どうぞ!!
チュンチュ
ドシュ
「あー、今日の朝飯はスズメの丸焼きか、これぞ朝チュンドシュ、さて焼くか」
龍夜はいつも通り、スズメを弓で殺してから串刺しにして焼き始める。(いつもはアプトノスを殺している)
そして焼けたところで、龍夜は一口でスズメを食べる。
(骨の処理もなにもしない、書いて字のごとく丸焼き)
ゴリ、メキ、バキ
「不味」
「じゃぁこのこんがり肉どうぞ」
「悪いな、ガブッ」
もぐもぐ
「やっぱり朝はこんがり肉だな」
「私はいつもガーグァの卵の玉子サンドウィッチですけど」
「それもうまいんだよなー」
「私と今度一緒に食べますか?」
「お、ありがとな」
「それでは約束です」
「あぁ、いいぜ」
「忘れないでくださいね」
「あたりめぇ………………」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「»¼¶µ½¾%*¥$£#@!?」←これがこの作品のサブタイトルにした理由
龍夜はちとせからもらったこんがり肉を食べながら後ろを見て初めてのちとせが居ることに気がついた。
体が小柄だとは言え、流石に気づくのが遅すぎる。
驚きの余り、龍夜は変な声をあげてしまった。
「どうしてここが?」
「我らの団団長さんが…………」
「あのクソエロジジイイィィィィィ!!!!」
「ど、どうかしまし………」
「ざっけんな!!アイツが大事に飼ってる鳥をシャガルマガラから助けてやったの俺だぞ!?しかもダレン・モーランがバルバレに突っ込んで来そうなときにダレン・モーランを討伐したのは俺だぞ!?どんだけ死に物狂いで討伐したか分かってんのか!?しかも二体ともG級だぞ!?ソロで討伐とかどんだけ疲れるか分かってんのか!?こっちはシャガルマガラ討伐した時点で半分死にかけてたんだぞ!?それではダレン・モーラン討伐とかどんな無茶苦茶押し付けてるか分かってんのか!?しかも古龍だぞ!?古龍!!生ける天災だぞ!?こっちは人間なんだよ!人間!!休みなしのロード生活させてんじゃねえよ!!ダレン・モーランが船に突っ込んで来たときマジて死ぬかと思ったわ!!そのあとクエストボードで確りクエストとして受けてなかったから1zも儲かってないんだよ!!完全にボランティア活動だよ!!古龍二頭も討伐するボランティア活動があってたまるか!?俺はまだ上位だぞ!?上位!!一回ギルド滅ぼしてやろうかと思ったが………そこはネコ嬢ちゃんが褒めてくれたから許す!ネコ嬢ちゃんとかマジエンジェル!!滅茶苦茶可愛いイィィィ!!なにあの可愛さ!!甘えてくるときとかメチャクチャにしてやろうかと思っちゃったよ!!だってあのネコ耳ピコピコ動いて可愛いすぎだろ!しかも俺がいつも長期間狩に出てなかなか帰ってこないからいつも行くときと帰ってくる時にギューしてくれる上にほっぺにキスしてくれるとか幸せすぎだわ~、俺を大事にしてくれる人とかあのネコ嬢だけだから!!ギルドや村の奴等とか完全に俺の事敵対してるからね!?G級ハンター15人全員が俺に向かって殺気バンバンぶつけてくるからね!?俺がなにしたってんだよ!!クソ!!ハアァァァァァァ!!ネコ嬢ちゃんに会いたい………」
「あの………」
「にしてもネコ嬢ちゃんの作ってくれた料理が恋しいなぁ」
「あの……」
「そう言えばネコ嬢ちゃん今なにやってんだろう………」
「あの」
「俺の誕生日祝ってくれたのネコ嬢だけだったな………ネコ嬢ちゃんマジでエンジェルだわ」
「あの!」
「なんだよさっきっから!?」
「後ろにイビル………」
バキッ!!
「グハッ!?」
「龍夜さん!!」
───グオオォォォォォ!!
