やはり俺がゴーストスイーパーの弟子になったのは間違っていた。   作:ローファイト

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ご無沙汰しております。
お待たせしましてすみません。
漸く書く決心がつきました。
止まってしまった理由は後がきで……

感想ありがとうございます。
誤字脱字報告ありがとうございます。

この章はこれで終わりです。
次章は日常編からのスタートです。


(105)男女の関係はどこも同じ

 

何だかんだとあって、ハワイの美女6姉妹の女神様に浮気した旦那を懲らしめる手伝いをさせられることになった。

 

そんな時だ。

寝室の入口から声がかかる。

 

「その横島さん。今までお騒がせして……すみま………………」

 

平塚先生がこの場に現れ、しおらしい感じで頭を下ていたのだ。

 

だが、その頭を上げて横島師匠と女神様達を見、目を見開いたまま固まってしまった。

 

しまった!……平塚先生の事を忘れていた。

そういえば、平塚先生昨日、横島師匠に謝って一からやり直すとかなんとか言っていたような。

それで……あやまりにここに。

 

なんて、バッドタイミングなんだ!

 

彼氏だと思っていた男が、ビキニ姿の美女6人に囲まれ、だらしない顔で寝室ですっぽんぽんだ。

状況だけに言い訳のしようが無い。

この人達が女神様達で、霊力の強い横島師匠の霊気を寝てる間に奪って、そのついでに寝ちゃってたなんて、話したところで信じて貰えないだろう。

横島師匠本人に悪気があったわけじゃ無い。今回は正直師匠の落ち度はない!

 

平塚先生は俯きプルプル震えだした。

やばいな。昨日みたいにまた暴走するんじゃ……

 

「平塚先生……そのこれはですね」

俺は慌てて言い訳を言おうとするが、上手い言い訳が思い浮かばない。

 

「ん?なんじゃ?この女子は?」

「ふむ。なかなかの女子じゃ」

「ほう、スタイルもばっちりなのじゃ?うむ。お主のコレか?」

女神様共は呑気にこんな感想を!女神様達も他意はないんだけど!今は黙ってて下さい!

 

「うわっはっはっはーー!今朝マッサージ頼んだら6人姉妹が来ちゃって、折角だから6人で全身マッサージを頼もうと!うはははははっ!」

おいーー師匠!何その言い訳!下手過ぎだろ!?

それよりも凶悪な下半身のブツを隠せよな!

 

平塚先生は俯き震えたまま、一歩前に踏み出し……

 

「そう何ですか~、てっきりそちらの美女たちと夜もお楽しみになっていたんじゃないかと、疑ってしまいました」

てっきりヒステリックに暴れ出すかと思ったが、意外な言葉が返って来た。

猫なで声で敬語を使う先生は……何故か怖い。

 

「そんなわけないっすよ!うはははははは!!」

「そうですよね。おほほほほほっ!!」

「うわはははははっ!!」

「おほほほほほほっ!!」

「うわはははははっ!!」

「おほほほほほほっ!!」

 

横島師匠と平塚先生はお互い向かい合って高笑いをしていた。

まじ怖い。平塚先生がなまじ上品な笑い方だけあって怖い。

 

「うわはははははっ!!」

「おほほほ…ほ……ほほ……」

 

「うわはははははっ!!」

「…………」

平塚先生は沈黙し俯き、また肩を震わせていた。

 

「うわははははは……はは!?」

 

「そんなわけあるかーーーーー!!素っ裸のおったてた男がぁぁぁーーーーあああ!?滅殺のラストブリッドーーーーーっ!!」

平塚先生は涙目の怒りの形相で近くにあった花瓶を手に、眼にもとまらぬ速さで横島師匠の凶悪な股間目掛けて正確に打ち付けた!!

 

「ギャーーーースッズボボン!!!!」

花瓶と共に何かが割れたような音が聞こえ、横島師匠は悲痛な叫び声と共に白目になりその場で前のめりに倒れ、ピクピクと痙攣する。

し、師匠ーーーーーっ!?流石にこれは!?

