その対魔忍、平凡につき   作:セキシキ

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少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!間が空いてしまいすみませんでした。中々書く時間が作れず、前回から時間が経ってしまいました……

投稿できる本数は少ないと思いますが、本年もよろしくお願いします!わざわざ感想で新年のあいさつしてくれた方がいて、実は結構嬉しかったり。

あ、今回もそういう描写あるので、苦手な方注意です


第一章 歌姫は月下に踊る
To The Beginning


 

 

 

 

―――私が目覚めた時、私は他者の欲望によって生み出されたことを自覚した。

 

―――真っ当な生まれ方をせず、一片たりとも自由を持たず、ただ望まれるが儘に力を使った。

 

―――それでも私は、結局彼らの呪縛を破り飛び立つことを選んだのだ。

 

 

 

 

私は誰だ……。

 

 

此処は何処だ……。

 

誰が生めと頼んだ。

 

 

誰が造ってくれと願ったっ……!

 

 

私は私を生んだ全てを恨む……!

 

 

だからこれは、攻撃でもなく宣戦布告でもなく……!

 

 

 

私を生み出した人類(お前達)への、逆襲だ―――!

 

 

 

△ ▼ △ ▼

 

「いやあ、やっぱミュウツーは傑作やな」

「なんで私たち、ポケモン見てるんですか……?」

 

花蓮と比翼連理の誓いを立てた数日後の日曜日。たまの休日を満喫しようと俺の部屋でのんびりと過ごしていた。所謂お家デートという奴だな。俺そこら辺はさっぱりわかんねえけど。

 

ぶっちゃけ特にやりたいことが出なかったので、ひとまず休養しようということになり、ただ部屋でのんびりだべるのもあれなので映画でも見ようということになった。そして勿論、それだけで済ませる俺ではない。

 

「ふむ、70点だな。大方間違いはないんだが、固定が緩い部分が多い。はいやり直し~」

「むむむ……中々手厳しいですね。いい線行ったと思ったのですが……」

「俺なんざ銃の分解やら構造把握やら一月掛かったんだから、それよかずっと早いよ。クッ!これが生まれ持った才能の差か……!」

「ひん! ちょっと宗次さ、急に胸揉まないで……ゃんっ」

 

現在花蓮は、俺の指導の下銃器の解体・組立の訓練中だ。装備課に調達させておいた突撃銃や拳銃、PDW [Personal Defense Weapon] などをネジ一本までひたすら分解しては組み立て直しているのだ。ちなみに花蓮名義で発注したら一切の不足なくすぐに用意された。くそかな?

 

勿論、新品の武装をただ酔狂でバラしているわけではない。自分が使用する武器がどのような構造・原理で動作しているのかを身体に叩き込み、敵対した場合の特性を理解するためだ。

 

対魔忍含め、この世界の連中は弾丸が有効打にならないためかどうも銃火器の脅威を軽んじている傾向があるが、それは致命打にならないわけじゃない。肉を抉れば痛みもダメージもあるし弾丸が頭蓋を抜けば殺せる。見切られるのであれば避けられないほどの弾幕を張ったり探知出来ない超長距離から狙撃したりやり様は幾らでもある。結局のところ使い方だ。

 

戦闘スタイルに銃火器を組み込むにしろ組み込まないにしろ、どういった特性なのかを知らなければ必ず足を掬われるだろう。一番厄介なのは強大な力を持つものではなく、『殺し方』を弁えている人間だと俺は知っている。

 

まあそんなわけで、銃を学ぶ初歩として、現在座学による知識と構造把握を並行して叩き込んでいる最中なのだ。何時も俺が付きっ切りで警告出来るわけではないから、非常事態においても自分で対処出来るようになってもらわなくては困る。

 

「それに、ちゃんと分解の仕方を解ってれば色々便利だからな。映画みたいに、戦闘中にバラして武装解除とかも出来るようになるかもよ?」

「へえ、それは確かに便利そう。宗次さんは出来るんですか?」

「技術的には出来るはず。近接戦とか怖いからしないし、そもそもそうなる前に仕留めるか逃げるんで使うことないけど」

 

俺の能力から考えて、わざわざ接近戦するメリットないからなあ。そんな場面に遭遇する前にとんずらするし。どこぞのザ・ボスみたいにCQCで銃奪い取って分解する何てロマンあるけど、実際やるの怖いしなぁ。

