今日も俺は半殺しにされる   作:荒北龍

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今回は主人公がほとんど出ません。
どうぞ。




カティ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここはベルナ村、そして今丁度G級ハンターを決める集まりが終わったところだ。

結局今年もG級ハンターに上がる上位のハンターは、居なかった。

しかしハンター達にはもう一つやることがある、それは………

 

 

「カティちゃん、誕生日おめでとう!これプレゼントだよ!」

「いやいや、こっちのプレゼントを先にどうぞ!」

「こっちは貴重な石、ダイアモンドって言う石を元に作った指輪だ、受け取ってくれ」

「こっちはノヴァクリスタルで作った首飾りだ、受け取ってくれ」

「俺のプレゼントはドレスだ」

「僕は」

「私は」

「いや、あの…………」

 

 

ネコ嬢、本名カティの誕生日には決まってたくさんのハンター達が高価なプレゼントを山程渡しに来る、それはハンターだけでなく村人達にももらう。

その理由は可愛いと言う理由もあるが、一番は

 

 

 

物凄く優しい。

いつもハンター達が狩から村に帰ると必ずネコ嬢が

 

 

「ハンターさん、お疲れ様です、お怪我はありませんか?」

「今日も大変でしたね、ゆっくり休んでください」

 

 

こんな感じの事を必ず言ってくれる、村人達が頑張っているときも、必ずネコ嬢も手伝ったりしている。(けど力がないからお茶を運んだりという事ばかりだが)

可愛くて、優しい少女。

ハンター達や村人達のなかには

 

 

「俺もうロリコンでいい!」

「私もうレズでいい!」

「俺もう浮気してもいい!」

 

 

とか言う馬鹿も出てきている。

とまぁカティはこんなに高価なプレゼントは余り欲しくはない、と言うかあっても意味がないし、置くところがないから邪魔なだけなのだ。

しかし、人からもらった物を捨てたりするのは失礼なので、仕方なくおいている。

この頃は本当に困っている。

 

 

「ハァ、こんなにもらっても………それに私が欲しいのはこんな物じゃないんだけどなぁ………」

「あの通りすがりのハンターさんが作ったお花の冠とかかしら?」

「はい、でもこの頃はなかなか来てくれなくて………ぇ?」

「驚かせちゃったかしら?」

 

 

ハンター達や村人達がカティにプレゼントを渡し終わり、カティがホッと一息つきながら山程のプレゼントをどうしようか考えていると、いつのまにか、後ろにはG級個体、【霞龍オオナズチ】の素材を元に作られたミズハ真シリーズを身に包んだ美女、それはG級10位【美妖】ハスナ=フェルミーラ。

スラリとした綺麗な大人の色気がある体と、長く、綺麗な髪を靡かせ、その紅葉のような瞳。

そしてカティの後ろでキセルを吸いながら、自分がカティを驚かしてしまった事に気づき、少し心配そうに言う。

 

 

 

「…………」(綺麗………)

 

 

カティはその美貌に見とれてしまい言葉がでなかった。

すると、ハスナはカティに

 

 

「あら?大丈夫、胸はこれから大きくなるものよ」

「ッ!?////////////」

「赤くなって、可愛い」

「ち、ちがいます!胸なんて……その……気にしてないこともありませんけど………」

「フフ、冗談よ」

「か、からかわないでください!」

 

 

ハスナはカティを面白半分でからかうと、顔を赤くしたカティを見てハスナは口を手で押さえながら小さく笑う。

そんなハスナを見てカティは顔を真っ赤にしたまま怒る。

するとハスナはカティにこんな質問をしてきた。

 

 

「カティちゃんは何でそんなにあのハンターさんの作ったお花の冠が好きなの?」

「お花とあの通りすがりのハンターさんが好きだからです」

「……………」

 

 

ハスナはさっきまで恥ずかしがっていたカティが、自分の出した質問に、少し小さな笑みを浮かべ、頬を少し紅くして、青と緑の混ざった綺麗な瞳を真っ直ぐにこっちに向けて、ハッキリそう答えた。

こんな凛々しい姿をしたカティを見るのはハスナが初めてだろう、ハスナ自身も予想外の展開に、驚きつつ、少しカティに惚れた。

しかしハスナはけして顔に出しはしなかった。

そして我に返ると

 

 

「案外ハッキリと答えるのね」

「この気持ちに嘘はありませんから」

「………どうしてそんなにあのハンターを好きになったの?」

「それは色々ありますけど、一番あのハンターさんが気になったのは初めて出会ったあの日ですかねぇ」

「聞かせてくれる?」

「はい!」

 

 

ハスナに言われ、カティはそのハンターとの出会いを話始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「こんなにもらっても…………どうしよう………」

「あ、あの………」

「ひゃい!?」

「あ、わりい」

 

 

カティは山程のプレゼントをどうしようか考えていると、後ろから肩をポンポンと叩かれて、驚いてしまう。

そこには、上位のリオレウスの個体を元にして作った装備、レウスSシリーズに身に包んだ大柄のハンターが立っていた。

顔はレウスSヘルムで見えない為大柄なのでなお怖い。

カティは何のようかと思いながら、恐怖で冷や汗を流す。

 

 

「きょ、今日はネコ嬢ちゃんの誕生日だって聞いて」

「そ、そうなんですか」

 

 

カティは苦笑いするしかなかった、これ以上プレゼントをもらっても困る。

かといって断るのも失礼い。

何より怖い。

カティは心の仲で溜め息を吐きながら

 

 

(私はお花が好きなんだけどなぁ………)

 

 

と思っていると。

 

 

