今日も何も変わらないいつもどおりの1日が終わり、俺は目を閉じ「この平穏な日常が変わりますように」なんて、中二病がかかった事を思いつつ意識を手放した。
グォーン。グォーン。聞き慣れない音だ。目覚まし時計の音も鳴らない。
そんなことを思って目を開き、周りを見渡す。まず目に入ってきたのは鉄の棒。
それも一本ではない。しかも、ご丁寧に立ててある。こんな回りくどい表現をするのもあれだが、一言で言うと檻のなかnow。何故こんな場所にいるのか。
ここはいったいどこの国の施設なのか。そんなのはどうでもいい。
今考えるべきことは同居人のことだ。この檻の端にわざわざ体育座りしてるアルビノ少女。といっても年は俺と同じ17~18ぐらい。足の間から見えるパンツ。おいしいです。さて、どうしたものか。人間、大事なのはコミュニケーションだ。ということで俺は早速コミュニケーションをとろうと腰をあげ、彼女の目の前に座った。
第一印象が大切だ。ここは一発かますぜ。
「あの~、俺の名前映二って言うんだけど、ここどんな場所か分かる?ここ来るの初めてで。ほら、気軽に映二って読んでいいから。後、今何年か分かる?映二だけにage を聞いちゃうってか。」反応なし。人形のように微動だにせず。当然と言えば当然か。知らない人がいきなり面白味の糞もないジョークをかましたら、俺は退くね。そんな俺が何の反応もない少女とのファーストコンタクトに失敗して四苦八苦していたとき、カツーン、カツーンと音が聞こえた。そして、その音は確実にこちらに近付いてきていた。誰か来たのだろうか。
「あら、目が覚めたのね。」
「失礼ら、どちら様でしょうか?」
「そうね。八意××××よ。」
何て言ったこの女?
「何て言ったか分からない、みたいな顔してるわね。永林って読んでちょうだい。」
八意に永林か。まさかとは思うが、ここは東方projectの世界なのだろうか。
まさか。そんな、非現実的な夢のような二次元みたいなことが起こるわけがない。
そんな時期が俺にもありました。永林達と一緒に外に出たら、あの有名な漫画の22世紀が目の前に、自分の周りに広がってました。もちろんアルビノ少女も一緒。
名前はないと言ったので名前をつけた。名前は「ネム」。
名無しとネームをかけてみた。後、何か眠そうに見えたから。
今思うと後悔しているが、本人は気に入ったらしい。
そんなことを考えていると、大きいビルの前に着いた。
どうやら俺達の処遇については上の方とお話しをするらしい。
数分後、永林が帰ってきた。どうやら永林の家で生活することになったらしい。
しかし、こんな美少女二人と1つ屋根の下で一緒に生活して大丈夫なのだろうか。
もしかしたら、夜に獣が現れて襲われるかもしれないぜ?なんて冗談を言ったら、
いつでもOKよ。何て言ってきたのだ。突っ込んで欲しかった。そんな言葉のキャッチボールなんかしたくない。手のひらの上で遊ばれた気分だ。
そんな多和意もない(まあ、一方的に弄ばれただけなのだが)会話をしていたら永林の住んでいるマンションの部屋に着いた。部屋はとても広く、俺達二人が居候しても十分過ぎるほどだった。その後、永林は外に出かけていった。
天才はいつでも忙しいのである。さて、俺は今後の予定について考えた。多分、何年かしたら人妖大戦なるものが始まるのだろう。その前にネムのことも気になる。
彼女は一体何者なのだろうか。
「あのさ。何でお前は何者なの?」
「名前。」
「あぁ。ネムは何者なの?」
「ん。私、死なない。年取らない。」
不老不死というわけか。不老不死。まあ、ただの四字熟語だが、
その言葉に詰められているロマンとか願望は凄いものだと思う。
ということは、誰かがひょっとしたらネムを使って実験していたのでは?
一体誰が?永林か?考えたくはないが、考えられる。
なら、俺は何故ここにいる。分からない。そんな事を考えていると、ネムが1つの封筒を持ってきた。内容はこうだった。
1つ、ネムは実験の成功例であると言うこと。
2つ、貴方は街外れの所で倒れていた。
3つ、俺に不老不死になれるチャンスがあると言うこと。
成る程。いわゆる計画通りと言うことか。
そして、俺の手には1つの薬がある。これを飲めば、不老不死になれる。
俺は迷った。不老不死は正に人類の最終目標であっても過言ではない。
だが、不老不死になったやつが必ずしも幸せになれると言うわけではない。
永遠の時間を与えられるが、永林に生に縛り付けられる。
果たして、死ねない人間は人間なのか。
周りの目にはただの化け物にしかうつらないだろう。
だが、目の前にいる彼女は望んで手に入れたのだろうか?
おそらく、彼女は独りになるだろう。途方もない時間を。
「ああ。クソッ。いいよ、やってやるよ。飲んでやるよ。この俺、映二はお前の為に一生懸命生き続けてやるよ。」
そう言って俺は薬を口のなかに入れた。やってくる激痛。
俺は意識を手放しそうななか、確かにはっきりと聞こえた。
「ありがとう。」
疲れた(--;)