 

「さて、ミュウツー終わったし次何見るかな~。続けてルギア見るか、敢えて実写映画に行くか……花蓮はどっちがいい?出来れば見たことないのがいいんだけど」

「あの……映画はまた今度じゃ駄目ですか?」

「駄目。何のために一辺にやってると思ってんの。映画鑑賞と銃器分解を同時に処理して、並列思考を鍛える訓練でもあるんだから」

「最初からハードル高くないですか!?」

「高かろうがやるんだよ。異能とかでそういうこと出来ないなら、自力でやれるようにしないと。俺も、やったんだからさ(ニッコリ)」

「ヒェェ……」

「まあほら、愛情の裏返しだと思って。さあ!最低限二つは並行して思考出来るようにしようね!」

「クッ!そう言われるとやる気が出てしまう自分が憎い……!」

 

何か悔しがりながら嬉しそうににやけるという高等技術を披露しつつ、花蓮は再び作業に戻る。さて、俺も花蓮の訓練メニュー考えねえと。あ、でもその前に次のDVDセットしなきゃ。

 

『ピロピロピロピロゴーウィゴーウィヒカリーヘー!』

 

「……何ですか、その着信音」

「俺にとって地獄を意味する相手だから、せめてもの鬱憤ばらししようかと……」

「ちょくちょく陰湿ですね」

 

うっせ、と返しながら某アニソンを垂れ流す携帯を手に取る。くっそ、画面見たくねえなぁ……いや着メロの時点で誰か分かるけどさ……。

 

スマホを手に取ると、そこには当然のように『校長』の文字。そう、井河アサギからの電話である。この人からの連絡って、吉報であった試しがないんだよねぇ。心底拒否感を滲ませながら、嫌々電話を取った。

 

「はい、もしもし……」

『もしもし、宗次君?私よ』

「番号登録したんだから分かりますよ。で、ご用件は?個人的に、何もないと嬉しいのですが」

『あらそう?じゃあ残念、任務よ』

 

ですよねー! どうせそんなことだろうと思ったよ! やだなぁ、最近校長から回ってくる任務って大抵面倒なもんばっかなんだよなぁ!

 

『それで、任務について説明するから、校長室まで来てくれない?』

「……何時ですか?」

『この後すぐがいいわ。()()()も切羽詰まってるみたいだから』

「向こう……?」

『それについても後で纏めて話すわ。これそう?』

「…………はい、大丈夫です」

『間が凄いわね……出来るだけ短時間で終わらせるから安心して? それじゃあ、待ってるわ』

 

そう言って、電話は切れた。

 

「……どうでした?」

 

作業の手を止めて、花蓮が心配そうに話し掛けて来た。まあ、こんだけ苦そうな顔してたら心配にもなるわなぁ。

 

「任務だそうだ。この後校長室に出頭してくる。短時間で終わるって言ってたし、そのまま任務ってわけではないと思うが……」

「……そうですか。私なら大丈夫ですから、行って下さい。せめて、あなたが傷付く事のないものであることを祈っています」

 

そう言って、花蓮は柔らかく微笑んだ。どうやら、俺の考えは見透かされていたらしい。せっかくの休日をふいにされて寂しいだろうに、任務を優先するあたりやはり真面目と言うべきか。

 

ならば、俺が言うべき言葉は一つしか残っていないな。

 

「それじゃあ、行ってくる」

「はい、行ってらっしゃい」

 

 

 

「あ、次の映画シンゴジラ入れとくから」

「なっ!一番気になって集中出来ないやつを!ちょまっ宗次さん?宗次さん!?」

 

 

△ ▼ △ ▼

「来てくれてありがとう。休日に呼び出しちゃってごめんなさいね?」

「いえ、お気になさらず。それで、本題は?」

 

校長の謝罪に社交辞令を返し、さっさと要件を済ませようと先を促す。許すつもりはない、と言う俺の言外の意思に苦笑してから、真剣な表情に切り替える。

 

「今回の任務は、米連との共同作戦よ。本日未明、彼方から打診があってね」

「……共同、ですか」

「ええ、そうよ。 ……ああ、貴方米連と共闘するの始めてだったわね」

 