「こ、これ………星見の花で作った花の冠だけど……べ、別に要らなかったら捨てても良いぜ」

「ぇ?これを私にくれるんですか?」

「あ、あぁ………やっぱ要らねぇか……」

「い、いえ!私お花が好きなのでとっても嬉しいです!大事にします!」

「だ、だが形はイビツだぞ?」

「それなら一緒に作り直せば良いじゃないですか」

 

 

星見の花は夜空を仰ぎ見るかのように咲く可憐な花。

美しい花弁は、染色の原料としても使われている花。

カティは初めて自分の好きな物をもらって嬉しかった、しかしレウスS装備のハンターの言った通り、確かに作り方が雑で、とてもイビツな形だった。

それでもカティは嬉しかった、するとレウスS装備のハンターを横に座らせて、イビツな形をした花の冠を、一度バラバラにして、また作り直した。

今度はカティが手伝った。

 

 

「こ、こうか?」

「違いますよ、ここはこうして」

「えぇっと、こうか!」

「はい、それを繰り返すんです」

 

 

 

 

 

 

~数分後~

 

 

 

 

 

 

 

「やっと出来ましたね」

「む、むずかしい………」

「でも楽しかったですよ」

「………そうだな、ホレ」

 

 

ハンターとカティは花の冠を作り終わり、ハンターが花の冠をカティの頭に被せる。

カティは花の冠をもらって嬉しそうにする。

すると座っていたハンターは立ち上がり、歩き出す。

 

 

「もう行くんですか?」

「あぁ」

「また一緒に花の冠作れますか?」

「さぁな、俺は長期期間狩りに出るからなかなか村には帰って来れないんだ」

「じゃ、じゃぁ今度また来たときには一緒に花の冠作りましょうね」

「あぁ」

 

 

その日以来、一ヶ月に一回という間隔でカティの元に現れるようになった。

そして決まって花束を用意して、いろんな花の冠を作ったり、いろんな話をするようになった。

しかしハンターは何時も決まって濃い血の匂いがした、カティはモンスターの血かと思って、そこまで気には止めなかったが、ある日ハンターが今日も花束を持ってきた日、カティはある事に気づいた。

ハンターが身に纏っているレウスSシリーズの隙間からは血が垂れていた、カティは嫌な予感がした。

もしも今までの濃い血の匂いがこのハンターの血だったら。

そう思い急いでハンターさんに装備を脱ぐように言った。

 

 

「ハンターさん!装備を脱いでください!」

「ぇ?何で?」

「良いから!早く!」

 

 

カティは嫌がるハンターさんを無理矢理押し倒して、レウスSヘルム以外の装備を無理矢理脱がした。

するとそこには

 

 

「な、なんですか………これ…………」

 

 

そこからは、身体中には包帯が巻かれていて、その包帯からはそこら中から血が止めどなく滲み出る。

それはとても痛々しく、見ていられないほどにだ、何よりこの傷だらけの体でいつも来ていたと言うのに、自分は全く気づいていなかったのだ。

カティはいつの間にか泣いていて、それを見たハンターは慌てる。

カティはハンターがもしも狩で死んでしまったらと思うと、その考えられないほどの寂しさを想像して余計に涙が止まらなかった。

そしてその歪んだ視界からハンターが見えなくなるのが嫌で、何処かに行ってしまうんじゃないかと怖くて、ハンターの手を握った。

そして、その手はモンスターとハンター自身の血で真っ赤に染まっていたが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とても温かかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「その日からですよ、あのハンターさんとお話しできなくなったら、もしあのハンターさんが私の前から消えてしまったら、そう思うだけで私は怖くて、悲しくてたまらない、あのハンターさんの側にずっと居たい、そう思うようになったんです」

「フフ、そんなにそのハンターさんの事が好きなの?」

「はい、それにこの頃は会ったときに頬にキスしたりしてアプローチしたり…………」

「あらまぁ、本気なのねぇ」

「はい!」

「じゃぁもしもそのハンターさんが他の女に取られたら?」

「その女を殺してあのハンターさんを私無しじゃ生きられないように調教します」

「………………」

 

 

カティはニコニコしながらとてもえげつない事を言うので、ハスナはこれまた予想外の展開に本の三秒くらい固まってしまった。

これが一種のヤンデレと言うものか、こんな可愛い少女がとんでもない事を言ったので、どこで道を踏み外してしまったのか、それともこれが愛なのか少し考えた。

それはさて置いといて、そのハンターが何者か気になってきたハスナはカティにそのハンターの名前を聞く。

 

 

「そう言えばそのハンターの名前は知ってるの?」

「知りません」

「ぇ?」

「だってあのハンターさん名前がないって言ってましたし、顔は一度見たことはありますけど…………名前はどうしても嫌がるんですよ」

「じゃぁどんな顔だったの?」

「いえ、それが顔にも包帯が巻かれていて…………」

「…………そうなの」

「で、でも!とっても優しい人です!」

「誰も悪い人なんて言ってないわよ?でも、一体どんな人なのかしら………?」

 

 

ハスナはカティの惚れたハンターに少しだけ興味をもった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ベルナ村はまだかよ」

「あと少しなので我慢してください」

「チッ、んくんく」

「あ!そ、れは飲んじゃ駄目って言ったやつ………」

「うるせぇ、別にいいだろ」

「体に悪いですよ?」

 

 

今龍夜達はベルナ村に向かっているが、その途中で回復薬が無くなり、龍夜は拾った回復薬を飲んでいる。

ちとせはそれを注意するが、龍夜はそれを無視して回復薬を全部飲んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日も龍夜とちとせはベルナ村に進むのであった。

 

 

 

龍夜は腹を壊した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 






感想ください!それとそろそろ次回あたり主人公を出したい!!!!。
それじゃぁ次回もまた見てください!!

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