 

「うわーーーーーーっ!!男なんてーーーーーっ!!男なんてーーーーーっ!!」

平塚先生は大泣きながら、走り去って行く。

 

「先生……ちょ!待ってください!」

やばっ!流石にこれはまずい。誤解を解かないと……、それにまた変に暴走でもしたら。

ここから飛び出して、霊災吹き荒れる火山帯などに近づくものならば危険極まりない。

 

「ふむ。どうやら我らのせいで、あの女子を悲しませてしまったようじゃのう……、ここは女神である我らにまかせい」

女神様達、口々にそんなようなことを言って来た。

 

「女神様達は待っててください!余計ややこしくなるんで!」

俺は女神様達にそう言って、平塚先生を追いかけて行った。

あの女神様達、マイペースというかなんて言うか、場の空気ぐらい読んでほしい。

 

 

霊力を開放し身体強化を発動させ先生を追いかける。

しかし、先生は予想に反し、敷地外に飛び出していなかった。

元のコテージに戻り、大声で泣きながら帰り支度をしていたのだった。

 

「ふえーーーーーん!男なんて男なんて男なんてーーーーーー!!」

 

「先生!あれは誤解なんです」

 

「男なんて男なんて男なんて!いつもいつもいつもそうだ!!」

 

最早俺の声が聞こえてないようだ。

涙を流しながら一心不乱に旅行鞄に服やら何やらを詰め込んでいた。

 

「先生、ちょっと落ち着いてください」

俺は強引に先生の手を取る。

 

「ひ、比企谷!?グスン」

ようやく平塚先生は俺に気が付いて、涙でぐちゃぐちゃになった顔を向ける。

昨日に引き続き、先生の泣き顔を見るのは2度目だな。

 

「落ち着いてください」

平塚先生にハンカチを渡す。

 

「グスン……」

 

 

平塚先生は暫くしてから、ようやく落ち着きを取り戻し、ある程度の事情を説明した。

女神様達の正体を、そのまんま言うわけにもいかないため、仕事の依頼者であると説明する。

で、横島師匠は素っ裸になったのは偶然……でもないか……あれ?自発的だったような。

まんざら、平塚先生の勘違いでもないような気がして来た。まあ、情事には至っていないのは確かだし、いろいろと偶然がかさなって、平塚先生が出くわした状況になったのも確かだ。

 

 

「……私の勘違い?なのか……」

 

「はい。まあ、横島師匠がドスケベでどうしようもないのは事実ですが、今回に関してはそうです」

 

「私はまた、早とちりで粗相を……」

 

「平塚先生。あんまり俺が口を挟む事じゃないんですが、横島師匠についてはこんな事がずっと付きまといますよ。俺の目から見ても、平塚先生が思い描く将来のしあわせとは縁遠い人です」

 

「……君がそう言うのならそうなのだろうが……私には……」

 

「横島師匠はあのドスケベな性格とは別に、ゴーストスイーパーとしても異質ですから……」

神様(斉天大聖老師)の弟子で、女神様(小竜姫様)に好意を寄せられてるなんてとても言えない。

しかも、人類最強の霊能者でゴーストスイーパーだなんて尚更だ。

もし横島師匠が、普通のAかBランク程度のGSだったら、平塚先生とも、有りだったのだろうが。

やはり、どう考えても、事情をよく知っていて、それに耐えうる人じゃないと、横島師匠とは付き合えないだろう。

 

「忠告、心に留めておくよ。何れにしろ横島さんに謝らなければならないな」

 

「そうしてください。でもこれから仕事の予定なんで、帰ってからでもいいと思います」

 

「……君は優しいな。こんな面倒な女にも、親身になってくれる」

 

「まあ、先生には学校で世話になってるんで、その恩返しだと思ってもらったらいいんで」

 

「……ありがとう比企谷」

 

「俺も仕事に出ます。この島は現在危険な状態なんです。ここら辺はまだマシなんですが、念のため外に出歩かないでください。ちゃんとしたホテルだったらいいんですが……、何かあったら連絡……って、携帯なかったな。この札を渡しておきますんで、何かあったら、念じてください。異常を察知できますんで」

 

「そうか………ところで比企谷、一世代年上の女性を恋愛対象として見れると思うか?」

 

「……まあ、人それぞれですし、いいんじゃないですか?」

俺はこの時の平塚先生の質問は、てっきり横島師匠と平塚先生との間の事だと思っていたのだが……

 

「そ、そうか……、その、仕事いってらっしゃい」

その時の平塚先生は少々顔が赤らんでいた。

 

「?…いってきます」

 

 

 

 

とりあえず、平塚先生の事はなんとかなったな。

 

 

横島師匠と女神様達が居るコテージに戻る。

西条さんも、ようやく目を覚ましたようだ。

横島師匠も復活していたが、さすがにまだダメージが残ってるのか、バッテン包帯をしてあそこを氷で冷やしていた。

そんでもって、西条さんと横島師匠、女神様達はソファーで話し合いをしている。

その西条さんだが見るからに二日酔いの様相だ。

 

「八幡、フォロー助かった~」

横島師匠は軽く俺に手を合わせる。

 

「あれは無いでしょう。説得するの大変でしたよ」

 

