神様と僕達   作:さわたり

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お せ え よ
ついに一週間の習慣が・・・いや、まあアマゾンズあるからしゃーないけども。あ、でもいつもと違って6000字です。


9話 勝利とボク

「新メニュー?」

 

「ええ。私は食べれるような感じじゃないのであげます。ということでお昼一緒にどうですか?」

 

準備室で休憩中の姫華と翔太。姫華がその手に持つのはデザート無料券。うどんを買った時にもらったものだ。翔太は普段食堂では食べないので、珍しい機会だった。

 

「悪りぃな。じゃあ俺からもうどん奢るわ」

 

財布を持ち、時間を確認して昼食を始めることにした。

 

 

その時点でも結構な人数が食堂にいた。

 

「だーかーらー!人参も食べろ!母さんも苦手だから気持ちは分かるが食べるんだ!私も食べた!」

 

「ぐぬぬぬぬ・・・」

 

ほのぼの親子

 

 

「味見してくれ瀧。一口目はやっぱりお前がいいんだ」

 

「あーん」

 

「わ、私が入れるのか!?・・・分かった・・・口開けていてくれ」

 

事実婚カップル

 

 

「あれ見せつけてるのかな・・・?」

 

「そうなんじゃないか?」

 

ぱっと見カップルだがどっちも男な二人組

 

 

翔太と面識のある人物も結構いた。二人は最後のカップルもどき、五神京と樹叡藍玄の二人の元に座った。

 

「翔太さんに・・・えっと、姫華ちゃんだっけ?」

 

「はい。よろしくお願いします・・・」

 

挨拶して荷物を置くと、食券機へ向かっていった。姫華はどうも男の人が苦手で避けてしまう所がある。本人は直さなきゃと思いつつもどうしようもなかった。

 

そんな中、入り口にから梓を先頭にゾロゾロと人が入ってくる。テレビの取材班だ。

 

「うおー、すごい人数だねぇ」

 

「僕も昔取材されたなー。一応豪邸だからさ」

 

さらっとした自慢を無視しつつ京は食べ終えた食器を置いた。

取材班はまず的井親子の元へ。好きなメニューについてだ。

 

「あの、これお願いします」

 

その横をソロソロと通り、翔太はスイーツ無料券とパフェを交換。取材を受ける姫華を眺めながらその口にスプーンを突っ込んだ。

 

梓は玲の隣に座ってうどんをすすり始めた。

 

「・・・0、えっと、一ちゃんはいい子にしてるかしら?」

 

「ええ。もちろんです」

 

「人参を食べない子のどこがいい子だ。んん!?」

 

玲がフォークで口に入れようとする人参を華麗にかわす。梓的にはなぜそこまでして嫌うのか理解できなかった。しかし彼女、人事管理官である。人の扱いがうまい。子供においても例外はない。

 

「・・・人参さん可哀想じゃない」

 

「美味しくないと思われながら食べられる方が可哀想です」

 

しかし一の頭脳は子供ではない。母に肩を並べるだけの頭脳があるので、一筋縄ではいかない。

 

「それは・・・」

 

「お前が人参を食べないのは勝手だ。だがその場合誰が代わりに人参を食べると思う?・・・塚本だ。というわけで食べろ梓。こいつ食わせても吐くんだった」

 

「仕方ないわね」

 

玲の伸ばすフォークから人参を食べた。その様子を見て玲は凄まじい顔を、一は笑いをこらえた顔をして居た。

 

「どうしたの?」

 

「これ・・・私のフォークだ。おえええ。直に食う奴があるか!実質あーんじゃないかコレ!」

 

「間接キスって事?最悪!」

 

「私にママが増えるんですね」

 

「「おえっ」」

 

続いて梓も凄い顔。一は笑いを加速させていた。

 

「ったく・・・あ、もう行きますか?・・・じゃ、また後でね玲」

 

「ああ」

 

お互い同期ゆえにその距離感は近い。軽い挨拶ののち、梓は退室。玲も一と手を繋いで部屋へと向かった。

 

 

「騒がしかったな。お前はなんの取材を受けたんだ?」

 

「好きなメニューです。うどんって答えました」

 

変わって姫華と翔太。うどんを持った姫華が三人の元に来た。

 

「いただきまーす」

 

「・・・君たちって本当に日本人なの?」

 

食事中の三人にふと疑問の京。翔太の目、姫華と藍玄の髪を見ての発言だ。

 

「ここはそういう変な人多いよね。なんだろう。僕の白髪は生まれつきだけど」

 

不思議そうに皿を片付け、研究室へと帰って行った。

 

 

 

 

「はあ・・・時間かかるな」

 

同じ頃、イギリスからの少年は到着済みであった。

 

ぼーっと空港で待つが、相手は来ない。

 

