「……スー……スー……」
「……スー……スー……」
「………………」
今の状況を説明すると、身体中傷だらけで包帯で身体中ぐるぐる巻きにした25歳のヤバイ男の右手と左手に、ナグリ村の村長の娘のイモウトと、竜人族の娘のカティちゃんが俺の腕を抱き締めて寝ている
俺は何を期待していたんだろう?。
なんか…………こう、もっとドキドキハラハラするような状況を想像した俺をぶん殴りたい。
全力で。
あーー、くっそ、駄目だ、引き剥がせない。
てかなんか柔らかいな?何か当たってんのか?
どちらにせよ、確かライラさんがこの村に来るって風の噂で聞いたが…………まぁハンターがこの村に集合するのはライラさんのファンか、もしくはカティちゃんへの誕生日プレゼントくらいか………………そう言や、あいつの命日もそろそろかぁ。
墓参りくらいには行ってやるか。
「ん……龍夜さん…………行かない…………で…………」
そう寝言でカティが俺の腕に巻き付いている腕の力を強めた。
………………ん?んん?んんんんん?
そう言や慌ててて気づかなかったが、カティちゃん?何で俺の名前知ってるんだ?
………………まさか…………村の奴らが?土下座して頼んだのに?…………この頃俺がおとなしくなったからって調子のってんのかあいつら?………………
村の奴ら皆殺しにして死体をモンスターの餌にしてやろうか???
「ん?……ん、むにゃぁ、ふあぁぁ……」
「……んあぁぁ………?」
「ん?起こしちまったか?」
おっと、つい殺気が出ちまった。
二人は龍夜の殺気に気づき、あくびをしながら起きてしまう。
しかし龍夜は二人をもう一度寝かしつけた。
………………さて、二人も寝たことだし…………
龍夜はイモウトとカティに抱きつかれながらも、何とかしてベッドから抜け出した。
そして下半身部分だけに防具を身につけ、マイハウスの外に出た、すると龍夜が一番最初にとった行動が
「おい、ちとせ」
「…………ん、……」
「はぁ、完全に寝てやがる…………」
何故か自分のマイハウスの入り口で、体育座りをして壁に寄りかかり、小さな音だが、吐息が聞こえる。
それは龍夜のマイハウスの外で寝ているちとせだった。
その無防備な、ちとせを見て龍夜はツバを飲んだ。
「(…………てかこいつ、意外とデカイ……)」
龍夜が言っているデカイとは、女の…………口では言いにくいですが、胸です。
ちとせは、少し防具を緩めていて、防具の隙間から見えるちとせの胸を見ながら息を飲んだ。
仕方ないだろ!男なんだから!!男なら当たり前だろ!?
これまで見てきた龍夜の反応だと、龍夜はロリコンだと思われてる方々、龍夜は巨乳好きです。
とんでもねぇ事暴露してんじゃねぇ!作者!!
「…………ん、………りゅうや……さん……?」
龍夜に気づいたのか、ちとせの目が半開きの状態で龍夜の名前を呼ぶ。
まだ少しはだけた寝ぼけているためか、声は途切れ途切れ、しかも今にも消えてしまいそうな程に小さな声だった。
「りゅうや……さん…………りゅ……うや、さん」
そんな声で何度も龍夜の名前を呼んで、腕を龍夜の背中にまわし抱きつきながら、まるで猫が甘えるかのように顔を龍夜の腹に擦り付けて甘えてくる。
それが逆に龍夜の理性を刺激する。
「(俺のエンジェルはカティちゃん俺のエンジェルはカティちゃん俺のエンジェルはカティちゃん俺のエンジェルはカティちゃん俺のエンジェルはカティちゃん俺のエンジェルはカティちゃん俺のエンジェルはカティちゃん俺のエンジェルはカティちゃん俺のエンジェルはカティちゃん俺のエンジェルはカティちゃん俺のエンジェルはカティちゃん俺のエンジェルはカティちゃん俺のエンジェルはカティちゃん俺のエンジェルはカティちゃん俺のエンジェルはカティちゃん俺のエンジェルはカティちゃん俺のエンジェルはカティちゃん!!!!ホワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!)」
「ん、……えへへへ…………りゅうや、さんのからだ…………ひんやりしてて…………きもちいぃ…………」
ちとせは幸せそうに笑いながら、さっきより強く龍夜を抱き締めた。
龍夜はと言うと
「■▼▼▽▽▽∋∋∋∋§℃¥*&⊃〒*&⊃↑↑↑↑↑」
壊れた。
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!
何がヤバイかって!?俺の男なら誰でも持ってるエクスカリバーが鞘から抜けそうなんだよ!!抜けて元気もりもりアンパン○ンになっちゃうんだよ!!
我慢しろってか!?仕方ないだろ!!ちとせのたわわな柔らかい胸押し付けられたらエクスカリバー元気になっちゃうよ!!
襲えってか!?誘ってんのか!?今すぐにブチ犯してやろうか!?
……………………そんな度胸も根性も俺には無いんだった………………はぁ
男として恥ずかしい。
つか良い匂いだな…………この匂い、俺の好きな─────の匂いだ…………………
そう心で呟きながら、龍夜の腹に抱きついているちとせの頭に軽く顔をグリグリと押し当てて、匂いを嗅ぐ。
ちとせの白い肌が少し紅くなっているのは気のせいだろう。
………………もっと嗅いでいたい…………つか寝みぃ、このまま寝ても良いよな?
………………まぁいっか。
龍夜はちとせを抱いて、そのまま眠りに付いた。
「………………えっと…………」
ちとせは途中で起きてました。
「(少し龍夜さんに甘えてみたくて抱きついたけど…………)」
ちとせはちょっとした出来心で龍夜に抱きついた結果、まさか抱き返してくるとは思わず、龍夜に抱きつかれたまま固まってしまった。
しかも自分の髪の匂いを嗅いでくるとは思わず、あまりの恥ずかしさに顔を紅くした。
「…………龍夜さんて…………ひんやりしててきもちいぃなぁ…………」
ドクン…………ドクン…………
「(龍夜さんの心臓の音………………)」
ちとせは寝ている龍夜の胸に耳を当てる。
すると胸からは龍夜の心臓の動く音がゆっくりと、ドクン、ドクン、と聞こえる。
そして今度はちとせが龍夜の首に腕を回し、自分の胸に龍夜の顔を押し付けた。
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン
「聞こえますか?龍夜さん、私今、物凄くドキドキしてるんです。貴方のせいなんですよ?」
しかしちとせは小柄で、龍夜の体は大きく、そのためちとせでは抱えきれず、ゆっくりと後ろへ倒れ込んでしまった。
それはちとせが龍夜を押し倒すような状態になってしまった。
そのまま龍夜の寝相でちとせは龍夜の抱き枕にされた。
龍夜はさっきより強くちとせを抱き締めた。
「(やっぱり男の人の力って強いんだ…………この時間がずっと続けば良いのに………………)」
そう心で呟きながら眠りに付いた。
朝になって龍夜とちとせがカティちゃんとイモウトに怒られたのはまた別のお話。
続きます。
次回はライラさんの過去です!!
実は龍夜とライラさんは過去に会っていた!
そして過去に何があったのか!?
昔の龍夜も出てきます。
次回も見てください!!