続きです、どうぞ見てください!!
「おい…………ベルナ村はまだかよ」
「ここからどれだけ距離があるか分かってるんですか?あと二日はしますし、それに腕とあばら骨は大丈夫なんですか?」
「骨を無理矢理戻してすぐに秘薬を飲んで治した」
「………痛くないんですか?」
「血ヘド吐くし………まぁいてぇな」
今龍夜とちとせはベルナ村に竜車で向かっているが、ベルナ村までは結構な距離がある、そして何やら元気そうな龍夜に、ちとせは、折れたあばら骨と腕が大丈夫か聞くと、龍夜は笑いながらとても痛々しい話をする。
何せ折れていた腕の骨とあばら骨を無理矢理もとに戻すのは神経に直接攻撃するようなもの、とても人間がやるような治療法ではない。
そんなことを笑いながら言っている龍夜に一瞬恐怖を覚えるちとせであった。
「もうすぐユクモ村に着くので………」
「竜車を止めろ!!!!」
「?………ッ!?はい!」
ちとせは行きなり大声で竜車を止めろと言ってくる龍夜に疑問を抱いたが、龍夜のさっきまでとはまるで別人のような鋭く、殺気をはなつ龍夜の眼を見ると、すぐに竜車を止めた。
するとさっきまでとは打って変わり、周りは静けさに包まれた。
今は夕方、夜になれば大型モンスターに出会す可能性が高くなるため、できれば少しでも速くユクモ村に向かいたいが、もしかしたら今日ではユクモ村に着けず、ここで一晩過ごすことになるかもしれないと覚悟する。
そして風が吹き、周りの木々が揺れる。
龍夜は木々が揺れる音をかぎ分け。
風が吹く音をかぎ分ける。
そしてただただ静かに天を見つめていた。
すると
ヒュオォォォォォォォ
ポタッ
ポタポタ
ゴロゴロ
ザァァァァァァァ
急に雨が降り始めた。
夕焼けで紅くなっていた空は暗くなり
空は雨雲で大量に雨が降る
雷鳴が轟き
小型モンスターが目の前を横切る
それは大型モンスターも同じく
こっちには見向きもしない
その異状にちとせも驚く、慌てて龍夜を見るが
龍夜は何かを睨み付けていた。
それはまるで
これ以上近づくなら殺すぞ!!!!
と言わんばかりに殺気を放っていた。
ちとせは思わず恐怖に震えた、そしてゆっくりと龍夜が睨み付けていた方向を見ると、そこには。
「──────」
それを見たちとせには、ちとせに聞こえる全ての音が無くなった。
雨の降る音も
雷鳴の音も
小型モンスターと大型モンスターが逃げる足音も
風の音も
全てが消えた
それは
人々からは【天の神】、あるいは【暴風と竜巻を従える龍】と言われ、人々からは
時には崇められ
時には恐れられ
時には戦う
この神こそは
古龍
嵐龍 アマツマガツチ
龍夜とアマツマガツチは一体何時間睨み続けていただろうか、ちとせにはとても長く感じた。
しかし、現実は本の少しだった、本の少し睨みあっただけだったが、アマツマガツチはすぐに理解した。
───"これ"と戦えば我もただではすまない
───だが
───たかが人間のような下等な生物に
───この神である我を睨み付けられるのは気分が悪い
アマツマガツチは攻撃を仕掛けようとした。
しかし、アマツマガツチは突撃の恐怖に心臓を握られるような悪寒を感じた。
それは、戦えば両方ヤバイのではない。
自分が確実に殺される、その確信があった。
アマツマガツチは恐怖に空へ立ち去った。
否、逃げたのだ
そして雷鳴は止み、雨は止み、そして雨雲は無くなり空は元の夕焼けではなく、暗い夜になっていた。
「──────!?」
「や~と現実に戻ってきたか」
「さっきのは…………」
「いやぁ、上位のアマツマガツチで助かった~、G級だったらやばかったわ………まぁなんとか逃げたか………」
「アマツマガツチ…………噂は本当だったんですね」
「?……噂?」
「ユクモ村にアマツマガツチが接近していると言う噂がこの頃流れていたんです、それで今はユクモ村は大騒ぎですよ」
「そんな大騒ぎの所に俺を連れていくのかよ」
「仕方ありませんよ、そこ以外に宿が無いんですし………」
「わりいがベルナ村は行くと言ったが、他の村には行く気はねぇ、この近くに安全な俺が作ったキャンプがある、そこに行くぞ」
「は、はい………」
ちとせは仕方なく龍夜に言われるがまま龍夜の作ったキャンプに向かう。
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「ここが龍夜さんの作ったキャンプですか?」
「そうだが?」
「…………こんな所があったんですね」
龍夜に言われるがまま進むと、そこには回りに紅葉の葉が舞、近くに綺麗な湯煙のたつ温泉が沸き出ていて、夜空と月がとても綺麗な景色だ。
とても人の手でできたような場所ではない。
「それじゃぁ俺寝るわ」
「あ、はい」
そう言うと龍夜は少し離れたテントに入ってベッドで眠りについ。
ちとせは防具を外し、インナーを脱いだ。
そして体にタオルを巻いて、温泉に浸かりながら、夜空を見上げた。
「………龍夜さんて一体何者なんだろう………」
龍夜と言う人間は一体何者なのか。
上位の古龍を殺気だけで追い払い。
あのイビルジョーを二発で殺すほどのハンター。
村に行くことは極度に嫌がる。
一番最初に浮かんだのが上位ハンター【モンスターハンター】と言う二つ名をもった人物だった。
しかし、彼はG級ハンターになる一日前に、ある事件を境に彼は消えた。
それは
かつてのG級"1位"【武士】花恋=ファミエルナ【殺害】
花恋は人々から信頼され、ハンター達の憧れだった。
しかし、花恋は【モンスターハンター】に太刀で首を斬られ死んだ。
それだけではない、花恋はモンスターとの戦いで大怪我をしてるなか、【モンスターハンター】に腹を斬られ、苦しみながら殺されたのだ。
誰もが怒りと悲しみに【モンスターハンター】を許さなかった。
【モンスターハンター】はギルドにすぐに連れていかれた、しかしギルドは彼を許した。
人々は何かの間違いだと、ギルドに集まった。
しかしギルドは何も言わなかった。
【武士】花恋の実の妹。
そしてまた、現在のG級ハンター1位【白き滅びの姫】ナシェエルカ=ファミエルナも、彼を恨みはしなかった。
人々はこの怒りと悲しみを無理矢理押さえ、ただひたすら耐えることしかできないまま今も過ごしている。
「………長期期間の狩、それにG級ハンターと言っても過言ではないほどの実力、なのに上位ハンターに止まっている………でもこんな理由じゃまだ龍夜さんだって言う証拠もない、それに龍夜さんはそんな人じゃないし…………もう出よ」
ちとせは温泉から出ると、体を吹いて、インナーを着ると、龍夜が寝ているキャンプに入り、寝ている龍夜の横に一緒にベットに入り込んで、こう言った。
「貴方が何者かなんてどうでもいい、貴方は私の王子様なんだから」
そう言ってちとせは眠りについた。
続く!!
まだまだ続くので、見てください!!