「・・・流石に連絡しないのは不思議だな。事故に巻き込まれたのかな。それならもう向かっておくか・・・」

 

ため息ののち背伸び。出口へと向かった。

 

 

 

 

「え、今回来る人って装着者なんですか?」

 

同じ頃。仕事がない一は玲の元にいた。玲がせっせと笛を作る中、派遣される新人の資料を読んでいた。

 

「ああ。アヴァターラ・・・おそらく最も古くそして最も先進的なAGだ」

 

「・・・?哲学ですか?」

 

「な訳ないだろ。代々ウルスラグナに最も適性のある男がその力を受けて英雄となっていたんだ。AGの発想はその力を使うという着眼点かららしいぞ」

 

「なるほど・・・AGの元祖ってわけですか」

 

「そうなるな。依存物がカッターの持ち手なのを利用して最近ベンジェンスタイプへと変えたらしいんだが・・・」

 

「なるほど・・・何か心配でも?」

 

一はそう言って椅子に座る。さなか、玲に一通の連絡が。

 

「む、どうやらそろそろこっちに着くらしい。心配・・・か。実は結構性格に難ありらしくてな。まあ、問題ないさ」

 

そう言うと簡単に部屋を片付け、準備を始めた。

 

 

 

 

「・・・よろしくお願いするよ。しかし汚い会議室だね」

 

到着した少年、ジャックは梓と桜二とともに会議室にてテレビ取材班に囲まれていた。

 

「・・・否定はできんな。まあ何にせよ歓迎するさ。戦歴は結構なものと聞いている」

 

「そうですね。あなたは日本支部の実情を知っているのかしら?」

 

指差して聞くは梓。汚いという挑発と言ってもいいような発言を受けても二人は少しも動じていない。

 

「一応ね。最近は・・・テロリストとアウトローの動きが拡大してるんだって?テロリストは相手側の装備の出所も不明だっけ。ま、ボクが来たんだ。安心するといい」

 

自慢げに椅子にもたれるジャック。桜二は笑って答えた。

 

「ハハハ、私は君のような生意気な子は嫌いじゃない。ま、戦績を上げてくれれば何でもいいさ。目に余る時はあーちゃん君のキッツいお叱りだが」

 

「今・・・あーちゃんと言ったわね?やめてくださいよっ!」

 

桜二を小突く梓。楽しげに拳を抑えるが、ジャックは変わらず無表情だった。と言うよりどうでも良さそうであった。

 

「なるほど。それで・・・ボクの任務は」

 

「とりあえず今日はない。緊急事態があれば・・・」

 

「ずいぶん悠長だね。現時点で緊急事態みたいなものだろう?」

 

挑発するように机に手を置き、睨みつける。

 

「悠長なぐらいがちょうどいいのよ。日本の風土よ」

 

しかしそれもいなす。ジャックも毒が抜かれたのか、気の抜けたようにイスに座りなおした。

 

「風土ねえ・・・」

 

よくわからない顔で日本支部の資料を覗き込む。桜二は解散を告げると、梓を呼んだ。

 

「とりあえずジャック君は寮へ向かってくれ。塚本君は私について来てくれ」

 

「了解」

 

「分かりました」

 

 

桜二は会議室に梓とともに入ると、深刻な顔で口を開いた。

 

「彼の人事ファイルを見ても?」

 

「ええ」

 

梓の渡した書類をパラパラ見ると、どうも納得行かなそうな顔ですぐに返した。

 

「・・・気のせいか。それで彼の任務なんだが・・・」

 

腑に落ちない様子のまま話題転換。梓にもモヤっとした気分が残った。

 

 

 

「あんたか。新人は」

 

「よろしくお願いします!」

 

寮へと戻る中、姫華と翔太がジャックへと話しかけた。

 

「ああ。君たちなんかの横にボクが並ぶのを光栄に思うといいさ」

 

ムカつく顔でそういうと、適当に手を振って自分の寮へと向かった。

 

「今度はナルシストが来たか・・・相変わらず癖がつえーなこの職場」

 

呆れ笑いの翔太。

 

(・・・男の人なのに話しかけても緊張しなかったな)

 

一方姫華は不思議そうにその背中を見つめていた。

 

 

『緊急事態です!』

 

その時。大轟音の警告が鳴り響く。全員警戒態勢に入った所に、テロリスト霧海沙抄子(ムカイサトコ)が窓を突き破って寮エリアに侵入。ゴーストガンナーを取り出した。

 

「ここに来れば刺激がたくさんあるって聞いたんです。さあ・・・あなた達の悲鳴を聞かせなさいな!」

 

『JATAI…wake up!』

 

煙が白い鎧を形成。蛇帯を模す、白布を巻きつけた着物風アーマー『縛布』が現れる。

 