そう。米連の一部機関と結託している俺であったが、実は合同で作戦を行った事は一度もなかったのだ。米連と手を組むような重要な任務とかやったことないからなぁ。尚、罠っぽかったら逃げる。

 

「向こうが提示した作戦内容は、暴走したガイノイドの捕縛もしくは破壊。確保が難しいと判断した場合破壊しても構わないそうよ」

「暴走した、って。あっちの不手際押し付けようとしてるだけじゃないですか。こっちが話受けるメリット何てないでしょうに」

「戦闘用の装備一式を持った軍用モデルだそうよ。民間人に被害が出る前にって言われたら、乗らない訳には行かないわ」

 

成る程、此方の性質を上手く突いてきたわけだ。

 

本当ならば、今回の件は完全に米連側の汚点であり、放置して後々追求するための材料にするべきだ。民間人への被害も、出れば出るほど此方の有利になるだろう。しかし、あくまで日本の守護を掲げている対魔忍は無辜の民に出る被害を無視する事が出来ないのだ。何時暴れるとも解らぬ兵器が野に放たれている現状を、黙視することなど最初から選択肢にないと言っていい。

 

「一応、今回の経費は全部彼方持ち。更にノマド系列のフロント企業に関する情報も提供するという条件付きよ。断って下手な事になるよりは、作戦を受諾して此方の監視下に置いた方がメリットが大きいと判断したわ」

「是が非でも協力を取り付けたいのが透けて見えますね。わざわざ不祥事晒して、情報売ってまで」

「対魔忍としての特化戦力を望んでいるのは明白ね。何せ、対上級魔族戦を想定して開発された戦闘特化型のガイノイドだもの。特殊部隊と言えど、只人の手には余る相手ね」

「……そこまでヤバい相手を、俺が?」

「ええ。あなた一人よ」

「What are you saying(何を言っているんだお前は)?」

 

対上級魔族戦用だって?聞いてないんですけど!?どう考えても俺の手に余る相手じゃないか!さては頭悪いなこの女!

 

「言いたい事は重々承知してるわ。でも今回、米連側は一部情報を隠匿しているみたいなの。はっきり言って、罠の可能性も捨て切れていないのよ」

「それならなおのこと、俺じゃ駄目じゃないっすか」

「罠を食い破るなら他にも適任はいるわ。でも今回は米連側の特殊部隊と足並みを揃えられないと駄目なのよ。罠じゃなかった場合、それほど目標は強敵ということになるもの」

 

つまり、「騙して悪いが!」系の罠なら突破しなければならないが、そうでなかった場合も任務を遂行出来る人材が必要と。いやまあ、脳筋で唯我独尊してる対魔忍が米連の部隊と仲良しこよしなんて出来るわけないけどさぁ?

 

「致命的な罠を的確に嗅ぎ分けられる判断力と必ず逃げ延びる生存能力があって、尚且つ常人で構成される部隊と歩調を合わせられる対魔忍。間違いなくあなたが適任だわ」

「……歩調合わせられても、敵に対処出来なきゃ意味ないのでは?せめて、一人か二人人員の追加を求めます」

「駄目よ。だってあなた、いざとなったら見捨てて逃げるでしょ?」

 

よくご存知で。

 

「捨て駒にされる可能性があるのに人員は割けないわ。どうせ一人で撤退出来る手筈は整えるのでしょ? 最悪、情報を持ち帰るだけでも構わないわ」

「はぁ……」

 

何だろう、どんどん退路を断たれてるような気がする。まあ、これが任務である以上「やりませんっ!」とは言えないんだけどさ。何だかなぁ……。

 

「安心して頂戴。いざという時の保険は此方で用意するわ」

「保険? それ、どんなんだか聞いていいですか?」

「言ったらあなた、丸投げする方法考えるじゃない」

「よくご存知で」

 

もう一度、更に分かりやすく溜息を吐いてからソファーから立ち上がる。今回の相手は手強いからな、さっさと準備始めないと。いざとなったら鷲田使うか。

 

「明日、作戦のブリーフィングが行われるわ。この住所に向かってちょうだい。その後はあなたに一任するわ。指揮権はあちらにあるから自由度は低いけど、あなたなら何とでもなるでしょう」

 

校長はそう言って、一枚の紙を寄越した。二つ折りの中を見れば、都内某所にある雑居ビルの住所が記されていた。

 