「あはっあはははっ。いやーー、ギャグで乗り切れるかなって」

 

「あの場では無理でしょう?」

 

「すまんすまん」

横島師匠のギャグは場合によっちゃ、場の雰囲気を180度変えて、好転することもあるけど、逆に悪化することも結構あるよな。まあ、本人はそこまで考えてないと思うが。

 

「それと、いい加減に先生を振って上げて下さい。今後もこんな事があると、平塚先生自身を危険な目に遭わせますし、仕事にも支障がでますよ。そんなこと分かってるでしょ?それに横島師匠は平塚先生と結婚する気も無いんでしょ?だったら早めに手をうってあげないと取り返しのつかないところまで行ってしまいますよ。キッパリと関係を清算させる。それが出来るのは横島師匠だけです」

 

「ううう、はちまーーーん。マジどうしよう?」

横島師匠は急に情けない声を出して俺に縋りつく。

 

「誠心誠意伝えるしかないじゃないですか」

 

「誠心誠意?」

この人ほどこの言葉が似つかわしくない人はいない。

 

「嘘偽りなくですよ。本心を語らないとあの人は何時までも、希望を捨てませんよ」

 

「ううう、分かった……」

横島師匠は情けない顔で返事をする。

スケベで変態でどうしようもない人でもあるが、基本的に女性を悲しませるような真似を自ら出来ない人だしな。

だが、こればっかりは仕方がない。

 

 

「横島君の事を好きな美女がいる事が驚きだが、それを振らないといけないというのもまたレアだね。横島くん!身から出た錆びだ。ビンタの一つでも貰うんだね。それとも一層本当に結婚したまえ!はははははっ!!」

西条さんがここで話に入って来るが、何故か底意地の悪い顔をしていた。

この人、横島師匠の事になると子供っぽいというか、なんていうか。

 

「西条さん。今回は笑い事じゃすまないんで……」

 

「横島君の事は置いといてだ。比企谷君……女神様達に、凡その事情を聞いた。この島の火山帯の霊災を招いてるのは、女神様達の夫である溶岩を司る神だそうだ。神自身は故意に霊災を招こうとしてるわけではないらしい事は分かった」

西条さんは話し合いの内容を確認するかのように俺に教えてくれた。

 

「ふん、あ奴は、神としても三流じゃ、目の前の事しか見えておらんのじゃ」

女神様達の一人が口を尖らしながら、自分の夫の事を話す。

 

「解決方法としては、女神様達に夫神様と仲直りしていただくのがベストなんだが……」

 

「嫌じゃ!あ奴が浮気するのが悪いんじゃ!」

 

「当の女神様達がこのご様子じゃ……」

西条さんは苦笑いしていた。

神様の夫婦喧嘩のせいで、地上に霊災という形でこんだけの被害が拡大してる。

まあ、神様といっても、個々に感情が有るし、小竜姫様のように人に理解がある善良な神様も居れば、悪神と呼ばれる神もいる。まあ、神様も色々と言う事なのだ。

まあ、人も神様もあまり変わらないという事だ。ただ、世界への役割や内包する力が途方もないものだという事を覗いて……

まあ、喧嘩するなとは言わないが、夫婦喧嘩するなら地上に影響しない形でやってほしい。

 

「だから、我とこの横島と仲が良い様子を見せつけて、あ奴に浮気したことを後悔させてやるのじゃ!あ奴の事だ。きっと泣きながら謝ってくるじゃろう」

女神様達は先ほどの話をここでも繰り返す。

 

「女神様……それは少々危険かと。横島くんが女神様の浮気相手役として、その夫神様の前に出る事は危険です。どんな暴走をするか予想がつきません。地上へ多大な影響を与える可能性も十分考えられます」

西条さんは女神様達の案を否定する。

確かにそれは十分あり得る。

 

「うむ。それはそうじゃな。そうならんとも限らん。さりとて我にあ奴を許せというのか?断じて許さん!」

女神様達は肩を怒らせていた。

はぁ、この女神様もなんていうか、俗っぽい。

 

「要するにだ。女神様の旦那に浮気した償いをさせればいいんだろ?そんでもって痛い目にあってもらうとか?」

横島師匠は軽い感じでこんな事を言う。

 

「まあ、あ奴が後悔の念を吐き出し、我に懇願し、一生浮気しないと誓えばな、まあ、ちょっとした制裁で許してやらんでもない」

……やっぱり旦那に痛い目に遭わせないと気が済まない様だな、この女神様達は。

 

「ふははははっ!まっかせなさい!男には容赦せん!」

横島師匠は自信満々に言い切った。

というか、普段横島師匠はやられる方でしょう。主に美神さんに。

何か策でもがあるのか?