「こいつ・・・」

 

二人は午前の任務で運悪く鎧を使っていた。まだ3時間経過。必殺を使った以上再装着にはあと3時間を要する。

 

仕方なく翔太は木刀で攻撃。しかし受け止められ、ゴーストガンナーでの銃撃。喰らうわけにもいかず、木刀を放して避ける。

 

「私は剣の心得はないので扱えませんが・・・」

 

そういうと窓に投げ捨てる。姫華は走って木刀を取りに。翔太は代わりになる棒を探した

 

「君たち、鎧がなくちゃ使えないな・・・下がってて。ボクが片付ける」

 

「あなたが私をいじめてくれるのですね?つまりいじめていいのですね!?」

 

「残念だけど・・・いじめと認識する前に君は倒れる」

 

そう言ってカッターの持ち手をポケットから出し、神格接続器を左腕に装着した。

 

『1!』

 

「そして」

 

『2!』

 

「君は・・・」

 

『3!』

 

「一度も折らずに倒される。・・・装着!」

 

『4!Ready go!armor the god!』

 

「我が神よ・・・勝利を我に!」

 

『his name is…VERETHRAGNA!』

 

「ウルスラグナ・・・ゾロアスターか」

 

翔太の驚き混じりの声を受けるジャック。彼の周りに窓枠やネジ、スパナなどが集まり、銀の鎧を形成した。

 

勝利すべき神の鎧『アヴァターラ』がその姿を見せた。

 

「これで十分だ」

 

そういうと腿に巻かれた細長いケース『ローダー』より青黒のカッター替え刃『ジャックブレード』を取り出し、依存物たるカッターの持ち手に挿入。刃を出して小型ナイフのように逆手で持った。

 

「やっ!はっ!」

 

そしてハイペースに縛布を追い詰める。だがあちらもやられっぱなしではない。蛇布を伸ばし、突き刺すような攻撃。

 

だがその身軽さがアヴァターラの強み。伸ばした布をむしろ蹴って接近。顔にキックを叩き込んだ。

 

「オホホホホホッ!刺激的ですこと!面白いですね!」

 

今度は限界まで伸ばし、拘束せんと囲い込む。が、

 

「こうすればいい」

 

逆に近づく。こうなれば後ろからの布より先に攻撃できる。思いっきりぶっ刺す。

 

「戦い慣れしてますね・・・フフフ」

 

「君と比べられても困る。これでもエリートってやつなんでね!」

 

布を緩めた瞬間を見てスライディング。脇を抜けて背中側に回ると、首をつかもうと腕を伸ばす・・・が、ゴーストガンナーでの銃撃。正面から食らって怯んだ所に蛇布でぶっ飛ばされる。

 

「思ったよりパワーは強いな・・・」

 

「今度は攻守交代です!私がいじめて差し上げますわ!」

 

「残念だがそうは行かん」

 

そこに突然頭部へ衝撃。翔太がふるった鉄パイプによるものだ。

 

「ううっ・・・これは・・・引きましょう・・・ではまた」

 

ふらふらとした足取りで蛇布を天井に伸ばし、一気に引き寄せて脱出した。

 

「やっぱ現在進行形で緊急事態じゃないか」

 

アーマー装着を解いて背を伸ばす。接続器や依存物をしまうと寮へと入っていった。

 

 

 

『緊急事態!!基地が包囲されました!!』

 

「なんだよこの時間に・・・」

 

ジャックの目覚めは最悪であった。外を見ると何やら騒がしい。彼はパジャマのまま急いで外へ飛び出た。

 

「なんの騒ぎだい?」

 

「うーん・・・自分はなんとも言えないな。事情をよく知らないし」

 

窓枠を治す清掃員の男に話しかけるジャック。しかし彼もよくわからないようだった。急いで出口へ向かった。

 

 

「手ェ挙げろ!神格接続器を置いて投降しろ!」

 

「んでアタイらについてこーい!」

 

そこではサンメリーのエージェントがカラーリングブレードを持って怒号を上げていた。

 

「そんな・・・俺たちは・・・」

 

「いいから付いて来いっつーの」

 

「ダブルチンピラ・・・お前とまさかこんな形で話すとはな。私達が何をしたっていうんだ?おいそこのお前!!一に触るな!あの子は子供なんだぞ!?」

 

「誰がチンピラだ。そりゃやれって言われたからね。別に傷つけはしないさ」

 

 

「納得いかない!」

 

ジャックは無理矢理相手を振り払っていた。仕方ない。日本に来て見たら次の日には身柄を拘束。訳が分からないだろう。

 

「私だってやりたい訳じゃないんですってば・・・装着」

 

『コードグリーン、起動。ウェーブ…』

 