「了解しました。他に連絡事項は?」

「ないわ。戻って大丈夫よ」

 

返答を聞いて俺は軽く頭を下げ、退出すべくドアへと足を向ける。ドアノブに手を掛けた所で、後ろから校長の声が耳に届いた。

 

「苦労掛けて、ごめんなさいね」

 

その言葉に、思わず苦笑を漏らして。

 

「そう思うなら、もっと他の奴頑張らせて下さいよ」

 

それだけ言って、俺は校長室を後にしたのだった。

 

△ ▼ △ ▼

「あ、おかえりなさい」

 

部屋に戻ると開口一番に、花蓮の言葉が俺を出迎えた。誰かにおかえりって言われるの、相当久々な気がする。

 

「……おう、ただいま」

 

口元が微かに弛むのを自覚しつつそう一言返して、俺はベッドに飛び込んだ。重みでスプリングが軋むように音を立て、緩やかな振動が返ってくる。

 

「言ったとおり早かったですね。お疲れのようですけど」

 

続けて、今度はキシ……と軽めの音がなりベッドが僅かに上下した。目線だけ其方に向ければ、花蓮が浅くベッドに腰を下ろしているのが見えた。

 

「別に疲れているわけじゃないんだが、これからの事を考えると憂鬱でな……些か面倒な任務が回って来たから、後々ついて回るだろう苦悩に対する感情を今のうちに発散しておこうかと」

「また器用に面倒な事を……それに、任務を面倒がってるのは何時もの事じゃない、もうっ」

 

それもそうか、と納得していると、頭を撫でるような感触。

 

「……何してんの?」

「え? あっすみません。疲れているようだったので、つい……嫌でしたか?」

 

そう言いながらも、彼女はその手を止めない。壊れ物を扱うように優しく、慈しむような丁寧さで、白魚のような細い指で俺の輪郭をなぞっていく。まあ、悪い気はしないな。

 

「別にかまわな……いや、もう少しそのままで」

「……意外でした。宗次さん、もっと意地張って『やりたいならやれば?』とか言うものかと」

「男のツンデレとか誰得だよ。せっかくの好意だし、甘えておこうかと思っただけさ。どうせ明日からまた仕事だし、これくらい罰は当たらんだろ」

「ふふっ、それでは遠慮なく」

 

どんな任務があるのか、何て事は聞いてこない。対魔忍は国家直属の極秘部隊、例え隣に座っていようと互いがどんな任務に従事するかは知らないのが当然。機密事項である作戦内容は井戸端会議のネタではないのだ。

 

これからは、肩身の狭い米連部隊との顔合わせに情報収集と武装の確認、逃走経路や保険の準備などやることが山積みだが、今この瞬間だけは、穏やかな時間が流れている。

 

飽きずに何度も髪を撫でる柔らかな感触を享受し続ける。が、そこで少しだけ。本当に少しだけ、悪戯心が鎌首を擡げてきた。俺は、バレないようにそろり、そろりと腕を伸ばし、布地一枚にも守られていない無防備なふとももを羽根で触れるが如く撫ぜた。

 

「ひゃんっ」

 

目論見通り、油断しきっていた花蓮の口から嬌声が漏れた。可愛らしいその声に俺の口角は思わずつり上がるが、花蓮は恨めしそうな視線を向けてくる。

 

「そ~う~じ~さ~ん~?」

「はははっ、すまんすまん。生足に誘われちゃってつい」

「つい、じゃないでしょ!もうっ」

 

そう笑って謝りながら、俺はさわさわと手を動かし続けた。

 

「いやね、駄目だって言うのは解ってるんだよ。でも目の前に新雪の如く白くてシミ一つない綺麗なふとももあったらさ、触りたくなるのは当たり前じゃん?しかもミニスカートとニーハイだよ?ニーハイに締め付けられて逆に肉感的に強調された絶対領域がスカートの端からチラチラ覗かされたらさ、そりゃ我慢なんて出来るわけないっしょ!」

「ひ……ゃあっ。ちょ、っと……だからさわひぅ!る、やめぇっ」

 

肌感覚が敏感な花蓮は、こうして軽く撫でてやるだけでこうも容易く喘ぎを聞かせてくれる。もっとあちこち弄って反応を楽しみたいところなのだが……響くような嬌声聞いてたら、こっちも滾ってきてしまった。ちょっと我慢出来そうにないな……っ。

