乙女(A-RISE)は年下の女の子?に恋してる。   作:CLOVER

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こんばんは、第四話となります。
設定が特殊過ぎるのでしょうか?


知らぬ間に運命に囲われている

 

 

 

 

 

 理事長室があった階から階段をおりて、長い廊下を三人の先輩達と歩く。私がこれから、卒業までの二年近くを過ごすUTX学園の寮の部屋へ案内してくれる為に……。

 

 

 

「寮へは、一階のこちらの寮へと繋がるこの通路からのみい行きが出来る。まあ、UTX学園の敷地は正面以外しっかりと壁で覆われているから安全面に於いては問題ないがな」

 

 

 

「更に警備員さんも女性で、巡回も決まった時間では無いから簡単には侵入出来ないわ。それに……監視カメラも沢山あるから、それも高画質4Kどころか8K。他にも色々と防犯用の仕掛けがあるから」

 

 

 

「世界一の電気街である日本の、その街にある学園だからね♪」

 

 

 

 ……過剰とも言える設備だったけど、考えてみればこの学園の生徒達の家は皆が皆ともに富裕層なんだから、当たり前と言えば当たり前と言えるんだよね……。

 

 

 

「……凄い警備設備ですね」

 

 

 

「それだけじゃなくて、体育館もスゴい広いの♪ 勿論プールも凄いのよ♪」

 

 

 

「確かに凄いな学園の体育館もプールも」

 

 

 

「――エレベーターに乗るわ。足元に気をつけてね七音さん」

 

 

 

「はい、ありがとうございます綺羅先輩」

 

 

 

 長い廊下を進み寮の入り口を抜けて更に廊下を進み、つき辺りにあるエレベーターのボタンを操作してエレベーター内に入る。わわっ……床のマット?柔らかい……毛先の長い高級絨毯なのかな?

 

 

 

「七音さんのお部屋は最上階になるから場所を覚えておいてね」

 

 

 

「さ、最上階ですか……?」

 

 

 

「ええ、さっき事務所で見せてもらったお部屋の番号によれば"宮園藤乃"さんのが居た部屋だったから」

 

 

 

「そ、そうなんですか……あの……その方は?」

 

 

 

「宮園さんは先月ご結婚したの。幼馴染さんとだって♪ 羨ましいな♪」

 

 

 

「……ま、そんな訳で七音さんの部屋はそこになった訳なのだ。他に空いている部屋も無いのでな」

 

 

 

「な、成程……わかりました」

 

 

 

 

 

 綺羅先輩、優木先輩、統堂先輩の説明を受けて納得した。

 

(考えてみれば新学期の途中から編入したのだから他の部屋が空いていただけでも助かったと思うべきなんでしょうね……)

 

 

 

 そう内心思っているとエレベーターは最上階に着き、綺羅先輩を先頭に私たちはおりる。…………優木先輩は変わらず私と腕を組んでいた。

 

 

 

 ……ここも床が凄い事になってる、足が沈むって……どう言うことなの……。

 

 

 

 やがて、足の沈む毛先の長い高級絨毯をしばらく歩いた先のとある部屋の前に止まる……どうやらここが私の部屋みたい。

 

 

 

「ここが七音さんのお部屋よ、覚えておいてね。最上階の一番奥の方だから迷わないとは思うけど」

 

 

 

「はい、今日は本当に何から何までお世話になって、ありがとうございました」

 

 

 

 深々と頭を下げてゆっくりと上げる。本当に助かったのだから。

 

 

 

「始めに行った通り、気にしなくていいわ。どおしても気になるのなら……誰かが困っている時に手を差し伸べてあげてね。それだけで私達は嬉しいから」

 

 

 

「そうね♪」

 

 

 

「そうだな、助け合いの精神を忘れてはいけない。人は一人では生きていけないのだから……何か助けられたのなら感謝の気持ちを持ち、それを大事にすること」

 

 

 

「はい……」

 

 

 

 本当に良い先輩達と知り合えて良かった。切っ掛けはあれだったけど……。

 

 

 

「じゃあ、困った事があったら"部屋を訪ねて来てね、私の部屋は七音さんの真向かいだから"」

 

 

 

「私は左隣だ、何かあれば遠慮はいらないから尋ねるてくるといい」

 

 

 

「そして私は七音さんの右隣だからね♪困った事、それが小さな事でも相談に来てね♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いやいや、嘘でしょ……何この偶然。 仮に、この階が三年生のものだったとしても……これはないでしょう……。これじゃ壁の厚さもわからないんだから、今日のことで枕に顔を埋めて「ああぁ!!」とか叫ぶ事も出来ないのだけれど……。

 

 

 

「どうかしたのか?」

 

 

 

「大丈夫?七音さん?」

 

 

 

「……だ、大丈夫です、少し疲れたみたいです」

 

 

 

「まあ、過ごす環境が変わってしまったのだからな。ゆっくりと休むといい、それと――あんじゅ」

 

 

 

「はぁい♪」

 

 

 

 統堂先輩の言葉で優木先輩は今の今まで私と組んでいた腕を解いてくれた。

 

 

 

 

 

「もう一度言うが、疲れたなら眠る事だ。片付けで手が必要ならば言ってくれれば手伝う、遠慮はいらない」

 

 

 

「ありがとうございます」

 

 

 

「さて、ツバサ私達はどうする?」

 

 

 

「レッスンも済んだのだから私達も休みましょう、体を休めることも大切だわ」

 

 

 

 

 

 

 

続く




読んでくださりありがとうございました。

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