ラチがあかないとキウイはCA装着。だがジャックは抵抗。そして。

 

『his name is…VERETHRAGNA!』

 

アヴァターラ装着。ジャックブレードを出さんとローダーへ手を伸ばす・・・が、突如ぶつかって来た銀の何かに吹き飛ばされる。

 

「あー・・・悪いけどさ。俺はこっちに着くことになったんだよ。事情ってのがあってね」

 

ノータイムだ。アヴァターラへ近づくと手を貸して立たせ、引きちぎるように無理やり接続器を没収した。

 

「行くぞ」

 

「腑に落ちないな」

 

「そのうちストンと納得するから我慢しろ」

 

そういうと金剛がジャックを外へと無理矢理引っ張った。

 

 

 

「日本支部本拠地だ・・・ちょうどロナウド君が・・・」

 

裏口へと急ぐ桜二の元に、行く先を止めるかのように梓が現れる。

 

「ああ、塚本君か。ちょうどいい、一緒に出よう!相手は話を聞いてくれる様子ではない・・・直接ロナウド君に・・・」

 

「いえ、話があります」

 

手を伸ばそうとする桜二を止め、ジリジリ距離を詰めた。

 

「ずいぶん余裕だね・・・まさか、君もサンメリー側についたのか?」

 

「・・・ジャッジメントを装着した時にあなたを見たんです。・・・相当の悪が見えました。詳細は分かりませんが・・・悪事です」

 

いっぱいの悲しみを込めた目で桜二を睨む。そしてゆっくりと神格接続器を腕に装着した。

 

「つまり・・・サンメリーが追うのはおそらく我々じゃあない。あなた個人です・・・自首してください。法に触れぬ悪事なら・・・それを証明してあなたなりに償ってください!」

 

うつむきながらも桜二に言い放つ。どうしても許せない気持ちと嘘だと思いたい気持ちが渦巻く。

 

だが

 

「・・・ククク・・・あっはっはっはっは!!はっはっはっはっはっはっは!!・・・君は面白いね。私のことを見抜かれるのは予想の範疇だったが・・・償いなさいと。いい正義感だ。残念だが目的の達成のためには1分の拘束も許されないんだよ」

 

それ踏みにじるような大笑い。桜二の方から梓へ近づき、左腕に神格接続器を装着した。

 

「現実的に言って君の選択肢は三つ。私を止めて警察に突き出す。私の悪事はなかったことにしてサンメリーと戦う。私を無罪にするためサンメリーと警察を説得する。どうする?」

 

「つまり敵なのね・・・あなたは。そんなの1に決まってるじゃないの」

 

敵であることを認めた桜二に対して敬語をやめ、ゆっくりと接続器へ指をかけた。

 

「装・・・着!」

 

『1!2!3!4!his name is…ENMA!』

 

そして桜二もハットを被り、スイッチに指をかけてハイテンション気味に起動した。

 

「let‘s装着!」

 

『1!2!3!4!Ready go!armor the god!her name is…KONOHANASAKUYAHIME!』

 

審判の鎧ジャッジメントの目の先に移る、桃と水色の美しき鎧。

 

桜花の鎧『ブロッサム』が花吹雪と水しぶきの中から現れた。

 

「それが・・・」

 

「私の鎧さ。さあ、殴りかかるのか?なら早くしたまえ!」

 

そう挑発すると、腰にかかった鉄扇『渓流』をたたみ、ボタンを押した。すると先端からビームが発生。光剣が完成した。

 

ジャッジメントもまた大鎌を構え、ブロッサムを見据える。

 

 

一瞬の静寂ののち、お互いが得物を向けて走り出した。




「ったく・・・辛気臭いなぁ!」

踊る悦楽、狂うシリアス。次回、「娯楽と俺」

みなさんこんにちは。ロリコンと姐さん好きを周期的に繰り返すサードニクスです。見た目ロリの年上属性とか最高じゃんか。そういう意味で梓さんはどストライクです。おかしい。梓まだ20前半のはず・・・。できる女感のおかげだろうか。
ジャックはめんどくさいナルシスト(気取り)でイメージが固定しました。逆手持ちは完全オリジナル要素。
桜二さんは敵でした。ぽっと出てきてぽっと敵ですで言われてもねえ・・・まあとにかく敵です。私の構成力の低さを垣間見る。しかしローマ字で書いたKONOHANASAKUYAHIMEってなげえな。木花咲耶姫なら五文字なのに。っていうか思えばカザツチも日本神話だったな。もっとひねろうぜサードニクス。
しかしパッと思い出すとうささんと雪月花さんが・・・脳内でかぶるんです。女の子を送ってくれるイメージとか三文字の名前とかどっちも白そうな名前とか話し方とか・・・ほんっと失礼。
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