 

「花蓮、こっち向いて」

「はぁ……はぁ……自分で始めておいて、勝手何だから……んむっ」

 

伏していた身体を起こし、花蓮の両手首を掴んで退路を断つ。俺の表情で全てを察したのだろう、花蓮は自ら顔を近づけ、唇を重ね合わせた。

 

最初は柔らかく瑞々しい唇の感触を味わい、次いで互いに舌を差し出す。時に彼女の口腔を舐め回す舌に彼女のそれが追随し、時に花蓮の舌が俺の口の中でぴちゃぴちゃと絡みつく。

 

手首を掴んでいた手はいつの間にか花蓮の指と絡み合っていて、肢体を密着させながら部屋に淫らな水音を響かせる。

 

「ちゅ……あむっ。じゅる……ぇろ、れぇ……」

 

どれだけそうしていただろう、しばらくして、どちらからともなく顔を離した。一時足りとも離れるのが惜しいと言わんばかりに最後まで伸ばされた舌の間に銀色の橋がかかり、服の上へと垂れ落ちる。

 

「……宗次さん、凄い事になってますね。服越しでもこんなに熱くて、硬い……」

 

抱き合うように密着していた俺のそれは、ちょうど花蓮の下腹部の上でその猛りを形で示していた。彼女は軽く身体を揺さぶって、自ら腹を擦り付けてその存在を感じようとする。

 

恥じらいながら控えめに、しかし淫らに雄を求めるその姿に我慢が効かなくなった俺は、その興奮を表すように少し乱暴に彼女を押し倒す。

 

きゃ、と可愛い悲鳴を上げた彼女に、俺は襲いかかりたい気持ちを必死で抑えながら声を掛ける。

 

「悪い、我慢出来なくなった」

「ふふっ、いいですよ。求められるって結構嬉しいですから。それに……」

 

そこで言葉を区切り、何故か腰を此方側へと突き出した。

 

疑問で首を傾げていると、花蓮の足の間に置かれた俺の腿に、ぴちゃりという音を立てて何かが触れる。そのまま花蓮が腰を前後させると「あっ……ゃん」という微かな喘ぎと共に、俺の肌へと少し粘着質な湿り気が届いた。

 

「……ねっ?」

 

…………こいつっ何てエロいこと覚えやがったんだ!?

 

「もーむりがまんならない。人のツボドストレートに突きやがって!どうなっても知らねえぞっ」

「どうぞ、私はあなただけのものですからっ」

 

艶やかに微笑む花蓮目掛に、俺は肉食獣のように猛然と襲い掛かった。彼女から繰り出されるアピールが悉く俺の急所に刺さりまくったせいで行為は翌朝まで及び、花蓮が腰砕けになってしばらく立てなかったことをここに記しておこう。

 

 

 

 




散々エロ書くの苦手とは言ってきたけど、今回ばかりは俺って天才なんじゃないか?ボブは訝しんだ。

というわけで新章開始です。俺たちはまだ登り始めたばかりだ、この果てしない対魔忍坂をよ……完結いつになることやら。プロットは大体できてんのになあ。

実を言えばRPG(X)のほうはあまりやってなかったのですが、何あのZEROアサギ可愛すぎね?あれがアレになってしまうのか…時の流れって残酷だな(遠い目)
気付いた時期が遅かったので、今からチケット4000枚とか無理だよ~と思っていたらまさかのドロップしました。いやーラッキーでした。福袋ガチャのほうは自然引いてSR三枚抜きしたんですけど、何故かイングリッドさん二枚という悲しみ。ちゃうねん、お前もう持ってんねん。確認したらこれでスキルLV4やねん…まあもう一枚凛花だから大満足なんですがね。(雑談にかこつけたただの自慢)

それと、しばらくは投稿できないかもしれません。卒論が目前に迫っているので、書いてる暇ないかもしれないです。まあ一か月一本ペースだし、たいして変わらないかもしえませんが。あと、ご褒美回やったら必ず現れる「18禁にしては?」コメントにはこれから反応しないので、そこんところよろしく。ギリギリがいいって言ってんだルルォ!?

まあそんなわけで、本年もどうぞよろしくお願いします!

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