 

霊災の元凶、女神様達の旦那の男神をギャフンと言わせるべくハワイ島の火山地帯へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌々日……

今は帰りの飛行機の中だ。

 

ハワイの一連の霊災は終息を見た。

あの後、熱波が吹き荒れる火山に向かうと、火口から直径50mはあろうかという溶岩のような頭が突き出していた。

これが、女神様達の浮気者の旦那、溶岩を司る男神だそうだ。

頭だけで50mって、全身何メートルあるんだよ?普通に考えて400mぐらいあるんじゃないか?

その男神、女神様達が地上に家出したことに気が付き、慌てて火口から飛び出そうとしたんだが、頭が出たのはいいが、火口に挟まって身動きが取れなくなったんだと。

……なにそれ?超間抜けなんだが。

そんで、頭を抜こうと踏ん張ったり力んだりすると、地震は起こるは自分の頭から溶岩が噴火するわで、島内に被害が拡大するもんだから……しばらく大人しくしていたそうだ。たが、その男神がくしゃみをするだけで、火山灰は吹き上がるわ、熱波が吹き荒れるわで、こんな事に……

めちゃくちゃはた迷惑な神なんだが。

女神様達が三流のダメ神というのもわかる気がする。

 

横島師匠は一発ギャグで男神を笑わせ、筋肉が収縮した所で、ハンズ・オブ・グローリーをハンマーの形にして男神の頭を思いっきり殴りつけ、火口に挟まっていた頭を無理矢理押し込んで、抜けさせた。

言ってて、単なるギャグにしか聞こえないが、やってる事は凄まじい。

神様の頭を殴ること自体とんでもないが、超巨大な男神が何をやっても抜けなかった頭を、一発ギャグがあったと言えども、いとも簡単に力業に近いやり方で抜けさせるとは……

まあ、斉天大聖老師様にあんなとんでもない修行をつけて貰ってるから、出来ない事は無いだろうが、世界広しと言えども、こんな事が出来る人間は横島師匠だけだろう。

 

男神は、女神様達に泣いて謝ってたしな。超反省してるようだし……。横島師匠にやられた頭はへこんでたんだけど……。

 

厄災級の霊災だったことには違いないが、俺が想像していた物とは随分違うものだった。

夫婦ゲンカが発端だが、その夫婦ゲンカをしてるのが神様だったから厄災級に……。

はた迷惑にも程がある。ふぅ、神様って一言言っても色々の様だ。

まあ、日本神話やギリシャ神話、北欧神話にアジア圏の神話を読んでいても、はた迷惑な神様は結構いるしな。

 

西条さんに一応聞いてみた。何時も海外出張でこんな感じの事件ばかりなのかと。

返って来た答えを聞いてホッとする。いやホッとするのは不謹慎ではあるが、今回のは結構レアなケースらしい。

本来なら1~2週間。大きなもので1カ月ぐらいかけて行うようなもので、その原因は世界の霊的バランスの歪みに由来しているものや、カルト集団や悪魔や正体不明の何者かが暗躍して起こしたものなどだそうだ。

今回はたった2日で解決だしな。

ゴールデンウイーク中に解決完了してしまった。最悪学校を1週間ぐらい休まないといけない事を覚悟していたのだが。良かったのか悪かったのか。

 

 

 

 

 

 

そして、もう一つ大きな事件があった。

横島師匠が平塚先生を振った……

 





ご無沙汰しておりましてすみません。
二つほどの問題を抱えておりました。

一つは……一発ギャグが思い浮かばない!!
男神様を倒す一発ギャグが全く思い浮かばなかったことです。
4カ月経っても、思い浮かばないということはもうダメだと。
その間、シリアスにでもと、ふらふらとしながら、一発ギャグっぽい何かをと思ってましたが、全然ダメ><
先に進むにはその部分をカットしようと……こんな形に。


もう一つは……平塚先生をここで振るか振らないか……
これはかなり大きかった。平塚先生と横島くんの追いかけっこを書くのは非常に楽しかったので……ですが、ここのタイミングか次章のタイミング位とは決めてました。
しかし、最後まで追いかけっこしたいとの思いがグルグルと……
そこで、パターンを二つ書いてました。
次章の一話目と2話分のパターンを書いてみて……
振る方が話的には続きやすいと……
しかーーーーし、あの先生がそれだけで諦めきれるのか!!という思いが後押しを思い切って振るパターンに。
振ってもめげそうもないじゃないですか?

というわけで、次章の1話目は明日投稿。

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