が許す訳がないと思い込む姫和。
そうして刀使の使命を捨てた自分には、優を救うことが唯一のアイデンティティであると信じ込んでしまう姫和。
そのため、優に認めて貰いたい。必要だと思われたい。関係を失いたくないということだけを望む姫和。
そんな恐怖と焦燥感を抱きながら進む姫和は、親の仇や幼い子供のためという言葉を錦の御旗のように使うことで、自己正当化や自己弁護、自らの存在意義の立証のために使うようになっていた。
……そんな状況下にあり、親の仇という目的を捨て、幼い子供の世話を献身的なまでに甲斐甲斐しくすることで存在価値を感じ、『介護が必要な状況下にある幼い子供を甲斐甲斐しく世話をする』という状況下に酔っている姫和はこれからどのような先へと進み、どのような切っ先を向けるのだろうか?
「………連れて来たぞ。」
そうして、姫和は幼い少女だけを連れて来ていた。
「遅かったな。もう一人は?」
だが、トーマスはそんな姫和を慰めることもなく、どこか突き離すような感じで答えていた。
理由は、姫和が優に対して献身的に尽くしていることに対してだが…………。
「……暴れて大変だったから、一人ずつ連れて来ただけだ。」
姫和の方も、そんなトーマスの態度には意に介することもなく淡々と一人ずつ連れて来た理由を述べていた。
そんなことを言い合っている姫和とトーマスのことを気にしたのか、イスラム系の男はそちらの方へ視線を伸ばしてしまった。……そして、
「おい、何で俺の大事な娘が居るんだ?…説明しろ、このクソガキッ!!」
イスラム系の男は、姫和に向かって幼い少女、もといイスラム系の男の娘が居る理由の説明を強く迫りながら、求めていた。椅子に縛り上げられているというのに、獣のようにこちらを嚙み殺さんとするほどの気迫に圧された姫和は、その迫力から縛られていても本物のテロリスト一味の親玉なのだろうと妙な納得をしてしまった。
「姫和!こいつは俺が見とくからもう一人も連れて来い!!」
怖気付いた姫和を奮い立たせるためか、トーマスは大きな声で妙齢の女性の方も此処に連れて来るように言っていた。そのため、姫和は少し慌てつつも、どうにか妙齢の女性も連れて来ることができた。
「〈私の妻まで……ああ、何ということを、……何ということを!!〉」
「ハッ!…奥さんが大事だとさ。」
イスラム系の男は、自分の妻と娘が敵の手に落ちているということに嘆いていた。その理由は、この尋問に使われるのは容易に想像できるからである。
しかし、トーマスは自爆テロに少女を使っておきながら、自分の家族は大事にするというその態度に苛ついて、日本語で姫和や他の仲間にも自分の考えを伝えていた。そう、この男は赤ずきんを羽織った少女に自爆ベストと起爆スイッチを渡し、群馬の相馬原駐屯地にて少女による自爆テロを起こした一人の狼でもある。
「〈ヴアァアアアァァァ!……クソ!!クソォ―――ッ!!!〉」
イスラム系の男は自分の妻と娘をどうにか助け出したいのか、椅子にガッチリ縛られていることも忘れ、拘束を解こうとアラビア語で叫びながら、暴れ始めていた。
「……トーマス、俺は少し外させてもらうぞ。」
「ああ、構わん。」
すると、ブラボー2-2は見ていられないのか、席を外すと言って退室して行った。
そうして、この部屋に残っているのは姫和、トーマス、ブラボー2-6、そして尋問を受けているイスラム系の男と脅迫の材料として連れて来られたイスラム系の男の妻である妙齢の女性とその娘である幼い少女だけになっていた。
「姫和。」
そんなイスラム系の男の様子を見て動揺する姫和に対して、トーマスは冷静な声色で姫和の名前を呼ぶと、LCRという小型のリボルバーを取り出して机の上に叩きつけて置いていた。
……それは、姫和がこのリボルバーを使って妙齢の女性と幼い少女を撃てということなのだろう。そのため、姫和はこの連続で起こる非人道的な事態に動揺ばかりであった。
「あいつなら、顔色一つ変えずにこなせるぞ。」
そのため、トーマスは姫和を奮い立たせるために、優を引き合いに出して引き金を引かせようとする。それを聞いた姫和は、優のことを思い出す。
『……約束しただろう?私は、私はお前を助ける。……だから、可奈美も助けたい。それまで、ずっと一緒にいる。だから、優も何処かへ行かないでくれ。ずっと側に居て、またチョコミントアイスでも食べに行こう。可奈美と一緒に三人で。』
――――優を助ける。救う。
母の望みをゴミのように、自身の手で捨てたと思い込んでいる姫和には、
――――それだけが子供を助けようとする高尚な考えを持つ人間になれる方法だった。
――――それだけが自分の存在を肯定してくれる唯一の理由だった。
――――優だけが唯一つの心の拠り所だった。
だからこそ、姫和は小型のリボルバーであるLCRを引っ掴むように手に取るのであった。そうすることで、優がタギツヒメよりもこちらに振り向いてくれると信じ、優が自分のことを捨てることがなく、ただただ自分を肯定してくれるという実に甘い夢を見ながら、リボルバーの銃口を妙齢の女性の方へと向けるが、その妙齢の女性を篝と重ねて見てしまった。
「おい!ヤメロヤメロヤメロっ!!それなら、オレを撃てばイイだろ!?オレがこの国をメチャクチャにしてやったんだ!!オマエラの仲間、オレが殴ったようなものだろ!!その子とワタシの妻に何の罪があるんだ!?」
イスラム系の男の妻と子供だけは助けて欲しいと懇願する悲痛な叫びに、片言混じりの訴えに、一人の父親としての姿を曝け出したイスラム系の男に姫和は一瞬躊躇ってしまうが、その迷いを振り払うかの如く、手を震えさせながらも、力を振り絞り、目を瞑りながら引き金を引くのであった。
姫和は、このときばかりは手に持っている小型のリボルバーはどう見ても小烏丸よりも軽いはずであるのに、その銃は小烏丸よりズシリと重く感じ、そして引き金を引く力は今まででも、一番力を使ったような気がした――――。
ヒヨヨンって、冷徹な復讐鬼のように振る舞おうとしているけど、チョコミントアイスの件といい、『しょうちしたきさまはきる』の件といい、実際は人間味を捨て切れない素直で繊細な性格なんだろうなという感じで書いてますね。