乙女(A-RISE)は年下の女の子?に恋してる。   作:CLOVER

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こんばんは、第三話目となります。
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旧知の仲でも礼儀は忘れずに

 

 

 

 

今私はUTX学園内の廊下を歩いている…………優木先輩に何故か腕を組まれながら(白目)

 

 

 

 女子のコミニュケーションにボディタッチがあったりするのはわかっていた、わかってはいたんだけれど……その対象が今日、それもさっき会ったばかりの私ってナンデ?と思ってしまっています。

 

 

 

「あんじゅ、さっき私が言った言葉を忘れたのか?」

 

 

 

「ううん、忘れて無いわ♪ ただ、……何て言っていいのかわからないんだけれど……私、七音さんと仲良くなりたいの♪」

 

 

 

 近い近い近い。とか言いたいところだけれど……近いって言うより、くっついちゃってますからね? 正面で両手を使い荷物がぎっしり詰まっている大きなバッグを持っている私、その腕を右側から自然に腕を組んでいる優木さん。歩きにくいかと言えばそうでもない……絶妙な力加減と歩行に合せる動き、スクールアイドルだから出来るのだろうか?

 

 

 

「すまんな七音さん、うちのあんじゅが迷惑を掛けて……」

 

 

 

「い、いえ……腕を組まれたのはびっくりしましたけど……あ、歩きにくいと言うわけでもないので……」

 

 

 

「そこはそう出来て当然よ♪」

 

 

 

「――二人ともそろそろ理事長室に着くから、そこまでにしておきなさい」

 

 

 

「はぁい♪」

 

 

 

 優木先輩のその返事とともに私の腕と組んでいた手を離して少しだけ、身を離すと――私に向けてパチリと綺麗なウインクをして来て、顔が少し熱くなりました。

 

 

 

「七音さん、ここが理事長室よ。ではノックをするわね」

 

 

 

 綺羅先輩が再び私の代わりにノックをし、理事長の返事を受けて扉を開け全員で中に入ると話し始めました(白目) さ、流石はリーダー何処でも堂々としてますね……

 

 

 

「あら、綺羅さん優木さん統堂さんに……まあまあまあ、七音さんを案内して来てくれたのね♪ わざわざありがとうございます」

 

 

 

「いえ、私達から言い出してした事なので理事長先生はお気になさらないでください。さ、七音さん」

 

 

 

 すべてお膳立てされてる……綺羅先輩って、やっぱり凄い人だなあ……。 って理事長先生を前にして呆けている場合じゃない。

 

 

 

「あ、改めまして……き、今日からこちらでお世話になります七音八千です。よろしくお願い致します、理事長先生」

 

 

 

 私は理事長先生に対して深々と頭を下げた。

 

 

 

「ふふっ♪ 八千ちゃんは、やっぱり七重(ななえ)ちゃんの学生時代にそっくりですね、背も高いですし髪型もほとんど同じで。でも……どちらかと言えば今の姿にも似ていますね♪」

 

 

 

 理事長先生のこの砕けた物言い……多分普段とは違うのだろう言葉に、綺羅先輩優木先輩統堂先輩は目を見開いて固まっていた。ぼ……私は何となく言われるんじゃないかな? って思っていたので固まりはしなかった。それに顔を見てわかったことだけれど……私は何度か理事長先生に会ったことがあったのだ。

 

 

 

 ――小さい頃からごくごく最近までで。

 

 

 

「七音さんは、理事長先生とお知り合いなんですか?」

 

 

 

「はい、私のお母さんと理事長先生はお母さん曰く、大親友との事です。私自身幼い頃から理事長先生とは何度もお会いしています……でも、何をなさっているのかは今日まで存じませんでした」

 

 

 

「ふふっ♪ まあ……七重ちゃんと一緒に会うか後から…………"合流"したりとかでしたからね。会話もそこまで踏み込んでしていませんし、長く話してもいませんでしたから。ですが、これからは"何かありましたら此処に来て私を頼ってください"ね♪ 七重ちゃんから"お願いされている"のですから♪」

 

 

 

「はい、何かありましたらその時にはお願いします」

 

 

 

 再び頭を深く下げ、言葉を紡ぐ。……今の理事長先生の言葉の中にある心意を理解して、だからこそ本当に感謝の心を込めて頭を下げる。

 

 

 

「理事長先生、失礼ながら私達の学園ではそのような深刻な問題は起こらないと思います。……ですが、小さな悩み事なら起こるかもしれません……しかし、それも隣室の者が必ず助けてくれる筈です。何故なら私達の学園で困った人を見捨てる様な生徒も教師もいないのですから」

 

 

 

「そうね、綺羅さんの言う通り……私達の学園にその様な人はいません。ただ、七重ちゃん関係の事は私にしか出来ませんから。"そう言う事です"、八千ちゃんもクラスメイトや他の同級生、下級生に上級生……それに隣室の人達とも是非是非仲良くしてくださいね♪」

 

 

 

「は、はい」

 

 

 

「八千ちゃんは明日から正式に転入となり授業ですから、今日は自室の片付けとかをした後にゆっくりと休んでくださいね♪」

 

 

 

「お心遣い本当にありがとうございます」

 

 

 

「失礼しました」

 

 

 

 四人で頭を下げ退出をする、と。

 

 

 

「じゃあ七音さんのお部屋まで案内するわね♪」

 

 

 

 そう言いながら、再び優木さんが自然に腕を組んで来た。

 

 

 

 

 

 

続く

 

 

 

 

 




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