乙女(A-RISE)は年下の女の子?に恋してる。   作:CLOVER

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第二話目となります。
前回読んでくださった方々、本当にありがとうございます。

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物事は自然に流れる

 

 

 

 

「それで七音さんは事務所に行って手続きをするのよね?」

 

 

 

「は、はい」

 

 

 

「なら此処で出会い頭にぶつかるって言う運命的な出会いをしたのも何かの縁だから、私達が案内するわね♪」

 

 

 

 え"、……ウ"エエェェ!? や、普通は自己紹介が終わったんだからここで別れて、学年も違うからもう会わないって言う展開じゃないの!!? ま、まずい……あんまり一緒に居るとどこかでボロが出てバレかねないし……。ここは、断る方向で――

 

 

 

「い、いえ……私は一人で大丈夫ですから、き、綺羅先輩方のお手を煩わせる事程のことではないので…………」

 

 

 

 低姿勢に低姿勢を貫く、これなら先輩達も引くでしょう。

 

 

 

「遠慮なんてしなくていいのだぞ、我が学び舎に新しい同胞が増えたのだから。喜ぶ事はあっても、迷惑に思う様な心の狭い生徒などこの学園にはいないのだよ」

 

 

 

「そうそう♪ 皆良い子で親切な子ばかりだから、困った事があったら気軽に聞くと良いわ♪ それにしても……七音さんって――――肌がすっごく、綺麗よね♪ 色も白くて」

 

 

 

 そう言うや否や、優木先輩は私に近付いてきて襟元から露出している首筋を指で撫でて来た。

 

 

 

「ひうっ――」 

 

 

 

 触れられて、つい条件反射的に声が出てしまう。って言うか、困った事があったら相談してって……今困っているんですけど、ダレカタスケテェー!!(白目)

 

 

 

 

 

「こら、あんじゅ、七音さんがびっくりしているだろ。いくら同性でもそう簡単に触れるのは駄目だぞ」

 

 

 

 統堂先輩がたしなめてくれたお陰で、優木先輩は首筋に触れていた指先を引いてくれた。統堂先輩、ありがとうございます!

 

 

 

「ゴメンね〜、悪気は無くて。貴女の肌がとっても綺麗だったから、つい♪」

 

 

 

「い、いえ、気にしていませんから……」

 

 

 

 何だろう、優木先輩会ったばかりのさっきより距離感が近くないですか?

 

 

 

「しかし、七音さんは背が高いのだな。A-RISEのメンバーの中で、と言うかUTX学園の全生徒の中で私が一番背が高かったんだが……あっさりと抜かれてしまったな」

 

 

 

 ま、不味い不味い! 一緒に居るからどんどん見られて情報を取られてそれを元にどんどん話し掛けてくるよー! 身長は誤魔化しようが無いし……どう答えたらいいのかな…………。

 

 

 

「七音さんは何かスポーツをされていたりしたのかしら?」

 

 

 

「い、いえ……私、運動は全然不得意で駄目なので……普段から読書しかしていないです。……た、たぶん背が高いのはお母さんが高いからだと思います……」

 

 

 

「ナルホドね〜。でも、英玲奈をついに身長で抜かす子が現れたのは驚きかなー」

 

 

 

 な、何とか誤魔化せた? かな……。

 

 

 

「これは、文化祭の演劇とか楽しみじゃない♪?」

 

 

 

「――え?」

 

 

 

「ああ、ウチの学園では文化祭で演劇をするのだが……先ずは全クラスにどんな人がいてどんな役がやれそうか、話し合って――そこから投票が始まるんだよ」

 

 

 

「そうそう♪ ちなみに去年は英玲奈が主人公をやったのよ、そして私とツバサはダブルヒロインを♪」

 

 

 

 ……頭が痛い。今から転校出来ないかな(白目) いやいや、無理だから! 大勢の前に立つなんて!

 

 

 

「――うん。七音さん、貴女なら良い配役が出来ると思うわ。背が高い子は本当に貴重だから、今年の演劇は主人公二人になるんじゃないかしら」

 

 

 

 綺羅さんが顎に手をあてながら頷いている……。や、やりたくないんですけどー……。何とか断らないと。

 

 

 

「あ、あの……すみません。私あんまり身体が丈夫ではないので……ご期待には添えかねるかと思います……」

 

 

 

「そうなのか、悪い事をしたな。すまない」

 

 

 

 そう言いながら統堂さんが頭を下げて来た。――――なんと言うか……ああ、成程。お母さんがここにした訳が分かった気がする。この人達からは一切のマイナスな感情を感じられない。

 

 

 

「い、いえ……大丈夫ですから。ありがとうございます統堂先輩」

 

 

 

 私からも頭を下げる。誠意に対しては私も誠意で返したい。

 

 

 

「っと、着いたようだな。ここがUTX学園での手続きを一手にしている所だ」

 

 

 

「あ、…ありがとうございます」

 

 

 

「構わないわ」

 

 

 

「ツバサ、七音さんの代わりに話してあげたら?」

 

 

 

「そうね、私から先に用件を伝えてもいいかしら? 七音さん」

 

 

 

「え、は、はい」

 

 

 

 勢いに流され頷いてしまう。三人の中でも綺羅さんの持つオーラは一際大きい気がする。勿論優木さんや統堂さんも大きいけど……多分得意な場面とかで変わるのかもしれない。 そんな事を考えていると――

 

 

 

「貴女が今日からUTX学園の寮に入り、二年生のクラスに転入する七音八千さんね。貴女のお話は理事長先生からお聞きしています。では、寮の鍵はこちらになります。それで部屋の方なんですが実は少々ありまして貴女の部屋は寮の最上階になります。案内は……」

 

 

 

「良ければ私達で案内します」

 

 

 

「あら、ありがとうございます、綺羅さんに優木さんも統堂さんも。では、寮への案内の前に理事長室に案内をしてあげてもらってもいいかしら?」

 

 

 

「はい分かりました」

 

 

 

 

 

 言葉を発する前に全てが済んで行くのを初めて見ました(白目)

 

 

 

 

 

 

 

続く




今回も読んで下さりありがとうございました。

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