龍夜は自分の怒りと、ネコ嬢の可愛さを語っていて、自分の回りが見えてなかった。
気づいた時には、自分が近くの大岩に投げ飛ばされて、叩き付けられた傷み。
すぐに理解した、そこには昨日倒したイビルジョーではなく、また別のイビルジョーであった。
そもそもイビルジョーとは獣竜種でありながら、その危険度は古龍にも匹敵するほど。
そしてイビルジョーの特徴的なものは、その類を見ない凶暴性と異常なまでの『食欲』。
その異常な体温の高さと、その巨体を保つために常に獲物を喰らい続ける必要がある。
しかし、その為に『共食い』をすることも少なくない。
他にも、辺り一帯の生態系を喰い付くして餓死してしまう事もある。
その為あまり長生きは出来ない、しかしイビルジョーは完全なる肉食性でその捕食対象は文字通り【ありとあらゆる生物】。
つまりイビルジョーの捕食対象は小型モンスターからその地に君臨する大型モンスター、そして
【古龍種】
生ける天災おもイビルジョーにとっては捕食対象としてしか見ていない。
つまりイビルジョーの牙からはどんな生物も逃げる事は出来ない。
例えそれが、常に体表に電流が流れるキリンや、無数の爆鱗を持つバゼルギウスなど、近づくことすら難しいモンスターをも躊躇襲い掛かる。
そして一番厄介なのは、他の大型モンスターのテリトリーにも平然と侵入し、【テリトリーの主を含めた地域一帯のモンスターを喰らい尽くす事で生態系を崩壊させてしまう】。
イビルジョーはこれらの事から【健啖の悪魔】【貪食の凶王】と呼ばれていた。
ギルドはイビルジョーが発見される度に大騒ぎであった
昔は
今ではG級ハンター8位【狂騎士ジェイド】がイビルジョーを討伐している、彼はある意味イビルジョー中毒で、四六時中イビルジョーを討伐している。
さて、それではここから龍夜の思考になります。
痛い、背中が痛い、口の中にはなにか塩気がする。
血か?ヤバイ、吐きそうだ。
血なんて吐いたら逆にイビルジョーを興奮させて狩りが面倒になる、飲み込むか。
どうするか、まさかイビルジョーがこの地域には二体もいるとはなぁ。
クソッ、あのゴーヤ、完全に俺じゃなくてちとせの方を狙ってやがる。
どうする、この距離からはどうやっても追い付けぬぇ。
てかあばら骨が四本はイッたか?片腕の骨も折れてやがる。
…………はぁ、昨日は帰りにラージャンと出会して大変だったのに今度はこれかよ。
まぁいい………アイテムもほとんどBOXの中にしまいっぱなしだ………どうする?俺…………
龍夜は考えを止めなかった。
どうすればいいか、兎も角考えた、するとアイテムポーチをあさると何やら見つけたのか、ニヤリと笑う。
次の瞬間。
ゴクン
───!?
ドサッ!
「大当たり!!ドキドキノコが当たりで良かったぜ!!」
龍夜のポーチに入っていたのはドキドキノコ。
ヘタをすれば死ぬかもしれない、謎の多いいキノコだ。
龍夜はそれを思いっきりイビルジョーの口の中には投げ入れた、するとイビルジョーは急に倒れた。
「まさかイビルジョーをも眠らす睡眠の方でよかった~、全く………あー死ぬかと想ったわ」
「大丈夫ですか!!」
「おい!急いでこっから逃げんぞ!」
「そんなことより手当を……」
「手当なんぞ後でいい!あんなバカでけぇゴーヤいちいち相手してたらこっちの身が持たねぇ!!」
「そ、それなら一度ベルナ村に………」
「はぁ!?ベルナ村!?この時期はハンターがあそこに集まる時期だろ!?断る!」
「でも……」
「嫌だっていってんだろ!」
「ネコ嬢ちゃんの誕生日ですよ」
「おーし、とっとと村に戻るぞ!!」
「は、はい………」
龍夜はすぐにキャンプに戻ると、竜車でベルナ村に向かった。
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──────時は遡り、龍夜とちとせがベルナ村に戻る少し前
ガヤガヤ
いまベルナ村には下位のハンター、上位のハンター。
そしてG級のハンター達が一度にベルナ村の近くの集会場に集まる、ハンター達だけではない、キャラバンの集会場のギルドマスターとベルナ村のギルドマスターが肩を並べて座っている。
他にもベルナ村の村長と我らの団団長も座っている。
これは上位ハンターがG級に上がるかどうかのものである。
その為、集会場の真ん中には三人の上位の中でもトップのハンターがたっていた。
その者達はギルドからの信頼も暑く、上位の歴戦古龍を何体も討伐した実力者だ。
すると受付嬢が話始める。
「それでは貴殿方がG級に上がるかどうか………G級ハンターの皆様に決めてもらいます、それでは最初にレジンさん、どうぞ」
そしてトップの上位ハンターの一人、レジン=アインチャードがG級ハンターの前に歩み寄る。
今G級ハンターは6人居るが、あと9人は面倒だから来ないと言い来ていない。
ここにいるのは、
G級10位【美妖】ハスナ=フェルミーラ
G級15位【殺戮者】ラセツ=ハルバントン
G級7位【黒鬼】靱(じん)
G級9位【侍】無事藁 雪娜(ふじわら せつな)
G級3位【紅き破壊の流星】レオン=ニルナード
そして、G級1位【白き滅びの姫】ナシェエルカ=ファミエルナ
そしてこれから上位ハンターが
「龍夜は居ないんですか?」
「今年もいません」
「じゃあ帰る」
「え?あ、ちょ!」
そう言ってナシェエルカ集会場を立ち去った
続く
中途半端でごめんなさい、次回もまた見てください!!
できれば感想も………